透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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10.馬鹿は死んでも治らない

 

貧乳を盛る奴は許せん。肉を寄せて大きく見せる貧乳は大好き。なぁマリー

 

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「本当にブラックマーケットの銀行を襲っちゃうなんて…」

 

「"ここまでくれば大丈夫だろう。"」

 

「ん、死亡フラグ」

 

「あの、シロコ先輩…覆面脱がないの?邪魔じゃない?」

 

銀行員に不意打ちをかまし、追手の追跡を遅らせた為、殆ど逃げ切ったと言っても問題ない状態だ。

 

「もう魂の一部みたいになって脱ぎたくないんじゃなーい?」

 

呪いの装備も個人的には大好物だ。

 

「シロコ先輩はアビドスに来て正解だわ…他の所ならものすごいやらかしをしてたかも…」

 

「"この程度の犯罪ゲヘナじゃ禁固刑にもならないぞ"」

 

知らんけど

 

「先生もいい加減脱ぎなさいよ!」

 

「"え〜2軒目行こうぜぇ〜"」

 

マフティーだぞ?踊ってる夜しか知らない人間だぞ?正直あれでは消化不良だ。俺はまだ舞える!

 

「冗談はさておき、集金表はちゃんともってるの?」

 

「"はいよッ!"」

 

鞄から集金表を取り出し、ホシノに見せる。

 

「一応鞄の中身も確認させてねー。」

 

そう言ってホシノは空っぽの鞄を確認する。

 

「ないね、おっけー。」

 

俺が金にがめつい人間だと思われているとは心外だ。謝罪と賠償を要求する。

 

「何者かの接近を確認!」

 

アヤネの報告を聞きみんなは強盗時の姿に着替える。

巻けたものだと思っていたが、ブラックマーケット1の治安機関というのは伊達じゃないらしい。

 

「あれは…便利屋のアルさん!?」

 

もう社長をマーケットガードとして配置しておけ

 

「まっ、待ってぇ!落ちついて。私は敵じゃないから。」

 

息を切らしながらアルが走って来る。

 

ヒソヒソとアルの対処について話し合う。敵意もないし、魔法を使用して正体がバレることを危惧して敵対はしない方針で行く事にした。

 

「銀行の襲撃、見せてもらったわ。あの銀行を五分で攻略し、誰一人欠ける事無く撤収…貴方達、近代稀にミラーなアウトローっぷりだったわ。」

 

寧ろ俺は法の上に立つ者だが?

 

「こんな御時世にあんな大胆な行動を取れる人間がいると知って…私は感動した…」

 

そうはならんやろ

 

「私も頑張るわ!法律や規則に縛られない。そんなアウトローになりたいから!…だから、な、名前を教えて!」

 

何十年やった所で愛で地球は救えないが、たった1回の銀行強盗で一人の人間は救えるらしい。

 

「そ、そのー、チーム名とか組織名とか」

 

「"鉄華「私達は人読んで…覆面水着団!」

絶対に同じメンバーだとは思われたくない。

 

「"俺は臨時メンバーのマフティー…マフティー……マフティー…………"」

 

良く考えたら奴のフルネームなど知らなかった。

 

「ゴリラの学名みたいね!」

 

良い笑顔だ…

彼女にとっては褒め言葉なんだろう。悪意は一切感じられない。

 

「因みに私はクリスティーナだお」

 

そして欲しいのはマイフォークだ。

 

「だお ってキャラも立ってる…ヤバい!超COOLだわ!あなた達!」

 

「うへ〜本当はスク水が正装なんだけどねー」

 

良し!やっぱり正装に着替えてもう一軒行こう。

 

「私達、普段はアイドルとして活躍しているんです。」

 

ホシノとノノミに無茶苦茶な情報ばかりを与えられてもアルのテンションは上がっていく一方。悪人を目指すには向かない程純真な奴だ。

 

「目には目を歯には歯を、無慈悲に、孤高に、我が道の如く魔境を行く。これが私達のもっとーだよ。」

 

初耳だ。

 

「な、なんですってー!」

 

天啓得たりって感じだな!

