透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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110.すみませ〜ん、秤ですけどぉ、まぁ~だ時間かかりそうですかね~?

 

 

 

 

魔法少女レイサ&スズミだと!?魔法少女枠はアルカリレットウセイなコハルと補習授業部のみなさんではないのか!?こんなの僕のデータにないぞッ!!!クソッ!ガチャタイトルまで尊いなんて!

 

シミコの覚悟礼装はまあ………生みの親自ら脱がしてたのでセーフ。

 

 

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気絶するミサキの前に座るワカモは慌てた様子で口を開く。

 

「け、決して暴力では………いえ、少しだけ暴力を振るいました………。」

 

「"え?マジ?俺はてっきり────"」

 

「川に飛び込もうとしたミサキを止めてくれたのだろう。」

 

「"あ〜、やっぱそっち系ね。"」

 

よりによって溺死とかアホかな?死ぬほど苦しいに決まってんじゃん……まあ、死ぬんだけど。

 

「ええ、声をかけた私を見て残念そうな顔した後に飛び込もうとしたところをやや強引に取り押さえました。」

 

「狐坂ワカモ、ミサキを救ってくれてありがとう。」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

深々と頭を下げるサオリに続き、ヒヨリもワカモに頭を下げる。

 

「別にあなた方のためではありません。感謝は不要です。」

 

ワカモは冷たくそう吐き捨てる。

 

「それで構わない。」

 

「"マジで助かった、ありがとうな。"」

 

「あなた様も私に対しその様な言葉を述べる必要はありません。」

 

おや?………まあ、普通に罵倒したし嫌われても仕方ない。

 

そんな事を考えていると隣のサオリは十数分振りに地面に額を擦り付ける。

 

「リ、リーダー!?」

 

ヒヨリと俺は何が何やら………。

 

「…………狐坂ワカモ、私はお前の言う様に許されてはいけない存在だ。私はあの瞬間、"殺す"という事がどういう事なのかを初めて理解した。加害者の私が言うべき事ではないが、ふとした瞬間あの光景が、あの感触が何度もフラッシュバックする。」

 

分かる分かる、初めてゴブリンをスレイした時、感触はともかくニオイはマジで鼻に残ってキツかったなぁ。

 

「それでもその時の私は「姫や仲間達のため」…………そう思うことにした。そして今日、お前を見て気がついた………いや、私はきっと見ないフリをしていたのかも知れない。

私にとって大切な存在がいるように、あの日私が傷つけた人達を大切に思う存在も思われていた存在もいたはずだ。

そんな事に気付く事なく愚行を犯し、あまつさえ私は今その被害者にすら縋る始末…………姫を連れ戻し先生との約束を果たした後ならば私をどうとでもしてくれ。これで足りない事は理解している、それでも今どうかそれで手打ちにして欲しい。」

 

何この人、ライナー?……エレンポイントでも稼いでるの?

 

「あなたの命を取ろうとも私には何の得もありません。」

 

「"とりま仲直りって事でおけ?直る様な仲じゃねぇけど。"」

 

「いえ、私は依然としてこの者達が大嫌いです。ええ、本当に。」

 

超バッサリ言うじゃん。

 

「私からも一つ、あなた様にお伝えしたい事があります。」

 

「"何?"」

 

仮面の奥でどんな顔をしているのかは分からんが、目がこちらを捉えていることだけは分かる。

 

「アリウスへの襲撃は全て私の意思による行いです。」

 

うん、知ってる。

 

「トリニティ全土を駆け回り、求めずとも傷付こうともあなた様から何度も差し伸べられる手…………何度もそれを振り払うアリウス…………牢の内であなた様を待ち、刹那の様に感じる間しか触れ合えぬ私にとってそれは大変妬ましいものでした。

あなた様が許すと仰ったにも関わらず「あなた様のため」……………そう押し通そうとした根底にあったのは独り善がりな怒りと醜い嫉妬の感情に他なりません。

その醜い感情をあろうことか「あなた様のため」とあなた様の名を借り、嘘を吐き、その名を穢しました。

その償いとして、このワカモ、アリウスの残党その全てを捕らえ、あなた様の前に差し出した後に腹を切り詫びる所存です。」

 

何この人、武士?………生まれる時代間違えてない?

