仮面ライダートラッシュ   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。2026年最初の投稿となります。新年を祝いまして、新番組をお届けいたします。その名も「掃神戦隊セイソウジャー」楽しんでいただけたら幸いです。


掃神戦隊セイソウジャー 第35話:大地の力!セキカが怒る!

 新でも旧でもない、陽光浴びて輝く東京都のビル群に衝撃が走る。人々の頭上で砂塵と炎がぶつかり、炎が押し負けてビルに激突する。そこから現れたのは、身体に密着した赤いスーツの上にライオンの顔を模した斜めのプロテクターを付けた、黒いバイザーの様な眼の顔が特徴の戦士だった。

 

 

「くそっ……でも、皆が来るまで耐えて見せるぜ…!」

 

 

 ビル外壁の穴から顔をのぞかせた赤い戦士。ずしん、と音を立ててビルに巨大な太い手を掴んで顔を出したのは、クレーンアームを背中に背負った巨大なアフリカゾウを象った、象の様に長い鼻と太い手足を持つ9メートルもの巨体の鋼鉄の巨人。差異こそ違うものの、以前戦ったエレファントゴミリオンのそれだった。

 

 

「どうなってるんだ……?」

 

 

 周りの人々が慌てて避難する中、俺は茫然とその光景を見上げていた。荒廃としていない、かつての街並み。大勢の人々。そして、知らないけれども、光り輝き希望を指し示す鮮やかな戦士。人々が逃げるのをやめて口々に声援をかけるそれは、トラッシュとは違う確かな希望だった。

 

 

「行くぞセキカ!今日こそ決着をつけてやる!」

 

「母様の怒りを思い知りなさい、セイソウレッド!」

 

 

 セイソウレッドと呼ばれた戦士が手にした掃除機を模した大剣の鍔から炎を出して空を舞い、砂塵を集束させ形成した岩剣を振るうセキカと……北海道で共闘したアースに宿っていた土の女神セキカと同じ名前の怪物と、再度激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――前回までの、セイソウジャーは!

 ついにゴミムゲン最悪の「穢土三人衆」最後の一人、センチピードゴミリオンを死闘の末に打ち倒したセイソウジャー!しかし、倒したのも束の間。地上から放たれた巨大な岩剣の直撃を受け、ダイセイソウジンが倒れ散り散りとなるセイソウジャー。何とか意識を取り戻したレッドを襲ったのは、塵塚怪王に仕えるゴミムゲン五女神の一人、土のセキカだった!

 

 

「母様はお怒りです。拙も堪忍袋の緒が切れました。埋葬してやりますよセイソウレッド!」

 

「自分勝手なお前に堪忍袋があったんだな!セキカ!」

 

 

 岩の大剣と炎を纏ったセイソウレッドの愛剣ソージキャリバーが激突、質量差をものともせず推進力で押し退けんとするも、意識外から巨大な拳が放たれ殴り飛ばされるセイソウレッド。センチピードゴミリオンとの死闘のあとで、つい先刻まで毒に侵された身だ。鬼神とも呼ばれる強さを持つセイソウレッドでも、分が悪かった。と、そこに。

 

 

「ホーキースクリーム!」

 

「コロネードインパクト!」

 

「ミラーショット!」

 

「むうっ!?」

 

「レッドさん!」

 

 

 とどめを刺さんと鼻を振り上げるセキカだったが、そこに渦を巻く水流、石柱、桃色の光線が飛んできて怯ませ、凄まじい速度で緑の影がセイソウレッドを回収する。亀の甲羅モチーフのプロテクターを付けた小柄な緑のスーツの戦士、セイソウグリーンだった。さらに、横から見た馬を模したプロテクターを付けホーキージャベリンを手にした青いスーツのセイソウブルー、翼を畳んだ鶴を模したプロテクターを付けコロコロ(粘着カーペットクリーナー)を模した鎚コロハンマーを手にした黄色いスーツのセイソウイエロー、横から見た鹿を模したプロテクターを付け鏡を模した手甲ミラーガントレットを身に着けた桃色のスーツのセイソウピンクが続く。

