透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか? 作:ゴジマツリ=ユーリエフ
トリ夏と来たらゲヘ夏だよなぁ………ヨースターさん、同じ3大校であるミレニアムの事も偶には思い出して下さい………
そしてコンパスのコラボは雀魂から一姫というキャラでした。雀魂ユーザーではない自分的にヨースターだし狐だし騒がしいし実質イズナということで解決しました。
雀魂ユーザーの声を聞く限り一姫は本家より動いているそうです。
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「"ゲェ………ヴ……あっ………"」
………何か………何だ……?
腹から引き抜かれ赤く染まった槍先は落下と共に血を空へ巻き上げる。
空いた穴からも後を追うように溢れ出すがそれも最初だけ。蛇口を絞め上げるように血は減少し数秒の後に完全に停止する。
ブライの上腹部には傷口も傷跡もなく負傷を証明を可能とするのは赤く染まった胸部より上の半身のみ。
「せん………せ…………」
ヒマリは絶句する。自傷に対して、再生能力に対して、あるいは忽然と現れた無数の竹槍に対して。
汎用決戦兵器TAKEYARI……文字通り、老若男女問わず闘士を持つ者の魔力を引き換えに竹槍を召喚し、誰しもを戦士へと昇華させる槍。
故に元より戦士であるものに恩恵は少なく、召喚可能な槍の数は極端に減り、最低5本。
反対に幼い子供や死の間際に床に伏す老人など弱き者への恩恵は凄まじく、本来使い切ることは出来ない最低限の魔力、果ては命すらも使い果たす。ブライが産まれた世界ではTAKEYARIを手にした少女が自身の命と引き換えに龍殺しを成したという逸話から、病床の賢王が約一億の槍を以て、地へ迫る星を宇宙へ押し返し世界を救った英雄譚などTAKEYARIに関する物語が多く存在する。ただの竹槍にしか見えないブライの手のそれは正しく伝説の武器だ。
そしてこの槍はブライの様な異常な再生能力者の使用が想定されておらず、とても都合の良いことに槍の召喚数は
そして召喚された140万の竹槍がビナーを襲う。
把握している効果、想定した挙動。TAKEYARIにはなんら問題はない………それでも起きた一つの想定外。何となく感じていた違和感の正体。
「"あぁ………これが………こうやんのか……"」
ビナーを視界から外し過ぎた空を見上げ空いた左手を伸ばす。
すると飛散したブライの血液が一箇所に集結し、掲げる手へと降り注ぎ纏わりつく血液が直剣の形を取る。
「"神秘の使い方ァ!!"」
「"必要なのは銃じゃなく血液!ああ、こりゃあ気づかねぇ訳だっ!"」
掴んだぜTSジジイ、お前より先に!!*1
後で滅茶苦茶遊ぼう!
色々と置いてけぼりのヒマリを余所に1人アガるブライは血の剣をGOKへと送り代わりにシッテムを取り出す。一方ビナーは着々と槍を破壊する。
塵が積もれど所詮塵。
キヴォトス人の神秘の補正を通り抜ける刃とて強靭なる機械の体に意味はなく。当たっては砕け、口元へと向かう分の槍は収束する光で焼き尽くす。
「"撃てよなぁそこはYO!"」
言葉ではそう言うが仕切り直す様子はなく次々と槍をビナーの元へ向かわせる。
そしてビナーに動きはない。熱殺蜂球のごとく纏わりつく竹槍をそのままにチャージを続ける。
当たって砕ける竹の槍、光に焼かれる竹の槍、互いにぶつかり砕ける竹の槍、何をせずとも壊れる槍がどれだけ来ようと恐るるに足らず、構う必要はない。
そして元よりこの【アツィルトの光】はブライに向けて撃つためのものではない。
「──地面まで後15秒です!」
ビナーが首を反らせ顔を放出先の地面へと向ける。
目的は【アツィルトの光】の反作用による衝撃の緩和、着地点への窪みの形成とそこからの逃走、全ては生き延びるため。
「"あ〜そういう事すんだお前ぇ。"」
竹槍の大部分はビナーの頭部へ大移動を始め、その全ては火に入る虫の様に例外なく消し炭と化す。
行動の意図はビナーには分からない。しかしそれを考える暇はない。
そんな時、ガリっ……とビナーの体内に嫌な音が響く。
「!!!!??」
装甲の隙を大移動を行わなかった100にも満たぬ少数の槍が突き進む。
汎用決戦兵器TAKEYARIの特性は手数のみに非ず。
一億玉砕。TAKEYARIの真価は仲間が壊れてこそ発揮する。
残されたTAKEYARIは玉砕の使命を果たし折れたTAKEYARIに報いるため、仲間と使用者の怨嗟を抱え仲間が朽ちる度にその使命を全うせんとその強度と鋭さを増していく。
深手を負ったビナーだが活動は可能。アツィルトの光を目下へ─────
ドゴッ!!
