透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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116.良い世、来いよ!

 

 

 

 

特に書く事無いのでどうでも良い情報を一つ。

 

ブライ君の本来のお名前はネイヴ・フォン・ローレルであり、前世でのお名前はセイジという事が以前判明しましたが、苗字までは明かされていません。

どうせ出る事は無いのでここで明かしておくとセイジ君の苗字は平野です。

 

これだけで名前の元ネタが分かった人はちょっと変な人か私を思考盗聴する集団ストーカーの1人でしょう。

 

 

 

名前の元ネタはセージの花とクソゲーオブザイヤー2020の大賞を受賞したファイナルソードに登場するローレル平野という地名からです。

 

クソゲーが好きな設定もここからだったりします。

 

 

ブライは文字通り無頼者から、「俺超芸術家じゃない?うん、俺芸術家(マエストロ)だわ!」って感じに自分をマエストロと名乗る変人と同じ感じで、自身の境遇をそのままお名前にした感じです。

 

 

 

 

 

いや書く事あったわ

今回のイベストちょっと読んで思い出したけど、こっちの世界線のトリニティは既に腐女子大国にしてたわ………ま、これは全部コハルが悪いという事で。

 

 

 

 

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「"ウェ~イ、皆の衆〜ただいま戻りましたぞ!"」

 

バシリカの入口、付近で菓子パをさせている皆に声をかける。

声をかける前からワカモは立っていたし、言い終わる頃には既に目の前に立っていた。

 

「あなた様!お帰りなさいませ!私、この瞬間を心待ちにしておりました。あの服も着替えられたようですね、そちらの姿もお似合いです。」

 

半分くらいはいつもの面会時に聞くセリフだ。

 

「"流石に服まで血塗れは臭いどころではすまないからな。それよりも約束を守ってくれてありがとうな。"」

 

「いえ、このぐらいは当然です。それとこちらをお返しします。」

 

例の仮面をワカモから受け取りスクワッドの方へ移動する俺にワカモは自分の仮面を付け直した後に追従する。

戦闘の有無の次に確認すべきは負傷者のアツコ。

血溜まりを背に菓子類を囲む女子四人組の付近にワカモと共に腰を降ろす。

おケツがジャリジャリ痛いです。

 

「"アッちゃんは体調よござんすか?"」

 

至る所に様々な処置が施されているが普通にカントリーマ●ムを食べてるし大丈夫だとは思う。

 

「うん、おかげさまで。」

 

やはりカントリー●アム……カントリーマア●は全てを解決する。

 

「"そりゃ良かった………ヒヨリンはドロップ食ってたんか……美味かった?"」

 

「………美味しかったです………美味しかったですけど……」

 

唐突に顔を歪める赤子を見た時の様な、道端で転けて1.5秒ほどフリーズする未就学児を見た時の様な……取り敢えずそんな感じのタメに何となく展開が読めた。

 

「このドロップ缶もドロップ缶も!入っているのはハッカ味ばかりでしたぁ………景品表示法なんてものは存在しなかったんですね…………うわああぁぁぁん!私はこのままメロンの味もイチゴの味も知らないまま人生を終えてしまうんですね!」

 

ほら、きた。

 

「"安心しろ、景品表示法は存在する。そのドロップ缶達のハッカ味以外は俺が食ったというだけだ。"」

 

「それにヒヨリ、イチゴならさっきのポ●キーという物で食べただろう。」

 

「あれだけ食べておいて……この卑しい雌豚……。」

 

ガチな罵倒はやめようね。

イチゴとイチゴ味、メロンとメロン味は結構違う……というのは今は黙っておこう。

 

「お菓子談議とかいいから、彼女がどうなったか教えて。」

 

ただの状況把握か単なる興味か………なんて答えて欲しいのかは分からんが取り敢えず

 

「"最高にクールなミサキチさんよ、そういうのはここに付けてる食べカス付いてから言う事をオススメする。"」

 

右頬を指すとクールな表情を崩し自分の右頬を拭う。

 

「"もちろん嘘だ。"」

 

「────ッ!」

 

ミサキは食べカスなど付いていない口周りをマスクで覆いながら俺を睨む。わりぃ、やっぱ面白れぇわ。

 

「"ベアちゃんはそれなりにイジメた後に俺との契約によりアリウスどころかお前等個人にも近づけないZE!"」

 

