透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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114.不得意科目が道德の人達

 

 

なんだよ……結構誤字ってんじゃねえか………ライドぉ……て事でオルガさんという方にまたまた過去の誤字が発掘されてしまいました………ここまで辿り着くのがいつかは分かりませんが報告ありがとうございます。

 

いつものごとく別ゲーの話なんですが、

「他人に言われるまでも無く、私に才能なんてない。でも、それは前提だから。諦める理由には、ならない。」

で有名な葛城リーリヤという厄介なオタク系アズサメンタルアイドルに「氷の魔女」というアズサと同じ二つ名が付いてました。

 

狙ってらっしゃる?

 

 

 

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「"…………アッちゃん後ろに吊るされてんな。"」

 

 

外観と同じくボロボロのボロなバシリカの、柱もちょこちょこ折れとります!

そんな場所の最奥、アツコは自己愛マシマシ人格破綻者ちゃんの今の形態を模したステンドグラスの前にある花の様なクソデカオブジェに仮面を被り、脇の部分がガバッと開いたドスケベレオタード状態のまま、紅い蔦の様なもので磔状態にされている。

 

フィクションであればエッッッッッ!!と言っていたところだが、点灯していないヘイローやら足の無数の痣やら傷やらでこの目にするとやはりサンクトゥムは起動しない。

 

「すぐに助けてやるからな。」

 

サオリはアツコを一瞥した後にすぐさま周囲のユスティナに銃を向ける。

 

「バルバラを倒しただけで調子に乗らないで下さい!この程度でこの私を倒れるとでもッ!」

 

「"誰だよそいつ。"」

 

空気を切る鞭の様にビュン!と音を立てババアの根を超えて触手の様な足の一本がこちらに伸びる。

 

ブライは向かってくるその触手に誰か……あるいは何かから奪ったであろう飾り気のない大剣を両手で握る。ユスティナにもヒエロニムス通ったソレ、今回も例外なく斬れるという確信を持ち振り下ろす。

 

剣と触手が空を切る音の次に聞こえたのは悲鳴ではなく破壊音。斬れるでも半端に引っかかるでもなく、大剣の振り下ろされたはずのベアトリーチェの触手は傷の一つもなくただ地面の一部が陥没させる。

 

「"おお!防刃耐性もつくのか!思った以上に凄いなそのマスク!"」*1

 

ブライは触手を剣で押さえ込みつつ、黒服作の何か防御性能の高い仮面に賛辞を述べ、シンプル過ぎる具体性のない作戦未満の作戦を口にする。

 

「"こいつは俺1人でどうにか押さえる、集中したいから先に雑魚処理頼むわ………ワカモも超頼りにしてる。"」

 

「はい♡」

 

ヨシッ!

 

アサルト、アサルト、スナイパー、ランチャー………相性が良いかは知らんが、後方支援組もバシリカ前で自衛用に前衛向きの武器を落ち穂拾いしたようだしどうにかなるだろう。

 

約2秒。たった一本の触手を封じた程度で無警戒にもサオリ達のいる後方を確認したブライにベアトリーチェは激昂する。

 

「ヒエロニムスを捕食した如きで!崇高になり損ねたの紛い物風情が舐めた口を!」

 

[神秘]と[恐怖]それは1枚のコインの表裏、アルカナの正位置と逆位置、ドッピオとディアボロの様に切っても切り離せない存在。

[崇高]それは[神秘]と[恐怖]の両立。箱の中に隠された生きながらに死んでいる猫の様な不可思議な存在。

 

そして、ゲマトリアの到達点。

 

しかして何にでも例外はある。ブライがクソデカい駒込ピペットで(ヘイロー)を喰らったヒエロニムスがそれである。

神秘と恐怖を秘めながらも崇高ではない何か───それの模造品であり失敗作の人工天使。

つまりは「崇高に至った」と言うベアトリーチェにとってブライはただの格下にしか映っていない。

その格下の余裕がベアトリーチェをただただ苛つかせた。

 

