個性把握テストは無事(?)に終わった。
相澤先生、除籍処分は合理的虚偽つってたけど、あれ本気だろ。あの目、俺知ってんもん。リボーンがツナにイタズラとかなにかする時の顔があれだったもん。
校舎に帰って行く相澤先生の背中を見ながら俺は言った。
「あれ多分、本気だったぞ」と、それだけ言って更衣室で制服に着替え教室に戻った。
放課後…
出久に声をかけられたが、無視して職員室に向かった。それはもちろんっ!相澤先生ですとも〜!!
「相澤先生、いますか?」
そう言って職員室の中に入ると、相澤先生はすぐに来てくれた。
なんか警戒されてる…やっぱりバレてたか…と、思いつつも要件を話した。
「あのっ、サイン!!ください!!」
「……えっ…」
「あ、ダメ、でした?」
驚いた様子の相澤先生にダメだったか聞くと、軽く戸惑いながらも大丈夫だよと言われた。
よく使ってる手帳の内側に書いてもらった。あ、この字好き…って、惚れ込んでる場合じゃない。俺は相澤先生に耳を近づけてもらい、ツナの伝言を相澤先生に伝えた。
「ここ一,二週間は警戒してくださいね、じゃないと雄英ヤバいことになりますよ」
相澤先生は、顔を歪めてどういうことかと聞いてきたが、俺も流石にそこまで分からない。
そう言うが、まぁ納得はできないだろう。
「ある人の直感ですから、未来が見えるわけでもないんです、ただの勘ですから」
「勘?」
「はい、その人は家系として直感が鋭いんです
それはもう怖い程に、勘で宝くじを買えば一等は当然、当たり付きのアイスを買えば必ず当たる、雨が降ると言えば雨が降る、あの人はそういう物を持ってるんです」
それが、彼…沢田家の能力。個性とは別の異能力なのだ。あの家系は、敵に回すと厄介な者だ。
ボンゴレファミリー十代目、沢田綱吉。
相澤先生は警戒してた方がいいと思ったのか、戯言だと受け取ったのかは、分からないが頷いた。
「それじゃあ、失礼します」
職員室から出ようとした時、タイミングを見計らったかのように着信音が響いた。画面を見ると相手は白蘭。白蘭なら無視でいいかと思い、電話を切ると再びスマホは鳴った。鳴っては切って繰り返してると、相澤先生に電話に出てやれと言われた。
軽くため息を吐き、電話に出るとスクにぃ並の大声で、耳元で叫ばれ反射でぶつ切りした。
そのまま職員室を後にしてこちら側から電話を再び掛け直した。
「それで、何の用?」
『ぶつ切りは酷くなぁい?』
「じゃあ切っていい?」
『ダメダメ!!ちゃんと用件はあんの!』
あんのかよ…なんて思いながら、スマホを耳に当てながら白蘭の話を聞いた。話の内容は、ヴィランが、活発になってきてるという話だった。ただそれだけなら気にしてないが、グループを作って何かを企んでるという。その企みが、ボンゴレに関わる事かも知れないから要注意。という報告だった。
「…ヴィラン…ねぇ、何を企んでるんだか…」
『それだけ、分かればいいんだけどね〜?』
「ま、情報提供ありがとうね」
『いーえ、ユニちゃんも気をつけてってさ』
「ユニがそう言うなら気をつけないとね」
そういい電話を切り、学校を後にした。
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次回:10月3日7時に投稿予定。