竹槍風情が……理解できぬ───
数十の槍の柄がビナーの曲った首を正しチャージにチャージを重ねチャージを加速させたアツィルト光は明後日の方向へ。
それ則ち、対策無しの無防備な落下を意味する。
盛大な音を響かせ落ちたビナーの装甲は一部がひび割れ、亀裂には体の物と同じくオレンジの光の線が走る。
「"歴戦傷、ついちゃったねぇ〜。"」
ニチャっている想像が容易なほどにねっとりとした声。それに続き降って来たナニカが光の収束で温度が上がり切った体表に何かが蒸発する音が聞こえる。
「"────ゲボッ!ゴホッ!ゴホッ!…………………第2Wave!デカマ●め、お前はB29より分厚いのか?"」
男の声と自身の体を覆うほどの大きな影にビナーは全てを察する。
「"ハハハハハハッ!!!"」
血濡れた顔で愉快に笑うその様はまるで悪魔のようであった。
その日、砂漠には竹槍の雨が降った。
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白い破片の散らばる砂漠、橙色に光る血管のような亀裂が走る黒くテカテカしたご立派様の横たわる前でブライは地面の破片を両手にはしゃぐ。
「"いや〜大量大量!何造ってもらおうかな〜。解析ってどれくらいかかりそう?"」
ビナーの破片で造る盾と武器……どちらを優先すべきか迷いどころさんだ………やっぱ構えて偶に殴るだけの盾より武器か。
「それは現段階では何とも………」
「"個人的に生かしておいても良いんじゃねぇかな〜と思ったけど、やっぱ完全にバラしてコア的な物でも探して持ち帰る方が良い?"」
力なく砂漠に伏すビナーの胴がピクリと震える。
2度の槍の雨を受け、ビナーは装甲の約3割が削られ体表はエメンタールチーズの様にぷつぷつとした穴が無数に空いてはいるものの稼働を続けている。
「あれを見た後で「先程の攻撃をもう一度お願いします。」と言うとでも?」
自分で預言者調査頼んで勝手にキレてるよこの人……。
「"必要ならそうすべきだ。これ神殺しぞ?再生能力持ちがこの程度やれずして果たせると?"」
「先のビナーとの戦いにおいての最善ではありましたが最良の手段ではないと断言します。」
「"それ何の違いだよ。別に良いだろ?特に損失なくサクッと解決したんだし。"」
まあビナカスがガン逃げしたからちょい時間かかったけど。
「損失はありました。」
話の流れ的に十中八九自傷の事だ。これが全知とかミレニアムのレベルが知れますぜ。
「"数秒で取り返せるものを損失とは言わん。まさか電力とでも言うんじゃねぇだろうな?"」
「まさにそういうところです。」
「"へぇ。"」
「その思考はいつか人として大切なものを忘れてしまいます。あなたが人である以上、それは重大な損失に他なりません。」
「"そう。"」
シンプルに価値観の違いだ。
神を殺すにあたってそれは必要ない。別に人として終わってようが受け入れてくれる奴もいる。反論して話が続くのも面倒だし特に反論はしない。
「"まあ、過ぎたことはいいよ。後は回収だけだからエイミの方に専念してやってくれ。俺はラーメン食ってから戻る。"」
ゴーグルをGOKへ。ヒマリとの通信手段を遮断する。
「"よし、では交渉だビナー君。"」
死ぬ間際ファミリーなビナーに対して手を鳴らし宣言する。
預言者とは「神の代弁者」。ホドがしたように言葉を解せることが前提の役柄。
が、返事は帰って来ない。
「"返事は〜?"」
「■■■…………」
うーん分からん!デカマ●とやら案外適当に神ごっこをしているらしい。
「"わがんねぇよぅ…何言ってんのかさっぱりわがらねぇ…
「!!!!!」
「"動くな砂が舞うだろがぶっ壊すぞ。"」
「……………」
言葉を伝える機能は無いが聞き取る事は可能らしい。それたけあれば今は十分。
