魔眼で壊れ行く学園生活。 作:デカ女推奨委員会
感想・評価も沢山ありがとうございます。
あと十八禁の番外編できました(ダイマ)
そして今回ちょっと長いです。
例えどんな夜にも朝は来る。それはこの世界の時間でも止めなければ覆らないし、だからこそ人は夜を尊ぶ必要がある。うーちゃんはそう思うワケ。はい、卯月です。現在進行形で徹夜敢行してクソネミの卯月遊太郎です。
「あ"ー……みんなおはよー………」
「はよすー。って、遊太郎どしたんすか!?せっかくの綺麗で可愛い顔が亡者みたいっすよ!?誰にやられたんすか!?」
「レイナーレ………」
やられたって言うか
凄かったぞあいつ。僕の言葉なんて全然届かないし、猛獣みたいな声でいっぱい♡飛ばしてさ。しかも我に返っ……たって言っていいのか知らないけど、シャワー浴びてる時まで襲ってきやがって。
「はえー……姐さんアッツアツっすねえ。」
「まぁ……僕もいっぱい好き好きしちゃったし。」
「卯月は誰にでも好き好きするだろうに。」
人を淫乱のビッチみたいに言うんじゃないよカラワーナ。ミッテルトも顔赤くしてるが……お前だって、昨日初対面なのに僕のことエッグイ犯し方しただろうが。まあレイナーレの方が何倍も激しかったけどさ。
おかげで唯の徹夜でもしんどいのに、夜通し体力を消耗し続けてたんだ。そりゃ亡者みたいなやつれ方もする。なんて、僕がげんなりしながらも礼拝堂でコーヒーを淹れようとした時だ。
「あ"ー……くっそ……あいつらくっっっそ………」
もう一人、寝間着姿のゾンビが礼拝堂にエントリーした。いやフリードなんだけどね。見るからに隈出来て徹夜って感じだけど、どうかしたのかね。夜通しAV見ていて寝不足とか?意外とかわいいパジャマ着やがって。ナイトキャップ被ってんじゃねえよ。
「どしたのフリード。くっそ顔色悪いけど。コーヒー飲む?」
気になった僕は、カフェインで意識が覚醒しつつある中コーヒーの入ったマグカップをフリードに渡す。それをフリードは半分寝ぼけたように受け取る。
………のだが。
「────てンめえら夜中どころか朝っぱらまでギャンギャン♡アンアン♡うるっせえんだよ淫獣のクソ豚共が!!!パンパンパンパン公害撒き散らしやがって!!!てめえも脳みそ撒き散らせや!!!」
僕の顔を認知すると同時。フリードはブチギレながら拳銃を取り出すと、照準もろくに定めず残弾全てを僕に乱射してきた。んで弾が切れたらマグカップのコーヒーを一気に飲み干した。めっちゃキレてるじゃん。ごめんて。
「………今日のてめえのお守りはドーナシークのおっさんだ。ホリデーじゃなかったらマジでブチ殺してたわ。」
「ごめんな?安眠妨害しちゃって。」
(そんなに凄かったのか……!?)