"ブライの言うそれなり"の程度がどの程度か定かではないが、ブライに怯えていたあの様子を見るに契約は守られるだろう……とスクワッドは確信する。

 

「"あっ、そういやこれこれ!ババアが使ってたこの回復するドローン、あの黒い仮面付けた状態のロイヤルブラッドなら扱えるんだってよ。"」

 

「それは本当か!?」

 

「"ババアが活かす機会がなかっただけで何と5秒毎に周囲の奴まで回復するらしい、歩くのもしんどそうだし使ってみ。"」

 

既に浮力を失った例のドローンと仮面をアツコに手渡す。

ロイヤルな神秘の残渣物であれだけ稼働し続けてたのは滅茶苦茶優秀なのでは?

 

「…………こうかな?」

 

ドローンのそこかしこをペタペタ触るが特に変化なし。

 

「そっか…………なるほど……。」

 

アツコが何をやったのか何をしたのかは分からないが、唐突にドローンは浮かび上がる。

ブルーなブラッドではあったがロイヤルなブラッドではない俺が理解したところで使えないから聞くだけ無駄だろう。

 

「"にしても腹減ったなぁ…………俺は早く帰って何か食いたい……今日から俺の労働力な諸君はどうよ、色々片付いた後何かしたい事はあるか?"」

 

「なんなの藪から棒に。」

 

「"治るまでの間暇だし何か話そうかと思ってな。で、何かねぇの?"」

 

「別に。」

 

これだからミサキチは………

 

「私はあなた様のその飢えを満たしたいと考えております。」

 

「"え〜、もうちょい欲だせ欲!"」

 

「わ、私は来週発売する雑誌を読みたいですね……それもメロンも焼肉もタピオカもマリトッツォもパンケーキもチーズタッカルビも食べてみたいです。」

 

「"ほとんど食い物じゃねぇか……しかも結構前に流行ったやつだし………"」

 

ま、流行は巡るようでタピオカも第三次ブームとか言われていたらしいし、ある意味流行の先取りとも言えなくもない気がする。

 

「"ま、それなりに体動かしたし、今聞いても大抵は飯関係だよな。"」

 

そういうこったと頷くヒヨリにサオリとミサキはワカモはあれだけ食ってよく言える、と呆れた眼差しを向ける。

 

「"じゃあ何だ、将来の夢とかその辺はでも良いぞ。"」

 

将来の夢…………よくよく考えれば小さな頃の俺は何になりたかったんだろうか………

 

と、遠に捨て去り思い出せなくなった思いにオセンチになっているとワカモが一言。

 

「私はお嫁さんになりたいです。」

 

「"乙女か?"」

 

「乙女です。」

 

「"乙女かぁ…………。"」

 

世間を揺るがすテロリストは意外な事に子供の頃の夢を忘れず今も追いかけているらしい。

 

数秒の沈黙が流れる。断じてワカモの発言のせいではない。

何やら悩ましげな表情を浮かべる者もいるが多分ワカモのせいではない。

 

「私は花が好き………名前とかはよく分からないけど……」

 

流石はアリサーの姫、姫の名に恥じぬマトモな回答だ。

 

「"お、良いなシャーレにはちょっと上等過ぎるぐらい家庭菜園スペースがあるぞ。仕事の合間に育ててみれば良い。"」

 

「いいの?」

 

「"どうせ使わないし構わんよ。"」

 

そういや前世のマイハウスではミニトマトやらニラだったかネギだったかが育てられてた気がする。

 

「そっか……すごく嬉しい、ありがとう。」

 

礼を述べたアツコはサオリに視線を向け問い掛ける。

 

「古聖堂から出た時、アズサは学ぶ事が楽しいって言ってた。友達といる事が幸せだって…………私もサオリの事が知りたい。サオリの好きな物は何?趣味は?将来の夢は?私今までサオリのそういう事、一つも聞いた事がない。」

 

サオリは思考を巡らせる。そして出た結論は

 

「将来の夢か………分からない……そんな、そんなもの……生き抜く事だけしか考えて来なかったから………私が何を好きなのか、何をしたいのか………一つも……。」

 

イカン、ちょっとした雑談のつもりが空気が地獄だ!

