魔眼で壊れ行く学園生活。   作:デカ女推奨委員会

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なんか今回は漢臭いです。


03.復活の赤龍帝。

 そんな塩梅に教会内での僕の扱いが決まった翌日。全身筋肉痛は未だ引きずってるものの、僕は変わらない日課として駒王学園への通学路を歩いていた。

 

 ただ一点、違うとすれば──────

 

「はぁ〜やだやだ。なんで俺様ちゃんがこんなメスみたいな面と身体したクソ坊主のお守りしなきゃなんないんですか。去勢して出直してきなさいよ。」

「そりゃこっちの台詞だロリコン神父。白髪赤目って僕と属性被せやがって。今すぐ髪染めてこい。アルビノ属性が穢れる。」

「「あ"ぁん?????」」

 

 通学中にも関わらずバチバチ火花を散らすこの少年神父はフリード・セルゼン。はぐれ悪魔祓い(エクソシスト)とかいう教会を追放されたろくでなしで、レイナーレの部下らしい。んで外出中の僕の監視役らしい。

 

 何でも普段は悪魔とかそれと契約してる人間のクズを狩ってるとは本人の話なのだが。立ち振る舞い言動諸々見るに、どっちがクズかは恐らく明白である。現状では「こいつの前では猫被らなくていい」ってのだけが唯一の美点か。

 

 とはいえ僕がレイナーレのお気に入り……っていうか提出用の戦果である以上、こいつも表立って手は出してこない。だからこいつも渋々僕の見張りってことで、レイナーレの命令通りについてきてるんだが。

 

「しっかしボクちゃん、どうやってあの淫売みてえな堕天使様に気に入られたんでちゅか?その風体で枕営業とか?まあお前の場合ホモの玩具にしかならねえかギャハ────」

「そうだぞ。」

「………ッ、スゥーッ………マジですか……」

 

 何気ない煽りで藪蛇かました結果、フリードが深呼吸の後に沈黙しやがった。なんか言えよ。目え逸らしやがって。幾ら僕でもこのカスに引かれる筋合いは無いと思うんだが?

 

 けどしばらくすれば情報の咀嚼が終わったのか。まだ信じられないものを見る目をしてるが、フリードは再び僕に下品の極みみたいな語彙で喧嘩を売ってくる。そのチンピラメンタルは嫌いじゃないぞ。

 

「へえ…顔に見合わずご立派なモンお持ちって訳ですか。お前みたいなおチビちゃんでそれなら、さぞ俺様はギャンギャン鳴かせられんでしょうねえ?堕天使様のアソコは感度良好でしたか、そうざんすか。」

「気になるなら僕の代わりに抱かれて確かめてこいよ。粗チンがよ。」

「誰が粗チンじゃクソガキャア!!!てめえに俺様のチ●コの何が分かる!!!」

 

 結局このクソ神父と口喧嘩だけで終わるわけもなく、路上にも関わらず銃撃沙汰だの刃傷沙汰だのに発展した。だから何だってワケでもないけども。

 

 最後は僕がフリードの腹に膝蹴りを入れ、そのまま右腕を掴んで背負い投げ。地面に叩きつけたところで目からビームを撃ち込んで黙らせた。

 

 二度と僕に逆らうなよ。

________________________

 

 そんな朝っぱらから騒がしい登校の後。その後は特に何かに巻き込まれるわけでもなく、僕は無事に学校に着いた。そうして見りゃ昨日の地獄体験なんて夢だったみたいに平和で、何一つ変わらない景色が広がっていた。

 

………ただ一点。兵藤がいなくなったってことを除けば、だけど。

 

 あの絶倫堕天使の相手に必死で思い出す余裕も無かったのだが、学校来て安心したのかな。昨日あいつがレイナーレに殺されたのを思い出して、ちょっとしょんぼりしちゃった。

 

 正直死んだものは仕方ないし引きずるつもりもないが、何分ああいう下世話な話できる男友達は希少だったからさ。僕が好き勝手に女子に犯されてるって聞いて、キレながらも仲良くしてくれてたし。思い返せばいいヤツだったなって。