(そんなに凄かったんすね……)
で、気だるそうに寝間着姿のままフリードが部屋の奥に引っ込んでいく。けど、その時だった。
「………っ、とぉ………………??」
フリードが、何かにぎょっとしたように身を竦ませた。そして入れ替わりに現れたその姿に、カラワーナとミッテルトも二度見した。
「ん"っ………!?」
「レ、レイナーレ様……!?」
「ん……みんな、おはよう………」
寝ぼけた様子でレイナーレがそう漏らす。が、レイナーレの視線は未だ僕の方にのみ注がれている。だから僕はマグカップ片手にレイナーレの方に向かうと、その腹部に寄りかかる形で身を預ける。
「おはようレイナーレ。……つってもさっきぶりか。」
「んー……遊くん、ぎゅーってさせて………」
「おー。」
未だどこか上の空の声で、レイナーレは僕の腹に腕を回すと僕の頭にデカく膨らんだ乳を乗せてくる。ずっしりしたそれは今にもボンテージ状の衣装から零れ落ちそうで、それなのにレイナーレは気にした様子を見せない。
………ただその代わりに、僕の背中にお腹を押し付けると頭に乗せた爆乳をズリズリと擦り付けて来る。そうやって甘えながら、レイナーレはポツリと呟く。
「おっぱいフワフワする……遊くんの髪の毛、フワフワで気持ちいい………」
「ロン毛に湿気は爆発するから乳ズリやめい。ていうか寝ぼけてんのか?コーヒー飲めほら。」
「ん……遊くんありがと………」
汗で湿った下乳を僕に擦り付けるものだから、僕が手にした飲みかけのマグカップをレイナーレに押し付ける。………のだが、そんな光景を神父と堕天使一同は唖然とした様子で見ていた。ああ分かるよ。「一晩で何があった?」って思うよな。言わせんな恥ずかしい。
「レ、レイナーレ様……どうされたのですか!?それに、その魔力………!!」
「成長期なんすか!?それとも第二次性徴期なんすか!?めっちゃおっぱい膨らんでません!?それに背もデカくなって────」
「おい小僧!!貴様、レイナーレ様に何をした!?」
「慕われてんねえ。あと誰このおっさん?」
「ドーナシークだ!!!」
デカい身体で僕に甘えるレイナーレに、堕天使一同が一気に詰め寄る。ていうか乳の下敷きにされてモップみたいな頭になってる僕に詰め寄る。僕はなんかされた方だってのに。
なんてことは無い。昨日僕がレイナーレに好き好きしまくったせいで、レイナーレの脳内に残ってた魔眼の残存魔力が暴走したんだ。
そのせいで精神が一線を超えるような発情の仕方をして、それがまだ残ってるというか……ぶっちゃけ、脳が魅了漬けになって完全に元通りに戻れなくなった。正確には大きくなった身体やバカ強い性欲が少し元の状態に上乗せされた。言うなれば魅了の魔眼の
「「「はあ!?!??!?」」」
「特に今は僕が近くにいるから、興奮して余計に身体デカくなってんじゃない?見るに魔眼効いてる時ほどじゃないけど………」
「じゃあなんすか!?レイナーレ様、これからずっとこのクソデカドスケベボディって事っすか!?」
いや、一応元に戻る方法はあるよ?こうなった時点でほぼ絶対に無理な方法だから不可逆の後遺症って僕は呼んでるけど。何ならその条件自体も、普通のやつだったらまず間違いなく簡単に達成できるから。
「勿体ぶるな!!その条件とはなんだ!?」
「僕と一週間くらいエッチしないこと。何ならあんまりムラムラしないこと。」
(((無理じゃねえか………ッ!!!)))
「無理に決まってんだろヴァーカ。」
正直に口に出したフリードと無言で撃沈する堕天使三人に、未だに僕に乳乗せて♡飛ばすレイナーレがその場に残る。な?ヤク中がヤク止められるなら苦労しねえって話よ。
ま、このくらいで済んでるならまだいいんじゃないか?レイナーレの身体も前は正面から抱きつくと顔が乳に埋もれたのが、今はちょうどお腹辺りに顔当たるくらいだし。身長的には頭一、二個分くらいしかデカくなってないよ。
そもそもこの後遺症、これ目当てに僕を襲う女子も居るくらいだからな?ヤることヤったらスタイル良くなって、色気も強くなるって言うんだから。なんか「卯月くん犯すと美容に良い!!」って学校では評判なんだからね?ふざけやがって。
「遊太郎。ちょっと今から逆レしていいすか?」
「ミッテルト!??」
「こんな頭にデカパイ乗せられた状態でゴス
再度ミッテルトが撃沈し、それを尻目にレイナーレが身体と一緒に大型化した翼で僕を包み隠す。僕、レイナーレにこうやって翼で包まれるの好きなんだけど……もしかして性欲と一緒に独占欲も強くなってるのかね。ミッテルトから僕を隠そうなんて、レイナーレも結構かわいいところあるじゃんか。
………なんて、思ってたんですよ。でもそしたらね、翼で隠した上で、唐突にレイナーレが僕の腰を抱きかかえた。僕のこと抱っこするの好きだよなこいつ。
「ねえ遊くん……まだムラムラする……キスハメしていい………??みんなに見えないよう隠すから………」
「キスだけにしておきな!!!」
「ん"〜〜〜………………」
不服そうに唸り声を上げながら、レイナーレがせがむようにぐぱぁっと口を開ける。舌べって伸ばしてめっちゃフェロモン撒いてきやがる。公衆の面前で朝っぱらから何をしようとしてるんだこの痴女は。
しかもキスに応じたら応じたで、案の定舌ねじ込まれてのベロチュウだった。色んな意味で息詰まるかと思ったわ。デカい身体で僕のこと思いっきり抱きしめやがって。力も強くなってるんだから加減しろ?絞め殺されるかと思ったぞ?