 

やりたい事や好きな事。ヒヨリやアズサ、メシ墜ちした捕虜達というイレギュラーにより麻痺していたが、アリウスとは自由も希望も未来も無かった者達、完全に話題選びを間違えた事を今更ブライは考える。

 

「サオリはね……責任感が強くて……決断力があって………んーとね………」

 

が、思ったよりも事態は深刻ではないようで、アツコやスクワッドを生かす為に顧みなかった自分を仲間達は見てくれていた。

 

普段の俺ならば「ドリブルが上手い!」と茶々を入れていただろうが黙って今回はおこう。

 

「お、教えるのが上手です………色々………教えてくれている時は、怖いですけど………」

 

「真面目ではあるよね、計画を立てるのも上手いし、指揮するのも上手だし。」

 

ミサキが素直に人褒めとる。

 

「"…………アレ?キヴォトスにおいては俺より先生向いてねぇかお前?"」

 

「まさか、この女にあなた様の代わりは勤まりませんわ。」

 

「"え〜、俺的にはそっちのが助かるんだけどな。"」

 

「励みなさい、錠前サオリ。」

 

「"えげつない手の平ドリルだな。"」

 

「リーダーがせ、先生に………?」

 

「まあ、あんまり想像つかないけど。」

 

「ううん、そんなことないよ。良く似合いそう……でしょう?」

 

「ま、先生よりはマトモな先生になるだろうね。」

 

「口を慎みなさい。」

 

「"銃を慎みなさい。"」

 

ミサキに向けられた銃身を上から押さえるとソレは特に抵抗なく下に向く。

なしてこの方はノータイムで銃を向けなさる。

 

「………私が………先生?」

 

「"別に強制するつもりはねぇよ、本当にやりたい事なんぞこれから考えれば良い。"」

 

パーフェクトコミュニケーションだぜ………とブライが確信したと同時に、アツコの付近に浮く回復バラ撒きドローンは黒煙を上げ自由落下を始める。

 

「"っぶね!え、何?壊れた?"」

 

ガシャっと音を立て落ちたドローンをブライは爆発などを警戒し手で触れGOKへ送る。

 

「あの時、マダムの再生が追いついていない場面が何度かあった。想定以上の負荷にドローンが耐えきれなかったのかもしれない。」

 

「"なるほど、その後も何やら無理矢理起動させ続けてたし、そのせいで■■■■みたいに本体に歴戦傷がついてしまった訳か。とりま使用は控えるべきだな。"」

 

あいつらが作ったモンだし、最後の最後にとんでもない悪意が詰められてても不思議じゃない。

 

「"そういやアッちゃん、傷はどうなったん?"」

 

包帯やガーゼの上をゆっくりと擦ったアツコはそれを外し、傷のない手足を晒し笑顔を見せる。

 

「うん、もう大丈夫みたい。」

 

「"じゃあ早速お仕事だ。アリウス内にある人員輸送車を使ってアリウスの奴等を全員外に運ぶぞ。その後は飯だ飯!何食いたいか考えとけよ!"」

 

 

 

 

その夜、アリウス自治区から全ての生徒と5台の装甲兵員輸送車が姿を消した。

 

*1

 

 

 

 

 

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そして時が流れ

 

 

2週間後

 

 

 

 

「"はい、急展開です、超展開です。言いたい事は分かります。言うべき事もあります。だが取り敢えず、矯正局でのお勤めご苦労様です。"」

 

11時45分、俺はいつものように土下座の聖地シャーレで頭を下げる。いつもと違うと事と言えば相手ぐらいだ。

 

「か、顔を上げてくれ先生。」

 

「"ヘイ。"」

 

サオリの姉御のお言葉に甘え頭を上げ椅子に座る。

とは考えてみたものの、俺がオフィスチェア、他はソファーであり完全に見下す形である。

 

「まあ、もともとただの冗談だと思ってたし、別に怒ってないよ。」

 

「"じゃあ、矯正局から出られてハッピー!………という認識で良い?"」

 

「…………。」

 

この反抗期娘め!

