透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

141 / 144
140.決戦前の恋バナは死亡フラグってそれ一番言われてるから。

 

夏空のヤケクソのミニゲーム難易度緩和されました?自慢とかではなくカードゲームウンチで前回ボロボロだった自分が周回強化無しに一発クリアだったんですが?いや有難いんですけどね。

 

 

 

ブルアカのバルバラや風花雪月時点のホルストみたいな強キャラ感あるけど名前と少しの設定くらいしか出ないキャラは変な設定付けたされても仕方ないと思うの。

 

 

早くデカマ●終わらせて頭ワルワルカルバカノグやりてぇなぁ!

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

「アアアァァアァァーーー!」

 

未成年の男女全裸で語らう完全アウトな映像を映し出すモニター、その前に座す木偶人形は頭を抱え机に伏しながら存在しない表情筋ができんばかりに慟哭する。

 

「純粋な神秘のみの複製!我々の未だ届かぬ領域!」

 

それとは対照的に横に座すスーツを着た虫食いにあったアサイーの擬人化は映像を食い入るように観ながら空気よりも軽い果汁を空に撒き歓喜に体を震わせる。

 

「神秘の喪失により崇高より遠ざかってしまったことは遺憾ではありますが、我々に可能性を示して頂いたことに彼には感謝の念が堪えません。」

 

「……………」

 

「先生の取り込んだモノに縁ゆえの再誕か、それとも単にバルバラが死者であるという点に尽きるのか……「偉大な聖女には程遠い」彼女の様な失敗作は、同じく失敗作のアンブロジウスの様に複数存在する事が可能なのか、アレが最低ラインで神秘を潤沢に有していれば完璧な複製を創ることが出来たのか、キヴォトス最高の神秘を超える存在を創ることは可能か………考えれば考えるほどに探究心を刺激されて仕方がありません!やはりファーストコンタクトは慎重に最大限手を尽くし否が応でもゲマトリアに引き入れるべきでした………クソっ!」

 

幾度目かのキャラ崩壊。

アサイーの擬人化は一頻り喜んだかと思えば自身の過去の失敗を悔しがり頭を抱え右足で貧乏揺すりをする始末。

 

「………やはりそうだったか……」

 

アサイーの言葉で何かの確信を得た木偶人形。アサイーはその呟きに何かを返すことはなく何の面白みもない机を眺める。

 

「何が小さな成功だ!何がマエストロだ!」

 

キャラ崩壊というよりも初登場後すぐに人格が崩壊していた木偶人形は何を思ったか机に自身の頭を打ちつける。

 

「芸術家であるならばッッ!自身の作品に妥協するべきではなかった!」

 

ヒエロニムスを完全に再現できていればブライはまだ神秘を宿していたかもしれない。

そんな後悔を込め机に八つ当たりを繰り返す。

 

「そして何より!!親が子の足を引くなど あってはならない!!」

 

シンバルを叩く猿のオモチャの様に、芸術性の無い騒音をただ撒き散らす。

 

 

 

 

 

「……………どういうこった?」

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

「美味いのぉ!この柔いクッキー!」

 

座り心地の悪い瓦礫に座り勢い良く包装を破きカントリー●アムをかっ喰らう元痴女。

最初からだが聖女要素は微塵も感じない。

隣に座り横並びになって改めて思うがシンプルにクソでかい。足がクソ長いから立った時にはより悲惨な身長差になるだろうがそれは忘れよう。

 

「"そりゃあカントリーマア●さんだからな、値段と内容量以外は最強よ。んでチョコの方はちょっとだけオーブンでブンすりゃ更に美味くなるんだなこれが。"」

 

「もうないのか?」

 

「"聞いてねぇし言ったそばからなくなったか。"」

 

そういう俺も無いなった。

新品ピカピカのお体は胃が空だから仕方なし。

 

「"とりまこれ持っとけ、キヴォトスで銃を持ってねぇのは全裸の変態と出会すよりレアな確率らしいから………"」

 

GOKから取り出した元アリウス兵からパクったハンドガンを手渡そうとした瞬間、俺は気付いた。

 

「"全裸かつ銃持ってねぇお前と出会すって、俺はどんな確率引いたんだ!?"」

 

源神で言えばピックアップ4枚引きくらいか?などと予想を立てていると、バルバラは「好みに合わない」と言いたげな顔でハンドガンを受けとった。

 