「………んはぁっ。仕方ないからキスだけで我慢する……けど、その代わり早く帰ってくるのよ。直ぐ帰ってきて。」
「おう。……んじゃ行ってくるわ。」
「行ってらっしゃい遊くん。んっ……」
ただ幸い、一分近いベロチュウで多少は性欲を吐き出せたのか。僕を降ろす頃には、レイナーレの知能は多少は元通りに戻っていたようだった。
だからもう一回だけ軽く、行ってきますのキスをした後に僕は学校に向かう。なんかこういうの良いなって思ったのは内緒である。
「おいフリード。もう一杯ブラックコーヒー淹れろ。」
「アタシもっす。口ん中あっま………」
「オメーら自分で淹れなさいよ。ま、お気持ちよおく分かりやすけどね。ペッッッ。」
ほんと、こういうの良いなって思いました。
「んじゃドーナシーク、エスコートよろしく。」
「貴様、自分が虜囚だと言うことを忘れるなよ!?」
「当然だとも。じゃなきゃこんなSPつけねえわ。」
結局昨日の晩、レイナーレが僕をどうするのかは聞けなかったしね。だから依然変わらず、僕はこの教会から脱出出来れば脱出する方向で様子を伺ってる。
………その割には馴染み過ぎてる?それは本当にそう。
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んで。紳士で口数少ないドーナシークのおかげで、登校途中にバカスカやり合うこともなく無事に駒王学園に着いたんだけど。
「オ"ッッッルァ兵藤テメエ!!もう生かしちゃおけねえからなゴルァ!!!」
「何しやがった!?お前リアス先輩とナニしやがった!??一緒に手ェ繋いで登校しやがって!!!」
「ちょま、ギブ………あ、卯月!!ヘルプ!!」
教室入って直ぐのこと。僕は松田と元浜の手によって無事じゃ済まない目に遭ってる一誠を目撃した。何があったの、って言うにはさっきの話で大体察したけど。なるほどね?
「へえ。眷属になったろうとは思ってたが。もうグレモリーとヤったんだ?一誠やるじゃん。」
「お前と一緒にすんじゃねえ!!俺はただ、リアス先輩と一緒にお風呂に入っただけ────」
「「オ・フ・ルオォォォォ!??!?」」
はい自白おつ。そしてグッバイ。非モテの怨嗟でもっかい死ぬがいい。いや誘導尋問したけど実際すげえ進展スピードじゃんかよ。魅了の魔眼なしで大したもんだわ。
そして
「ところでうぅづぅきくん??お前こそ随分と眠そうだが………昨日はよく眠れなかったのかあ???」
「「!!!!!!!!!!!」」
「一誠てんめっ。」
────って思ってたら、ボッコボコにされてる一誠が机に伏した僕に悪質な擦り付けをしてきた。先程の仕返しだろうか。小賢しい真似しやがって。
おかげで非モテ二人の血走った視線がこっちに向いたぞ?こちとら未だオメエの元カノに軟禁されて毎日毎日逆レされてんだよ。最近ちょっと好きになってきちゃったけど。
「卯ゥゥゥ月くゥゥん!??昨日は誰のおうちに泊まったのォォ!??」
「オメーらの知らねえ娘の家だよ(嘘ではない)。」
「はァァァん!??交友関係が広くてようございますねェェ!??そんなオメエにゃ山と海の好きな方選んでもらいましょうかァ!!!」
血管で顔面バッキバキにした化け物二人が僕に額を押し付けてくる。(死体を)埋めるか沈めるかって事だろうか。このままだとマジで殺されそうだが、僕をスケープゴートにしてる間に一誠は何処ぞかに消えていた。あんの野郎……
おかげで結局授業が始まるまでの間は揉みくちゃしてたし、そのせいでその日の学校生活はずっとぽやぽやしたままだった。それ見た女子が「今日の卯月くんぎゃん"わ"い"い"い"い"」ってセルフ魅了の魔眼を発動しかけた以外、今日も学校は至って平和だったと思う。それで魅了もしてない女の子何人かにやんわり襲われたけど、それだけで平和だったと思う。
何しろ僕にしてみりゃ、これから教会帰ってからが本番みたいなとこがあるからね。教会に帰れば股間ぐっしょぐしょにしたレイナーレが待ってるし、僕はその性処理をまた夜通ししなきゃなんだから。あれに比べりゃ学園内での揉め事淫行その他etcなんて、割と真面目に平和そのものである。
