崩壊   作:なおや00

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~あと7日~

俺の名は黒錠 直哉だ。

俺の家族は俺と父さん(敦)

母は、俺が生まれて数ヵ月後になくなってしまいそれ以来父と二人暮らしだ。

母の顔はほとんど覚えていない。

 

 

今日は7月26日。

いつもと同じ朝が来ると思っていた。けれど何か雰囲気が違っていた。

 

「あっおきたのか直哉。おはよう…」

 

「うん。おはよ。父さん」

父と挨拶を交わした。いつもより重く暗い挨拶だった。

 

「どうしたの?なんかあったの?」

 

「いや、ニュースでな...」といいながらテレビを指差していた。

テレビを覗き込んでみた。

テレビに映っているのはえらそうな人がたくさんいて何かしゃっべていた。

すると...

「え~...大変言いにくいのですが...来週の今日。つまり8/2に地球が誕生して100億年になります。100億年になるということはとてもめでたいことだと思われる方も多いと思われますが、最近の研究で地球の核のエネルギーが膨張してすべてが崩壊し、跡形もなく消えてしまうというデータが出ています。つまり簡潔に申し上げますと、来週に地球は滅亡します。防ぐことは...できません。これはわれわれ人類に、いえこの地球の運命なのです。今からではこの地球から脱出することもできないでしょう。なので最後の一週間、どうぞ悔いの残らぬようにお過ごしください。」

話をしていた人は頭を下げた。同時にシャッターの音が鳴り響いた。

 

「うそ...だろ?」

 

俺はその言葉が意識もしないで飛び出した。

今日はエイプリルフールでもないしこんなうそをつく必要がない。

世界が...終わる?

来週?

そんなことをいきなり言われて頭の中がパンクしそうだった。

 

「とりあえず、飯にしようか」

 

冷静に父さんは言った。

 

「「いただきます」」

 

いつもの時間にいつもどうりの朝ごはんをいつもの父さんと一緒に食べた。

だが空気だけはいつもと違っていた。

「本当に崩壊しちゃうのかな...」

「知るか!そんなの来週になってみないとわからないだろ?」

「うん...」

飯を食べ終わると父さんは仕事に出かけていった。

ふと思いテレビをつけてみた。

“人類滅亡!?なぜ今になって!〟

“地球最後は一週間後!人類の運命は!?〟

“タイムリミットは7日間!今だから言えること〟

とかの見出しでテレビは持ちきりだった。

(やっぱり本当のことなんだ...)

そう思い俺は地獄の底に突きつけられた気分になった。

そう思っていたらいきなり携帯が鳴り出した。

着信の原因はグループチャットだった。

どの人も地球崩壊についてのことだった。

すると誰かが「今から全員で会わないか?」と切り出した。

それは幼馴染の葛城咲桜だった。

みんなそれに賛成し、今から一時間後に会うことになった。

何でも、今までの思い出に残った場所をみんなで見に行くそうだ。

もちろん俺も行く。

着替えをして一通り準備が整ったから出発した。

「いってきまーす」

なぜかいつもこの言葉が出てしまう。

誰もいないとわかってるのに...。

ふと、あと何回この言葉が言えるのだろうかと思ってしまった。

もしかしたらもう言えないかもしれない。

みんなも同じことを思っているのかな?

そんなことを思いながら家を後にした。

 

 

いつもの道は人でごった返しているはずなのに今日は数人がちらほらいるだけだ。

歩きやすいけれどなんか気味が悪い。

数分後集合場所についた。

まだ時間が早かったらしくほとんど人が来ていなく友達の伊東佑太と咲桜だけだった。

なにやら話していたが俺にきずいたらしく

「お!きたきた」

「これで三人目だね!」

「まぁ大体10分くらい前だからなぁ。あと何人くるんだ?」

「え~とあと14人くらいかな~。全員で17人来る予定だよ」

「ふ~ん」

「啓介くんと内藤さんはつごうが会わなくってこれないって言ってたから17人になっちゃたんだ」

「そうなのか...」

 

「全員そろわなくてもしょうがないよな~それぞれの用事もあるから」

そんな話を三人でしていたら時間になってほとんどの人が来た。

あと一人か...

そんなことを話していたら最後の一人があわててきた。

「ごめ~ん!遅れた!」

すると

「よし!全員そろったね!じゃあとりあえず幼稚園から行こうか!」

と咲桜が切り出した。

もちろん、集まった全員が同じ幼稚園出身というわけでない。

まずは、半数が集まった約半数が同じ幼稚園に行くことになった。

数十分でその場所についた。

ついたらみんな、

「うわー懐かしいな~」

「ここでみんなと会ったんだよね~」

「よくここで遊んだよな!」

「あぁ、走り回ったりしてな!」

とほかにも口々にみんな思い思いのことを話し出した。

咲桜と出会ったのもこの場所だった。

幼稚園の園庭では幼稚園児たちが楽しそうに遊んでいた。

「たぶん知らないんだよな。一週間後のこと...」

ぽつりとそんなことを言ってしまった。

するとみんな笑顔で話していたみんなの顔が暗くなってしまった。

あわてて

「悪い!こんなときに...」

「いや、そんなことを言っても本当のことだから大丈夫だよ。」

「うん」

と答えてみんな黙ってしまった。

「...次のところ、行こうか!」

また咲桜が沈黙を破った。

すると

「そうだね」

「よし行こう」

「そうだね」

とまた楽しい雰囲気になった。

次の場所は佑太を含む4人の出身の幼稚園だ。

その場所はそんなに遠くなくて歩いて数分でつく。

 