「空飛ぶ銃無し全裸のキヴォトス外の人間と出会すよりはべらぼうに高い確率じゃろのぉ。」

 

急ごしらえに持つにもよほど気に入らない物だったのか、獲物を気取る肉食獣の様に顔付きが一瞬険しくなる。

 

「────誰か来よるな、お前のツレか。」

 

ちゃいました。

 

「"お、もう来たか………お〜?"」

 

バルバラの目線の先とは言っても普通に正面に目を凝らすが特に何かは見えてこず……

 

「驚異的な察知能力ね。」

 

リオの反応的に近くまでは着ているらしい。

 

「あっちじゃアホタレ。」

 

「"あっ、そっちっすか………。"」

 

墟というからにはどこを見ても朽ちた建物があるわけで、当然視界は開けておらず、バルバラの指す方を見るが同じような景色が広がるばかり。

 

「"……………"」

 

「……この程度も分からんとは……お前、キヴォトスじゃやってけんぞ。」

 

「"もう既に半年住んどるわ。ちょっと人の気配が分かるだけでドヤってんじゃねぇよ。"」

 

否定しきれない場面が何度かあったのは事実だが半年住んでいるのも事実。引き分けは俺の勝ち理論を適応すると俺の勝ちなのでドヤるのは止めて頂きたい。

 

「ドヤる?」

 

「"通じねぇか。"」

 

デカ過ぎるジェネレーションのギャップを感じていると、廃墟群の間から飛び出てこちらを捕捉した瞬間そのままの速度で向かって来る布面積のバグってる女二人。

 

「"いや何で当然のようにエイミも居るんだよ。"」

 

「預言者達との決戦となる可能性もあるので当然です。」

 

「"リオさ〜ん、こいつまた勝手に通信に入って来てま〜す。"」

 

「入られると何か不都合が?それならばセキュリティというものを…………あっ!そういうことでしたか……」

 

あれがセキュリティのつもりだったんですねwと言いたそうな不正アクセス系美少女のヒマリさん。本当リオが絡むと急に性格悪くなるなこいつ。

 

「あいつら……とんでもない格好しとらんか?」

 

「"ピンク髪の方は多分普段着だ。"」

 

「えぇ………」

 

ドン引きするバルバラにドン引きだ。

 

「"何引いてんだよ鏡見ろ。"」

 

「これはお前がドチビのせいじゃ。」

 

「"おっ、そうだな。"」

 

お前んとこの正装について言ってんだよアホ。

と、心の中でツッコミを入れながら二人を待つ。

リオにバルバラについては何か昔のキヴォトスの歴史(トリニティ中心)の知識だけに詳しい記憶喪失と説明しているためだ。

一応本人にも余計な事は言うなと言ったが、聞くかどうか……

 

リオがどれだけトリニティの歴史について詳しいのかは知らない。詳しくなければそれで良いがバルバラがバルバラを名乗った時にタイムスリップ的なオカルトな方向に走らず「自分の唯一の知識によって自認が聖女バルバラになった可哀想な人なんだ」程度に思わせたい。

ヒマリは知らん。

 

「この人が例の記憶喪失の人?聞いてた通り大きいね。」

 

着いたエイミの第一声。

腕に自信ありの二人は言うだけあってそれなりの移動をこなした後にも関わらず息を切らした様子はない。

 

「"聞かせた覚えないんすけど、全部筒抜けじゃないですかやだ〜。"」

 

「バルバラじゃ、私は後でこの男に用がある手早く済ませぇ。」

 

「分かった、私は和泉元エイミ、よろしく。」

 

「リオ様専属メイドの飛鳥馬トキです。」

 

軽く会釈するエイミとちょい深めに頭を下げるトキ。

 

「"よろしくしちゃっていいのか?"」

 

「聞かれてしまったものは仕方ないわ。あらゆる可能性に備え戦力も多いに越したことはないのだし。」

 

「"んじゃC&Cも呼んで下さいよぉ。"」

 

「先生はC&Cがいなければデカグラマトンを打ち倒せないと……」

 

「"余裕だが?"」

 

トキは無表情にブライを物理的に見下ろし煽りながら背後に回り、走ったことで足に付着した焦りをハンカチで拭った後に何食わぬ顔で肩に跨り足でホールドし体を支え、アサルトライフルを握る。

 

「そうですか。まずはケセド及び未知の預言者の討伐ご苦労様です。」

 

「"おうおう。つってもケセドは勝手に自爆して勝手に粉微塵になったんだがな。まあ、粉微塵になったのかは知らんけど。"」

 

「どっちなの?」

 

「結果はどうあれ自爆とは敵ながら見上げた根性です。ですが私ならばリオ様の命とあらば自爆程度3度は耐えてみせますが。」

 

「"どんなマウントだよ。"」

 

「機械に感情などないわ。」

 

「"安定のマジレスだな、もっと他に言うことあるだろ。"」

 

「準備も整ったことですしそろそろ向いましょうか、デカグラマトンの潜む研究都市へ。」

 

ツッコミへのレスポンスは無しか?後何でヒマリが仕切ってんだ?

