透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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9.ファウスト…新しい象徴の名さ

 

悪には悪の救世主が必要なんだよ

 

──────────────────────────

ブラックマーケット

 

 

 

 

「"………はぁ"」

 

ヒフミから知らされた事実が衝撃的すぎて少し傷心中だ。

 

「この人、本職は先生らしいよー。」

 

結石の錬金術師が副職みたいな言い方はやめろ。

 

「それで、トリニティのお嬢様が何でこんな場所に?」

 

ハスミとスズミと同じ学校の奴か。チクった方が良いか?

 

「あ、あはは…実は探し物がありまして…もう買うことができない物ですが、ここでは密かに取引されているらしくて…」

 

ヒフミがスマホを操作し始める。激辛チップスとかはマジでやめろよな。

 

「これです。ペロロ様とアイス屋さんがコラボした、限定ぬいぐるみ!限定生産で100体しかないグッズなんです。」

 

ヒフミが見せてくれたスマホの画面には例のキモい鳥が写っていた。アイス屋とのコラボという事もあり、アイスを無理矢理ぶち込まれる拷問を受けていた。

フォアグラでも作るつもりだろうか?

 

「わぁ☆モモフレンズですね!私はミスター・ニコライが好きなんです。」

 

「わかります。ニコライさんも哲学的なところが格好良くて。最近出た「善悪の彼方」も初版で買いました!」

 

あの鳥を見る限り、初版で買う事が自慢になる程人気な作品とは思えない。

前世でいうサンリ◯の様な物だろうか?

 

「いやーおじさんにはさっぱりだなー」

 

「ホシノ先輩はファンシー系とか興味ないでしょ。」

 

「最近の若い奴にはついていけん。」

 

「"正直俺にも分からん。フリマサイトで売れた時はマジでビビったよ。"」

 

色々な意味で強烈な体験だった。

 

「フリマサイト…」

 

「"あぁ、もしかしたらその限定品も売ってるんじゃないか?"」

 

まぁ嫌な顔したくなるのは分かる。限定品なんて基本転売価格だし、殺害予告されるし……あの一件はキヴォトスではよくある事なのだろうか?

 

「…………」

 

「"あー、確かにフリマサイトなんて売る方も買う方も民度が終わってるけど、ブラックマーケットよりマシじゃないか?"」

 

「………………」

 

沈黙

 

「…私には、嫌いな人がいます!

平凡で、大した個性もない私ですが……自分が好きなものについては、絶対に譲れません!

ペロロ様が蔑まれ

キモい鳥呼ばわりされて

ペロロ様の魅力が伝わらない雑な商品紹介画像を貼って……!

レアな商品であっても……雑な梱包をするような!

そんな愚か者が私は嫌いなんです!!」

 

 

ペロロへの信仰とフリマ出品者への批判を声高に叫びだした。

俺に殺害予告を送ったのはこいつか?

てか、レア物なら高額で出品しておくべきだった。

 

「"人の好きな物を悪く言うなんてのは最低だよな!うん!…んで、俺達も探し物があるんだ。"」

 

クールになれ阿慈谷ヒフミ

 

「そう。今は生産されていない、ここでしか手に入れられないような物。」

 

「それより今は場所を変えましょう。さっきの騒ぎが、ここの治安機関に見つかってしまうかもしれません!…こっちです!」

 

急に落ち着くなよ。

 

俺から逃げ出した不良の件かペロキチ宣言のどちらの事を言っているのか分からない。

取り敢えずフードの付いた外套でも取り出して着ておこう。

 

「ふむ、ここに詳しいヒフミちゃんに従おう。」

 

確かに。[平凡]を自称する割に何故かここに詳しいそうな感じがする。いや、平凡な人間はいきなり殺害予告などしない。

 

 

 

 

 

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「ここまで来れば安心ですね。」

 

よかった、これデカいケツですね!

 

「ここをかなり危険な場所だって認識しているんだね。」

 

「当然です。連邦生徒会の手が及ばない場所の一つですから…。」

 

違いis何処?