「"キレるとシワ増えんぞ〜。"」

 

斬れぬなら 刺して潰そう タコ女

 

押し付けた大剣を水平から斜め、斜めから垂直へ、力は変わらずただ下へ。

 

非力な人間が画鋲を押し込む様に

神秘と魔術により半自動的強化した肉体により神秘によって自動的に頑丈になった剣は自称崇高の触手の一本を抉り込み始めブライの服と剣が血に塗れる。

 

「─────ッ!!総員!この男を出来る限り凄惨に殺しなさい!」

 

仮面の下で痛みに顔を歪ませているであろうベアトリーチェは触手の先を痛みに震わせそれがまた痛みを加速させる。そして私怨とブライの再生までの時間稼ぎを兼ねた指示をユスティナに飛ばし、数多あるもう一本をブライの首を目掛けて薙ぐ────が、その軌道は唐突に現れた魔法陣と黄金の刃により大きく上に逸れ、それとほぼ同時に轟音が響く。

 

「無事か!?」

 

サオリは焦った様な声で問うがレイピアを納刀し黒煙の舞う方へ銃を向ける………ミサキのアシストか…薄い本が厚くなるな。

 

「"俺でも対象出来たがまあ、感謝しておく。銃撃なんぞすぐに癒える。さっきも言ったが雑魚処理優先、そんで後は集団リンチだ。"」

 

「前言を撤回します!」

 

「"命令ブレブレじゃん?無能が指揮官とかユスティナもかわいそう。"」

 

ヤニカスが地面にタバコを擦り付ける様にブライニヤつきながら剣をグリグリと地面に擦る。

 

治るか治らぬかは半信半疑、確かなのはユスティナの使徒が調印式襲撃において"再生に長けたトリニティの歩く戦略兵器、剣崎ツルギ"を落とせていないという事実。

 

「認めましょう。我が身すら貫くその力を………やはり貴方は私の敵対者………そして、私の捕食対象です!」

 

「"クロイツフェルトがヤコブるぞ〜。"」

 

その為には一度仕切り直す。不意討ちも出し惜しみもかいより良い状態で。

 

 

 

 

 

 

 

 

「グッ……ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!

 

 

ベアトリーチェは自らの大剣の刺さったの付け根を触手を別の触手で中腹を貫き抉る。苦痛に逸れる顔にどういう訳か周囲の空間から赤黒い光が集積する。

ブライは取り敢えずは脊髄反射的に暴れ回る触手が刺さったままの大剣をベアトリーチェの顔面目掛けてぶん投げ、殆ど触手な大剣はベアトリーチェの腹に激突する。

 

「"おいおい中断されたわ…………N●堂のボスかお前は?"」

 

僕は軽蔑を禁じ得ない…………。

 

「訳の分からない事を!」

 

死にかけシダレヤナギの五指揃った比較的右腕っぽい部位を振り上げると、先程と同じく赤黒い光の様なものが手に纏わりつく。

そして今回の場合は俺の足元の直径約1.5メートルにもそれが現れる。陣無き故に攻撃タイミングは定かではないがヤーナムステップで避けるに限る………が、スクワッドを連れている今、キヴォトス人相手にどれ程ダメージが出るのかは知っておかなければならない訳で………。

 

ヤーナム&ガチダッシュ!サーチ&スロウ&デストロイ!ブライはその先の視界に入った手頃なユスティナを4.5体串刺し一体の首を掴み赤黒いそれが集う場に投げ入れる。

するとそれはギュッと!SOギュッと!思い込めて ギュッと!………その後にBOMと控えめな音を立て巻き上げられた砂の様に散る。

そして肝心のユスティナはヤムチャ状態にも至っていない。その様子を見たブライは心底不快そうな顔をしながらユスティナを串刺しの刑に処した。

 

 

 

 

 