そして何やら思い当たる節があったらしいサオリの顔が歪む。

 

「"はぁ………なんなん、お前等?唐突に長文謝罪ラッシュ始めてさぁ、仲良しなの?しかも超絶大袈裟だし………もぅマヂ無理。湯煎しょ・・・"」

 

最高にバカバカしいワカモの溜め息を漏らしながら手際良く人数分のお粥の湯煎を始める。ワカモが要らないのならばヒヨリに食わせとけば良い。

 

「何ですかそれ!?食べ物ですか!?」

 

「ヒヨリ!」

 

「"ああ食べ物だ、だがこれからヒヨリが一言でも言葉を話せばお前の分は一口足りともないと思え。"」

 

 (・×・)

 

「"………良いかワカモ、お前の話は最初から最後まで破綻している。"」

 

「…………」

 

「"お前は自分の嫉妬と怒りで俺が保護しようとした対象に「俺のため」という嘘を大義名分に、俺的に死んで欲しくないし、復讐するつもりの無い相手を手にかけようとしたから顔向け出来ない。だから汚名返上の為に今回の一件を手伝って終われば腹切ります………そういう認識で良いんだな?"」

 

「…………はい。」

 

「"そもそも俺的に死んで欲しくない奴に手を掛けようとした事への償いが切腹ってのが間違ってる。俺の死んで欲しくない奴の中にはお前も入ってんだから、そんなんお前が勝手にやったりました感感じてるだけで、今回と違って未遂で終わらない時点でマイナスでしかねぇのよ。"」

 

「…………私が……ですか?」

 

「"当たり前だろ。"」

 

本気で死んで欲しい奴なんか普通数えるくらいしかおらんだろ、ワカモの中での俺はどんなサイコ野郎なんだよ。

 

「"加えてお前の場合、刑期満了してシャバに出たら俺一緒にどっか出掛けるって言ったし、耳も尻尾も触らせてくれるって言ったよな?その約束を果たさず死ぬ事が汚名返上とかなるわけないだろ?寧ろ罪の上塗りでしかない。ならその償い方は間違いまくってんだ。

だからお前のやるべき事はいつもと変わらん。俺がふらっと矯正局に寄って、持ってきた差し入れ食いながら適当に駄弁れば良い。"」

 

「…………またあの日々を望んでも良いのですか?」

 

「"そう言ってんじゃん?寧ろお前等がドンパチやってくれたお陰で見つかったってポジティブに考えとけ。つか、ミサキチダイブ止めた時点でふんぞり返って良いレベルだぞ。"」

 

水の無い場所でこれほどの水遁を………下のミサキがベチャベチャになるのは時間の問題だな。

 

「…………話は終わったようだな。」

 

 (・×・)

 

「"ああ。"」

 

「………では、存分にすると良い。」

 

こちらの顔をガン見しながら言う辺り俺に向けた言葉なのだろうが、そんな事を言われても今この状況で何をすべきか知らんのですが?

 

「"……………何を?"」

 

「私が謝罪を口にすれば先生は私の胸を揉みしだくと約束していたからな。」

 

……………不味い……こいつアレ真に受けてやがる!

 

「「はい!?」」

 

水遁の術終わり!!仮面の上からでも分かる──────これは───

 

 

「"まあまあ待て待てワカモさん!これはアレだ。幾度なく謝罪を繰り返すサオリを鬱陶しく思って、それを禁止させるためのものなんだ!確かにサオリのアレは世間一般的に魅力的なソレだ!だが俺は違う!俺にとってXX染色体を持つ者のアレは全て魅力的に映る訳であり、サオリのアレがソレだったからとかいう、下心とか疚しい気持ちがないことないことないとは言い切れなくもない気がしない訳でもないが…………取り敢えず……その……本来ならば触る事になる様な事態になるはずはなく、このサオリの挙動も一切想定してなくて…………まあ、なんて言うか、俺の冗談が通じずに起きた悲しき行違い的なサムシングだ!予測不可能なカルチャーショックとも言う!!つまり冗談のつもりであり、マジで揉む気はないわけではないわけではなく、忘れてたレベルだし俺は悪くない!"」