 

「それに様々な企業が、違法な事柄を巡って利権争いをしている場所だと聞きました。それに、ここ専用の金融機関や治安機関がある程ですから……」

 

連邦生徒会は仕事しろ!給料が出てんだぞ!

 

「それって、認可されてない違法な団体ってこと!?」

 

「はい、そうです。」

 

「スケールが違いますね。」

 

「ふーん、ヒフミちゃん詳しいんだね。」

 

悪い顔をしているなぁ。まぁ、多分同じ考えだろうけど

 

「危険な場所なので事前に把握しておく必用があると思いまして…」

 

「"耳が痛いご指摘だ。"」

 

漠然と危険な場所 としか認識して居なかった。危険地帯に無策のまま突っ込むのは馬鹿のすることだ。

 

「よーし、じゃあ助けたお礼に探し物が見つかるまで同行してもらうねー」

 

不本意な形ではあったが助けたのは俺だ。何でも言うことを聞いてくれる権利を勝手に使うのは止めて頂きたい。

 

「私なんかが役に立てるか分かりませんが…皆様へのお礼として喜んで引き受けます。」

 

私なんか なんて謙遜するな。お前は多分、ワカモと同じで自覚の無いやべー奴だ。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

「"流石に長ない?"」

 

「もう、数時間は歩きましたよね。」

 

その言葉に偽りはない。皆の顔には疲れが見える。そのくらいバカでかい規模で違法な街が展開されているのは普通にバグだろ?

 

因みにペロロの限定品はブラックマーケットの名に恥じぬ高額で手に入った。俺がゲームを大量購入した事を知った時のユウカの気持ちが少し分かった気がする。

 

それでも…憧れはとめられねぇんだ…!

 

「これは流石に、おじさんも参ったなー。腰も膝も悲鳴を上げてるよー。」

 

「えっホシノさんっておいくつなのですか?」

 

ホシノさんじゅういっさい!

おっさん呼びの時の様に総バッシングをくらうのは目に見えているので心の中に留めて置く。

 

「ほぼ同年代!」

 

セリカさんじゅっさい!

 

「あら!あそこにたい焼き屋さんが!」

 

「あれ、本当だー。こんな所に屋台があるなんて」

 

「ちょっと休憩しましょう!私がご馳走します!」

 

祭り屋台のイカ焼きよりヤバい物だと思うんですけど?

 

「えっ!?ノノミ先輩、まだカード使うの?」

 

「先生の大人のカードもあるよ〜」

 

そういえば、財布に知らないカードが入ってたな…ていうかコイツの大人のカードへのこだわりは何だ?元金が減らない悪魔の様な支払い方法だったりしないよな?たい焼きで破産とか勘弁だぞ。

 

「まぁまぁ、私が食べたいんですから。」

 

そう言ってノノミは、たい焼き屋の方へ走って行った。さっきまで疲れた顔をしていた人間だとは思えない。

 

暫くするとノノミが帰って来て、みんながたい焼きを食べ始めた。食べても皆に異変が無いことを確認し俺も食べ始めた。

流石はノノミさんだ、言わずとも粒餡を買ってきてくれている。

 

 

「ここまで情報が無いのは不自然ですね。お探しの銃火器の情報を探しても探しても出てきませんね。」

 

本当にとんでもない徹底振りだ。

 

「ここを牛耳っている企業でも、ここまで徹底して統制する事は不可能なはず…」

 

「異常な事なの?」

 

「異常というより…普通ここまでやりますか?という感じですね…ここに集まってる企業は、開き直って悪さしてますから、変に隠したりしないんですよ。」

 

報道しない自由という奴か?いや…フェイクニュースばっか流すクロノスとかいう報道機関だからなぁ報道した所で意味を成さないだろう。

正直、報道内容なんか殆ど聞いて無い。レポーターの下乳と鼠径部とヘソが目当てでニュースを見ている。

 

「例えば、そこのビル。あれはブラックマーケットで有名な闇銀行です。聞いた話だと、キヴォトスでの、犯罪の15%の盗品があそこに流されているそうです。」

 

ネタ武器とか保管されていないだろうか?無くなった覚えはないが多分俺のだ。

 

「連邦生徒会は何やってんの?」

 

「"書類をパパっと(生徒が)終わらせた後にゲームやってます。"」

 

セリカさんは俺が生徒会直轄の組織の者だと言う事を忘れてないかい?