 

「私は嬉しいよ、ミサキ。」

 

「で、でも……どうして私達だけなんでしょうか?」

 

「"誤解を招く言い方をすれば使い勝手の良い奴等だから?"」

 

「わざわざ誤解を招く言い方をする必要あった?」

 

「"無いよ。ま、簡単に言うとお前等アリウスってトリニティ滅ぼしかけたテロリストじゃん?それが3桁単位で出て来る&シャーレ所属にするってのは世間の印象的にも連邦生徒会のカス共的にもやっぱちょいと無理があってな、だからまあ、アリウスのイメージアップ?の為に適切な人材であろうお前等を引っ張り出したんだ。"」

 

一言でまとめると奉仕活動だ。当然金銭は発生しない。

百合園の部屋から盗………頂いたハンドベルとか、向こうの世界のヤバい素材をミレニアムに売って金銭を賄おうとも思ったが、

よくよく考えればゴルコンダからの養育費を貰えるし、これだけの人数がいるから時期に当番制度は廃止される。

それにより俺の金の流れを監視しに来る冷酷な算術使いが来なくなる事を意味し、それはプラナリア以下の取るに足らない問題となった。

 

問題は別にある。

 

「ねぇ、それって、この人は関係あるの?」

 

ミサキが正面に座る仮面を付けてない和服狐耳仮面の人を指差す。人に指を差すなって言ってるでしょ!!

 

「"アリウスのイメージアップの件には無いよ。でもお前等の同居人だからな、よろしくしてやってくれ。"」

 

「良妻狐の狐坂ワカモです。先生に迷惑をかける者はぶち殺しますのでそのつもりで。」

 

よろしくしろ言うとるやろがい!!

 

「"冗談はさておき………お前等はシャーレ……つまりはの監視下に置く事で矯正局行きは免れた。しかし、お前達がやらかせば全部俺の責任になります……"」

 

おかしい………おかしいなぁ…………シャーレで引き取ると言えば「バカですか?」とリンに一蹴され、廃校にするぐらいならその学校をアリウスの為にくれと言ったら「バカですね。」とリンに一蹴され、アリウスに自由を齎す為に色々飛び回った結果、何とかお出しされたイメージアップ作戦という妥協案……………そこにワカモはいるはずも無いしマジに関わってもないんだ………

 

だが何故かこうなった!関係各所と話した結果、「ワカモの再犯を防止させるためにもそれが良い」とか「アリウスも監視下に置くんだしついでによろしく」的な感じにリンに押し付けられた!

 

矯正局に関わる防衛室とやら!お前等正気か!?

ワカモやらかしたらどうすんのよ!?

 

「"はぁ………"」

 

雑なあらすじ風の愚痴に状況を再認識し思わず溜め息が出る。

 

「大丈夫だ、アリウススクワッドの統率は私がとる。そんな事態は絶対に起こさせない。」

 

「話しは聞いていましたね?先生に迷惑をかける者はぶち殺しますのでそのつもりで。」

 

にどげり止めろ!

 

「…………だが、よくそんな事が許されたな。」

 

「"ま、お前等を釈放しろって感じの嘆願書やら抗議文やら集めたからね。"」

 

「トリニティとゲヘナからか…………?」

 

「"ああ、トリニティは元からそういう約束だったからな。ま、臨時でティーパーティー代表を務めてるって言ってる人等と釘刺しバトルに発展したが無事勝利を収めたぜ。"」

 

「く、釘刺しバトル………!」

 

「多分ヒヨリの想像してるのとは違うと思うよ。」

 

「"ああ、そんなやべぇ事はしてないぞ。"」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このような事を申し上げるのは大変お心苦しいのですが、先生にはアリウスの件から手を引いて頂きたいのです。」

 

「本来この問題はトリニティが解決すべきもの。だというのに………先生の力をお借りする結果となってしまって、面目次第もございません。」

 

「パテル分派の臨時代表として」

「そして、サンクトゥス分派の臨時代表として」

 

「「心よりお詫び申し上げます。」」

 

小綺麗な廊下の只中、良く分からん奴等がこちらに頭を下げる。

 

「"すまんがハイエナ語には堪能でなくてな、人の言葉で頼むわ。"」

 

リンがよくやる笑顔のCtrl + Cはお偉いさんの必須技能らしい。

 

「………私達の問題を私達自身で解決させて下さい。」

 

「"おいおいw調印式当日のクソ修羅場ン時にミカを神輿にゲヘナに宣戦布告をしようとした派閥の奴が良く言うなぁ。そういう事はそんなアホを事を起こす前に対処してから言ってくれない?"」