 

「"……まあいいや、ちゃっちゃと案内しろや。"」

 

「………何で当然のように肩車して当然のようにそのまま移動しようとしてるの?」

 

変な格好の女が変なものを見るような目でこちらを見る。−×−は+になる理論と引き分けは俺の勝ち理論でこちらが正常ということでよろしいか?

 

「仲間のお前が知らんのならさっき会ったばかりの私に分かるはずなかろう。」

 

「仲間じゃないよ。」

 

「"ちょい前に俺が裏切ってこっちに乗り換えたからな。"」

 

「乗り換えるってか乗られとるしクズ………と判断するのは早いが……どういう関係じゃ?………接近を許した時点で敵では…………」

 

エイヒマコンビがカスである可能性に思考を巡らせ思慮深いアピールをするバルバラ。俺的には大正解だ。

 

「"方向性の違いで解散したバンドメンバー………お前にも分かるように言えば、目的は同じだがそこに至るまでの手段がちょい違うから決裂したって感じだ。"」

 

「なるほどのぉ……」

 

バルバラはエイミの顔を一瞥し立ち上がる。

 

「まあ、よくある話じゃな。」

 

まあトリニティだもんな。

 

「"っし!そろそろ行くぞマジで、こちとら腹減ってんだ。"」

 

「…………それで、結局何で肩車なの?」

 

言ったそばから話が戻ったんだが?

 

「効率的な移動方法だからです。」

 

「どこが?」

 

「"俺が持って走った方が早いからな。"」

 

「加えて私は体力を温存でき、視点が高くなったことでその分索敵も行えます。」

 

「高さがある分見つかり易さも上がってると思うんだけど………それに4人で移動するなら早さも利点にならないし。」

 

正論右ストレートがトキの顔面に打ち込まれてしまった。

 

「……………臆病なエイミもどうですか?と言ってももちろん私の下ですが。」

 

「"逃げた。"」

 

「逃げたね。」

 

「リオ……トキはいつもこのような感じなのですか?」

 

トキの様子に面食らったヒマリだがアレさならお前も十分負けていない。

まあ多分リオの性格的に選びそうにない従者側に置いていることに対してだろうが。

 

「普段はこうではないのだけど………」

 

だろうな。

 

「………そうですか、先生の筋肉は飾りだったようですね。まさか3人を肩車しながら移動すら出来ないとは……」

 

「"行けるが?余裕なんだが?"」

 

「いや絶対無理でしょ。」

 

「"行けるんだが?"」

 

今の俺ならスーパーノヴァを二刀流くらいでも…………出来るのか?魔術を抜いた場合俺は………

 

「仮に先生が行けたとしても先生より上の人が無理って話なんだけど。」

 

「軟弱なエイミには難しい話でしたか………」

 

「全然行けるけど?ただそれをする理由がないだけで。」

 

「"理由ならある。それは所要時間の短縮俺の筋力の証明だ。つーことだ、お前も乗んだよバルバラ!"」

 

「「真面目にやりなさい。」」

 

緊張感のないやりとりに流石に司令とモドキからトキとエイミへお叱りの言葉飛ぶ。

 

「"言われてんぞお前等。"」

 

「何で自分が含まれてないと思ってる訳?」

 

「………バカじゃろこいつら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

目の前の長い坂を下だればガラクタロードはオワオワリ、瓦礫と廃墟のみで構成されていた先程の場所とは違い緑豊かな場所であり、豊か過ぎて建物達を占拠するように生えている。

 

代わり映えのしない景色変わってくれたが変わらないものもある。それは肩の重量……と思ったが羽のせいでちょい重め。

重さ的には某黄色いクソデカドブネズミを乗せるよりも断然重いが首の両側に触れる感触は万倍心地よい。

だが決して揉める訳ではない。揉めない巨乳より揉める貧乳……言葉の是非はさておいて、半端に触れることしか出来ないこの長過ぎる道のりはもはやちょっとした拷問に等しい。