 

 

 

 

 

 

 

 

「"あ!ミサキが起きるぞッ!"」

 

「"起きてーー!お粥できるよ!!"」

 

「"起きたーーーー!!!おーーきーーたーー!"」

 

 

「"起きろ!!俺が私刑だ!"」

 

 

ペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャ

 

「"うおぉぉぉ起きろぉぉーー!ミサキミサキミサキミサキミサキミサキミサキミサキミサキミサキ!!"」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うるさい……………??何で顔だけ濡れて……」

 

意識を取り戻したミサキは生暖かい液体に濡れた顔と繰り返し優しく叩かれ続ける右頬を不快に思いながら目を開ける。

 

「………どういうこと?………何してんの、あんた?」

 

そこにいたのは叫びながら頬を叩く見覚えのある不快な顔と自分を襲った狐面、その隙間から見える家族の顔にミサキは寝起き早々大層困惑した。

 

 

 

「………………いや、本当に何この状況!?」

 

「"お粥食べよッ!"」ヨシッ!

 

「はいッ!」「いやだから……。」

 

「"飯だ!きゅ〜け〜!!"」

 

 

 

 

 

 

 

勢いで誤魔化そうとしたが、ワカモは話せば理解してくれた。

ヒヨリは何故か自分のコレクションのちょっとエッチな雑誌を差し出してきた。普通にガチケモとロボだったので丁重にお断りした。

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"ワカモの分もあるけどどうする?"」

 

「いただきます。」シッポフリフリ

 

 

カワイイ!!

 

クラフトチェンバーによりGOK内に溢れた椅子とテーブルを鉄橋の真ん中に出し、それぞれの席に湯煎済みのお粥を配膳し、その間にミサキへ現状の説明を行うサオリが経緯を説明していたようで、飯食うぞって事を伝えるため、大した距離ではないがそこ向かう。

 

「なるほど………災厄の狐に襲撃された後、あの変態の協力を得てヒヨリと合流して───」

 

………なんか変な解釈をされてる。

 

「先生に対しその様な侮辱───」

 

後を付いてきたワカモがすかさずミサキに銃を向ける…………このまま見ている理由もないし、また気絶されても困る。

 

「"はいはい、良いから良いから……………いや、やっぱ良くねぇわ!サオリじゃなくて露骨にガッカリしたらしい構ってちゃんに言われるのは良くねぇわ!"」

 

「そんなんじゃないし!」

 

「"でもマジで止めろよ、サオリン絶対飛び込むぞ。"」

 

「ああ。」

 

「"ああじゃないが?"」

 

懐かしい……俺の場合は交感&副交感への刺激と再生能力が悪さしてズボンの内が白一色のスプラト●ーンしてたなぁ………溺死に限った現象じゃないけど………とりま苦しさと相まって二度とごめんだ。

 

 

「…………大体の経緯は分かったんだけど、その………………災厄の狐…ワカモはこれからどうするつもりなの?」

 

そういや此処にいた理由は聞いたけど、これからどうするかは聞いていなかった。

 

「"帰るんじゃね?"」

 

「あなた様と共にアリウスの者共を狩り尽くした後にその様にするつもりです。」

 

違った!そしてコイツもこっちの状況を知らなかった!

 

「"あ〜〜、今からやるのはまあ……アリウス狩りではあるが、なんつーかちょい違くてな─────"」

 

 

 

 

ブライ説明中

 

 

 

 

 

 

「なるほど、調印式の襲撃を計画し、この者達にあなた様の殺害を指示した者への襲撃ですか…………。」

 

ワカモよ、それは手段であってこいつらの目的ではない。

 

「"正しくはアツコの奪還な。"」

 

「取り敢えず、その女の首はシャーレの門に晒しましょう。」

 

聞いてないし、発想が何処ぞのゴリラ殿下だ。

 

「"止めろ、キヴォトスでの殺人は放火以上に重いんだからな?………いや、ここの放火の罪が軽過ぎるだけなんだが……まあ、とにかく就職とかに響くからダメだ。"」

 

後こんな気候だし絶対すぐに臭くなる

 

「あら………ですが私は専業主婦希望ですので、何の問題もありません。」

 

「"奇遇だな、俺も専業主夫希望だ。"」

 

なんたって睡眠時間すら労働時間に含まれ年収1314万もあるのだから、古き良き?オールドなメディアが言っていたので間違いない!