 

「返す言葉もございません。先生の言うように先生が動いて下さいばずっと早く、良い形で決着するかもしれません。」

 

微塵も思ってなさそう。

仮にマジに思ってたとしたら節穴にもほどがある。

 

「けれど、先生に頼り切ってしまえば、我々生徒の成長する機会がなくなってしまいますから。」

 

「"俺は趣味でアリウス救済をやってんのよ。別にお前等の成長とか死ぬほどどうでも良い訳、分かる?"」

 

「それは完全中立であるはずのシャーレとして不適切な行いではないでしょうか?」

 

「それに"趣味"と言ってしまえば職権乱用と取られかねません。」

 

「"ならば連邦生徒会にでも報告すると良い。それでもし解任されるのであれば俺は晴れて無敵の人だ。傭兵に転職するも趣味を邪魔したアホへの復讐も何でもやりたい放題だな。"」

 

ブライの負の信頼が2人の顔を青褪めさせる。

 

「"では、俺が解任されなければまた会おう。あの3人に習って俺の手綱を握れるように精進したまえよ。"」

 

 

 

「"あっ、それとさ、ミカもナギサもミネも、自己紹介の時は●●分派の"首長"って言ってた気がするけど気の所為だったか?"」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"てな感じだ。"」

 

「いや十分ヤバいでしょ。」

 

「私達の為にすまない………。」

 

「"別にただの本心だし、トリニティは普通に好きじゃないし、下っ端役員への罵倒ぐらい何の問題もない。"」

 

暴の者が過ぎる発言内容の後に出たこの発言が、サオリへの気遣いなのか本心なのか判断が付かずスクワッドの内に微妙な空気が流れる。

 

「"ゲヘナのバカは面の皮分厚過ぎて取り引きを持ち掛けて来たぞ。"」

 

多分二億センチぐらいある。

 

「嘆願書を提出する代わりに私達との共謀を黙ってくれ………という事か?」

 

「"そうそう。"」

 

しらばっくれようとしたり、取り引きを持ち掛けて来たり………ムカつく事多数だからとりまぶん殴ろうと思ったんだが………優しい俺はテーブルの下で足を踏みつけたり、お前の愚行がイブキの立場を危険に晒すからマジで止めろという忠告だけで済ませてやった。

イブキの前だったから仕方なかったというやつだ。ぶっちゃけマコトの身などどうなろう俺はどうでも良い。

 

「"面倒な話しはもう良いだろう。お前達はアリウスの信頼を積み上げるためにここにいるという事だけ分かれば良い。"」

 

ワカモを除いて………ワカモを除いて!!

 

「"部屋の事やら家具の事やら基本的な仕事のマニュアルとか話したい事はあるが、取り敢えず今は飯にしよう。今日朝食ってなくて腹減ってんだ。"」

 

「そういう事でしたらこのワカモ、あなた様の為に腕によりをかけ昼食をお作り─────」

 

「良いんですか!?」

 

何故か俺の言うべきセリフを取るヒヨリ。

 

「何故私があなた達の食事を作らなければならないのですか?」

 

ヒヨリの言葉に無慈悲な返答を返した後ワカモは立ち上がり冷蔵庫へ。ここは金を渡してエンジェル24で何か買わせるべきか?

 

「そ、そうですよね………一緒に住むって聞いて…なんとなくワカモさんはお母さんみたいだなって……勝手に舞い上がってしまいました………すみません、忘れて下さい。」

 

冷蔵庫の取っ手に手を掛けようとしたその手を止める。否、止まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、狐坂ワカモの脳内に溢れ出した

             ()()()()()記憶。

 

省略。

 

 

 

 

 

「先生のお嫁さん及び4児の母兼シャーレ勤務の良妻狐…………やはり悪くない響きです。思い出させてくれてありがとうございます、ヒヨリさん。」

 

ワカモは思い出した自分の立場を噛み締める。

 

「"おい待てワカモ!冷静になれ!俺は少なくともサオリよりは年下である事は確実だ!後、良妻狐とお嫁さんが被ってる!"」

 

「え、えへへ、それじゃあ私はオムライスが食べてみたいです…………あ、出来ればデミグラスソースもかけて………」

 

「なるほど、良いアイデアですね………あなた様は如何でしょうか?」

 

もはやヒヨリを肯定してるだけで異質だ!