うん。この暮らしがそのまま続いたら、そう近くないうち僕は死ぬ自信があるぞ。まだ教会来て二泊三日目だけど。昨日寝てねえし、きっと今日も寝れねえもん。
その上で今週は拉致られたせいで、まだ家に帰っていないし………思った以上に死の影がチラついてるな。やべえこのままだとマジでアザゼルんとこ出荷される前に死ぬ。
そうなると脱走が今のところ現実的でない以上、なにか対策を考えなきゃな。なんて回らない頭で悩みながら、ドーナシークに護衛された僕は教会に戻ってきた訳なんだけど。
「?なあドーナシーク。」
「なんだ小僧。」
「あれ誰?」
そうすればそこには、初めて見る
なんて思ったけど、隣のドーナシークも彼女を訝しんでいる。お前も知らないならマジで誰だ。とっくに死んだ神様に祈り捧げるなんて。あの様子見るに堕天使勢力より天使とかの勢力じゃないか?
ま、堕天使共と違って天界組は比較的まともなの多いだろうから?見た感じ迷い込んだっぽいし、レイナーレとかに見つかる前に帰ってもらうか。
「ねえそこの聖女様?ちょっといいですか。」
「!!!………ごめんなさい!!私ったらお祈りに夢中で……レイナーレ様に皆が帰ってきたら、挨拶するようにって言われてましたのに。」
「ああそうなの?いやまあそれならいいんだけど。」
前言撤回。どうもこの聖女様、堕天使の勢力で間違ってないらしい。何をどうしたらこんな清楚で
……そして早速なんですけど。多分やらかしました。
「僕は
「!!!………あなた様が、卯月遊太郎様ですか!?」
「なに「あなた様」って。」
「僕のこと知ってんの?」そう尋ねようと口を開く前に、その亡き神に仕えてそうな少女は駆け寄ると僕の身体を抱きしめる。うん、思った通り魅了の魔眼入ってるな。さっきのあれで発動するんだもんな。ほんと節操なさすぎる。ただでさえ僕も息上がってんのに。
とはいえまあ、こんな教会に所属するってことは何かしら闇抱えた聖職者って訳だし?フリードほど問題児では無いにしろ、この娘も何かしらあるんだろうから。うっかりだけど魅了してしまったのは許して欲しい。責任持ってちゃんとブチ犯されるから。
………なーんて覚悟キメたんだけどさ。この娘は僕をギュって抱きしめると、なんか緑色の光で僕の身体を癒し始めた。具体的には重たい瞼とかボーッとする頭とか、局部の痛みとか。そういうの諸々全部が、眠ってすら居ないのにみるみる治っていく。
「レイナーレ様に言われたんです。「もし卯月遊太郎って子を見つけたら、身体を診てやって」って。」
「そうなんだ。ありがとうね。えっと……」
「アーシア・アルジェントです。アーシアって呼んでください。」
「んじゃ僕のことも遊太郎って呼んで。」
僕を抱きしめ暖かな光を注ぐアーシアを、僕は半ば反射でやんわり抱きしめ返す。レイナーレのやつ……僕が満身創痍だからって、まさか回復能力持ちの神器使いを連れてきてくれるなんて。なんか思った以上に僕ってあいつに大事にされているのかもしれない。マジで生き返る気分だ。
ただ問題はだ。そんな風にせっかくレイナーレが連れてきたアーシアを、ついさっき僕はうっかりで魅了しちまったって事だ。現にその効果が現れてるってのは、今のアーシアを見て確信した。だって────
「ところでアーシア?この僕の治療なんだけど、僕を抱きしめる意味ってあるの?」
「!!いいえ……ただ、その……遊太郎様を見ていたら、こうしたいなって……そう思ってしまいまして………」
「ふうん。………そっか。」
はい確定演出。ドーナシークも「こいつやりやがったな」って目で僕のこと見てるわ。アーシアも自分の身体の状態に困惑してるのか、申し訳なさそうに頬を赤らめながらも僕の背中を何度もさわさわと撫でている。
………どうすんだよこれ。どう見てもアーシア処女っぽいし、紛れもない聖職者だぞ?いくら堕天使の陣地に居るからって、
まあやっちまったもんは仕方ないからアーシアの好きにさせるんだけどさ!!いやー……こんな清純そうな聖女様も痴女に堕とすとか。本当に罪深い魔眼ですわ。何を思って神様はこんな神器作ったんだ?聖職者への試練用か??
