少々残酷な表現があるためご理解のほどよろしくお願いします。
途中で例の笑い方が出てきますが別に先生大好きファンクラブのあの人ではありません。
ブラックマーケットのとある一画にて
「お久しぶりですネル先輩。最近、私の組織が大きくなってきたので今なら先輩を受け入れられると思ったので勧誘に来ました。」
「···トキか。前に言っただろ。あたしはもうエージェントは止めたんだよ。ここにいるのは何も守れず独り生き延びちまった哀れな女だけだ。わかったらさっさと帰れ。」
「そう、ですか。わかりました。また来ます。」
そう言うとトキは帰っていった。
何でアイツはこうもあたしに構ってくるんだろうな。
あの時からあたしの時間は止まったまま動いてない。もう、何も出来ないっていうのにさ...。
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四年前キヴォトス某所にて
あたし達はいつものように依頼を受けて現場に向かっていた。だが、アスナがふと気になることを言ったんだ。
「ん~、何か今回の依頼少し怪しい気がしてるんだよね。」
アスナの勘はバカにならない。それを知っているからあたし達は普段より警戒心を強く持っていた。
○
「今回は私どもの依頼を受けてくださり本当にありがとうございます。さて、依頼の内容ですが既に一度お話しした通りなのですが私どもの護衛をお願いしたいのです。最近わが社の事業が軌道に乗ってきまして、そちらでどうしても他社からの恨みを買うことがありまして...。ですので、今回は特に重要な取引があるということで腕の立つ皆様に護衛をお願いさせていただいたという訳でございます。」
「わかった。依頼されたからにはしっかりと守ってやる。それじゃあ今から行くのか?」
「はい、ではこちらに行くのでよろしくお願いします。」
今、思い返せばあの時からヤツの様子は怪しかった。
もう少し疑ってかかっていれば結果は変わっていたかもしれないな。まあ、後の祭りってヤツだがな...。
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「さて、着きました。こちらが今回取引する場所です。」
「ん?なんかおかしくねぇか?何でわざわざこんな寂れた場所で...
ドォン!!
「何だ!?」
「クックック。ずいぶん簡単に罠にかかってくれましたね。
「罠、だと!」
「えぇ、あなたたちはとても腕が立つ。しかし、金で雇えるということもあって万が一敵対している者に雇われてしまっては厄介だ。ということで、今回あなた方を無力化するために依頼というかたちでおびき寄せさせていただいたのです。」
「そうかよ。でもな、あたし達の実力知ってんだろ?この程度で勝てるとでも?」
「おおっと怖い怖い。ええ、もちろん我々の力だけで勝てるだなんて思っておりませんとも。」
「リーダー!!」
「どうした、アカネ。」
「ここには大量にサーモバリック爆弾が仕掛けられています。他にも不明な素材で作られた謎の爆弾もいくつかですがあります...!」
「そちらの爆弾ですが、出所は怪しいのですが何やら”ヘイローを破壊する爆弾”というものだそうで、あなた達のようにヘイローを持っている方に良く効くとのことです。」
「”ヘイローを破壊する爆弾”?」
「リーダー、確か三年前ほどに起こったトリニティの事件で使用されたものだそうで、先生から聞いた話ですと私たちの命に関わる物だそうです。」
「そちらの方がおっしゃっている通りですよ。まあ、長話もあれですので...やれ、お前たち。」
その言葉を合図としてあたし達とヤツらの戦いが始まった。いくらあたし達の腕が立つとはいえさすがにサーモバリック爆弾や例の爆弾を受けるとさすがに不味いことになる。
連中もそれをわかっているのか犠牲を省みず爆弾をあたし達に投げていた。
最初はまだ、キツイとはいえいけると思っていた。
それが気の緩みだったんだろうな。
「リーダー!」
気づいたらアカネがあたしを押していた。
そうして、その一瞬あと爆弾があたしの居た場所で爆発したんだ。
「アカネ!」
「私は大丈夫です。それよりも敵の掃除を...!」
誰でも見ればわかる、アカネの命はもう風前の灯火だと。
それでもあたしは助けに行けない、他ならぬアカネの目が訴えていたのだ、『自分は良いからアスナ先輩とカリンの手助けをしてください』と。
涙が出そうになるが堪える。アカネの思いを、助けてくれたこの命を無駄にしないためにもあたしは動くしかなかった。
そうして、あたしはアスナとカリンの方へと向かった。
それでも、あたしはあんな地獄を見ることになるなんてまだ思っていなかったんだろうな...。
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