もしもオーバーロードの現地人として強制的に転生したら?《更新停止》 作:アクドニアデフジム
第13話
さて、ジルクニフが気を取り直して、今後行うであろう国内政策に関する議論などして、修正点や問題点などを確認したりして、なかなかの実りある話し合いに出来たのだが、現状目下の問題としては四騎士候補の騎士達の実力が、四騎士筆頭の俺と比べて余りにも実力に差があることなのだが、色々と案を出し合って議論した結果、現状としてはオリハルコン級の実力を持つ騎士数名の中でも選りすぐりの四名を選び出し、それらを俺が直々に鍛えて強く育成して行く方針へと決まったので、俺が四騎士筆頭として行う主な仕事は、ジルクニフの身辺護衛と四騎士の育成になった訳である。
そうと決まれば、迅速な行動こそ得だと言わんばかりの決断力で、四騎士の任命式を執り行う為の準備を、宮廷に居る使用人や白銀近衛兵らに命じ、ジルクニフ本人は候補の騎士中から選りすぐりだと思われる最強格の騎士達を選び出し、後日各騎士が配属されている場所へと招集命令を記した手紙を送り、それから二か月ほど経過した頃に、招集した騎士四名が宮廷にある大広間へと集結する。
さて、到着した四名の騎士が見るであろう光景を言葉に表すのなら、まず豪華絢爛に飾り付けられた大広間と皇帝が座る玉座まで続く赤い絨毯が敷かれおり、そして両側の壁に沿うように護衛の白銀近衛兵40名が、皇帝までの道のりを挟むようにして一列に並んでおり、そして皇帝ジルクニフの後ろ左斜めに逸脱者ことフールーダが控えおり、そしてその隣の右斜め後ろには魔法の効果が付与されたオリハルコン製の黒い全身鎧と黒色のナイトスカートを身に纏い、深紅の色に染められたロングマントを羽織った、四騎士筆頭として任命された霊廟のカーリアが控える構図となるので、かなりの圧迫感があり、ジルクニフの権威の強さと偉大さを示す良い光景になったであろう。
まぁそんなこんなで四騎士として任命される四名の騎士達は、ジルクニフから感じる支配者たる威風堂々さを感じながら四騎士任命式は順調に進んで行き、各四騎士達には以下の二つ名がジルクニフより与えられた。
自身の身長よりも巨大な大剣を振るい、数々の狂暴な魔獣などを討伐し続けていた、バジウッド・ペシュメルには『雷光』と名付けられ。
優れた剣技と観察力にて、数々の狂暴な亜人を切り刻み討伐して来た、ニンブル・アーク・デイル・アノックには『激風』と名付けられ。
二本の槍を自由自在に振るって、はぐれウォートロールを単騎で討伐した経験を持つ、ローレニア・ペルシェルグスには『多重』と名付けられ。
剣と盾を巧みに使い、エルダーリッチやスケルトルドラゴンなどの強大なアンデッドを討伐したこともある、エドガー・ブドラ・デイル・モーンハイトには『剣鬼』と名付けられ。
とこの四名が帝国騎士団内でも最強格だと認められた強者であり、今後この四名が帝国騎士団を象徴となるであろう四騎士に任命された訳なのだが、まぁ当分の間はジルクニフの身辺警護などが主な仕事になるので、二人一組での交代制で、模擬訓練と身辺警護を交互にしていくことになる。
だが、俺の場合はそれだけが仕事ではなく、四騎士でも対処が困難であろう緊急案件など担当する訳なので、必然的に仕事量が四騎士よりも増える訳なのだが、伊達に英雄の領域超えた実力者に至っていない訳で、普通なら極めて困難で危険な案件だろうと俺は見事に解決して行った。
ある時はトブの大森林から溢れ出た思われるアダマンタイト級の強さをしたバーゲストを、武技【属性剣技】で繰り出した一撃にて、討伐したり。
ある時はカッツェ平野で発生したスケルトルドラゴン三体を現地に居た帝国騎士中隊と共に全て討伐したり。
ある時は帝国と王国の結ぶ街道沿いに出現したギガントバジリスクを、オリジナルで編み出し習得した第五位階魔法【フレイムエッジ】で生み出される巨大な炎の斬撃を、数十発を上空から撃ち込むことで無事討伐したり。
ある時は人間を舐め腐っているドラゴンが帝国の辺境にて暴れていると聞き、せっかくなので研究素材目的で同行することになったフールーダと共に、エルダーグリーンドラゴンを半殺しにして捕獲し、ある秘薬作成の生贄に利用する為に、最奥の塔にて厳重に監禁したりなど。