「ついたな!俺たちの出身!」

「うん私たちはこっちで知りいあったんだよね!」

「だな!よく四人で遊んでたな!」

「懐かしいな~鬼ごっこに、かくれんぼ!」

「おままごととかもやったよね!」

「あの時は楽しかったな!最近は四人で遊ぶことなんてないもんな」

「そうだよね」

「また遊びたいね!」

「あぁ機会があったらな」

「あ、なんか暗くなっちゃたね。ごめん」

 

そんな話をしていた。

一人が

「つ、次どこ行く?」

といった

「小学校行く?」

「でも、あと三人の幼稚園は?」

と俺が行ったところあわてて三人のうち一人が

「あ!いいのいいの私たちみんな引っ越してきたから幼稚園遠いしみんな違うところから引っ越してきたから」

「そうだったのか。すまない俺あんまりそういうの気にしてなかったから」

「大丈夫!その代わり小学校でみんなと会えたから思い出がいっぱいつまってるんだ!」

「そうか!じゃあ早く行くか!」

みんなで「「うん」」と声を合わせて言った。

そのとたんみんないっせいに笑い出した。

小学校はここから歩いて4時間くらいかかる。

歩いてるときも話が途絶えることはなかった。

思い出やそれぞれが印象に残っていたことなどでとてもにぎやかだった

 

                ~4時間後~

途中で昼食等もとりながらようやくついた。

「ついたね~」

 

「3年くらい前かな~ここに来るの」

 

「私、弟がいるからあんまり懐かしくないけどみんなと一緒だとなんか違う気分になる!」

 

「あれ?弟今何年生だっけ?」

みんなさっきよりも明るくいろんなことを話し出した

俺はぽろっと

「俺たちはここでみんなと会ってそしてみんなで卒業したんだよな!」

 

「そうだね」

 

「なんかすごいな!ここにたまたまみんな入学したから会うことができたんだし、またこうやって会うこともできてるんだからな~」

「なんか不思議だよね」

「みんなに会えたから今がある...か」

「ねえねえあれもしかして先生じゃない?」

「あ!そうだよ!確か6-Cの担任だった」

「えーと名前が武本先生!」

「おーーーい!せんせーーーい!!」

咲桜がすげぇ大きい声で呼んだ。

さすがに僕たちにきずいたらしく、小走りでこちらに来てくれた。

「よう!久しぶりだな~お前らもいろんなところ回ってるのか?」

「え?なんで先生そんなこと知ってるの?」

みんなが疑問に思うのは当然だ!

久しぶりに会ったのにやっていることがわかっているのだからみんな驚いた。

「いや~さっきもお前たちみたいにいろんなところ回ってるって羅面が来て話してたんだよ!そうだな~お前たちの4つくらい先輩かな~」

「へぇ~やっぱり私たち以外にもみんな考えることは同じなんだね~」

 

「なぁお前らさ、本当に世界が崩壊するとしたら残りの日は何をしたい?」

「え?」

唐突に先生が質問してきた。

突然のことでみんな混乱してざわついていた。

「先生はな思いっきりやりたいことやって食べたいもの食べて言いたいことを言ってすっきりしてからその日を待とうとおもってるんだ!」

「そんなこと、まだ考えてなかったな」

「そうだね、今日も終わっちゃうからもうあと6日しか生きられないんだよね」

「いきなりすぎるよな~」

さっきまでの楽しかった雰囲気は一気に変わって重い空気になってしまった。

「先生!その、さっき話してた先輩にも同じ話をしたんですか?」

「あぁしたさ。そしたらな、あいつら面白いこと言ってたよ!」

「面白いこと?」

先生は小さくうなずいたあと

「あいつらは、最後の最後までみんな集まって楽しく死にたいって声をそろえて言ったよ。

まぁこの話はいいや!ほらもうこんな時間だ!もう家に帰らないとじゃないのか?」

われに帰ったみんなは「あっ」と声をそろえた。

もう6時を回っていたところだった。

「今日のところは解散にしようか」

「そうだね。また今度こんなことやりたいね!」

「うん!」

そのときだったみんな帰ろうとしていたらいきなり大きなゆれがみんなを襲った。

地面がうなるようにぐらぐらとゆれ、みんなは立っているのもやっとだった。

「みんな!頭を低くして倒れそうなところから離れるんだ!」

さすが教師だ。こんな状況でも僕らに冷静な指示を出してくれた。

みんな言われたとおりにしていると数十秒後にゆれがおさまった。

「すごい揺れだったね!まだゆれてる感覚があるよ。」

幸い校舎も壊れていなく、僕らの中にけが人も出なかった。

「先生!あの中で指示をしてくれてありがとうございます!」

「いやいや。それよりまた地震が起こる前に早く家に帰りなさい!」

「はい!さよなら~」

みんな声をそろえて言うとそれぞれの方向に帰っていった。

「ただいま~」

と誰もいない家に挨拶をして手を洗い、テレビをつけた。

やはりさっき会った自身についてのことばかりが取り上げられている。

テレビをつけたまま俺は夕飯の支度を始めた。

朝は父が作ってくれるが、夜は遅いため俺が作ることになる。

料理を作るのも後何回だろう...

またそんなことを考えてしまった。

(今日は早く寝よう)

そう思いすぐに夕飯を作り、食べて風呂に入って着替えた。

ベットに入るといろいろなことを思い出した。

・あと6日で世界が崩壊すること

・残りの日をどうやってすごすのか

・これからどうすればいいのか

そんなことを考えていると次第にまぶたが重くなってきた。

最後にこんなことをつぶやいた。

「明日は来るのかな」

それを言ったらそのまま寝てしまった。

 

       ~崩壊まであと6日~




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