「"じゃあこうしよう。肯定の場合はミサイル1発、否定は2発打ち上げろ。機能的に無理なら諦めろ。"」
機能的に可能なようでビナーは首元から砲門を開き明後日の方向へミサイルを1発打ち上げる。
「"理解を得られたようで何より………まあ交渉と言っても大した要求じゃないから安心しろ。"」
またしてもミサイルを1発。ビナーは
「"俺からの要求は一つ。これからもカイザーとドンパチやってくれ。なんなら基地にビームをぶっ放しても良い………あ、カイザーってのはお前の順回路に頻繁に来る武装した集団のことだ。つまりはいつも通りやれってこと。"」
要求に疑問を持ったのかビナーは少し遅れてミサイルを1発。
「"来ねぇと思うが4.5人くらいの制服の集団とか制服にヘルメットの奴等は見かけたらどうにか砂漠の外へ追い返せ。"」
ミサイル1発。
交渉らしからぬ交渉成立。カイザーが得をせず強力な素材が手に入る………ビナーを破壊出来ないこと以外はカンペキ〜♪だ。
「"ヨシッ!じゃあ話は以上!さらばだビナー!俺に壊されないように砂を飛ばさず帰れよ〜。"」
牛歩の如く蛇行するビナーを適当に生成した岩に座り眺める。牛歩で蛇行……字面にするとちょっと面白いが見ていて面白い訳ではない。ついでにケツも痛い。
早いとこ片付けて空になった腹を満たしたいものだ。
岩の上にも約1分。少し小さくなったビナーの尾を見ながら右手に月裏の鍵を取り出す。
碌でもない組織に拾いそびれたビナーの破片が少しでも渡らないようにと、使われるその方法は雑ではあるが確実なお片付けの方法である。
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「おう、久しぶりだな先生。注文はいつもので良いか?」
「"う〜ん、今日は煮玉子とチャーシューの追加トッピングも欲しいな。"」
屋台の前の質素な木の椅子に腰掛ける。
「久しぶりに来てくれたんだ、そのくらいまけとくよ!」
「"マジっすか!?ありがとうございやす大将!"」
「おう!」
アビドスで腹を満たすとなれば柴関。いつものと言えば当然「豚骨ラーメン大盛り」だ。……豚骨に非ずんばラーメンに非ず、美味い不味いは別として柴関ラーメンを売りにしている大将には悪いがこれは仕方のないことだ。
そして硬さはバリカタ、粉落としだの湯気通しだの「自分分かってますよ感」を出したいアホの食い物、そんなに硬い麺が食いたければ揚げパスタに粉末スープをまぶしとけって話だ。
「やっと一段落って感じかい?ちょっと前まで調印式だ捕虜の身柄だ〜ってニュースばかりやってただろ?」
「"一旦はそんな感じっす。今は色々あってそいつらの一部の保護観察をやってます。"」
何故か七囚人もいる模様。
「そりゃ大変だ………いや、そんな状況で1人出歩いても大丈夫なのか?」
至極真っ当な指摘だ。観察保護開始早々に補習授業部の顧問を頼んでくるどこぞのナギちゃんとは大違いだ。
「"あいつらも生活が掛かってるからな変なことはやらかさねぇと思います……まあそうでなくともこれと言って心配する必要はないっすね。"」
「信頼してんだな。」
「"う〜ん……俺がってより一番あいつらを信頼してんのは多分連邦生徒会の連中ですね。"」
「素直じゃねぇなぁ。連邦生徒会に信頼されてるって事はあれかい?その子らは真面目で優秀なのか。」
「"まあそっすね。俺が引き取った奴等は例外なく俺より仕事のミスが少ないですから…………"」
「おいおい……」
大将は呆れながらも手元のラーメンどんぶりを持ち上げる俺の前へ置く。
「ま、誰にでも向き不向きはあるもんだからな。これ食って午後からも頑張んな。」
ジャパニーズ合掌!
「"うっす、いただきます。"」
RE:ジャパニーズ合掌!からの精算!