まぁその他諸々案件を解決して行き、剣の腕も以前より上がっている感触などを感じつつ、帝都の宮廷では日課となっている四騎士との模擬訓練で、一対四で連戦連勝を記録し続けているなど、忙しい日々が続いている。
そして帝都では『浮遊艇』の初期生産型が運航し始め、帝国市民たちは空飛ぶ帆船を一目見ようと祭り騒ぎになったほどである。
まぁ一応軍事機密として秘匿する案もあったが、『浮遊艇』がもたらすであろう国内市場の活性化や、兵站輸送の改善、兵員輸送の短縮化など隠すことで得られるメリットよりも、大々的に運用した方が遥かに帝国の国力向上に寄与できると判断した訳だ。
そして運航開始から一年経った今では、一日で帝都から辺境の小都市まで気楽に行き来できるほど普及しており、ジルクニフが予想していたよりも早い速度で活動圏を広げていく現状に対応するべく『帝国空輸省』が設立が決定されるほどであり、現在帝国が有する『浮遊艇』は大型や小型なども合わせても1800隻ぐらいであり、まだまだ帝国にて発生している必要需要には当然全然足りないのが現状だ。
そして『浮遊艇』がもたらした巨万の富は帝国内の街道整備などに使われた、人員は魔法省の建築課が担当し、労働者などは貧困層などから雇用し、そして賃金を得た貧困層は経済を動かす消費者として成長させていく循環経済政策で、改革以前は歴代皇帝の課題とも言えた貧困層の救済に成功したことで、帝国内におけるジルクニフの権力基盤はより一層強固な状態へとなった。
そしてこの街道整備の為の巡回警備では副産物的に冒険者の依頼数も格段上昇することになった、専業軍人である帝国騎士団といえど、流石に国内中の街道を警備する人員的な余裕はなかったので、積極的に冒険者に巡回警備の仕事などを回すことになり、帝国の冒険者は空前の好景気状態へと突入した。
そして帝国内を飛び回る『浮遊艇』関して嗅ぎつけたスレイン法国から謎の商人団が来て、『浮遊艇』を購入したいとして、かなりの金額を積まれたが、帝国側としては超重要軍事技術たる『浮遊艇』を国外に売るつもりなど無く丁重に断った後、深夜の帝国空輸省に高度な魔法武具を身に纏った盗賊が侵入する事件が起きるが、“偶然”そこで仕事の視察に来ていた俺が、その侵入者と遭遇し戦闘になるが、俺が放った新技【属性乱撃】にて出来上がった風穴から逃げられてしまうが。それ以降高度な魔法武具を身に纏った盗賊が侵入する事件は起きなかった。
なお帝国のお隣である王国の反応は、無反応でありそれどころか王国貴族はこの『浮遊艇』を眉唾な嘘だと思い込んでいるようである。まぁ以前から王国の魔法技術に対する軽視と無知ぶりには愚かさを感じていたが、ここまで危機感が無く、としると愉悦心で笑みが浮かぶほどである。
さて、ジルクニフの方針としては、後一年ほどは帝国騎士団の練度向上を推し進め、来る月が来た時にバハルス帝国はリ・エスティーゼ王国へと限定的な軍事侵攻を開始するとのことだ、つまり俺が18歳になった頃に戦争を始めると言うことである、まず最初に手に入れるのは交易の要所であるエ・ランテルだと決定した。
豊かな大地で腐り果てた王国の連中に、帝国の力を知らしめる時は近い。
はい、と言ったところでここまです。
結構怒涛の勢いので進めたけど、ようは順調に王国への侵攻に向けた準備が整いつつあります。
四騎士は原作でガセフに二人とも倒されているらしいので、原作で初期メンバーと言われている二人と、オリジナルで二人ほどを四騎士として任命しました、名前や二つ名はそれっぽく適当に書いてます。
そしてカーリアの四騎士筆頭としての仕事などもダイジェストでながしましたが如何でしょうか?カーリアの成長速度的にはそろそろ40Lvに到達しているだろうと想定して書いています。そしてフールーダ強化イベを起こすための伏線なども混ぜつつ。
そして以前言っていた『浮遊艇』の普及で起こるであろう影響なども書いてみましたが、現実の世界でも蒸気機関出現によって、それ以前とは比較にならないほどの発展をしているので、それを参考にしつつ、恐らくバハルス帝国だとこうなるんだろうなっとイメージで書いています。
そして帝国の対王国戦まであと少しまで来ました、原作よりも強大な軍事力を有した帝国に、王国はどう対処するのか、書くのが楽しみですね。
次回の投稿は少し遅れるかもです。普通に構成に詰まった。