魔眼で壊れ行く学園生活。   作:デカ女推奨委員会

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いついつ出やる。



04.籠の中の鳥は。

 そして何だか酷い目に遭い、帰りも息を吹き返したクソ神父に護衛(という名の監視)されて教会に戻った後の事。僕が教会に着いた時、何故かレイナーレは居なかった。

 

 だから思ったんだよ。「お?これ今なら逃げれるんじゃね?」って。でもそんな僕の希望を打ち砕くかのように、今日見た顔が僕の前へと舞い降りた。

 

「おかえりっす、卯月先輩♡‬いや、もう遊太郎って呼んでもいいすか?敬う必要ないすもんね!!」

「ほう、もう帰ってきたか。ついさっきまで散々「指導」してやった後だと言うのに。大した少年だ。」

「お前ら、学校の────」

 

 それは朝っぱらに僕をわからせてきたメスガキと、海の藻屑になり掛けてた僕を救助した女教師だった。どっちも初めて見る顔だし、僕も「こんな女の子いたっけ?」って思ってたが………

 

「………まさか堕天使だったとは。ほんと、擬態されると分からんな。」

「カラワーナだ。学校では変わらず唐沢先生と呼んでくれ。」

「ミッテルトっすよ!遊太郎を守りに転校してきたカワイイ後輩ちゃんっす!!」

 

 各々自己紹介と時を同じくして、レイナーレとよく似た黒い翼を広げる。なるほどな。登下校中のフリードだけじゃなくて、学校内にまで監視を忍ばせていたとは。

 

 こりゃいよいよどうして、この堕天使勢力から逃げるのは難しいんじゃないか?それこそ逐一行動は監視されてるし、学校内での行動も把握されてるとなると。今思えば僕が落ち込んでてミッテルトが介入してきたのも、海の藻屑になり掛けてたのをカラワーナが助けたのも、偶然じゃなかった訳だ。

 

 フリード一人だったら登下校中にぶちのめして撒くことも出来たが、流石にこの人数……しかも堕天使をどうにかするのは難しい。何分僕の神器は戦闘には使えないんだ。はーつっかえ。ほんまつっかえ。

 

 おまけにそうして僕がクソデカ溜息を漏らしていると、礼拝堂の奥から聞き覚えのあるヒール音が響いた。それに対してカラワーナとミッテルトは背筋を伸ばし、フリードは面倒そうに柱の影に隠れるが……僕はそのままでいいな。僕の方歩いてくるし。

 

「あらみんな、おかえりなさい。遊くんもちゃんと帰ってきたのね。偉いわ。」

「なにレイナーレ。僕が逃げるとでも思った?(図星)」

「ええ。何しろその神父は気の乗らない仕事はいい加減なのよ。それでもし遊くんが逃げるようなら、殺さなきゃいけなかったから。本当に嬉しいわ。」

 

 さり気ない小言にフリードが舌打ちするが、暗に「逃げようなんて考えるなよ」とレイナーレが釘を刺してくる。相変わらずナメた()()()()()()()()()()。部下まで学校に潜ませて、そんなに僕のこと手離したくないか。僕のこと好き過ぎか??

 

 あと多分今ので魅了の魔眼が発動したので、僕は自分からレイナーレのお腹に腕を回して抱きついた。そして背伸びしてから口を開いて、べって舌を伸ばす。

 

「じゃあレイナーレ……ただいまのチューして。」

「あら、そんなに寂しかったの?……自分から甘えん坊するなんて。ほんと、遊くんってド淫乱なのね。」

 

 ちげえわマヌケ。またウッカリ興奮煽って狂暴化させて、身体デカくなった暴走状態でぶち犯されたくないだけじゃ。それならまだ平静保ってる状態で、魔眼の効力が全身に出る前に性処理したいだけなんだよ。

 

 何しろ今日は既にお前の部下二人に搾られてるんでな!!!昨日と違って僕は既に消耗してんだよ!!!ほんとにどいつもこいつも!!!

 

「………ぷはっ。で、どうするの?遊くんがお望みならみんなが見てる前で犯してあげるけど。こんなところで(さか)るくらいだし、見られるの好きなのかしら?」

「レイナーレの部屋行きたい………」

「………………ふーん。そう。」

 

 で、レイナーレがなんかとんでもねえ羞恥プレイ敢行しようとしてるから阻止するけど。そしたら僕が身体を押し付けてるレイナーレのお腹あたりが「キュンッ」て言った。んで、またレイナーレが僕のことをその場で抱っこした。

 

 なあこれ僕なんか判断間違えたか???