……………なんて言うか………もどかしいを超えて凄いムカついて来た。

 

「………どうやら正常に機能したようですね。」

 

そんな様子も露知らず、ベアトリーチェは技を目隠しに再生させた触手を見て仮面の奥で笑みを零す。

 

ベアトリーチェの様子に不快感は増していく。溜め息の後に本人の落胆や苛立ち、面倒臭さ等を感じさせる様な冷たい声で言い放つ。

 

「"30秒以内にバシリカ入口まで後退しろ、拒否権はない。出来なければ敵と見なす。"」

 

「後退だ!敵は入口で迎え撃つ。」

「はい!」「了解。」

 

舌の根も乾かぬ内に私情を理由に方針転換……正しく暴君。自分達は毒への保険であると同時に戦闘においての枷である。そう理解しているサオリは冗談とは思えぬ雰囲気と声色に、身に覚えのある畏怖の念を抱きながらも後退の指示を出し、サオリと同じ感情を抱くスクワッドは後退を始める。

《font:18》ワカモもスクワッド同様に戸惑いと心配の入り混じる感情を抱えたままにスクワッド後退を開始する。

そんな様子を確認する事なくストレッサーなベアトリーチェに変わらぬ声色のまま若干早口でつらつらと語る。

 

「"そろそろ儀式を中止するか本気出すかしてくれ。出し惜しみしてるか知らねぇけど数ある触手も一本ずつしか使わねぇし、神秘由来の魔術もウ●コだし、例の毒も使ってくる気配もねぇ…………硬い&再生するだけしか強みが見出せない。簡単に言えば碌に操作を知らねぇアホがチーターがチート使って強くなったと勘違いしてやがる。んないい歳こいたアホを相手にするこっちの気にもなれ。"」

 

訳:真面目にやれ、ババアとごっこ遊びする趣味はない。

 

「黙りなさい!!」

 

ベアトリーチェは自身の前に鮮血の様に赤く、地面からバシリカの天井付近に届くほど大規模な魔法陣を展開する。

 

「炭化した肉は好みではありませんが」

 

神秘由来ではない正統なる魔術。目的は言葉の通りの焼却。範囲は前方、ユスティナもスクワッドも聖堂もその先も…………

 

「何だこれは!?」

 

当然ユスティナを入口で迎え撃つスクワッド達が避難出来ているはずもなく、自分達の視界の半分を支配する陣に困惑する。

 

やっぱ舐めプしてたか…………

 

「"悪くはないが悪かった、俺結構な魔術師メタなんだ。"」

 

一方ブライは陣を視認して間もなく、クソデカい駒込ピペットを手に地面を蹴り魔法陣付近で虚空より岩を射出しゴム球部分が潰れる。次の瞬間、ゴム球に赤い何かが溜り、ベアトリーチェの大規模魔法陣の一部は欠損する。

幾多の魂、幾多の恐怖、崇高に近しい何か、その全てを内に取り込む為に使用したクソデカい駒込ピペット、それは非物質への干渉を可能とする。故に他者の陣をも破壊する。

 

魔法陣とは少し世界を書き換える為の指示書の様な物である。よって魔術において陣の欠損とは不発を意味する。

 

「(そんな効果まで!)─────ですが!」

 

ベアトリーチェの前方の物は囮であり本命は密かにブライの背後に展開させておいた魔法陣。自身の不快感を理由に味方を一箇所に集め、そこにユスティナを向かわせた事により狭まった視界、当然サオリ達から視認出来るはずもなく、囮に釣られたブライも視認できていない。

 

「"てすが何?ほら、さっさと噛んでみろドブネズミ。"」

 

ブライはクソデカい駒込ピペットを右肩に担ぎ左手でゴム球を潰しGOKにしまう。駒込ピペットからは赤い何かは霧状に吐き出されベアトリーチェの魔法陣達を赤く塗りつぶす。

 

