引っ越しをするので荷物を整理していたら小学生の頃使っていた3DSが出て来て思わずプレイしてしまい久方ぶりにポケモンSМに再びハマってしまい思わずこの作品を描いてしまいました…
子供の頃コソクムシを捕まえようとコソクムシを何度も追いかけたのはいい思い出です…
プロローグ:コソクムシ グズマに出逢う
_逃さないぞ!
とある自然豊かな森の中に男の怒号が響き渡る。
「ゼェゼェ…ちっ!何処に行きやがったっ!珍しい色違いだ…捕まえれば昇進は確実……絶対に逃がすか!」
ガラの悪そうな男が怒号を撒き散らす中、石影で身体を震わせる生き物が居た。
それはコソクムシと呼ばれる生物…ポケットモンスター略してポケモンと呼ばれる生物の一種だった。
だかそのコソクムシは普通のコソクムシとは少し違った、普通のコソクムシの口元や触角の部分が薄い紫色では無く赤色だった。ポケモンには稀に通常の個体とは違う色をした特殊な個体が産まれる、このコソクムシは色違いと呼ばれる希少なポケモンだった。
その希少性故にこのコソクムシはRと描かれた謎の服を着る男に住処を追われ現在シェードジャングルと呼ばれる森林地帯に追い込まれていた。そして今、追いつめられてしまった
「ちっ…手こずらせやがってアーボ【どくばり】!」
ドアーボと呼ばれたポケモンの口から放たれた針をもろに喰らいコソクムシは怯んでしまう
「アーボ!【まきつく】だ!」
アーボに全身に巻き付かれ逃げれなくなってしまう。
「トドメだ!アーボ【かみつく】で痛めつけてやれ!」
トレーナーの指示を受けたアーボは言われるがまま口を広げ鋭い牙を剥き出しにしコソクムシに噛み付こうとした時
「イトマル【どくばり】だ」
何処からともなく高速で飛んできた針にアーボは吹き飛ばされる
「っ!?誰だ!」
男はどくばりの飛んできた方向に振り向くと少しやんちゃそうな白髪の少年がイトマルと呼ばれる緑色の蜘蛛の様なポケモンを肩に乗せて樹根の上から男を睨みつけていた。
「抵抗出来ねぇポケモン相手を痛みつけるヤツはお天道様が許してもこのグズマ様が許さねぇぜ?」
「ちっ!何処のクソガキが知らんが私の邪魔をするなら消えて貰うっ!アーボ!あのいけ好かないクソガキに向って【どくばり】だ!」
少年に向ってアーボはどくばりを発射するが少年は踊るようにどくばりを避け相棒に指示を出す
「イトマルあのクズ共の足元に向って【いとをはく】だ!」
イトマルが少年の肩から飛び上がり男達の足元に向って糸をはく
「は!貴様のポケモンはまともに糸も吐けないのか!アーボ!格の違いを教えてやれ!【かみつく】だ!」
男がポケモンに指示を出すが一向にアーボはかみつこうとしない
男が不思議に思いアーボの方を向くとアーボは足元が糸で固定され動けなくなっていた。
「なっ!ま、まさかこれが狙いか!」
「はっ!マトモに自分のポケモンの状況すら判断出来ねぇ野郎がこのグズマ様に勝とうなんざ千年速ぇよ!イトマル!アーボに向かって【すいとる】だ!」
イトマルは身動きの取れないアーボに飛び掛かりアーボの首元に牙を突き立て体液を吸いとりアーボは戦闘不能になってしまう。
「終わりだな」
グズマがポケモンを失った男を拘束しようとすると
「くっそ!覚えていろ!」
「!!不味い!イトマル!【いとをはく】!」
グズマは男が何をするのか接しイトマルに指示を出すが間に合わず男は地面に球体を投げつけ煙幕を展開し煙幕が晴れる頃には男は姿を消していた。
「ちっ…逃がしたか…」
グズマは独り言ちに呟くと相棒のイトマルが申し訳無さそうに近付いてくる
「いやお前は悪くねぇオレの指示が悪かったお前は良くやってくれた、ありがとなイトマル」
そう言いイトマルの頭を撫でてやるとイトマルは気持ち良さそうにグズマに擦りつく
グズマは思い出した様に先程男達に狙われていたコソクムシに近づく、コソクムシは警戒しているのか唸り声を上げている
「安心してくれオレ達はお前に危害を咥えるつもりは無い安心してくれ、少しケガしてるみたいだから傷を見せてくれないか?」
グズマが見た目からは想像もつかない優しい声をだしてコソクムシに手を差し出すとコソクムシに指を噛まれる
「いでっ!何もしないってだって言ってんだろ!」
噛みつかれたことで堪忍袋の緒が切れたのか思わずコソクムシを怒鳴ってしまい怒鳴られた事に驚いたのかコソクムシはその場から瞬く間に逃げてしまう
「……イトマル…オレは悪くねぇからな…」
イトマルのジト目を向けられながら静かなシェードジャングルで呟いた