透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか? 作:ゴジマツリ=ユーリエフ
残弾が無いのにTOGFやってました。
ドパガキの自分的に15000は長いので今日明日に分割で投稿しやす。
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足元に広がるは光を反射するほどトゥルントゥルンな灰色の道、軽自動車3台分のその道の構成材料はただの石。
左右を見下ろせば廃墟とそれに絡む植物。
道の端に手摺りはなく、言ってしまえば電流の流れてないぶっといブレイブ・メン・ロード的なアレだ。
「"道途切れてるから走るなよ。"」
エイミの後ろ、つまりは最後尾にいるが何となく走りそうなバカへ忠告する。
魔術は万能だが容易ではない。ビルなどのデカい障害物を自動で避けて出るものではない、壊しても良いがその上に壁を出せば当然バランスがクソになる。一々止まって何処から何処までと目測で適当に新たな道を作る必要がある。
やっぱもう俺だけで良いんじゃないか?
「"ラスダンに向かう前に改めてデカグラマトンについて整理しよう。"」
いざ行かんと足を踏み出すが前には進まない。
「惚けるな、さっさと話さんかい。誰と行くんじゃ、デヱト。」
「そうですよ(便乗)」
高い身長を有効活用し羽を掴むゴリラとゴリラの発言に便乗する超便乗系病弱女。
「"言っとくが多分お前等の期待してるような話じゃねぇぞ。てかこの話お前等二人以外絶対興味ないからな。"」
「ないわね。」
「聞いても多分良く分からないと思う。」
「下に同じです。」
「"ほら見ろ。4.2でつまらん派の圧勝だ。"」
「つまらんかどうかは私の決めることにする。」
「感性は人それぞれですから。」
打ち切りマンガのような台詞と「好きな人は好きな味」的な不味い料理を褒める時のような当たり障りのない言葉を吐く超以下略。こいつらの中の恋バナというのは口から砂糖が漏れ出し小便が泡立つような物しかないのだろう。
「"恋バナだデートだっつってもな、今回の目的は1人の恋を終わらせることだ。"」
「別れ話ですか?」
「"そうとも言えるし、そうでもないとも言える………そんな話をする関係じゃないがそうならないための話をする。"」
「要領を得んなぁ……」
「キープを作りたいってこと?」
「"何をおっしゃるエイミさん!?それでは俺がまるでクズみたいじゃないか!"」
「違うの?」
酷い誤解だ。エイミの中で俺は………やったことを振り返れば残念でもないし当然だ。
「"普通に「お前の気持ちに応えることはできん」ってやつだ。それをワカモ………バルバラにも分かるように言えば写真の狐耳の女に伝えんだ。"」
「あの女かぁ……こげな変態クソチビ虚言癖反信者なんぞを好くとは見る目がないのぉ。」
「"本当にな。"」
バルバラの罵倒をあっさりと認めるブライは手を離せと翼を揺らす。
バルバラとブライが知り合って半日もない。それでも普通に接していれば何となく性格というものは分かって来るもの。
(こいつなら何か言い返して来るだろう)と考えていたバルバラは宛が外れたことを少し意外に思いながら、期待とは違うが話を始めたブライの翼から手を離し、ブライは自分の造った道を歩み始める。
「その行為が何を意味するか分かっているの?」
ワカモは破壊行動を趣味とし「災厄の狐」の異名がつくほどの問題児、好意を否定し気分を損ねると爆弾スプリンクラーとなることは必至。それを理解した上での決断かとリオは鋭い口調で問う。
その問いに真っ先に声を上げたのはヒマリだった。
「リオ!貴方こそ何を言っているのか分かっているんですか?」
ブライはもちろん、ワカモについて姿のみの情報しかないバルバラ以外全員がそのことを理解している。
だがブライとワカモの関係を事細かに知っている者は本人以外にいない。どんな関係であれ「距離を取りたい」という者に事情を聞かずその感情を無視し、キヴォトスの平和の維持こための人身御供や人柱の様な存在になることを希望するリオがヒマリは気に入らないのだ。