「"ありがとう、満腹だ!"」
肉球の上の金に視線を落とし手早く数える大将。
何度通ったと思ってる、当然代金はぴったりだ。
席を立ち大将に背を向ける。
「おう、また来てくれよな!」
「"今度はあいつらも連れて来やすぜ大将!"」
「そりゃ有難い………有難いが……そろそろ服を着たらどうだ?」
「"暑いんでもうちょいこのままで。"」
「そうか……風邪引くなよ。」
「"うっす!"」
どこぞのモンスター大好き男ではないが、人とは腹が満たされて初めて何かが出来るというものだ。
普通ならフライアウェイでミレニアムにGO!……と行きたいところだが、今は少し遊びたい。
魔術でひゅーひょいっと、そこいらのビルの屋上に上がり、先程しまった血の剣を取り出す。
悲しい事に元型はなく血がタラタラと手から滴り落ち赤い水溜りが出来る。
「"
イメージするのは常に最強の俺!唱えてすぐさま落ちた血が舞戻り、イメージした通り先程見た赤い直剣が出来上がる。飛び散ってズボンにかかった血まで回収出来るとは………これには流石のブライさんも大満足。
なお、詠唱に意味はない。
なんて事を考えていたら、剣は再び形を失い地面に落ちる。
「"
繰り返す。また溶け落ちる。
繰り返す。また溶け落ちる。
追加でストックしていた血液を放出し槍を想像し創造する。出来上がったのはゲイ♂ボルグではなくヱヴァのロンギヌスじゃない方でした。
再び溶け落ちた後、更に血を増やし大剣を創造する。
出来上がったそれは剣と言うにはあまりにも大きすぎた。 大きくぶ厚く……重くはなかった。そして今回も溶けた。
直剣を二本作り………溶ける。
一度直剣を造った後、ツルハシに変形させ……溶ける。
UnlimitedなBlade Worksあるいは輝剣の円陣の様に複数の剣を宙に浮かせ、飛ばし………溶ける。
飛距離は大体30mくらい。初使用の時を思い返せば当然だが、その距離からの引き寄せも可能………操作性はまあ……悪くはない。取り敢えず物理法則を無視できるのは有難い。慣れて投影速度が上がれば飛距離もそれなりに伸びるだろう。
外観は120点、だって俺のセンスだから。
魔術で岩を生やし、血で戦鎚を創り、勢い良く振り下ろして岩を叩き割り………溶ける。
威力はまあまあ………持続時間は大体5〜8秒………最低値の5秒を限度に利用しなければ不利な状況になりかねないとなると控えめに言ってクソ。
ざっと使ってみた結論。
カッコイイ!!!
後はそこらの鳥や犬猫の血でも出来るか試して帰るとするか。
その後、ブライはそこらの鳥を魔術で捕獲し、他の血液を操れるか、生死でそれは変わるのか様々検証し、ビナー討伐から1時間半ほどでミレニアムに戻った。
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何度でも書くぞ!ブライはゴミカスチェリーパイだ!
不謹慎の塊みたいな武器の元ネタはUnlimited Blade Worksのパクリじゃないよ!!と書こうと思ってたけど、チート主人公標準装備の収納魔法にゲートオブキヴォトスとか付けてる時点で………そういえば書いたかどうか忘れましたが、ブライ君が魔法を頑なに「魔術」というのはfateの影響です。
砂漠だし主な神秘の入手元だし、ブライ君の神秘由来の能力はヒエロニムスモチーフで良いかなと考えていたんですが、翻訳とライオンの手当てを元に能力を考えると、後者は言わずもがな、前者は書き換えor強化などの状態変化の無効化とかいう百花繚乱ガンメタ能力になりそうだったのでボツ。
女神ユースティティアモチーフの能力は、劣化日車さんorカウンタースパイクダメージとかいう高耐久再生能力持ちに持たせたらいけないクソ能力にしかならないのでボツ。
アンブロジウスとかいうアリウス絶対殺すマンはもう……色々と強過ぎて口からハチミツ吐く能力で良いかなって血迷いそうになったのでボツ。
最初からそこそこ無法なのに神秘まで得ちゃったのでね?聖ユスティナとかいう殉教者モチーフにもう既にある唐突な串刺しとか瞬時の武器の召喚と被る様な能力を適当に与えるしか……と。
(弱いとは言ってない。)
え?血液がトリガーになるならヒエロニムス戦時点で気がつかないとおかしい?
はい。じゃあヒエロニムス食べる前時点ではギリギリ人間だったという事で。
カタコンベ突入時?赤血操術の弱点を思い出して下さい。水です!!水の浸透圧でお釈迦です!