 

(もういいでしょ?適当に逃げよう)

 

セリカは小声でアホな先輩二人に提案する。

セリカの言う通り、今は落ち着いた場所で書類を確認するべきだ。

 

「それじゃこの辺で。アディオス!」

 

再生数3桁ほどの動画投稿者が使ってそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

そう言い残し、覆面水着団は闇市へ消えて行った。

 

 

彼女等はもう戻れない

 

この欲望にまみれた街を駆け抜けていくのだ

 

破滅するその時まで…

 

 

 

─────────────────────────

 

 

「何なのこれ!!」

 

「集金記録にはアビドスで788万円集金したと記されている。でもその後、ヘルメット団に対して「任務補助金」についての記録がある。」

 

「ということは」

 

「ヘルメット団の背後にいるのは、まさか…カイザーローン?」

 

「"正しくはカイザー社だ。"」

 

強盗の際、便利屋が銀行側に加勢しなかった所を見るに手を切られたか、雇い主について知らなかったか、業務内容に含まれていないかのどれかだろう。

 

「そう見るのが妥当ですね。」

 

「理解できません!こんなことをしたら、貸し付けたお金も回収できないでしょうに…」

 

ノノミの言う金の回収についてカイザーは多分気にしていない。襲撃をかける目的は多分アビドスを廃校にする事だ。

 

アビドス生の前では絶対言えないが

カイザー程の企業が客観的に見て終わっている土地にわざわざ拘る意味が本当に分からない。……分からないが、どうしてもアビドス特有の何かを手に入れたいという事だけは分かる。

でなければ、こんな地味で大掛かりな計画をコソコソ行う理由がない。

 

「"Who done itよりWhy done itだ。カイザーはアビドス内に存在する価値のある何かを求めて襲撃をかけているんだと思う。それをチラつかせれば襲撃も止めさせられるし、借金についての交渉する事も可能かもしれない。"」

 

餅は餅屋、アビドスに詳しい奴等に考えて貰うのが一番早い。

 

 

アビドスメンバーの顔を見るがホシノ以外は心当たりが無いようだ。

 

目は口程に物を言う。表情には出ていないが、ホシノの瞳には絶望や葛藤のような唯ならない何かを感じた。 

ホシノにとってアビドス以上か、それと同等の何かだったのかもしれない。

 

「"漫画で得た知識だ。あまり気にしないでくれ。…それより、今日はありがとなヒフミ。"」

 

ヒフミを使って話題を逸らす。多分これが一番早いと思います。

大企業が長い年月と9億を捨ててまで欲がる物だ。気にならない訳じゃない。

 

「変な事に巻き込んでごめんなさい。」

 

ごめんで済むならマーケットガードはいらない

 

「あはは………」

 

謝罪に対する返答が無い。ファウスト様はお怒りであるぞ!

 

「今度遊びに行くからよろしくねー」

 

おっさんは何事も無かったかの様な顔で告げる。さっきの事はあまり気にしていないと良いのだが…

 

「はい、勿論です。今回の件、カイザーコーポレーションが、犯罪者と反社会勢力と何かしら関連があるという証拠になる可能性があります。

戻ったらティーパーティーに報告してみます。…それと、アビドスの現状についても。」

 

ヒフミはペロロが絡まなければ良い子なのかもしれない。

でもこいつ強盗の主犯なんだよなぁ…

 

「ティーパーティーはもう知ってると思うけどねー。」

 

「はいっ!?」

 

「あれほどの規模の学園の首脳部なら、とっくに把握してると思うんだよー。みんな遊んでるんじゃないんだしさ」

 

何で何処も彼処も生徒会の名称が個性的なのだろうか…何だティーパーティーって?女子高生の茶会には中身なんて必用無いだろ

 

「そ、そんな…知ってるのに、みなさんのことを…」

 

「ヒフミちゃんは良い子だねー」

 

所詮は他人事。それに、トリニティと言えばキヴォトス3大校だ。自分の国の統治で忙しいだろうに他国へ支援を行うバカがトップなら考え物だ。

 

「………」

 

悲しい現実にヒフミは口を噤む。

 

「"トリニティに限った話じゃない。みんな自分達の事で手一杯なんだ、あまり気にするな。"」

 

連邦生徒会だって分かってて放置してた案件だしな。

 

「…はい」

 

「ヒフミちゃんの気持ちはありがたいけど、知らせた所でかえって私達がパニクる気がするだよねー」

 

おっ?せっかくフォロー入れたのに追い討ちか?