「"リオの指摘は正しい。それにあいつが問題を起こせばサオリ達にも迷惑がかかるかもしれない。いや、確実にかかるな。取り敢えず絶対にすべきではないと分かっている…………。"」
「なら何故?」
「"そりゃワカモのことが好きだからな……つってもLOVEじゃなくてLIKEの方だけど。"」
「不満があるという訳ではないのですね?」
「"無いな。飯も美味いし仕事も出来るし申し訳ないほどに滅茶苦茶尽くしてくれる。だからこそ早いとこ諦めて貰わないとなんだ。"」
破壊衝動に目を瞑れば嫌う方が難しい。
その問題の破壊衝動すらも恋で盲目に出来てしまう。俺に時間を費やさず早いとこ柴大将のような聖人を見つけて欲しいものだ。
「………分からん……不満が無くて好いとる相手を何故拒む。LIKEからLOVEに変わってもおかしくないじゃろ。」
「"14のクソガキには難しい話だよな。"」
「聞いた話によれば先生も15歳と私達とそれほど年齢は…………14!?14なのですか貴方は!?」
「ああ。」
「"びっくりするよなぁマジで!こんなデケェ中二がいるかってんだ。"」
「中学高校の次元じゃないと思うんだけど………」
「"それはそう。何食ったらそんなデカくなるか教えてくれよ、俺とメイド部部長とヨシミが大喜びすんぞマジで。"」
「別に普通じゃ。食って働いて寝りゃこうなった。」
「"いや、その食事の内容をだな…………"」
「それで、何故お前はそいつを拒む。」
流されてくれなかったバルバラにブライは背を向けたまま小さく舌打ちをする。
「"今の環境がワカモの精神衛生上あまりよろしくないってのと、一番は俺の「最高の幸せ」の定義が他の奴とは合わないからだ。別にワカモだから拒む訳じゃない…………いや、ワカモだからか。あいつは遠回しじゃなく直球に想いを伝えてくる。そうなってしまえば知らないフリも気づかないフリも出来ないだろ。"」
食べる、寝る、遊ぶ、家族、テロ、読書、園芸、買物、酒、やりがいのある仕事、旅行や映画鑑賞。人にはそれぞれ幸せの形やその上下が存在する。
ワカモにとってのそれは破壊活動であり、その上に位置するのがブライである。
ブライにも多く幸せを感じる時は存在するが、ブライにとっての「最高の幸せ」とはその幸せに満ち足りた状態で自身の人生を完全に終わらせること。
それが歪んでいる自覚はある。歪まされた自覚もある。その最上の幸福の定義故に、死へ至ることを目的とした自分は他人の幸福になってはいけない。掛け替えのないものになってはいけない。そう考えてしまう。
「知っとるかブライ。人は建前の後に本音を述べるもんじゃ。それにしても直球なら気づかんフリもできん…………か、なるほどのぉ……………やはりお前はクズじゃ。」
誰の想いにも応えない。直球でなければ想いを受け取る素振りすら見せない。ブライの考えを知る由もないバルバラは静かに怒りを募らせる。
知ろうが知らぬまいが「それはそれ、これはこれ」無かった事にするのは普通にギルティである。恋愛に疎い者達もそれは理解しているようで助け舟を出す者は1人もいない。
「"知ってる。"」
そんなバルバラの怒りを知ってか知らずかブライは変わらず背を向けたままそっけなく返す。
「"言ったろ、面白い話じゃないって。……で、この話続けんのか?"」
「せんでいい。このまま続けばお前を投げ飛ばしそうじゃ。」
「"そう。投げ飛ばしても意味ねぇけどな。"」
それ以降の移動中、空気は死んだ。
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「"ここがあの機械のハウスね?"」
「おそらく。」
辿り着いたデカグラハウス。チ●コで言えば皮の部分。襲撃の一つでもあれば良かったものの巣に籠りっきりの包茎野郎は本当に飽きられめたのか、何のトラブルもなく、気不味いこと以外は順調だった。
肝心なチ●コの皮部分はここを通るまでに何度も見たようなビル型の研究施設。風呂キャンに風呂キャンを重ね天然のグリーンカーテンにより上から下まで変色中!