黒塗りにされた公文書や報告書が意味を成す事が無いように、ただ塗りつぶされた魔法陣が意味を成す事はなく、一足遅れて自壊し霧散する。

 

「"そんなもんに引っ掛かるのは猪か夢女子生産機(美甘 ネル)ぐらいだ。"」

 

いや、結構な奴が引っ掛かってくれたな……イオリとかも。

 

「"それに、お前の後ろには無いと言い切れるか?"」

 

「っ!」

 

「"後ろに複眼後付いてねぇのかよ。"」

 

ブライのソレが見えないと分かって思わず振り返ろうとするベアトリーチェの仮面の周りの複眼の貼り付いた花弁にツッコミ感覚でナイフを投げる。

 

 

 

 

 

 

 

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!」

 

 

「"やっぱ粘膜には刺さるか。"」

 

閉じる瞼の隙間にナイフが突き刺さり予告通りベアトリーチェは無数の足で独創的かダンスを始める。戦いを放棄したようなので俺は俺でロデオに興じよう。

 

髪も手足も振り乱すベアトリーチェにブライは脚力と魔力を使い顔面に飛び乗る。

 

「"…………はぁ………そもそも他者を気に掛けながらの戦いは面倒だった。理想はユスティナをぶっ殺してお前をリンチ………だがお前が何かを隠している限り目を離せない。"」

 

左手は花弁を掴み、足は花弁の溝に挟み、右手はフリーに実は話し終えていなかった話し続ける。既に暴れ影響でナイフ落ち、刺された目は復元されているが痛みでそれどころではなきベアトリーチェにその声は届かない。

 

「"アツコの神秘を持つお前を殺せないのも面倒だった。俺防衛ミッションとか嫌いなの、その上配置される特定の雑魚不殺縛りとかマジでありえんでしょ?本当につまらない岩シミュレーターよりつまらない。ただただただただ面倒だった。"」

 

両足も左手もそのままに、上体のみを反らし、激しく揺れる上に逆さに映る視界にユスティナとユスティナと交戦するサオリ達を捉え「サオリ達に確実に危害が及ばない範囲」に鉄針を生やし数を減らす。

 

「"でもそれはもう終わりだ。戦いの基本は相手の得意な土俵では戦わない事だ。力を得て技のバリエーションが増えただけで、ここ半年近くサボっていたとはいえ俺の15年を超えられる訳ないだろ?………あ、お前も10年掛けたんだっけ?"」

 

5年の経験の差と環境差はデカいね。

 

体勢を戻し右手で仮面に触れ収納する。仮面の下に顔はない、本当に花弁に目が付いているだけだ。鼻やら耳やらはついていないらしい…………ま、どうでも良いけど。

 

「"………そういえば、キヴォトスでは罪人は死後、閻魔に舌を抜かれるって躾話があるらしいな。こっちも似た様な話があってな、最近新参が現れたんだ。"」

 

先の負傷による出血で赤く染まったその目、マスクによる保護の無いその目にブライはナイフを突き立てバシリカがけたたましい悲鳴に揺れる。

 

ブライは新たなナイフを手に自由落下。せいぜい5mその一瞬にも満たぬ間、伸びきった胴体だか下半身だかにナイフを突き立て、出来立てホヤホヤなその小さな裂傷が塞がる前に明らかサイズ見合わない自分の手首をねじ込む。

 

しかしマスクは取られど再生は健在、穴を拡げ再生を阻害するブライの手首ごと捻り潰さんとする力でベアトリーチェの肉はブライの腕を圧迫する。

 

「"温かくて良く締まる!なんてエッチな穴なんだ!こういうのを名器って言うのかね?お前も俺が喰いたかったみたいだしwinwinだな!喜べ!"」

 

が、その再生能力すらも嘲笑わんとする様にブライの腕同様悲鳴を上げ身を捩るベアトリーチェの身体から手を引き抜く事はなく、手に触れるそれ、突き刺さったナイフ周りを撫で回した。