 

「"預言者……出て来ねぇかな……"」

 

そうすれば気も紛れるというもの……

 

「預言者の調査も目標ではありますが……今はご遠慮願いたいところですね。」

 

「先行させたドローンによるとそれらしい個体は存在しなかったわ。」

 

「"ハッキングされんじゃねぇのか?"」

 

当然の如く言い放つリオに当然の疑問をぶつける。

 

「一定距離を移動した後に自壊するような細工をしてそれも無事作動したわ。」

 

ちゃんと対策してて偉い!数十分でその対策は準備の良さが未来予知レベルに思えるけど!まあミレニアムだし。

 

「"さいですか。…………つーか何か変な臭いしてきたな……バルバラ、さてはお前屁こいたな?"」

 

美少女と言えど屁は屁、産まれたばかりで食生活もクソもないバルバラだがそれなりの臭さだ。

 

「何で真っ先に私を疑うんじゃ!きさんぼてくりまわすぞ!」

 

何の呪文だ。

 

「"だよな、お前ならロケラン級のドデカイのかますよな。"」

 

「OK殺す。廃墟抜けたらお前を殺す。」

 

さっきのはゾルトラークやらアバダケダブラ的な効果を持つ呪文だったらしい。

 

「"お〜シンプルな呪詛!………じゃあトキか。"」

 

「常識的に考えてパーフェクトメイドたる私が放屁などするはずがありません。」

 

「"知らねぇ常識出てきたな……じゃあエイミか。"」

 

「先生、言い出しっぺの法則って知ってる?それにこの臭いは多分、ここから先が水没地区だからじゃないかな?」

 

「"おぉん?"」

 

水没地区……何とも嫌な響きだ。

ゲームなら操作性が著しくクソになる水中ステ確定の名前、ゲームの水中ステは毛程も楽しくない釣りのミニゲームと共に滅びて欲しいものだ。

 

「名前の通り水没した区域だよ。臭いの原因は多分垂れ流されて貯まってる工業排水のせい。」

 

「"通りで臭え訳だ。"」

 

「先生、まずはエイミ達に謝るのが先では?」

 

屁の容疑から無条件で除外される安全圏から何か言ってる卑怯系美少女のヒマリはスルー。

 

ん、坂のした。緑に侵食された建物ばかりに目をやっていたが視線を落とせば確かに坂の下にはアスファルトと遜色無いほどに灰色に濁った水が静かに揺れ、水面を揺らした風はクセェ臭いを運んで来ていた。

 

「因みに私達が向かう研究地区は水没地区の外郭に位置しています。」

 

「知ってたんなら最初から教えてあげなよトキ………。」

 

「臭いについての言及はありましたが、私に問われたのは放屁の有無についてでしたので。」

 

トキの発言に半口ジト目で呆れるエイミ。

地区だの外郭だのって……指差して「そこです」と言えないくらいの距離を臭い中歩かなねばならないのは誠にクソでございます。

 

「"この先反省があるぞってか?何処まで続くんですこの腐れ湖は?明日デートなのに体にクセェ臭いが染みちゃうんだがぁ?………………まぁ、それはいいけど。"」

 

「デート!?」「良くないぞドアホ!」

 

ちょっとしたボヤキに過剰に反応するバルバラとヒマリ、耳元でデカい声だすのやめろ。

それはそうと一旦歩みを止め左手を軽く上げてバルバラとエイミにも停止を促す。

 

工業排水に足を突っ込むのが嫌ってのはもちろんだが、後ろ二人が足に傷を負っている場合、それはそれは酷いことになるのは必至だからだ。

 

「"臭いを気にしたところでこよ羽のせいで上裸確定だ。それよりもこっからの移動だが───"」

 

「服ならばエンジニア部のその手の事に得意な者がいると聞きました。」

 

「"知ってる知ってる。で───"」

 

「相手は誰じゃ?私の知っとる奴か?」

 

「"記憶喪失のお前が知ってる奴なわけ………いや、ギリ知ってんな。"」

 

「ということはさっきの写真の誰かか!」

 

デートの3文字が何をそんなに惹きつけるのか……これが分からない……

 

「"そうだよ。で、今からmy岩エレベーターで上がって───"」

 

