もしもオーバーロードの現地人として強制的に転生したら?《更新停止》   作:アクドニアデフジム

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はあー何とかかけたので投稿しました。どうぞよろしくお願いいたします。


第10話 カッツェ平野と銀糸鳥

 

第10話

 

 

 

さて、俺は何事もなく帝国魔法学院から卒業し、無事に帝国騎士団へと入隊した訳だが、入った当初は一応フールーダの高弟と言う立場がある存在だったので、かなりよそよそしい空気を騎士達から感じていたけれど、そんなことを気にせずに、根気よく身分などを区別しない態度で接したり、同じ部隊に配属された見習い騎士や熟練の騎士に、帝国魔法学院で過ごした日々を話したり、逸脱者フールーダ・パラダインと最初に出会った時の話などをした時は、かなりドン引きするような反応がありつつも、徐々に頼れる戦友と言う立場を築いて親しくなっていく。

 

そしてそうこうしている内に数か月の訓練期間を終えて、俺は対アンデッド掃討などを行う帝国騎士中隊の第3小隊へと配属となり、そして今現在俺は巡回任務として、バハルス帝国から見て南西に位置する土地である、『カッツェ平野』の大地に居た、周囲は薄い霧が包んでいる為に遠くが見えずらく、生命の営みすら感じない沈黙の世界には、自身が身に纏っている全身鎧から発生する音しか聞こえてこない。

 

「・・・本当にここって薄気味悪い土地だよな、何か今にも幽霊が出てきそうな雰囲気だよ」

 

「おおい、冗談でもそういうこと言うなあ!?、実際に出てきたらどうするだよ!」

 

といつでも戦闘行動に移れるように武器を構えて進軍していた騎士は、カッツェ平野に漂う陰湿で鈍よりした土地に、対する不安を紛らわす為なのか軽口で幽霊が出そうだと言ったら、その隣に居た騎士はその言葉に過剰に反応し、実際に出たらどうするんだと震えた声で怒りを露にする。

 

あぁ先頭を歩いている騎士達、かなり険悪な空気になっているな、まぁいつアンデッドに遭遇するか分からない状況だし、軽口の冗談に対して過敏に仕方ない反応だろうね、てかアンデッド多発地帯で幽霊が出てきそうは、あんまり洒落にならない冗談なのだけど。

 

「おいおい君たち、騒がしくするのは良いけど、ちゃんと前を見て歩いた方が良いよ」

 

と俺は軽く威圧感を発しながら、騒いでいる先頭の騎士達に注意を促すと、威圧間に当てられた騎士達は引き攣った声を発しながらも、慌てたように前を向いて、元の警戒態勢へと戻って行く、その光景を見届けた俺は何気なく周りにいる他の隊員の様子を見てみると、どこも緊張した雰囲気で武器を構えており、小隊長もやはりどこか不安げな態度が見て取れる。

 

小隊長と他の騎士達も緊張しているな、うーんやっぱ今回初めて巡回任務に同行する騎士達が居るから、戦力的に不安視しているのかな、小隊長は高弟の俺が近くに居るおかげか、比較的に辺りの監視は出来ているけど。

 

「・・・小隊長!?、前方から左方向より、人影らしき者がこちらに向かって来てます、戦闘準備を!」

 

と突如として辺りを警戒していた先頭の騎士の一人が、前方から見て左方向に人影を発見したことを報告し、小隊長を含めた全員が戦闘態勢へと移って行き、俺も命令があればすぐに第三位階魔法の【ライトニング】で先制攻撃が出来るように構える。

 

「全員まだ攻撃はするなや、ちゃんと相手がアンデッドであることを確認してから攻撃するだぞ!」

 

と小隊長は人影らしき者の姿を見るまでは攻撃するなと隊員に命じ、薄い霧の中でも見える距離まで近づいて行くくと、その人影らしき者から生きた人間の声が聞こえてきたことで、騎士達は警戒を緩めて安堵の声が漏れ出る。

 

「全体攻撃態勢辞め!、そこの者たち我々は帝国騎士団の第5軍所属の第15騎士中隊の第3小隊の隊長を務めるベルナール・ゲルミアである、貴殿らの所属と立場を知りたい!」

 

と小隊長は部隊の騎士達に攻撃態勢を辞めるように命令した後、人影らしき者達に対して、どこの所属で立場なのかと大声で問いかけると、こちらが帝国騎士団だと気が付いたのか騒がしそうに手を振りながら近づいて来る。

 

「あーどうも帝国騎士団の皆さん方、私は帝国の冒険者組合で活動している、ミスリル級冒険者の銀糸鳥のリーダーを務めるフレイヴァルツと申します」

 

と人影らしき者達の正体は帝国の冒険者だったようであり、それもミスリル級と言う上から三番目に位置する高位の冒険者のようであり、そして吟遊詩人風の恰好をした剣士が、自身のことをフレイヴァルツと名乗り、銀糸鳥のリーダーであると自己紹介する。

 

「お、おうそうかこれはご丁寧にどうも、うん?もしやそちらさんは亜人ではないですか・・・」

 

