夏海 現(なつみ うつつ)の横向き日記   作:endoendo

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7月7日/空を見上げる日

 何も買ってません。

 というか、気づいたら夜でした。

 何もしていなかったという訳でもないのですが、かといって特筆するべきことがあった訳でもなく……。

 何が困るって日記のネタがありません。

 どうしたものでしょう……。

 そうだ、せっかくこんな日なんだから星でも見ましょうかね。

 

 

*****

 

 

 はい、今緊急で……というわけでもありませんが日記を書いています。

 星、見てきましたよ。天の川はまぁなんとか見えました。といってもこの辺りは街灯がちゃんと並んでいるのであんまり天体観測には向かないのですが。ですが、街灯の人工的な光と夜空が共存している景色はこれはこれで好みだったりもします。

 まぁそんな訳で、半分ぐらいは星というか街灯を見てきたので、これで星を見た、等と言えば笑われてしまうかもしれません。

 ……このセリフ、書いてみたかっただけです。

 

 さて、そんなことよりも天の川が見えたということは例の超遠距離恋愛をしているあの2人、織り姫と彦星はおそらく会えたのでしょうね。

 彼らが長距離恋愛する羽目になっているのは仕事をまともにしなかったが故の自業自得ではあるのですが、もし仮に最初から真面目に働いていたとしてもあの天の川を頻繁に往復するのは相当に骨が折れる行為なような気がします。

 物語の世界においても星空の旅というのは相当に大変なもので、一輪の薔薇を愛した王子は元の星に帰るために1年も機会を待った上に体を置いていかなければならなかったと言います。それを考えると1年に一度だけとはいえ、ちゃんと橋まで用意してくれる環境というのはまだ恵まれているのかもしれませんね。当人たちにそんなこと言ったら怒られるでしょうが。

 個人の苦しみは個人のものであり、他者と比較するなんてナンセンスですから。

 私には、薔薇を愛した王子の1年も、織り姫と彦星が再会するまでの1年もどれほど大変なものだったのか完全に理解することなんて出来ません。

 ただ、大変だったんだろうなぁと思うことぐらいはできますがね。1年間、ただ星を見る人だったってことですからね。そりゃあやばいですよ。酸素パイプ見つからなさすぎってぐらいには辛いんだろうなというぐらいの理解力はありますよ。

 

 ……なんか急に童話や御伽話の世界観に似つかわしくないものを混ぜ込んでしまった感があります。今のはなかったことにしましょう。

 まぁとにかく、ひとつ言えるのはどこの世界でも誰かに会いたいという思いはとても大きなものだってことですね。

 私も明日は誰かに会いに行きましょうかね……恋愛相手なんていませんので友人の誰かですが。

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