「………大丈夫。好きにしていいよアーシア。僕、何されても平気だから。」
「!!………本当、ですか……!?」
「ほんとほんと。君のおかげで元気も出たしね?そのお礼だと思って。」
僕に抱きつくのを申し訳なさそうにしてるアーシアを、そう声を掛けつつ抱きしめ返す。そうすれば僕の重ね重ねの誘惑は、直にアーシアに効果を示した。
「では……お言葉に甘えて………」
「………うん。おいで?」
「ん〜〜〜………ッ。」
僕の脇下に回されたアーシアの腕に入る力が強くなる。そして僕の背中まである、真っ白でふわふわの髪が梳くように撫でられる。魅了の魔眼にて突き動かされるまま、アーシアは僕を抱きしめるとその髪をさも愛しげに撫で撫でし始めた。
────────ん???
「あれ………その、アーシア?」
「!!……ご、ごめんなさい………!!髪を触られるのは、流石に嫌でしたよね………!?」
「いや全然嫌じゃないし、むしろもっとして欲しいんだけど。」
そうじゃなくて。あれ?アーシア、間違いなく魅了の魔眼効いてるよね???なんか抱きしめられながら撫でられてるだけのように思えるんだけど……これから襲われるんだよね?
なんて僕は期待警戒しながらもアーシアを見つめるが、アーシアは何故か僕を大型犬でもモフつくように撫でるだけ。いや、顔は赤いし息遣いもちょっとずつ荒くなってるんだけどさ。何なら身体もちょっとずつ大きくなってるし。けど────
(………なんか変な気持ち。遊太郎様を撫でていると、お腹の深いところが熱いです………)
………あくまでアーシアは、僕を抱きしめて愛情を注ぐだけ。それ以上に押し倒して舌を挿れたり、僕の服を剥ぎ取ったりって事はしてこない。
そしてそれ見て初めて知ったんだけどさ。魅了の魔眼ってそもそも性知識無い女の子に使った場合、その娘の知ってる一番の愛情表現に行動が置き換わるらしい。
きっとアーシアは教会内の中で俗世から切り離されて、大切に大切に育てられてきたんだろうね。それこそ強姦とか……いや、子どももコウノトリが運んでくるとか思ってるんじゃなかろうか?
そのせいで魅了の魔眼に晒されても、こうやって一生懸命ぎゅ〜〜〜ってしてくるだけと……間違いなく催淫作用は働いてるんだろうけど。アーシアはそれを僕を抱きしめることで発散してるらしい。
けどね。長年色んな女の子に抱かれまくった僕は、アーシアに抱かれるだけで身体のスイッチ入ってるわけで。正直に懺悔すると、身体が「はやくブチ犯されたい」ってなってるのよ。体温の高い柔らかい身体を押し付けられっぱなしで、辛抱堪らないことになってんの。
(どうする……?僕、どうすりゃいい………??)