と小隊長は礼儀正しく挨拶をされたことに戸惑っていると、小隊長は怪訝な態度を取って、その冒険者の中に亜人が混じっていることに気が付き敵意を抱き始める。

 

「えぇそうですよ、彼は私のチームメイトです、別に亜人種が冒険者をしては行けない決まりなど無いのでね」

 

とフレイヴァルツとその仲間たちは怪訝な態度を取った小隊長に対して警戒心を抱き、下手な行動に移れば容赦しないという視線をよこし、小隊長はその態度に驚き戸惑い出す。

 

あぁこれはまずいね、かなり険悪な雰囲気を感じるな、まぁ普通の帝国人なら亜人とは野蛮で危険な存在だと言う認識が一般的だし、小隊長の怪訝な態度も極々一般的な反応だろうけど、そこは我慢して上面ぐらいは装って欲しかったな。それはそうと亜人の冒険者か、ふむちょっと気になるな。

 

「へぇ帝国に亜人の冒険者が居るなんて初めて知ったよ、名前をお聞きしても良いかい?」

 

と俺はそう興味深そうな声を出して装いながら、笑みを浮かべつつ亜人の冒険者へと近づき話しかけてみる。

 

「カ、カーリア殿!?一体何を?」

 

「えーと貴方は?見たところ一兵卒の騎士いや、身に纏う気配からしてかなりの強者だとお伺いしますが、お名前を伺っても?」

 

と小隊長とフレイヴァルツは急に話し割り込んで来た俺に対して戸惑いつつも、フレイヴァルツはどうやって俺がただの一兵卒の騎士ではないことを見破ったのか分からないが、俺に対して警戒しながら何者なのかと伺って来る。

 

「あーこれは挨拶もなく失礼したね、私はカーリアと言う、今は見習い騎士とだけ覚えて居てくれればいいよ、それで亜人の彼の名はなんて言うんだい?」

 

と俺はわざとらしく挨拶せずに失礼したと言って頭を下げながら、自身の名前と今の立場だけを名ってから、再び亜人の冒険者の名前を尋ねて来る俺のふてぶてしい態度に、銀糸鳥の面々は苦笑いを浮かべて戸惑いを覚える。

 

「・・・俺の名はファン・ロングーね、そんで種族はエンコウね」

 

と亜人の冒険者ことファン・ロングーは少しだけ沈黙した後に、渋々っと言った様子で自身の名前を名乗ってくれる。

 

ふむ、ファン・ロングーと言う名で、種族はエンコウかぁ、この辺りでは聞かない亜人種の名前だし、恐らくカルサナス都市国家連合から流れて来た冒険者だろうか?うーん色々と気になることはあるけど今は。

 

「そうかい、もしかしてカルサナス都市国家連合辺りから流れて来た冒険者かい?、小隊長が失礼な態度を取ってすまないね、やっぱ帝国だと亜人蔑視があるから大変だとは思うけど、まぁ今後も何かあったら依頼するだろうし、仲よくしようか、なぁ小隊長?」

 

と俺は銀糸鳥の面々に対して友好的な態度を示しつつ、失礼な態度をした小隊長に流し目で睨みを付けながら謝罪の言葉を告げると、銀糸鳥の面々は俺の態度に戸惑いつつ少し引き攣った笑顔を浮かべる。

 

その後は辺りのアンデッドの出没具合など、カッツェ平野で必要な情報交換などを共有してから、銀糸鳥面々と別れて、第3小隊の本来の巡回任務を再開する。

 

「なぁ小隊長、今回は私の方で場を濁したけれども、今後あぁ言った怪訝な態度はやめてくれよ」

 

「あぁそうだな・・・要らぬ世話をかけさせてしまったようで、すまないなカーリア殿」

 

と俺は小隊長に今後あぁ言ったことをしないように釘を指すようにお願いし、小隊長は少し不満そうな態度をしながらも、一応俺の言い分に納得したように感謝の言葉を告げてくれる。

 

まぁ一応反省はしているようだし、今後は似たようなことがあっても対応できるかな、それにしても亜人か、人間と共存できる奴もいるっぽいし、もし自分だけの部隊を作るとかなったら、友好的な亜人をスカウトして育てるとか良いかもしれないなぁ。

 

 

 

 




と言ったところでここまです。

今回は騎士としての下積みをしている光景を書きたかったので、こういうカッツェ平野でのアンデッド掃討の任務に就きましたが、特に問題が起きませんでしたね。

今回でた冒険者である銀糸鳥、原作開始時だとアダマンタイトですが、現時点だと10年前で、活動しているのかどうかの記載がなく、二次創作だしまぁ出しても良いかと判断して、まだミスリル級ぐらいの頃だろうと判断して出しました。

そんで小隊長とオリ主ことカーリアの会話、一応上司と部下と言う立場ですが、カーリアは高弟ですし、実力も遥かに上の存在なので、あまり強く出れないだろうと思ってあんな感じになりました。てか小隊長からしたら自分の部下に英雄級の実力者が居るって、普通に胃痛案件じゃなかろうか?。

ちなみに小隊長の実力はシルバー級冒険者よりは強いぐらいで想定してます。

そして現時点での銀糸鳥の面々の実力は平均的なミスリル級よりも上澄みぐらいの強さです。

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