 

「"そういえば話の途中だったな。"」

 

やはりあるのは再生のみ。

 

そう確信したブライは手を止める。

 

 

 

 

 

 

「"その化物の名は弄物、やる事は読んで字の如く───"」

 

弄物それは血に狂った獣、読んで字の如く「臓物を弄ぶ存在」。弄物に襲われた者は例外なく体内に複数の刃物が捩じ込まれ、全ての臓物がミンチ状になり発見された。

 

 

なんて、誇張されて一方的に悪く言われたもんだが襲い掛かって来たのは相手からだし、臓器なら鍛えようがないし確実だろう。

 

 

 

突っ込んだ右手にGOKからナイフ4本取り出し腕を引き抜き離脱する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!」

 

 

 

 

 

 

 

ブライに反省を促すマンドラゴラと化したベアトリーチェ先輩。[鼓膜が破れる]が比喩でなく現実味を帯びたその場の多くの者は耳を塞ぐ。アリウス全土に響き渡りそうなほどうるさい悲鳴に耐えかねたサオリもまた、耳を押さえながらベアトリーチェの周囲の空気を固定する。そして静寂が訪れる。そしてまたしてもブライは「勝訴!そこに置いてる武器達も持って来て♡」の文字を空に浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「"よ〜し、よしよしよし!良い判断だ。"」

 

サオリのお陰でイカれ耳の調子が戻ってきた。

取り敢えず手についた血液だけでも払うべく適当な場所へ手を振り抜き、駆け足でこちらへ向かってくるサオリに賛辞を送る。

 

「お、終わったのか?」

 

保険と保険の護衛、オバさんとのごっこ遊び等のストレスから解放、スクワッドの知る由もない理由により醸し出されていたあの雰囲気の消えたブライに端的に質問をする。

 

「まだ凄く暴れてるみたいですけど…………」

 

「本当に儀式は中断されたの?」

 

「"ま、腹に何本かナイフをブチ込んだからな、再生能力しか持ってないっぽいし相当苦しいだろうな。"」

 

「暴れれば暴れるほど苦しむ事になると………いい気味ですね。」

 

「"全くだ。"」

 

未だ過去の自分に反省を促すダンスを踊るベアトリーチェを横目にアルコール消毒液アルコール消毒で手を消毒し、奪った仮面にも5プッシュ吹きかけポケットティッシュで擦り消毒する。

口とかは無さそうだったけど多分汚いからね仕方ないね。

 

「"で、質問の答えだが、何一つ終わっていない。お前等の察しの通りベアトリーチェはあの姿を維持し続けているしヘイローも存在する。寧ろ始まりとすら言えるな。"」

 

「つまり?」

 

「"銃やら弾は腐る程あるだろ?なんなら瓦礫だってある。儀式を中止するまで死なない程度に痛めつけるんだよ。腹ん中にナイフがあるからランチャー&グレネードは禁止な。"」

 

永遠の悪魔の殺し方の様なものだ。

 

「"今までの恨みも晴らせる良い機会だ、それでなお憐れむと言うのなら本来の目的を思い出せ…………て事で、始めようか。"」

 

 

 

 

この後めちゃくちゃ集団リンチした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「"お!顔面ヒット!すげぇなワカモ!"」

 

「ありがとうございます。ですが、あなた様の様には及びません。次はあなた様と同じく枝の先端を狙ってみようと思います。」

 

「"おう!頑張れ頑張れ!…………ん?どうしたんヒヨリン?弾切れ?俺はP&Pのやつしか分からんぞ?"」

 

「その弾ならそこにあるよ。」

 

「い、いえ、そうではなくて………」

 

「弾詰まりか?」

 

「な、何かマダムがぐったりしてませんか?姫ちゃんに影響とかは……」

 

「"大丈夫大丈夫、しっかりヘイローついてるからただの演技だ。"」

 