 

「"オムライスは良いけど他が良くねぇ!ヒヨリも何とか言え!"」

 

「えへへ…………」

 

満足そうに笑ってやがる………絶対に聞こえてないフリだ!

 

「"ミサキも助けてくれ!"」

 

「先生には揶揄われてばかりだったしやめとく。」

 

万年反抗期め!と口に出して言いたいが今このシチュエーションでは不適切にもほどがある。

略してふてほど!去年の流行してねぇ流行語だ!

 

「先生質問。」

 

「"こんな時になんすかアツコさん!?"」

 

「子供って、どうやったら出来るの?」

 

本当に何故今なんだ!?

 

「"今度特別講師のハナコさんを呼ぶので、その時に質問して下さい!"」

 

「ふふっ………。」

 

「"ふふじゃないが?今この状況では洒落にならんのだが?"」

 

「ヒヨリ、ミサキ、アツコ、先生が困っている、そろそろ───」

 

「シャーレで洒落はやめなシャレってこと?」

 

 

世間の夏休みが明けてしばらく………シャーレには早くも冬がやって来ました。

 

 

「プッ!」

 

「"サオリさん!?"」

 

屁だと言われた方がまだ納得するよ?

 

「ダジャレを言うのは誰じゃ!」

 

「──────ッ!」

 

口元を押さえプルプル震えるサオリさん…………明らかレベル落ちてますよね?

 

「朝食抜いて超ショック。」

 

食事の話題を絡めて来た!?

 

「くっ………や、やめ………!」

 

「コーンを食べるのはまたコーン度、今は海パンよりデカいパンが食べたいな。」

 

コンボだと!?ダジャレ耐性マイナスな奴に対して鬼かお前!?

 

「アハハハハハハ!」

 

 

 

「う、嘘でしょ………」

「リ、リーダーが………笑った………。」

 

「私、サオリの笑ってる顔好きだよ。」

 

「"鬼かお前は!?"」

 

腹を抱えて笑うサオリの死体撃ちを行うアツコに思わずツッコミを入れる。

 

 

次の瞬間、パワフルな音と共に揺れるシッテムにのり二転三転する状況が更なる変化を遂げる。

 

 

 

 

 

 

♪行くぞー!ダイナモ感覚! ダイナモ感覚! YO!YO!YO!YEAH!

 

 

シッテムを取り出し画面を確認すると、そこに写し出されていたのはナギサの名前だった。

 

「"お前等の恩人のナギサからだ、ちょっと話してくる。昼メシの話しはそっちで決めててくれ。"」

 

アツコに更なる追撃受けそろそろ笑い転げそうなサオリに心の中で謝罪し鳴り響くダイナモ感覚を手にブライ廊下へと駆ける。

 

 

 

 

「"どしたんナギちゃん?……………もしかして聴聞会に俺が行けなかった事をミカが滅茶苦茶怒ってるとか?"」

 

「確かにそれもありますが、そうではありません。取り急ぎ先生にお伝えしたいことがありまして………。」

 

おやおやおや………こっちと負けず劣らず深刻そうな雰囲気を感じる声色だぜ………後聴聞会に俺を出席させるのはデバフだと思うの。

 

「大変申し上げにくいのですが……またしても成績不良者が出てしまい新たに補習授業部を発足する事になりまして………」

 

何故だろう……どうしようもなく嫌な予感がする。

 

「"………………はい。"」

 

「もしよろしければ、もう一度受け持っては頂けませんか?」

 

「"ん"ん"ん"〜〜…………え〜っとだなぁ………。"」

 

即日GOはあり得ない………だが、それでも俺が責任を取らねばならん何をやらかすか分からん奴等を放っておく訳にはイカンでしょ………主にワカモを!