 

「………」

 

ホシノさーん目が超怖いですよー。

 

「もっと他にやるべきことがあるでしょ!」

 

「"嘘だよ。ちゃんとパトロールもやってるよ"」

 

ゲームの割合がちょっと多いけどな

 

 

 

 

「武装した集団がそちらに接近しています。」

 

急にアヤネから通信が入ってきた。もう熱りは冷めたものだと思っていたが…

 

「気付かれた様子はありません。目的の為にもできるだけ交戦は避けましょう。」

 

「うわぁ!あれはマーケットガードです!」

 

「マーケットガード?」

 

「先程お話した、治安機関の最上位組織です。急ぎましょう、」

 

ヒフミに急かされ人気の少ない路地裏へGO

貴様この地域歩きなれているなッ!

 

「護衛中のようですが…」

 

「現金輸送車だね。」

 

「闇銀行に入りましたね?」

 

輸送車から降りた女と銀行員が書類を交わしているようだ。多分集金表だろう。それにしても…ロボ住民の見分けがつかねぇ…

 

「あれ?…あいつは毎月利息を受け取っている銀行員?」

 

「あれ?本当だ。」

 

違いがさぱらん。割と何処にでもいるだろう。

 

「どういうこと?」

 

「本当ですね!車もカイザーローンのものです!…どうしてブラックマーケットに?」

 

大層驚いているようだが、「悪徳企業から金を借りた」と自分達で言っていたではないか。

 

「えっ!?ええっ!カイザーローンですか?」

 

「"なんかマズイのか?"」

 

「カイザーグループ自体は犯罪を犯していません…合法と違法の間のグレーゾーンで上手く振る舞ってる企業であまり良い印象はありません。」

 

法で裁けない悪という奴か。デスノートはどこだ?

 

「アヤネちゃん、さっきの車の走行ルート調べられる?」

 

「駄目ですね。全てのデータがオフラインで管理されています。」

 

失礼ながらアヤネさんは何気にハイスペックだ。聞く前に自発的に必用になりそうな情報を調べている。

 

「だろうねー」

 

「そういえば、返済は現金のみでしたよね」

 

「あっ…(寮し)」

 

間違いなくそういうやつだ。

 

「支払った現金が、あの闇銀行に流れていた?」

 

「じゃあ何?私達は犯罪資金の提供をしてたってこと?」

 

 

一同が沈黙する。どう見てもそういう事だ。

 

「ま、まだ証拠もありませんし…」

 

「さっきの集金表…証拠になるかもしれませんよ?」

 

「ですが…ブラックマーケットで最も強固なセキュリティ…それにあれだけのマーケットガードが目を光らせてますし…方法が…」

 

「"あるさ、ここに一つな!"」

 

1つ問おう!アビドスを救うには何が必要だと思うかね?

 

 

 

 

 

「なるほど、あれかー」

 

「そうですね、あの方法なら!」

 

「まさか、あの方法じゃないよね?…本気?」

 

「あのう…話が全然見えないんですけど…あの方法って何ですか?」

 

「銀行を襲う。」

 

そう、強盗だ!

 

「ただし、盗るのは集金表だけだからねー。」

 

それを聞いて尚、シロコの目は輝いていた。目的は金では無く、純粋に銀行を襲うことらしい。

とあるデブが言っていた手段の為には目的を選ばないタイプの人間だという事が分かった。

 

「はいぃ!?」

 

「ヒフミちゃんも、私達の目的の物が見つかるまで同行するっていったよね?」

 

「えぇ!?」

 

ホシノの鬼畜発言にヒフミ様は大層困惑されていらっしゃる。

 

 

「"俺も色々と準備があるから、適当に変装してここにまた集合な!"」

 

どちらにしても一人でしか出来ない準備がある。

 

「その前に……」

 

シロコの強盗計画を聞き、一時解散した。

 

 

よし!とりまアロちゃんに相談だ!