 

「そうでしたか…………であれば晒し首は止めておきましょう………しかし、お供はいたします。憎き実行犯を処せぬなら首謀者を処すまでです!」

 

真剣さはあるが、何かが欠けている二人のやり取りを殺すことへの罪深さを身を以て知ったサオリは何とも言えない表情でみていた。

 

そしてミサキは、場合によってはお前等を処すつもりだったというワカモの発言に懐疑的な目を向ける。

 

「"え〜〜………出来ればゲマカス達には関わって欲しくねぇんだけどな。"」

 

「行きます!」食い気味

 

「"えぇ……………"」

 

気合い入ってやがる……まあ、ワカモのヘイトはババアだけっぽいし…………………見せしめコース?

 

「"………とりま話は後にして先に飯食おうぜ、ヒヨリンとか言わずとも既に席ついてんぞ?"」

 

「ヒ、ヒヨリ…………。」

 

「まあ、なんと卑しい!」

 

見た感じヒヨリはえへへってるが決して褒めている訳ではない、頑張って褒める点を探すとすればまだ手を付けていないところくらいだ。

 

「姫を助けるんでしょ?そんな事してるヒマあるの?」

 

「何か考えあっての事だろう。」

 

口ではそういうサオリだが、目は「そうだそうだ」とミサキの意見に賛成している。

 

「"全員そろったし作戦会議も兼ねて飯食うんだよ。"」

 

「こんな開けた所に留まるのは危険。」

 

「"寧ろそいつらシバいたら戦力ダウン出来るし良くね?"」

 

「三流テロリスト風情が先生に意見なさるつもりですか?」

 

「"そうだよ(便乗)……あ、それと協力するにあたって食べないってのはナシな?空腹は集中力やパフォーマンスの低下に繋がる。より成功率を高めるために食う以外の選択肢はない。気に入らなければそいつらだけで行くと良い。俺に協力を求めるってのはそういうことなんだからよ。"」

 

そう言ってブライはテーブルの元へ引き返す。他の選択肢が無いサオリとミサキも気に食わない様子のままその後に続いた。

 

「"…………ま、言いたい事は分かるぞ、お前等は短気なクソババアが今すぐアッちゃんを生贄にすんじゃねぇかって心配してんだろ?"」

 

それぞれが適当な椅子にかけそういうとサオリとミサキは無言の肯定、または「ああ。」という超淡白に肯定する。

洗脳教育云々の前に素でアッちゃん好き好き集団なようでなによりだ。

 

「"安心しろ、ババアが"夜明けと共に"つったんならそのタイミングでしかやらん。何故なら儀式ってのは手順を省いたり時刻やら場所やら供物やらを間違うと確実に失敗する。

有識者共の本にもそう書いてあったし、実際に計5回悪魔との契約に失敗した俺が言うんだ間違いない。十年間だっけ?それぐらい前からロイヤルブラッドを生贄にしようと考えてた奴が最後の最後にそんなガバをやる訳がないだろ?"」

 

「………………失敗してるんじゃん………参考になるのそれ?」

 

「………ただ不発だっただけ………なんて事もあるかも知れませんしね……。」

 

「"なるなる超なるよ!契約事態が失敗しただけで召喚に限れば3回も成功したんだぞ俺!?"」

 

 

 

 

 

 

ブライにへっぽこサモナー属性が生えてきた。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

この中で一番殺人への引き金が重いのがサオリという悲しい事実………キヴォトスが滅びたルートの中にはワカモとミカがタッグ組んでスクワッド全滅した世界線もあるんだろうなぁ………。

 

 

 

 

露骨に好感度調整の様なものが入っている気がしますが、ブライ君は紛れもないクズですよ。え?薄れてない?

 

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