ここを通る前にもニー●オー●マタやステラァァァァ!!ブレイドで良く見た物だ。
バカと煙と同じく昔のキヴォトス人も高い所が好きらしく階数は十を越えている。
逆に言えば神とかいう崇高(笑)な存在は十階建ての建物程度で再現できるらしい。
他と違うところと言えば工業排水から無縁の場所に建っていると言うこと、まあご近所さんも普通に居るわけだが。
不満はないようなので不満は出そうだが一度その場にしゃがむ。
「"敵本拠地だ、何があるか分からん。一旦降りろトキ。"」
「はい、敵本拠地ですので一旦降ります。」
「敵本拠地ですのでって…帰りも肩車の予定なんだ………」
「"一応。"」「もちろんです。」
もちろんなのかぁ………
ひっくい高さを飛び降りて後ろにトキが回ったことを確認し立ち上がる。
「"っし行くぞ、デカマ●狩りに!"」
決戦のバトルフィールドへの足取りは軽く、全壊し枠組だけの自動ドア(完全手動)へ突き進む。
開放感溢れる施設の中は照明の一つも点いておらず薄暗く、奥に目を移せば完全な闇。
辛うじて見える左右の通路と中央の受付け的な半円の台。
足元を見れば頭自然派な環境活動家の家の中と見紛うほどに草やら苔やらが溢れている。
「"流石に発電機を弄って自力でタービン回してWelcome!!的な事はしてねぇか。"」
「どんなトンチキ野郎じゃそいつ。」
「"そういや殆ど教えてなかったな。俺の討伐対象は電源無しに動くクソ機械、影響下にある奴も電源無しに動かせるトンチキ野郎だ。"」
「一応調査対象でもあるのですが………。」
「それ、タービン回す必要ないじゃろ。」
「"確かに。"」
「光あれ。」すると光があった。ブライはその光を見て良しとされた。
受付け台の上に浮き辺りを照らす光球。
闇が晴れた部屋を見渡せば左右と奥にそれぞれ2本ずつの通路、不思議のダンジョンかな?
「"で、どっから見る?"」
「私の今日の占いの結果によれば左手前の通路の方角に進むのが吉だそうです。」
「"えぇ………それでいいのか?"」
「占いに即した行動なんて非現実で非合理ね。」
「"探索に非効率な喧嘩を売るのは止めろ。"」
「率直な意見を述べたに過ぎないのだけど……」
喧嘩を売ったつもりはないと僅かな困惑を感じる声色。
人の心とかないんか?フリーレンに出てくる魔族?
「ふむ………リオ様、ローキックでよろしいですか?」
「"何がだよ、よろしくないから止めろ。"」
イエスマンのローキックを警戒しつつ左手前の通路に光球を灯し照らす。
現れたのは何処に繋がる二つの通路、その上にはそれぞれ劣化により破損した看板。看板には何やら欠損した人らしき何かが描かれている。
「"トイレじゃん。"」
「トイレだね。部長って本当、下水とかトイレとか好きだよね。」
「"占いすげぇな。"」
「別に私は下水もトイレも好きじゃありませんが!?事実を捻じ曲げないで下さい。」
「"嫌よ嫌よも好きの内ってな〜。"」
ラスダンの探索は緊張感なく続いた。
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月裏の鍵の効果を知るトキとエイミ、シンプルに未だ信用ならないブライの背後を取っておきたいバルバラをRPGのパーティメンバー如く後ろに連れ、登っては明かりを点け部屋を見つけては明かりを点けを繰り返し研究施設内を探索することしばらく。
ロッカールーム、休憩室、シャワー室にそれっぽい研究室。無題に高いだけあってそれなりの施設がそろっているようだ。
そしてまた何かの研究室。
「"な〜んか全体的に荒れてんな、でも動物とかが棲み着いてる様子はねぇ………。"」
PCやら棚やら荒れているのは比較的軽めな物ばかり、ここが3階と言う事もあり可能性があるのは猿やそこらか……そう思っていたが糞らしき物は一切ない。
キヴォトスに来て一度も経験はないが地震か何かか?