「あ、そうなんですか………では続けます。」

 

「"まあ待て待て、俺等を騙そうとしたんだ、とりま触手2本ぐらい行っとこう!サオリンはキツそうなら向こう向いとけよ。"」

 

「既に触手も落ちてるし床は血まみれなんだけど………気遣いのタイミングおかしくない?」

 

「"確かに…………じゃ、切るね。"」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「ちょ、ちょっと待───────」

 

 

 

 

途中、中止するとの訴えがあったようだが、サオリがベアトリーチェの周囲の空気を固定していた為、その声が届くことはなく必要以上にリンチは続いた。

 

 

 

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多数の足に膝を折れず前屈の様な姿勢で自身の血が広がる地面に頭を擦り付ける。

 

「………ご………べ…………さい……」

 

「"何?身体が柔らかい自慢?それぐらい俺もできるんだが?"」

 

ブライ、真似る。

 

「張り合わなくて良いから。」

 

「"寧ろこのまま首だけで逆立ち出来るんだが?"」

 

最悪首折るから良い子も悪い子も真似はNGだ。後シンプルに頭が痛い。

 

「姫の命がかかっている、出来れば真面目にやって欲しい。」

 

「"安心しろサオリもちろん忘れてない………で、降参って事で良いんだな?"」

 

「逆立ちは止めないんですね……………。」

 

「……………はい。」

 

「"じゃあまずは姿勢を正せ。"」

 

ベアトリーチェはゆっくりと姿勢を戻し始める。

 

「あんたがね。」

 

「"バカ野郎、人と話す時は目線を合わせるもんなんだよ。"」

 

「それが人としての基本というものです。やはり無知とは罪なものですね。」

 

止めろワカモ、その術は俺に効く。

 

「"そういう教育を受けさせてもらえなかったんだからそう言うな。"」

 

「………私が悪いの?」

 

「「「"悪い。"」」」

 

「ワカモと先生はともかくリーダーまで…………。」

 

「…………この様な時のこの様な先生の行動にはツッコむべきでは無いんだ、ミサキ。」

 

さらっとサオリに不当な扱いを受ける中、ベアトリーチェが姿勢を正し終える。

俺がこの状態では作業が出来ない。足をぶらりと揺らし反動で跳ね起きババアの方へ振り返る。

 

「"じゃ、腹ん中の物取ろうか…………何?痛み無く取り出せる、なんてそんな都合の良い魔術は無いぜ?"」

 

「……ヒッ!」

 

「"サオリン、結界。"」

 

 

 

 

 

 

 

 

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見ろ302 ベアトリーチェの体が何か良い感じに小さくなっていくは巨大化した化け物の……妥当な末路だ。

 

「"その空飛ぶ苦悩の梨みたいな奴は?沈黙は延長戦の希望とみなす、猶予は3───"」

 

「わ、私の治癒を……担っていたドローン……です……ッハァ……ハァ。」

 

「"はえ〜、これまたうざったい。"」

 

ドレスも既に血に染まり赤い一色ベアトリーチェは自身の血にまみれた床に息荒く膝をつく。

 

「"確かにヘイローは消えた、少なくともアツコの神秘はババアの中にねぇな。"」

 

「…………これで姫ちゃんは助かるのでしょうか?」

 

「そうじゃないと困る。」

 

「で、どうなの?」

 

自分から座っているにも関わらず「見下すなや」とでも言いたげにベアトリーチェはミサキを睨みつける。お前は何処のドブカスだ。

 

「"言葉は選べよ、半殺しで許してやると言ったのは俺だけなんだからよ。"」

 

と、怒ってない(と言いつつ怒っている)人のトーンで助言する。

 

「わ、分かりません…………ですが、儀式は確実に中断されました。」

 