 

「そ、そうですか…?」

 

「アビドスって廃校寸前じゃん?トリニティみたいなマンモス校のアクションをコントロールできないんだよねー。言ってる意味、分かる?」

 

「…サポートの名目で悪さされても防止できないってことですよね。…その可能性となくはありません…政治って難しいですね。」

 

同感。ただ、その考えに辿り着ける時点で、俺の残念な頭よりは上だ。

 

「でも…ホシノ先輩、悲観的に考え過ぎではないでしょうか?本当に助けてくれるかもしれませんし…」

 

「うへ〜私は他人の好意を素直に受け取れない、汚れたおじさんになっちゃってねー」

 

悲観的ではあるが、最悪を想定する事はとても重要な事だと思う。後が無い状況なら尚更。

 

「「万が一」をスルーしたから、アビドスはこの有様になっちゃったんだよー」

 

いつもと口調は変わらないが表情は真剣そのもの。

アビドスの衰退を一番長く見続けた者の言葉だ。説得力がある。一同は返す言葉も無く沈黙する。

 

 

 

 

「えっと…今日は本当に色々な事がありましたね」

 

沈黙を破ったのはヒフミだった。こういう空気は苦手なのでありがたい。

 

「そうだね、すごく楽しかった。」

 

十中八九銀行強盗の事だろう。

 

「"ああ、機会があればまたやろう!"」

 

今度こそ踊り切って見せる!

 

「教師としてどうなの?」

 

「"マフティーは教師じゃなくて、テロリストだからセーフ"」

 

「あ、あはは…私も楽しかったです。」

 

「ファウストちゃんにはお世話になったねー。」

 

「その呼び方は辞めて下さい」

 

「よっ、リーダーさん」

 

「"様をつけろよチビスケ野郎ォ!"」

 

「……………」

 

「"………"」

 

「みなさん…ヒフミさんが困ってるじゃないですか。」

 

アヤネさーん、俺も困ってまーす。

 

「と、とにかく…これからも大変な事が続くでしょうが応援しています。それでは…みなさん、また会いましょう」

 

 

この後、普通に解散した。

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────

午前7時

 

 

「"3回目が一番、試験の結果が酷いじゃん!"」

 

『やはり、あの時に保険としてハートの合図を取っておくべきでしたね。』

 

「"何言ってんだアロナ?追い込みレッスンでパーフェクトを取れたのも…中間一位で乗り越えられたのも… 全部 イメトレさんが居たからじゃないか…!"」

 

『イメトレばかり積んでいたせいで、私がディーバを使えなかったじゃないですか!』

 

「"ルイボスティーが手に入りさえすればどうにかなったんだよ…"」

 

『最初のターンに元気な挨拶ばかり来たのも痛かったですね。』

 

「"つーかよ、元気な挨拶ってのは最初と最後にやるもんだろ?初ターンにもボーナスつけるべきじゃね?"」

 

そんな、くだらないゲームの反省会をしているとシッテムの箱のバッテリー残量が目に入る。

 

なんと30%しかない。現代人にとって、スマホのバッテリーが60を切っての外出は死を覚悟するものだ。

許さんぞ楽マス!