「誰じゃ?緑髪か?黒髪ショートか?狐耳か?」

 

「"うるせぇぞアホ!今移動経路のお話ししようとしてたでしょうが!"」

 

「そうですね、先生の恋バナはその後にするとしましょう。」

 

「"んな面白い話じゃねぇって。"」

 

「今回の作戦と先生の恋バナは関係ないと思うのだけど。」

 

「"そうだよ(便乗)"」

 

妙に恋バナに食いつくバルバラとヒマリにマジレスをする我等が生徒会長リオに便乗する。公私混同は良くない。古事記にもそう書かれている。

 

「ええ、確かに今回の作戦とは関係ない話でしょう。しかしそうだからと言って接点が生まれる可能性だって否定しきれません。」

 

「………なるほど、ヒマリ部長は先生の恋バナからポテチを作りだそうとしているのですね。」

 

「"お前は何を言っているんだ?"」

 

「そういうことです。」

 

「"どういうことです?"」

 

ノリや勢いではなくいつもの調子でトキの訳の分からない発言に同調するヒマリ。ノリではないと言ったものの天才はやはりその場の雰囲気で話してる説が濃くなった。

 

「セレンディピティ、偶然の産物ということよ。」

 

「"偶然の産物?……何でそれでポテチと恋バナなんだよ。"」

 

正しくは恋バナでポテチだ。マカロンだかキャンディーならまだしもポテチって……微妙にメルヘンじゃねぇ。

 

「ポテチの始まりはある店の店主が客に「お前の店のフライドポテトは厚くて食えたものじゃない」と言われたことに始まります。クレームに怒りを覚えた店主がこれでもかと言わんばかりにジャガイモを薄切りにし、フォークを刺すことすらままならない程にカリカリに揚げて提供した結果、思いの外好評だったことで徐々に広まって行き今に至ったというわけです。」

 

ポテチについて語るメイドが今までいただろうか……いや、いない(反語)

 

「"へぇ〜マジか、つか間違いなく恋バナよりそっち系の話の方が楽しいだろ。"」

 

言いたいこと多分、恋バナからデカグラマトンの対抗策が出るかもしれない!ということだろうが出された例が料理から料理なのでイマイチピンとこない。

魔術を吸収し回復する敵に対し「まるで将棋だな」と呟き、「将棋なら王取ればいいじゃん」と思い至り吸収されるはずの魔術でハートキャッチして討伐する展開並にピンとこない。

ぶっちゃけただそういう話に興味があるだけだなんじゃねぇか?

 

「面白い面白くない以前に偶然の発見に賭けるよりも現時点での最善の対策を尽くすべきではないの?」

 

「全くもってその通りです。」

 

100%ド正論!これには俺も便乗するトキに便乗せざるを得ない。

 

「"そうだよ(便乗)"」

 

「もちろん今出来る対策は講じています。現在30秒毎に廃墟全体を写した衛星写真を撮影し比較することで新たな預言者の侵入者や移動の状況を確認しています。当然、救難信号の発せられた付近は別途高倍率かつ高解像度のものを。」

 

「………ならいいわ。」

 

「"ならいいのかぁ……"」

 

これから何の面白味もない話をすることが決定したことを残念に思いながら振り返り、来いと両手を捻り二人を招く。

 

「"まずは足元にそこらの建物の高さくらいの岩を生やします。"」

 

「うん。」「ああ。」

 

「"すんなりと受け入れんのな。"」

 

「浮遊、物体の瞬間移動、そがんこと出来る奴が何を言い出しても不思議じゃなかろうが。余計なこと聞かんでさっさと続き話せ、誰じゃ相手は。」

 

以前と似たようなことを尋ねたら以前と似たような答えが返って来た。適当なのかあらゆる可能性を考えているのか……これが分からない。

 

「"恋バナも余計だろ。"」

 

「余計じゃなか。」

 

「"決戦前の恋バナは死亡フラグなんだよアホが。"」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

盛大になにも始まらない。

 

 

 

あ、そうだ(唐突)

普通にデカマ●編とか一切関係ないただの性癖と偏見なのでスルーしてくれて結構なんですけど、ミサキって彼氏が出来たらピアスをプレゼントしたりマーキングしたりさせたりは確定事項として、乗り気じゃない彼氏に自分の手首を切らせて所有欲と被所有欲を満たしてエクスたってたら叡智だなと思いました。

そういうpi●ivありますか?下さい。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。