 

 んで「やっぱ僕の友達ぶち殺したレイナーレ許せねえ!!」ってなっていたのも束の間のこと。

 

「卯月先輩大丈夫っすか?なんか悲しいことありました?私が慰めてあげましょっか??」

「だれおまえ!!!」

 

 向かい側から来た知らねえ女に絡まれて、抱きつかれながら太ももスリスリされた。だが残念だったな。僕は胸の平坦なロリは守備範囲外なんだ。それこそ身体でも触られない限りは魅了の魔眼も発動しねえんだよ。

 

 つまりお腹押し付けてぎゅーってされた時点で暴発した訳なんだけどね。なにが学校着いたら安心じゃクソボケが。

 

 

 んで朝っぱらから女子トイレで初対面のメスガキ()分からされた後のこと。今度こそ僕は教室へと向かった。今日から男友達が松田と元浜だけになるって考えると本当に寂しい。

 

 

 

「なぁ!!お前らマジで夕麻ちゃんのこと覚えてねえの!?」

「知らねーよ誰だよその子。」

「エロの考え過ぎで頭おかしくなったんじゃねーの?」

 

 なんか見覚えのあるエロ猿がいるんだけど。しんみり返せお前。なぜ生きてる。

 

 あれか?さては魔王の妹のどっちかが悪魔にでも転生させたか?あいつ一応神滅具(ロンギヌス)持ちだもんな。何故か今までフリーだっただけで。生徒会長の方は駒の数も足りてそうだし、転生させたのはグレモリーの方だろうか。

 

 何にしろ生き返ってくれてめちゃくちゃ安心……ていうか泣いちゃいそうになったけどさ。教室でそれやると「兵藤が卯月くん泣かせた!!チューしろ!!」とか腐れ女子どもが喧しいから。平静を装って、僕は一誠の方へと歩いてく。そういう営業してやってもいいんだけどね。

 

「お前らおはよ。」

「あっ、卯月!!お前も夕麻ちゃんのこと覚えてないか!?なんかスマホの写真もみんな消えてて………」

「お前が自慢し腐ってたあの娘か?似た顔したエロい格好の堕天使ならこっち来たけど。(搾り)殺されるかと思ったわ。」

 

 んで一誠の質問を上手いこと躱す。いや躱せてないけどな?僕は嘘つくの下手だから?すっとぼけつつ事実を並べ、その上で本当のことを隠した。

 

「殺ッ……!?大丈夫だったのかよ!?じゃあ、あれってやっぱり────」

 

 おかげで夢かなにかと思ってたのか、一度死んでいるのが半ば確定した一誠がみるみる青ざめる。けど非ィ神器保有者の松田と元浜には知った話じゃないから、二人はそんな一誠を他所に今度は僕にあれこれ尋ねてきた。

 

「なあ堕天使ってなんだ?話聞くにエッチなお姉さんか?」

「つか卯月でも女に殺されかけることあるんだな。普段の行い考えりゃそりゃ残当だが。マジではよ刺されろお前。」

「僕は毎日のように女の子に(タマ)狙われてるぞ。」

 

……しかし、これがとてつもなく高度な誘導尋問だった。何しろこのハゲと眼鏡が引き出した一言で、一誠が余計なことに気が付きやがったもの。

 

「………ん?玉狙われた?卯月、一応聞くけど夕麻ちゃんに「どうやって」殺されそうになったんだ???」

「あん?んなもん普通に搾り殺されかけたけど。なにあれ夕麻ちゃんだったの?そっくりさんじゃなくて?(すっとぼけ)」

「よおし表出ろ。生き残ったこと後悔させてやる。」

『Boost!』『Boost!!』『Boost!!!』『Boost!!!!』

 

 静かに一誠が出現させた赤龍帝の篭手から、何やら物騒な音声が連呼される。その音連打するのやめませんか一誠さん。

 

 そんな僕の願いが届くわけもなく、「話の流れ聞くに流石に死罪」と便乗してきた松田と元浜合わせてボッコボコにされた。あいつなんで神滅具持っててレイナーレに殺されたんだよ。それで撃退しとけばレイナーレが僕の方に来ることも無かったろうに。

