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これは、そう。
半年くらい前のこと。
僕は家族と一緒に
カロス地方へ旅行に来ていた。
お父さんとお母さんはほぼ毎日仕事で夜遅くまで帰ってこないから久しぶりの家族3人での時間だった。
たくさんのポケモンと触れ合っていろんなご飯を食べて家族みんなで楽しく旅行の最中。
そう、その時に出会ったんだ。
あの”ヤヤコマ”と。
そのヤヤコマとの出会いは悲惨なものだった。
あれは天候が変わり、大雨が降ってきて近くのポケモンセンターへと行こうという話になり、みんなで傘を差して小走りで向かっていた。
草むらの影、あのヤヤコマはヒノヤコマの集団に囲まれ、たくさん突かれ、自慢の赤色の身体が全身赤黒い色に染まり、たくさん身体に突き傷があった。
?「お、お父さん!あそこ!」
父「え、どうしt…っ!」
母「ひどい…!」
?「どうしよう…!」
父「任せろ、ゆけっ、エルレイド!」シュッ
エル『エーレイッ!』ザッ
父「ヒノヤコマを散らすんだ、インファイト!」
エル『エレレレレ!』ドドドッ!
ヒノ『ヤッコォォォォ!』バサバサ
ヤヤ「ヤ…、コォ…!」
?「大丈夫っ!?しっかりしっ…!」
僕は、見えた、いや、見えてしまった。
たくさんの突かれた傷の中に一つだけ、”右目を貫いてる傷”があることを。
そこからたくさん出血していた。
?「とっ、父さん!この子、目、目がっ…!」
父「何っ!?」
母「ここまでする必要が…!」
父「今はそんなこと言ってる場合じゃない!急いでポケモンセンターに!」
?「う、うん!」
ヤヤコマを抱き上げる。
大雨と大量出血によりヤヤコマの身体はひどく冷えていた。
?「大丈夫、温めてあげるから…、だから大丈夫だからっ…!」
父「”サハ”!走るぞっ!」
サハ「うん!」ダッ
〜ポケモンセンターにて〜
サハ「ヤヤコマ…」
今ヤヤコマはポケモンセンターで治療を受けている。
父「ヤヤコマなら大丈夫だ、ジョーイさんが助けてくれるさ。」
サハ「うん…」
しばらくした後…
ジョーイ「治療は終わりました…」
サハ「ヤヤコマは、ヤヤコマは大丈夫なの!?」
ジョーイ「安心して、ちゃんと生きているわ。命に別状もない。」
母「そうですか…」
ジョーイ「ですが…」
父「…目、ですかね。」
ジョーイ「はい、最善は尽くしました。ですが、この先もう左目はほとんど見えない状態で生活しないといけませんね。」
サハ「そんな…!」
ジョーイ「安心して?たまにそういうポケモンもいる、でも生きていくうちに慣れていくものよ。」
サハ「かわいそう…」
父「あんなヒノヤコマがいるなんて…」
ジョーイ「最近ヒノヤコマの集団が凶暴化しているという噂がありましたからね。それに会ってしまったのでしょう。」
サハ(このままにしておけないよ…)
「お父さん、お母さん。」
父「どうしたサハ?」
サハ「僕、あのヤヤコマと一緒にいたい!」
父「…それは反対しないが、大変だぞ?」
サハ「確かにあの状態だから、でもヤヤコマをあのまま一人にすればまたあんなことが起きるかもしれない。いやだよ、また目の前でポケモンがいじめられてひどいことされてるの…!」ウルウル
父「…わかった、俺もあのままにはしたくない。」
母「サハ、みんなで守りましょう。」
サハ「うん!」
ジョーイ「ヤヤコマも、きっと喜ぶと思います。」
〜数分後〜
「そろそろ治療が完了します。迎えに行ってあげてください。」
サハ「ヤヤコマっ!」ダッ
サハ「ヤヤコマ、大丈夫?」
ヤヤ「ヤコゥ!」バシィ!
サハ「痛っ!」ズビッ!
ヤヤコマに突かれ、指から血が出る。
母「サハッ!」
サハ「だい、じょうぶ!」
血が出ながらも、サハはヤヤコマに近づく。
サハ「あんなことがあったから、まだ怖いよね。」
ヤヤ「ヤ、ヤコ…」
サハ「大丈夫だよ、もうそんな怖い思いはさせない。僕が守るから!」スッ
ヤヤ「…!」
サハ「だから、家族になってくれる?」
ヤヤ「ヤ、ヤコッ!」バサァ!
サハ「わっ、よしよし…」ナデナデ
泣きながら飛びついてきたヤヤコマを抱きしめ、優しく撫でる。
右目だけでなく、左目にもしっかり熱いものが流れていた。
そして現在…
サハ「スー、スー…」
ヤヤ「ヤコッ」ツンツン
サハ「う〜ん…、ヤヤコマ…?」
ヤヤ「ヤコッ!」バサッ
サハ「そっか、もう着くのね…」
僕は今、パルデア地方というところに来ている。
その目的として、僕はパルデア地方にあるオレンジアカデミーというところに入学するからだ。
サハ「確か、コサジタウンだっけ。僕達の新しい家。」
ヤヤ「ヤッコ!」コクコク
そう、コサジタウンにある一軒家、子供一人とポケモン1匹が住むにはあまりにも広すぎるそこで、僕は新しい生活を送る。
ちなみに荷物は家族全員だけど行くのは僕一人だ。
僕の手には一枚の手紙がある。
サハへ
パルデア地方に行くにあたって俺たちは仕事の関係上家にいる頻度は少なくなってしまう。
でも安心してほしい、新しい転勤先は前の職場よりも定時が早く休みも取れる。
聞いたところによるとオレンジアカデミーは寮生活らしいから家にいる時間はお互いないだろうけど
それでもたまには帰っておいで
お父さん達はいつでもお前の帰りを待っているぞ。
そして、学校生活たくさん楽しむんだぞ。
頑張れ!
父と母より
サハ「全く、いい親を持ったよね…」
ヤヤ「ヤコッ!」
「お客さん、着きましたよ〜」
サハ「よし、ヤヤコマ行こう!」
ヤヤ「ヤッコ!」バサッ!
こうして、僕たちの新しい生活が幕をあける。
サハ
今作の主人公
とある地方出身の男の子(12)
ポケモンと触れ合うのが大好き
ポケモンバトルの経験はあまりないがヤヤコマをゲットしたことでバトルもやってみたいという気持ち
そしてヤヤコマ自身も強くなりたいという気持ちがありポケモンバトルを始めた。
オレンジアカデミーで友達をたくさん作りたい
ヤヤコマ♂
サハの相棒
半年経ち左目は真っ白になった。
まるでオッドアイ。
視力はほとんどないがサハはその目を気に入っている。
あの時を経て強くなりたいとヤヤコマ自身にも気持ちがあった。
そしてサハを守りたいという気持ちが強い小さな頑張り屋さんである。
覚えている技
なきごえ
つつく
でんこうせっか