 

 

今回の一件で世話になったがここは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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おかしい………全てはおかしい……

 

 

「"分かってた……ああなんとなく分かってたよ。うん。教材は前回ので問題無いって言われたし、受け持つ奴等の名簿すらいらねぇって言われたんだ。まあ、こうなるよな。いやならんだろう………なあ、何故こうなったたんだ?なあ?"」

 

現実は非情である……もしくは真実は小説よりもおティナリと言うべきか………事実とはいとも容易く現実を超えて来る訳で………

 

 

 

 

「あ、あはは…………それがその………えっと……ペロロ様のコンサートに参加していたのですが、実はその日が試験日だったようで……」

 

「"バカがっ!"」

 

「シンプルな罵倒!?」

 

「次の試験範囲はまだ習ってない。」

 

「"それはもうトリニティのカリキュラムがイカれてんだろ!?"」

 

正直これで補習は理不尽だと思う。

 

「えっと……その……さ、三年生の試験を受けてみたんだけど……」

 

「"アホアホ!キングオブアホッ!マジで頭の悪い李徴。"」

 

「アホじゃないもん!李徴でもないし!そもそも李徴って誰よ!?」

 

「"この前の補習授業の時に読んだだろうが山月記!"」

 

ダメだ、これ以上キレると李徴と同じく俺はジンオウガになってしまう。

 

「ひとりだけ放置プレイなんて、寂しいじゃないですか♡」

 

「"…………ま、お前に関しては教える側に回ってもらえば良いか。"」

 

贔屓目無しにこれはマジだ。

 

「何かハナコちゃんにだけ甘くないですか!?」

 

「"ハナコは教えれるレベルの頭はあるし、お前は理由が理由だろうがよ!"」

 

「私はスケジュールを誤っただけで、ハナコちゃんみたいにその………変な理由じゃないですよ!」

 

「"試験の日なんぞ真っ先に確認して予定入れる余地すらねぇんだよ常人は!"」

 

自覚無しの真性キチめ!

 

心でも口でもヒフミ罵倒する。ブライが返答を待っていると、突如として教室の前の扉がガラガラと音を立て開く。

 

「ごめ〜ん、先生。セイアちゃんのお話しが長くてちょっとだけ遅れちゃった。」

 

扉の先から現れたのは退学を免れたもう一人のアホピンクでした。それもクーデターを起こすタイプの。

 

「ミカ様!?」

 

シンプルなアホのピンクがアホそうな声を上げる。

 

「こんにちはコハルちゃん、アズサちゃん、ヒフミちゃん、後ハナコちゃん。」

 

クーデターを起こすアホピンクはアホを装うアホピンクの事が変わらず苦手らしい。

ま、それはそれ、これはこれだ。

 

「"ヨシッ!じゃあ、ヒフミ、ハナコ、頼りにしてる、頑張って教えよう!"」

 

「清々しいまでの手の平返しですね!?」

 

「ね〜、無視は酷くない?」

 

遅れて来た分際のアホピンクが頬を膨らませ私怒ってますよ感を出しながら俺の立つ教卓へ向かってくる。

 

「"いや、ミカが来たんだし改めて教育方針考えなきゃじゃん?ミカは3年だから誰が教え──────"」

 

 

 

 

 

────────違和感

 

「"……………ん?待て、俺3年生用の教材持ってねぇぞ?"」

 

これはつまり?………どういう事だ?

 

「先生さ、もしかしなくても私の事バカだって思ってるよね?」

 

「"………自分で言ってたしそうなんだと……………もしかして教える側だったりする?"」

 

「正解。私にあれだけの事をした誰かさんが出席してくれなかった聴聞会の判決で課せられた奉仕活動の一つとして補習授業部で先生の補助をする事になったの。ナギちゃんには黙っててもらったんだ〜。」

 

顔だけ見りゃ笑顔なのにマジで何故か根に持ってますやん……3人で出席するため行為であって俺関係ないですやん………。

 

「へぇ〜……先生は一体ミカさんにどの様な事をされたんですか?」

 

「"別に大層な事はやってない。ミカと百合園を仲直りさせるためにデモ隊蹴散らして、降ってくるミカをキャッチしただけだ。"」

 

「へぇ〜、ふ〜ん………そうだよね、先生にとってはそれだけの事なんだよね。」

 

何か拗ねた………え、何この人面倒臭い。

 

「エッチじゃなくても暴力は…………今回の場合はセーフ?」

 

安定のガバガバ正義センサー。

 

「"死ぬほど忙しかったとは言え聴聞会に出なかったのは悪かったって…………正直、ミカが人に教えられるほど頭が良かったのは以外だったが、教えれる人数が増えるのはマジで助かるよ、ありがとう。"」

 

ヒフミが1人で勉強出来る奴だから、ミカとハナコが誰かに教えてれば俺はフリーだ!