 

 

「グリーン!それにみんな!助かったぜ!」

 

「間に合ってよかったです……」

 

「まったく……1人で突っ走るんじゃないですわ、レッド」

 

「レッド。俺達が間に合わなかったらどうするんだ」

 

「もう、心配させて!」

 

「セキカを放っておけるわけないだろ?それに……俺が危なくなったらみんなが助けてくれるって信じてたからな!」

 

 

 満面の笑みが見えそうな声色でそう言われては、無言でそっぽを向く四人に首を傾げるセイソウレッド。そうこうしているうちに、セキカが気を取り直して岩剣を構えた。

 

 

「五人ですか、その数で拙に勝てるとでも?」

 

「俺達五人が揃えば、ゴミルギーも無限大だ!行くぜ皆!」

 

 

 刷毛を模した短剣ベノブラッシュを手にしたセイソウグリーンと共に、セイソウレッドが立ち上がってソージキャリバーを突きつける。五人の視線を受けたセキカは怯んだ。

 

 

「セイソウレッド!」

 

「セイソウブルー!」

 

「セイソウイエロー!」

 

「セイソウグリーン!」

 

「セイソウピンク!」

 

 

 ビシッ!ビシッ!とセイソウレッドに続いてポーズをとっていく五色の戦士たち。五人並んでその中心に立ったセイソウレッドが叫ぶ。

 

 

「掃神戦隊!」

 

「「「「「セイソウジャー!!」」」」」

 

 

 

 

「ブラックたちは心配しなくても大丈夫ですわ!」

 

「あいつらは自分たちの掃神を連れて六道コーポレーションに撤退したらしい」

 

「私達の掃神は比較的無事だそうです…!」

 

「最初から全力で行こうよ、レッド!」

 

「そうだな。よし、皆行くぞ!掃神・降臨!」

 

 

 そうセイソウレッドが左腕につけた腕時計型の“セイソウブレス”を掲げると、赤い光の柱が天に立ち上り、他の四人も続いて左腕のセイソウブレスを掲げて、それぞれの色の光の柱が立ち上る。それは天へと消えていき、雲を貫いて五色の流星が降り注ぎ、それらは地表に激突するところでぐるんと一回転して変形。巨人の姿をとって並び立つ。

 

 赤い獅子を模した造形の“掃神アポロン”。青色の馬を模した造形の“掃神ポセイドン”。黄色い鶴を模した造形の“掃神ヘパイストス”。緑色の亀を模した“掃神ヘルメス”。桃色の鹿を模した造形の“掃神アルテミス”。それぞれの相棒の胸部に存在するキューブ状のコクピットに飛び乗っていくセイソウジャー。

 

 

「来ましたね、忌々しい掃神共!拙が叩き潰してあげますよ!」

 

「叩き潰されるのはお前だぜ!セキカ!」

 

 

 セキカの鼻の薙ぎ払いを、セイソウレッドの操縦で真正面から受け止める掃神アポロン。そこに、横から掃神ポセイドンの蹄鉄が付けられた飛び蹴りを受けてたたらを踏んだセキカに、空に舞い上がった掃神へパイストスと甲羅に収納されて高速で背後に回って人型に戻った掃神ヘルメスの体当たりが叩き込まれ、さらに鹿の角型の弓を手にした掃神アルテミスの放ったレーザーの矢が炸裂してその巨体を転倒させる。

 

 

「今だ!掃神合体!!」

 

「「「「おう!」」」」

 

 