キスの仕方とかエッチの仕方とか教えて、アーシアに僕を襲わせるのは簡単だ。方法を教えるだけで、アーシアは間違いなく僕を他の女の子と同じように襲い始める。何なら魅了の魔眼は初の性交時……つまり処女の方が効果はデカいんだ。きっと猛獣みたいに僕を叩き潰し、初手で妊娠するような襲い方をする。
………けど。それが憚られ、アーシアには清いままでいて欲しいって思う僕もいる。だって初めてなんだもの。魅了の魔眼が発動した上で、こうやって生殺しにされるなんて。そんな魅了されて、僕にいっぱい甘えるだけで済む娘なんて。
こんな娘は穢しちゃいけないし、何ならこんなこの世の終わりみたいな教会にいちゃいけないだろうよ。
そう分かってる一方で、「はやく襲われたい」ってなってる僕もいるんだ。僕がこんなド淫乱だなんて知りたくなかったよ。抱きしめてくれるアーシアに自分から身体押し付けて、好き好き甘えちゃってるもの。
でも僕がそう葛藤しながらも、アーシアにされるがままに抱きしめられていたその時である。
「あら。早速仲良くなってるわね。気が合ったようで良かったわ。」
「「!!!!!」」
抱きしめ合って悶々とする僕とアーシアに対して、よく聞き慣れた声がする。それでアーシアの腕の力が緩んだ一瞬の隙をついて、僕はアーシアの腕の中からするりと脱出した。
「あっ……遊太郎さま………!?」
「身体治してくれてありがとうねアーシア。また後で頭撫でて?」
「!!!………………はい!!」
そう去り際に言えばアーシアは花のような笑みを浮かべる。大丈夫、魅了の魔眼って効果出ても僕がしばらく逃げ切れれば効果は切れるから。このまま離れれば、アーシアの腹部を蝕む疼きも熱も綺麗サッパリ消える。本当にいい所に来てくれた。色んな意味で。
そして僕はそのままレイナーレの方へと駆け寄ると、彼女の腹部にギュッで抱きつく。そうすればレイナーレは驚きこそすれど、僕を軽々受け止め巨大な翼で僕の身体を覆って包む。ほんと危なかった……生殺しにされてたせいで、ガチでアーシア誘惑するとこだった………
「あら、どうしたの遊くん。こんなに甘えん坊して……そんなに寂しかったの??」
「うん。……今、すっごい襲って欲しいの。」
「………………………ッ♡♡♡」
だから僕は珍しく………というか多分初めて、レイナーレに自分から「襲って」っておねだりした。当然レイナーレはそんな僕にゴクリと喉を鳴らしてたし、僕が抱きつき身体を押し付けるお腹は「キュンッ♡」て音を立てて引き締まっていた。
………………但し、だ。
「ふーん……そうなの。遊くん、そんなエッチな事したいんdひゃんっ!??」
「但し今日は………いや。これからする時はホテル行こ?学生でも使えて安いとこ知ってるから。」
「それは構わないけど………急にどうしたの?ホテルでエッチかあ……そっかあ……」
なんてことはない。ただ何も知らないアーシアにとって、こいつと僕はあまりに教育に悪すぎるってだけだ。あんな激しくてエグいの見られでもしたら、それこそアーシアが穢れる。
正直魅了の魔眼で魅了しても無害な女の子なんて、生まれて初めて見た。だからこそあの絶滅危惧種は大切にして……出来るものならこの教会から一刻も早く逃げるべきだって思ったんだ。これはあくまで僕のエゴだけど。
でもレイナーレが連れてきた以上、きっと彼女にも何かしらの用途があるはず。至極好意的に捉えるなら僕のためにと仕入れた
何しろ奴らは神器持ちの人間を誘拐しては、その神器を摘出────つまりは殺害してるって
だが僕はまだしも、アーシアみたいな人間として希少な娘は絶対ダメだ。それはさっき僕がうっかり魅了して、それでただ抱きしめて慈しむ様で理解した。
……なに、別に問題は無い。ここから逃がすべき人間が増えた、或いは変わっただけだ。僕は最悪レイナーレの気が変われば、一生ここで飼い殺しにされるだけで済むもの。だから僕が先ず逃がすべきは、あの清くて愛らしい聖女様だ。
何しろ彼女は僕の傍に居るにはあまりに毒過ぎる。本人はなにも悪くなくて、寧ろ僕がド淫乱なのがいけないんだけど。そう思ってくらい、生まれて初めて味わった生殺しは僕にとっての苦行となった。
そしてその欲求不満を解消してもらうように、僕はこの後ホテルでガッツリレイナーレにブチ犯してもらった。レイナーレが行先のホテル出禁になったのはまた別の話である。
オカ研の女の子は攻略対象外です。
繰り返します。
オカ研の女の子は攻略対象外です(無慈悲)
悔しいだろうが仕方ないんだ。