 

「ミカさんは 仮にも ティーパーティーの生徒会長ですよ?トリニティを導く立場ですので当然成績 は 良いはずです。そうでなければその様な役職は勤まりません。」

 

「ハナコちゃんは成績以外も悪いみたいだね☆」

 

あちらが直ればこちらがギスる………どうして人はこうも争う事が好きなのだろう。

 

 

 

「"はいはい。言葉の暴力はそのへんに、補習授業始めんぞ〜、"」

 

 

 

 

 

 

 

 

楽園なんてねぇよ編 完

 

 

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長くなるので最低限で良い人はここだけ読んで下さい。

 

簡潔に言うと一旦完結です。

理由は単純明快、個人的にエタらせのだけはよろしくないと考えたからです。

ですのでこれからは章単位で書き終えたら投稿するという形になります。

 

だが、まるっと飛ばしたアリウスが加入したシャーレのちょっとした日常は近々やりたい!

 

後、一旦でも解決するんなら楽園なんてねぇよ編の最後に1.2文入れるべきじゃんね?頼むぞ未来の俺!

最低限伝えたいのはそれだけです。

最後まで読んでくれた方にマジ感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くぅ~疲れましたw これにて完結です!

いつぞやにふと、怪文書テロを行ってみたいと思いハーメルンという二次創作に甘い小説投稿サイトを見つけたのが始まりでした。

 

取り敢えず、「力を持ってしまっただけの思想が強いというか、目に付く物全てを叩きたいというSNSで良く見るタイプのカスを主人公にしよう」という勢いだけだったのですが←

やるからにはエタらせる訳には行かないので一旦完結という扱いにした所存ですw

以下、激シコキャラ達のみんなへのメッセジをどぞ

 

ベアトリーチェ「みなさん、見てくれてありがとうございます。私の聡明さは二十分に伝わったでしょうか?ちょっと腹黒なところも見えたようですが………気にしないで下さい。」

 

黒服「私なんて頭から爪先まで真っ黒ですからね。」

 

マエストロ「心から感謝しよう。」

 

ゴルコンダ「私に関しては散々な目にあっただけでは?正直、一旦完結……と伝えるためだけに使ったコピペの改変がこの辺で思いつかなくなったというのが本音です。」

 

デカルコマニー「そういうこった!」

 

では、

 

黒服、マエストロ、ゴルコンダ、ベアトリーチェ、ブライ「皆さんありがとうございました!」

 

デカルコマニー「そういうこった!」

 

 

 

 

 

黒服、マエストロ、ゴルコンダ、ベアトリーチェ「って、なんで先生が!?

 

ブライ「"本当の本当に終わり。"」

 

 

 

 

 

 

最終回(仮)なのでやってみたかっただけです。

 

 

肝心の一旦完結に至った理由は普通に自分がブルアカのシナリオを読む必要があるってのとゲームですね。

デモエクやらヨーテイやらガンヴォルトシリーズやらディスガイアやらアキバズトリップファーストメモリーやらまだクリア出来てないゲームもありますし、

グレイセスやら龍ファクやらやり込みが出来てないゲームがあるからです。

 

 

 

 

 

 

とは言いつつ、ちょっとだけカルバノグ読んで来たんですけど、

 

障害、多産、虹彩異色症etcを差別対象として場合によっては殺す事が正しい行いな場所から来たせいで、エデン条約の時にチラっと言ってた「正義とかマジ笑うww」状態は実際に人の役に立っている風紀委員会や正義実現委員会の前では言わないだけで継続中です。

 

そんな中「自分の正義を貫くため」と言いながら公園を占拠する治安維持部隊とか現れたら1000%ナギサやミカレベルでこき下ろしてギスる未来しか見えない。

 

 

 

 

 

*1
因みにブライ君はフウカ初救出以降も教習施設には通ってないので運転は出来ずお荷物になっていました。

時系列とか良く分かりませんが、もし続きを書くならば参考までに。

  • JKの使い魔になるとかそれ何てエ■ゲ?
  • 水着おじさんって誰に需要があんだよ!?
  • デカ●ラとか下ネタかよ。
  • 兎狩り
  • 魔王討伐
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