 

「なんか遊太郎って魔眼抜きに股間に悪いっすよね。」

「全くだ。本人は自覚無さそうなのが尚タチ悪い。」

「淫乱同士お似合いなんじゃねえの?とはいえ、あのガキンチョの誘い受けには俺様もドン引きですわ。」

「聞こえてんぞおまえら!!!」

 

 

 レイナーレに部屋に持ち帰られる中叫ぶも、結局昨日と同じくらいには搾り取られた。割と正気だったはずなのにって思ったが、こいつ正気でも性欲バケモノだったの忘れてたよ。チクショウめが。

 

________________________

 

 

 んですることし終わった後、僕とレイナーレは裸でベッドに寝てるわけだけど。そうすると「掛け布団の代わりに」とでも言うように、レイナーレが僕に腰の黒い翼を被せてくる。

 

 そのせいで僕もレイナーレの身体に身を寄せて、散々した後にも関わらず抱きついちゃうんだけど。そうすればレイナーレは、僕の頭を髪を梳くように撫でてくれる。

 

 ただ………

 

「遊くんってさ。抱きつくの好きよね。」

「うん。キモかった?」

「いいえ。ただ、し終わった後も甘えてくれるんだなって。そう思っただけよ。」

「ひゃんっ!?」

 

 暗に「無防備だぞ」と忠告するように、レイナーレが僕の太ももを掴む。おかげで変な声出たが、レイナーレはそれを目を細めて微笑んでる。何なら掴んだ太ももをスリスリ撫でて、続きをせがむみたいに誘惑してる。

 

「………今日はもうしないからな。」

「あら残念。私はまだまだいけるのに。」

「し終わったあとにのんびりするの好きなの!!!

………キスくらいならしていいから。むしろして。」

 

 そうおねだりすれば、レイナーレは僕に上を向かせて優しく唇を奪ってくる。けど舌を絡めて口の中を貪るような致してる時の乱暴なキスじゃなくて頭撫でながら甘やかすみたいな……僕がして欲しい、優しいキスでさ。それが心地よくて、僕も目を細めてしまう。

 

 そしてしばらく感触を楽しんだ後。唇を離すとレイナーレは、僕の頭を自身の柔らかな胸へと沈めた。その柔らかさを素直に堪能してしまってる辺り、僕もされるがままに甘えてしまっている自覚がある。

 

 

 何しろ思えば、こうやって一人の女性と何日も一緒に寝るのは久しぶりだ。それこそ僕の()()()()()()何年ぶりくらいだろうか。

 

 いつも毎日違う女の子に持ち帰られては寮やホテルに持ち帰られて、そこから学校に登校して、その繰り返しだったから。誰かと決まった夜を繰り返し過ごすのは、本当に久しぶりだった。

 

 何しろ肉体関係ってのは不思議なもので、一日程度なら綺麗さっぱり後腐れなく終われるのにさ。二日以上連続で関係が続くと、ズルズルと嵌って抜け出せなくなっていくものなんだよ。

 

 それは意外にも僕も例外では無いらしくてさ。妙にレイナーレとこうして事後の余韻に浸るのが落ち着く。それに心做しか、レイナーレが僕に優しい気がする。きっと気のせいだし、気のせいじゃないとしてもそれは魔眼の効果なんだけどね。

 

 

 そしてこんな毎日を繰り返すのなら、それはそれで悪くないとさえ思ってる自分がいる。それこそアザゼルの所に出荷さえされなければ、この教会は僕の家よりも居心地がいいまで有り得るのだ。

 

 だから………

 

「………レイナーレ。」

「どうしたの遊くん。甘えん坊したいの?」

「僕ね。レイナーレと離れたくない。」

 

 唐突に、僕はレイナーレに身体を擦り付けて上目遣いで見つめる。そうすればレイナーレが僕の身体を撫でる指を、何かに魅入られたかのように止めた。

 

 けど僕はそのまま、レイナーレの腕の中で言葉を続ける。

 

「僕、アザゼルの元なんて行きたくない。……解剖されて研究材料にされるなんて、ぜったい嫌。」

「………遊くん。それは………………」

「でもそれさえ無かったら、僕……ずっとレイナーレの傍に居ても、それもいいかなって。……そう思ってるまである。」

 

