夏海 現(なつみ うつつ)の横向き日記 作:endoendo
ライトノベルを買いました。
特別好きという訳でもないのですが、たまに読みたくなるんです。文字を読みたいけど、しっかりしすぎていると胃もたれしそうな時ってあるので。
今回買ったのは「勇者として魔王を倒した俺が転生したら会社員だった件〜労働基準法って素晴らしい!」という作品です。
流行りの転生ものですが、逆張りですね。
というか、転生ものって最早定番の領域ですよね。
この手のジャンルの始まりっていつからなんでしょうね。
あぁ、古典とかそういう意味ではなくネット小説とかでのって意味です。
うーん、幻○入りとかあの辺もこのジャンルに影響与えてそうですし……正直分かりませんね。
ま、いいです。大切なのは今、物語を楽しむことですから。
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今日買った本ですけど、まぁそれなりに面白かったです。同じように異世界転生してきた魔王との接待ゴルフ対決のシーンは熱かったです。
得点にすると……67点ですかね。逆張りに固執しすぎなければもっと面白くできたようにも思えたので。
そういえば転生もので思い出したことがあります。私も昔書いたことがあるんですよ、転生もの。たしか……「SNSの幽霊さん」という作品です。
冒頭はたしか……
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人は忘れられた時に死ぬ、なんて言い回しは耳にタコができるほど聞いてきたが、もしそれが正しいとすれば俺はもう死んでいるのかもしれない。
あまりに突然の発言で意味不明だろうから具体的な内容を説明するとしよう。
たしか一年ほど前だったか、とあるSNSを辞めてアカウントを消したことがあった。細かい理由を捻り出せないこともないが、なんとなく消したというのが一番適切な表現だと思う。俺はある日突然、なんの前触れもなくSNSから姿を消したんだ。
実際、誰かのアカウントが消えたとなれば一瞬は騒ぎになるかもしれない。しかし、時が経つにつれ話題に上がることなんて無くなるだろう。まるで死んだ人間が段々と話題にされなくなるかのように。まぁ、自身の事を死んでいるかもしれないと表現したのはそんな理由だ。
そして今日、俺は新しくアカウントを作ったんだ。理由は消した時と同じようになんとなくだ。
だが、作ったといっても前と同じアカウント名を使うつもりはない。だから何か新しい名前を考えなければならないのだが……。
そうだ、俺はもうSNSに於いては忘れられているはずの存在、いわば死んだ存在なのだ。だから、『幽霊さん』という名前はどうだろうか?
……安直な気もするがなんとなくしっくりきたしこれにするか。で、アイコンは……アレでいいか。よし、コレで登録完了。
まずはどうしようか?……そうだな、元々は相互だった人たちのアカウントを見て回ってみようか。俺の亡き後、彼らがどう過ごしていたのか少しばかり興味があった。
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こういう感じです。うん、転生(SNS用語)ものですね。
書いた当時、SNSで仲が良かった相互さんが急にアカウントを消してしまって、その時に書いた話だったように思います。
寂しかったですが、当時の私は今より後ろ向きで、起きた出来事を何でも物語に昇華していかないと咀嚼できないような人間だったんです。だからこの話を書いたんです。
今は……昔ほど後ろ向きではなくなりました。
……なくなったものも増えました。
それでも横を向いて生きていきたいですね。『今』には見るべきものがたくさんあることを私は知っていますから。