 するとセイソウレッドの呼びかけに答えて五体の掃神が空に跳躍。掃神アポロンは箱状に畳まれ、両腕の翼を広げ空気椅子の様な体勢となった掃神ヘパイストスと合体。そこに、真ん中から別たれ二つに分離した掃神ポセイドンが巨大な両足となって掃神ヘパイストスの足に合体し、変形して両腕となった掃神アルテミスと掃神ヘルメスが掃神アポロンの両側面に合体。最後に掃神アポロンが変形した立派な髭の様なパーツがついた頭部が現れて五色の巨人が、翼を広げて都市に降り立つ。

 

 

「完成!“セイソウジン”!!」

 

 

 五色の巨人「セイソウジン」は掃神アルテミスの弓を二つに分割して二刀流の剣「セイソウカリバー」にして、ずんずんと歩いて突進。立ち直ったセキカの鼻の一撃をセイソウカリバーの連撃で弾き、ミドルキックを叩き込んで後退させる。

 

 

「馬鹿な……五体ごときでこの拙がっ!」

 

「俺達は今、無辜の人々を背負っているんだ!負けられるかよ!」

 

 

 パワーではセキカが上だが、それを上回る操縦のテクニックで全ての攻撃をしのぐセイソウジン。その鼻を刃で貫き、引きちぎって唐竹割を頭頂部に叩き込むと回し蹴りでセキカを天高く蹴り飛ばした。さらに翼を広げ、飛び立って追いかけるセイソウジン。

 

 

「ば、馬鹿な……最重量級の拙の神体が……!?」

 

「これで終わりだ!」

 

「「「「「セイソウスターシュート!!!」」」」」

 

 

 そして、空中で一回転。飛び蹴りの体勢となって突き進み、落ちてきたセキカの胴体を貫いて天空に飛び上がるセイソウジン。

 

 

「ば、ばかな……おかあさまぁあああああ!?」

 

 

 セキカは信じられないとばかりに目を見開き、爆散。ブラックホールの様な渦が起きて、キューブ状に集束して消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだったんだ……あれ?」

 

『……あの赤いの。相棒と同じ気配がするぜ』

 

「なんだって?」

 

 

 そんな光景を見届けた俺の名は八多喜怜二。仮面ライダートラッシュであり、あんなピチピチスーツを着た熱血野郎では断じてない。どうしてこうなったか。それは、あの仮面ライダーハトホルの襲撃を受けて、ゲダツに変身したヒトミさんが救援に駆け付けたところまで振り返らればなるまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ナレーション)幾星霜を駆け抜けてきた人類が生み出した数多の廃棄物。人類が清掃し、退けてきたそれらが今、廃棄物の王の目覚めに伴い意志を持って人類を襲い始める!

 

現れるは塵も積もれば王となる、塵塚怪王とその配下「ゴミムゲン」!

 

対するは、地球を汚させんとする天上の神々「掃神」と、掃神に選ばれし個性あふれる若者たち!その名は!

 

 

「掃神戦隊!」

 

「「「「「セイソウジャー!!」」」」」

 

 

穢れているか 清らかな居場所 地球を穢す 破壊者の魔の手

 

掃除しても消えない 汚れやゴミを 払いのけるのは簡単だ

 

闇の中に煌めく 光を掴め 降り注ぐ星霜 希望の清掃

 

掃除の時間だ 悪意を濯げ セイソウジャー

 

ブラッシュ!磨け! ウォッシュ!洗え! 清掃だ!

 

箒を握りしめ 戦え穢す悪魔と! 祓え邪悪な意思を!

 

掃除し続ける限り 汚れは見当たらないぜ

 

掃神戦隊セイソウジャー 掃除の時間だ!!!

 

 

 

 

 

 

―――――提供は、“清らかな居場所を家庭へ”「チリヅカ・コーポレーション」と、“食は北の国から”「雪鬼組」でお送りいたします。




興が乗ったのでオープニング曲まで作ってみた。戦隊書くの滅茶苦茶楽しい。セイソウジャーじゃなくてちゃんとトラッシュです。イメージはディケイドのシンケンジャー回とか鎧武の春休みスペシャルとか。

なんでこうなっているか。ゲダツはどうなったのか、は次回語ります。

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