 素直に懐く僕に困惑するレイナーレに、言葉と共にお腹に抱きつく腕の力を強める。彼女の腕の中で無防備を晒しながら、レイナーレの立場を考えれば叶えようもない我儘を懇願する。「僕をアザゼルの所に渡さないで」って。

 

 或いは「僕を独り占めして」と、そう誘惑する。

 

 そうすればそんな僕の我儘に、レイナーレは苦悩するよう僅かに顔を歪めた。僕の視線を遮るよう改めて僕の顔をおっぱいに沈め、長い足を絡めて全身で僕を慈しんでくる。

 

 

 そう。僕ってね?そもそもチョロいし惚れっぽいんだよ。だから初対面でも大体の女の子は「かわいい」とか思っちゃうし、そのせいで魅了の魔眼も暴発する。そしてどんなに乱暴に虐待紛いの犯され方をされたとしても、優しくされればこうやって直ぐに懐く。

 

 だから普段は違う女の子を転々として、その愛情が一点に積もることが無いよう気を付けている訳だけど。でも強制的に軟禁されて、第二の夜を迎えたことでレイナーレはその毒牙に掛かった。僕が自分から♡を飛ばす程度に、僕も彼女に懐いてしまった。

 

 

 そのせいで「こんな風に一緒に暮らしたい」と好意を示す僕を、レイナーレは突然ベッドに組み敷いた。そして僕の腹部に跨ると、大きい太ももで僕が逃げないよう押さえつけてくる。

 

 おまけにその身体はジットリと湿っていて、興奮状態を思い知らせるように雌の臭いが強くなってる。瞳の色は真っ赤に変色し始めていて、身体も段々と重くなってきてるもの。太ももも既に僕の胴体と同じくらいデカいし。

 

 さっき「今日はもうしない」って言ったのに。もう魅了の魔眼は一度効いて耐性できてるのに。残り火が息を吹き返すように、レイナーレの指がわなわなと震え始める。

 

「………もしかして、したくなっちゃった?」

「はー………!!はー………………!!!」

「………仕方ないな。でも出来たらでいいからさ。あんまり痛くしないで………優しくして?」

 

 既に言葉が通じるかも分からないけど、僕は内心大して期待もしないでおねだりする。けどそうすればレイナーレは、スイカみたいに膨らんだデカ乳で僕の顔を押し潰してきた。

 

 しかも谷間の奥深くに顔を沈められれば、ドグンッ!!ドグンッ!!と心臓が異様に強い鼓動を刻んでいる。そうやって心臓が壊れそうな鼓動を刻む度、それに合わせてレイナーレの身体が巨大化する。

 

「あ"……ゔゔ……ゔゔゔゔゔゔぅ………ッ!!!」

「よしよし、怒らない怒らない。だいぶ()()進んじゃったねえ。」

 

 制御不能なレベルに興奮し、知性に影響が出るほど狂暴化が進行したレイナーレを軽く撫でて宥める。まあここまで精神が一線を超えちゃうと、言葉も通じないし何の意味もないんだけど。

 

 何しろ僕の魅了の魔眼は、僕が()()()娘に発動した場合はその効果がより悪化する。この辺りから、異常な性欲の増大に伴う狂暴化と身体発達は「別の生き物になる」と言っていいレベルで顕著になり、不可逆の後遺症まで現れ始めるのだ。

 

 だから僕は普通に恋が出来ない。どう足掻いても僕の恋は望まぬ形で成就するし、そして最後は必ず悲劇で幕を閉じる。何度も繰り返した、当然の破綻だ。

 

 そしてそのくせ僕は誰でも好きになれて、この眼のせいで誰にでも愛されることが出来る。だから僕は誰にも執着しない。例え好きな人が死んでも、今日の一誠みたいにちょっと泣いたら割り切って次の相手を探し始める。

 

 そう。魅了の魔眼は、僕というろくでなしが宿したからこそ手に負えない呪物と化したんだ。こんなものを招いて縛り付けた時点で、この教会の未来は決まっていたんだよ。

 

 

 現に僕に魅せられ精神が一線を超えたレイナーレは、翌日に最悪の悪手に走ることとなる。それは当初の僕の望み通り、僕を閉ざすこの(教会)を解体する最初の(ヒビ)となった。




神器の制御も出来ない出来損ない(ガチ)

ちなみにドーナシークさんは夜の巡回当番です。
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