 

 

──────────────────────────

 

俺が着く頃には、みんなは既に集合場所にいた。妙に速いようだが本当に大丈夫だろうか?

 

 

 

 

 

 

 

集合場所にはとんでもないバカ共がいた。

 

 

「"覆面被っただけじゃねーか!"」

 

定例会議の時の覆面だ。可哀想な事に結局ヒフミも強盗に参戦することになったらしい。

 

「「「「「!?」」」」」

 

驚くのはこっちの方だ。ヘイローとか制服とか、隠すべき特徴的な部分が隠れていない。覆面を何かの万能アイテムと勘違いしているんじゃなかろうな?ヒフミに至ってはたい焼きの紙袋だし。

 

「誰よあんた!」

 

「"俺だよ!俺!"」

 

「私が騙されやすいからって、バカにして!」

 

まぁ、セリカはこうなるよな

 

「ん、先ング…」

 

「シロコちゃん、知らない人とお話しちゃだめだよー」

 

「わあ☆素敵です。」

 

「あはは…気合入ってますね。」

 

「やはり先生もシロコ先輩達と同じ……」

 

年中、強盗やバスジャック、スクールアイドルの事で頭が一杯なアビドスの先輩達と同じ は心外だ。訴えたら勝てるんじゃないか?

 

話が進まないので、装着していた被り物を取りセリカに顔を見せる。

 

「先生なんだったら、最初から、そう言いなさいよ!」

 

「"言ってたんだが……いや、言ってないわ"」

 

結果として悲しい被害者が出てしまったが、断じてオレオレ詐欺のつもりはなかった。

 

「それで、なんなのさ その格好は」

 

そっくりそのまま返してやりたい

 

「"ドレスコードって知らない?闇銀行に反省を促すんだぞ?この格好しかないだろ。"」

 

「意味が分からない。」

 

日常的に強盗の事を考えてる奴に言われたく無い。

 

全身黒いタイツ。フリマサイトでも売れる気配が一向にない三段パンプキンをバラして作った被り物。そして、右手には異世界から持ち込んだ、土筆にしか見えない無駄に頑丈な棍棒。これが今の俺の装備。

 

「"こいつはアレだ…。ナマハゲから厄除けとか、豊作祈願とか、恋愛成就とか、そういうの抜いた存在だ。"」

 

実際よく知らんけど

 

「ただの説教おじさんじゃん。」

 

「"ただの説教おじさんだが?"」

 

その通り。やることやった癖に説教もやるのだ。

例の男はハイジャックをしている癖に連邦に反省を促したらしい。

 

 

「"それより、こんな格好で長居はできない。俺のお友達(アロナ)がカメラと照明を潰してくれるらしいから急ぐぞ!"」

 

 

ヘルメット姿の女ばかりだが、覆面女とパンプキン頭が捕まらないとは限らない。善であろうと無かろうと、急ぐ時は急ぐのだ。

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

「て、停電!?何事ですか!」

 

ダダダダダダッ

 

「銃声?」

 

 

パン! パン! パン! パン! バシッ!

 

薄暗い中、マーケットガード達を闇討ちして行く。思ったよりも配置人数は少なかった。

 

暫くすると照明がつく。横をチラリと見ると覆面越しでも分かる程、口角が上がっているシロコがいた。

 

物の確認の為、照明や電子機器が扱える状況は必須。現在、アロナにはカメラと外部通報の手段のみを停止してもらっている。

 

「全員武器を捨てて!その場で伏せなさい!」

 

字面だけ見れば警察の台詞だが、発言者は強盗犯だ。

現に銀行内には悲鳴が上がっている。

 

「言う事を聞かないと、痛い目にあいますよ☆」

 

なんだか楽しそうに機関銃を客に向けるノノミ

世間知らずのお嬢様だと思ってた時期が私にもありました。今のノノミはただのサイコ女にしか見えない。

 

「あはは…みなさん、怪我しないように伏せてくださいね。」

 

俺に殺害予告をして来た時の勢いはどうした?