 

「彼女を殴る男がどこにいやがる!!!」

「僕お前のそういうとこ誇りに思うよ。きゅう…」

「今だ!!ドラム缶とコンクリ持ってこい!!!」

「今日は巨悪を海の底に封じる記念日だ!!!」

 

 さらに敗北のついでに、危うくドラム缶にコンクリで詰められて東京湾に沈められるところだった。通りすがりの知らない女教師が止めなきゃガチで海の藻屑になってたと思う。何故か僕だけ放課後に呼び出し食らったけど。

 

 それだけ親友の彼女を寝取ったというのは重罪だったし、僕もそれに関しちゃ申し訳ないとも思うのだが。それはそれとしてそもそも夕麻ちゃん一誠の彼女じゃなかったし、寝取るも何も寝てなかったのでは?

 

「────ぐっっっっっふう!??」

 

 そう僕が訝しんだところ、一誠が血を吐いて地面に倒れた。今度こそ死んだんじゃないか?

 

「兵藤が死んだ!!この人でなし!!」

「卯月、お前人の心とかないんか!?」

「ごめんて。おら起きろー。」

 

 思った以上の満身創痍っぷりに、口から魂が抜けてる一誠を揺さぶる。別に古傷抉ったつもりなんか無いのに。僕が言いたいのは、自分を騙して殺したクソ女のことなんか忘れて次の相手見つけなさいって話よ。

 

 幸い僕の予想が正しけりゃ、探すまでもなく一誠の次の相手(チャンス)は向こうから来るだろうけどよ。過ぎたことは引き摺らないのが人生豊かにする秘訣だぞ。

 

「「!?!??!?」」

「卯月、ちょっと今の話を詳しく。俺にチャンスが何だって???」

 

 僕の言葉を聞くなり一誠がムクリと起き上がり、僕の目の前へと正座する。んで松田と元浜には衝撃が走る。これでこいつらのターゲットは僕から一誠に逸らせただろうか。もう一押ししとくか。

 

「三年にリアス・グレモリーっているだろ?僕が思うにあの先輩が、昨日死にかけてた一誠を助けてくれた筈だから。後で暇見てお礼しに行きな────」

「「「リアス先輩ィィィ!??」」」

「なにお前ら知ってんの。」

 

 そう僕が首を傾げたところ、なんでもあの赤髪は「駒王学園の二大お姉様」の一角として有名らしい。おまけにとんでもない美人で、スタイル抜群の文武両道で、男女を問わずに憧れの的だと。そう聞いてもないのに鼻息の荒いバカ三人に力説された。

 

「へー。良かったな一誠。そんな有名人とお近づきになれるなんて。」

「マジで……!?いや、それ本当なら今すぐにでもお礼言わなきゃだけど!!!」

「おー行ってこい。助けた方もそっちのが嬉しいだろ。」

 

 重ね重ね焚き付けて、一誠を教室から射出させる。けどそうすれば、何やら俯いて闇のオーラを放つ松田と元浜だけが教室に残された。どうしたのお前ら。

 

「………あの兵藤が、あのリアス先輩とお近づきに?」

「松田よ……事と場合によっては、粛清の対象を卯月から兵藤に変える必要があるな?」

 

 なお返ってきた一誠曰く、自分から会いに行ったらめっちゃ歓迎された挙句「放課後ゆっくり話したいから来て」ってお誘いまであったそうな。当然松田と元浜にはリンチされたし、他のクラスの男子にも敵認定されてた。

 

 そうやって体のいいスケープゴートを作った僕だったが、後にこの場の誰もが知ることになる。そう遠くもないうち、こいつは僕もリンチに加わるレベルで美少女に囲まれることになるのだと。

 

 その中には当然さっき言ったグレモリーも含まれるし、こいつ僕が霞むレベルで円満なハーレム築くからな。あくまで結果論だけど、この時一誠がレイナーレと別れたのはマジで正解だったと言える。

 

………やっぱ僕、悪くないのでは???

 




そんなんだからカスうさぎ言われるんだぞお前。
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