 

「"ちゃんと充電出来てねぇー!悪いアロナ!一旦電源切るわ!"」

 

『ちょっと待って下さい、先…』

 

 

大丈夫だ、アロナ、モバイルバッテリーで生き返れる

 

 

 

 

 

─────────────────────────

翌日 アビドス対策室

 

 

「思ったより早く着いてしまったな…」

 

扉の前で棒立ちというのもアレなので誰も居ないであろう対策室の扉を開け中に入った。

 

「おはよー、先生。」

 

「先生、おはようございます。今日は早いですね?」

 

ホシノがノノミに膝枕をされていた。どうやら立ち入れぬ聖域に足を踏み入れてしまったようだ。

 

「"おはよう"」

 

「羨ましそうな顔してるねー。うへッ!ノノミちゃんの膝枕は柔らかくてサイコーなんだよ。私だけの特等席だもんねー。」

 

「"し、してないし!"」

 

柔らかいの一言で膝レポを終わらせたやがって!俺なら原稿用紙3枚は書けるね!

 

「先生もいかがですか?はい、どうぞ☆」

 

大丈夫?金取られない?罠じゃない?

…………やらない後悔より、やる後悔だ。

 

「"丁度、膝レポの仕事が「駄目だよー。ここは私の場所なんだから、先生は椅子にでも座ってねー。」

 

「"あたり前だろ?半強制的だったが、仮にも教師なんだぞ?そんな事する訳ないだろ?"」

 

ホシノが勝ち誇った顔をしているが悔しくない!本当に悔しくない!近くに座れる椅子があるんだ。それで良い。

そうだろ?タイオン!

 

「今度、誰もいない時にしましょうね、先生。」

 

前を通りかかる俺に対し、ノノミがボソッとそう呟いた。

 

その発言を聞き、俺の生涯孤高のサンクトゥムタワーの制御権が失われ、タワーは天を目指し始める。

バベルの塔然り、イカロスの翼然り、人が天を目指すと碌な事が起こらないのだ。

 

バレてはいけない…足早に椅子まで移動し、いつもは組まない足を組む。

 

「よいしょっと。」

 

ホシノがだるそうに起き上がる。起き上がったのはホシノだ。

 

「ふあぁ〜、みんな朝早くから元気だなぁ。」

 

ここに来ていないみんなの話だと思う。断じてmy sonクトゥムでは無い。ホシノは気付いて無い。ノノミも気付いて無い。多分……

 

「のんびりできるのは久しぶりですから…今はみんな、やりたいことをやっているんでしょうね。シロコちゃんはトレーニング、アヤネちゃんは図書館で勉強でしょうか…。」

 

「ノノミちゃんは学校の掃除とかしてくれたよねー。みんな真面目だなー。」

 

そういう感じなら、もっと早くに言って欲しかった。

 

「"ってことは、まぁ~だ時間かかりそうですかね~? …まぁいいや、俺も2時間後に戻ってくるよ。"」

 

今は取り敢えず別の事を考えなければならない。

行き先は当然、柴関ラーメンだ。あんな逆ボッタクリ店、すぐにでもぶっ潰してやらねばならない。

 

 

 

 

 

─────────────────────────

柴関ラーメン

 

 

「おう、先生じゃねぇか!また来てくれてありがとな。」

 

自己紹介した覚えは無い。というかあの時は衛生面ばかり気にしていて心此処にあらずという感じだった。

ラーメンが美味かった事は覚えている。

 

「"俺…ここのラーメン好きですから…"」

吐いてしまった事は本当に申し訳ない。

 

「嬉しいこと言ってくれるじゃないの。それじゃあとことん喜ばせてやるからな」

 

 

 

 

席につき注文を済ませた少し後に注文の品が運ばれて来る。

俺は大盛りを頼んだつもりはない。

 

「手元が狂っちまったよ。ところで、このラーメンを見てくれ こいつをどう思う?」

 

 

「"すごく…多いです…"」

 

いや、大盛りというカテゴリーなど超えている。

 

 

 

 

 

あなたを詐欺罪と器物損壊罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたがこんなラーメンを提供し、胃袋を破壊したからです!覚悟の準備をしておいて下さい。近いうちにまた来ます。アビドス生にも来てもらいます。チャーシューの準備もしておいて下さい!貴方は人格者です!火の車にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!