「"あ〜あぁ、あ〜これだから儀式素人はよぉ、オリチャーに走って「どうなるか分かりません」………とかマジで話にならん。とりま痛そうだしアツコを降ろしてくる。その間にお前等はババアの処遇を決めててくれ。…………分かっているとは思うがババア、その間に一切の発言は認めない。後すまんがワカモも今回は口も手も出さないでくれ。"」

 

「…………承知しました。」

 

ワカモの了承を得たので岩の柱をひょいしてアツコの磔られたオブジェへ。蔦っぽい物をアツコを傷つけない様にナイフで慎重に取り除く。

 

「わ、私は姫ちゃんが無事ならそれで良いかな……って」

 

「…………ああ、そうだな……姫さえ無事ならそれで…」

 

「憎くないかと言われればそうだけど……」

 

下から大層お優しいと言うか甘っちょろいと言うか……こんな環境で寧ろ異質な意見が飛び交っている。

残る蔦は手に絡む2本、それを取り除き呼吸し辛いであろうマスクを取った後にアツコを背負う。

背中に何か柔らかい感触を気にせず微かな鼓動と首にかかる風に安堵を覚え、ひょいした岩の柱をゆっくりすとんし、血で汚れていない場所にゆっくりと降ろす。

 

「姫!………しっかりしてくれ。」

 

少しでもアツコに声が届く様にと最初にヨツンヴァインになり声を掛けたのはサオリだった。

 

「ひ、姫ちゃん………」

 

「…………外傷が酷い。」

 

「"ほらよ、救急箱だ。"」

 

「ありがとう。」

 

ミサキにしては珍しく感謝の言葉を述べ処置に取り掛かかる。慣れた手首の包帯やアズサの話を聞いた後でお出しされる手付きの処置は悲しくもあり有り難い。

 

「姫……アツコ………頼む、目を開けてくれ……お願いだアツコ……」

 

「…………サオリ姉さん……。」

 

「"降りる時に呼吸と心音は────"」

 

「起きるのです、秤アツコ!!」

 

「"殺すぞクソババア"」

 

「ヒッ………す、すみません……。」

 

 

 

 

 

 

不本意極まりないが、この物騒なやり取りでアツコは目を覚ます。とはいっても何かぼんやりしていて意識はハッキリしない様子だ。

 

「……………サオリ、ちゃん。」

 

「──アツコ!」

 

「姫……!」

 

「姫ちゃん!気が付きましたか!?」

 

「うん……」

 

ゆっくりと上体を起こし、何度か瞬きをした後にアツコは周囲を見渡す。

 

「サオリ、ヒヨリ、ミサキ…………先生…………と狐?」

 

「ま、まぁ、そうなりますよね。」

 

「アツコ!」

 

「良かった……本当に良かった!………アツコ、生きていてくれて、ありがとう……本当に、ありがとう………!」

 

サプライズワカモに困惑するアツコに全力で抱き着くサオリ………一応負傷者だから……と窘めたいところだが……

 

「………うん。」

 

負傷者側に痛そうな様子もないし……

 

「………うぅ………。」

 

「サオリ、泣かないで、私は大丈夫だから。」

 

サオリン泣いてるし、ここでサオリを窘めるのは野暮というものだ。それに百合豚の風上にも置けない。

百合豚は百合豚らしく、間に挟まる不純物を処理するのみだ。

 

 

 

「"ベアトリーチェ、お前はいつまでここにいるつもりだ?"」

 

「で、では私はこれにて失礼させて頂きます!」

 

待ってましたと言わんばかりにスカートを両手で持って血溜まりから全力疾走で逃げるベアトリーチェ。品もクソもないじゃないですかやだ~。

 

 

 

「ここまで先生が手伝ってくれたんだね?」

 

「ああ、そうだ……ありがとう、先生。」

 

「"別に礼は要らんぞ、アリウス丸々シャーレの部員にして俺は不労所得が得られるんだから。あ、もち給料は出るから安心してな。でも拒否権は無いぞ☆"」

 

「それ、本気で言ってたの?」

 