 

「"悲鳴を上げるな!神経が苛立つ!"」

 

決してち◯この事では無い。

 

「非常事態発生!!」

 

状況を理解した銀行員は受付の裏をバンバン叩いている。悲しい事に多分そこにあるであろうボタンは何の意味も成さない。

 

「無駄無駄無駄無駄ァーッ!外部への通報システムの電源は落としちゃったからねー。」

 

「下手に動くとあの世行きだよ!」

 

銀行員君はスリープモードに入ったのかな?それとも受付の下がそんなに居心地良いかい?

 

「うへ〜計画通り、完璧〜♪リーダーのファウストさん!次の指示を願う。」

 

おっさんがヒフミを主犯格に仕立て上げる。

 

「えっ?えっ!?私がリーダーですか!?」

 

「リーダーです。ボス!因みに私は…覆面水着団のクリスティーナだお」

 

何だそのニッチな変態集団は………

 

「"だお ってなんだよ!"」

 

何処ぞのスーパーハカーしか思い浮かばない語尾だ。

 

「あうぅ」

 

ヒフミは急に犯罪集団のボスにされた事に困惑している

誰だってそーなる、俺もそーなる。

 

 

 

 

故に、自発的に動くのみ!

 

 

「"ファウストの姉御が出るまでもありやせん。ここはアッシに任せてくだせぇ!必ずや例のブツを手に入れてみせやす!"」

 

この男、ノリノリである

 

ゆっくりと受付へ近づいて行く。

 

 

バンッ!

 

受付を蹴り受付の下に隠れている銀行員を威嚇する。

 

「"立て。三分間舞ってやる!集金表を詰めろ"」

 

「はいぃ!今すぐに!」

 

銀行員が立ち上がり、作業を開始した事を確認し、土筆を適当な場所に置いた後、宣言通り反省を促すダンスを踊り始める。

 

 

「ど、どうぞ!これで命だけは!」

 

そう言って、銀行員が鞄を差し出す。

銀行員の手際の良く殆ど踊れていない。寸止めは体に良くない。

 

銀行員から鞄を受け取り走り去ろうとするが鞄が少し重い。体感10kgといった所だ。間違い無く中身は集金表だけではない。

 

 

ジィィィィィ

 

ジッパーを開けるとそこにあったのは、案の定大量の札束だった。一つくらい取ってもバレへんやろ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"なにやっとんじゃボケェー!"」

 

鞄を逆さにして、余計な物を詰めやがった銀行員の頭に札束の雨を降らせる。

 

バシッ!

 

ついでに土筆で叩いてやった。

 

自分がまともな人間でない自覚はあるが、良心まで捨てた覚えはない。これを持ち去る事はアビドスの為の行動ではなく私利私欲の為の犯罪になってしまう。

決してホシノが出した条件を無視する事が怖い訳ではない…本当だ。

 

 

「"見ていてくださいましたかファウストの姉御ォ!やってやりやしたよォ!"」

 

銀行強盗の主犯格であるファウストの姉御への報告は下っ端の義務だ。

 

 

「それじゃ、みんな逃げるよ!」

尊敬するファウストの姉御でもない奴が指示を飛ばして来る。拒む理由は無いので仕方なく従ってやろう。

 

「道路の封鎖!マーケットガー」  ドン  …バタッ

 

キジも鳴かずは撃たれまい。土筆が勢いよく伸びロボの頭にぶつかかって地面に倒れる。

 

ノールック土筆攻撃にも慣れた物だ。

ふざけているようで普通に便利で強い。やはりネタ武器は素晴らしい!…あの剣も中々に良い物だったなぁ…

 

「"今日という日を忘れるな。ファウスト伝説幕開けの日だ!"」

 

振り向いて、捨て台詞を吐いている時、ヒーローショーを見に来た子供の様に輝いた目でこちらを見つめる社長と目が合った。

 

 

 

社長よ、モモッターに投稿するのは止めておけ。

知り合いが強盗している場面に出くわした。

など完全に嘘松扱いだ。

 

 

 

──────────────────────────

 

       これが、ファウストの力ァ!

 

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

  • 紫封筒
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