 

「"すまん…大将…少し休ませてくれ…"」

 

視界に映るのは明かりの届かぬ暗いテーブルのみ。顔すら上げたくない。

 

「客もいねぇしかまわねぇよ。」

 

フードファイターとしてやっていけるんじゃないか?そのくらい食ったぞ?汁を吸って伸びた麺が本当に地獄だった。

 

 

 

 

「来たあ!いただきます」

 

「今日は一人一杯ずつ食べてもいいんですか?」

 

「ええ、しっかり食べなさい。替え玉も良いわよ。」

 

聞き覚えのある声が聞こえてくる。食べるのに必死で気付か無かった。この前の一万が残っているのか、依頼の報酬が入ったのか分からないが、困窮していないようで何よりだ。

 

「アビドスさんとこのお友達だろう。替え玉くらいサービスしとくよ」

 

大将、ハルカ様への口の聞き方には注意しておけよ。何処に地雷が埋まっているか分からないからな。

 

「こんなに美味しいのにお客さんがいないなんて」

 

「場所が悪いんじゃない?廃校寸前の学校の近くだし」

 

周りの店が基本的に閉店しているのも原因だろう。

 

「まぁ、美味しいからいいけど…それじゃ、いた」

 

「…じゃない……友達なんかじゃないわよー!!

 

ダンッ!!

 

「わっ!」

 

テーブルを叩き、勢いよく立ち上がったのだろう。メスガキがびっくりしているではないか。

 

「分かった!問題はこの店よ!」

 

「どういうこと?」

 

「私達は仕事をしに来てるの!ハードボイルドに!アウトローっぽく!」

 

なぁ陸八間

今お前がどんな顔してんのか知らねぇがお前本当におもしれー奴だよ

 

「何なのよ、この店!お腹一杯食べられるし!あったかくて親切で!ほんわかしたこの雰囲気!」

 

馬鹿野郎!セリカの罵声オプションもこの店の売りだ!

 

 

「ここにいると、みんな仲良しになっちゃう気がするのよ!」

 

つまり、ポップコーンを提供してくれる某ネコの上位互換という事か。

 

「その何が問題なの?」

 

「駄目でしょ!一人前の悪党になるには、こんな店要らないのよっ!私に必用なのは冷酷、思想、理念、友情、努力、勝利、無慈悲さ、非道さ...そしてなによりもォォォォ!お金が足りない」

 

切実な悩みだ

 

「それって…こんなお店ぶっ壊してしまおうってことですよね、アル様?」

 

堪らず振り返る。それは俺の役割だ。

 

「「へ?」」

 

柴大将はともかく社長まで困惑している。やはりハルカは便利屋内でもバーサーカーなようだ。

 

スッ「良かった、ついにアル様の力になれます。」

 

いつの間にかハルカの右手には小さなリモコンがあった。

 

「爆発装置?」

 

「ハルカにスイッチを押させないで!」

 

「いいえ!限界ですッ!押しますッ!あぁぁ…」

 

ハルカの右手が凍り付く。

緊急時だ、凍傷くらいは我慢して欲しい。

 

「"爆弾を回収して大将に謝ろうか?"」

 

 

その後、便利屋達は店内の爆弾を回収した。爆弾が並んだテーブルを見るとかなりの量が仕掛けられていたようだ。何時どうやって仕掛けたのか大変疑問である。

 

「「「「すみませんでした。」」」」

 

厨房いる大将に対してのアウトローな90°謝罪だ。

 

「店が壊れた訳じゃないんだ。また、来てくれればそれで良いよ。」

 

何この人?ちょっと聖人すぎない?

 

 

 

 

 

 

そんなやり取りに気をとられていた為、ブライは何かが飛来して来る音に気づくのが遅れてしまった。

 

 

 

 

「"全員伏せろぉ!"」

必死に叫ぶが時既にお寿司

 

ブライは背後にある爆弾と店外から飛んで来る砲弾に挟まれている。

 

ドカァァァァン!

 

 

必死に爆弾から離れようとしたが結局爆発に巻き込まれてしまいブライの左の手足は消し飛んだ。

 

 

 

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僕の王の力があぁぁぁぁぁっ!!

 

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