「"当たり前じゃん。それよりさ、菓子やらジュースやら出すからさ、お前等はちょっとここで時間潰しててくれない?"」

 

お前等とは誰から誰までを指すのか、自分は席を外す様な言い方なのはどういう事か……という疑問符が皆の頭に浮かぶ。

 

それも無理はない。ワカモはアリウスにバチってるし、ミサキはワカモを信じていない。アツコはワカモを知らないし、ヒヨリとサオリは敵対心はないだろうがアツコに危害を加えるなら多分別だ。

 

「"アリウスでちょっと急ぎ目の用があるんだよ。勿論ワカモもここで時間を潰して欲しい。ワカモがアリウスを信用出来ないのは分かっている、だからコイツらの武器は全部没収していく。だからコイツらが逃げないか見張っていて欲しい。コイツらはまだ俺に対価を払って無いんだ。"」

 

「逃亡した際は?」

 

「"撃っていいよ。だから約束してくれ、撃つのはお前に危害を加えようとした時と逃げようとした時だけだ。"」

 

「分かりました。」

 

ヨシッ!

 

「その条件は私達に不利過ぎない?その女が嘘をついて私達を襲う可能性だってあるわけだし。」

 

「それは無いな、ワカモがお前に背後から奇襲を掛けた理由を聞いただろう?」

 

「"そうだそうだ!リーダーの意見に楯突くつもりか?こっちはお前の恥ずかしい話をアズサから一杯聞いてるんだぞ!"」

 

「………………。」

 

ヨシッ!

 

「そ、それでアリウスでの用事というのは一体……。」

 

「アリウス内であれば私達の方が詳しい。案内は私が引き受ける。ヒヨリ達は姫を───」

 

「"いいよいいよ、アリウスでっつっても用があるのはベアトリーチェにだから。サオリンはアッちゃんとイチャついときゃ良いんだよ。"」

 

「マダム?もう許すと言っていなかったか?」

 

「"何言ってんだ?儀式を中止すれば半殺しで許すと言ったのは今回の生贄騒動だけだ。今からのは別件、アリウスみたいな学校を増やさない為にババアに釘刺しに行くんだよ。ま、そういう事なんで良い子で待っててくれよな。"」

 

 

 

 

 

 

 

 

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チート使ったとしても使用者が操作が覚束無い雑魚であればやられる時はやられる。AC6に突如として現れたキリト(チーター)みたいなもんです。

 

原作でも手負い3人に負ける散々なベアトリーチェが可哀想なのでアツコの仮面と回復する苦悩の梨ドローンの全部盛りです。

 

結果、ブライ君なので何故か悪化してしまいました。

原作で語ってる内容的に色彩に頭やられた若干被害者っぽいのにごめんなベアトリーチェ。

と言いつつアリ夏のヒヨリの様に復活したアツコが集団リンチ中に失礼する展開をやろうと思ったり思わなかったり。

ま、個人的解釈ですがガチ崇高の昇華の為の条件の一つが「キヴォトスを救う事」という可能性もありけりと思っているんですが…………。

 

 

殺しても良い相手から儀式オリチャーで殺しさえしなければ良い相手になるところまでは良かったんですが……その後がね……

ベアトリーチェがブライ達を少しでも追い込む為に必要だったのは無名の司祭パワーの仮面と苦悶の梨ドローンをバルバラに渡して自分は素の状態で作戦に臨むことでした。

 

他には崇高だの捕食だの儀式(魔術)だの付け焼き刃パワーに拘らず、ミカよろしくそこらの瓦礫で神秘補正のかかった投石をしてりゃユスティナも消滅しますがスクワッドぐらいは削れたんじゃないすかね?

 

え?化け物形態は元々ベアトリーチェの能力?ま、多分十年ぐらい戻ってないし仕方ない!手続き記憶?すまない、私の辞書にその様な言葉はないよ。

 

 

 

*1
クックック……感謝の極み!

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