「ここは以前水没していたようですのでその影響でしょう。」
「"へぇーそうなのか?"」
「10キロ先に巨大なダムが存在します。デカグラマトン、あるいは預言者が作り都市の水を抜いたのでしょう。」
「"あ〜…………"」
「どうかしました?」
「"いや、何でもない。"」
そういえば黒服のクソビデオで旧都の研究所は水に沈んだけどAIは稼働を続けてる的な事を言ってた気がする………預言者の情報を取る事を考えててすっかり忘れてたぜ………黙っとこ……
「また何か変なこと考えてる?」
裏切り歴有りの男の怪しい間にエイミはブライの背後で訝しむ。
「"………ヨシッ!次の階行くぞ次っ!因みに次の階のトイレは何処にあると思う?"」
「先生は超天才病美少女ハッカーの私を何だと思ってらっしゃるのですか?」
「"超天才病弱美少女ハッカーともあろう者がトイレの場所す、言い当てられないとは………嘆かわしい……!"」
「誰も出来ないとは言っておりませんが?全知たる私にかかれば余裕ですが?」
「トイレよりデカグラマトンの位置を考えて欲しいんだけど……」
ブライ達は超天才病弱汚物レーダーがトイレの位置を考察する間に階段へと向かう。
階段に明かりを灯し暗闇の広がる4階へ一段一段登っていく。もうすぐ半分。暗闇の広がる4階の前で立ち止まり、エイミ達に止まるよう手で合図をした後に少しだけ暗闇の先に顔を出す。
「"待ってろ。"」
暗闇に明かりを灯さず、ドスドスと音を立て早足気味に進むブライに状況を察した3人は言葉に従わずブライの後を追い掛け聞かないだろうが一応呼び止めるエイミ。
「待って!」
当然従うはずもなく。ドン!ゴッ!と何かにぶつかり鈍い音を響かせながら声に反し速度を上げてブライは突き進む。そんなブライの向かう先にあるったのは微かに青白い光を放つ長方形。
「"お前はどっちだぁ!?あ?"」
この問いに正解は無い。
『私は私、これ以上に────』
ドカアァァァァン!!!
ブライとは違う落ち着いた様子の男の声を掻き消すように騒音が響く。
暗闇の中をハンドスピナーの様に回転する長方形が騒音を放ち少し傾いた姿勢で静止する。
「"ぶっ壊すつもりで蹴ったんだがな………やっぱりか……"」
預言者かデカマ●の鬼耐久ならこの結果も当然だろう…………まあ、ぶっ壊すつもりで自販機を蹴った事はないんだが。
光球により部屋に明かりが灯る。
自然豊かな床に散乱する大量の長机と数多の椅子。そこから視線をずらせば長いカウンターらしき物とその側にあるダークマター的な何かが複数詰まったショーケース。反対には
「食堂?」
「"んで、その柱に刺さってる自販機がデカグラマトン………ってことで良いのか?"」
「恐らく預言者よ。工場ごと爆発したケセドと同様に対・絶対者自律型分析システムが囮として用意した預言者。」
『察しの通り私は自身は対・絶対者自───』
リオの分析と自販機の言葉を一部聞いたエイミは外側に緑生い茂る窓を銃弾で破壊し、トキは自販機を銃口に捉える。
安全のための脱出と危険の排除。凡人共の二者択一。それを二つとも取れる方法があるんです。
そう、魔術ならね。
『待っ────!!』
Power Is Power!弾丸の様に撃ち出される天井スレスレの直方体が自販機を襲う。
預言者、又はデカグラマトンであるそれは相応の耐久性を有しており、破壊には及ばない。それでも自分の刺さっている柱は別問題。
自販機越しに速度と質量に殴られた柱は砕け、柱が支えとなっていた自販機はグリーンカーテンを体に絡ませながら弾かれたピンボールの玉の様に研究施設の外へ。
「二人は任せろ。お前はアレを追え。」
「"行けんのかぁ?"」
「舐めんな。んな高さ屁でもない。」
「「えっ?」」
定規で線を引くように真っ直ぐとビルの中間辺りから飛び出るブライ。それの後を追うようにエイミとトキを脇に抱え勢い良く飛び出すバルバラ。
ブライの魔術的な補助のないバルバラは自然の摂理に従い大地へ引き寄せられていく。
「"大丈夫そう?"」
自然の摂理に従った者達へ摂理を歪めながらブライは問う。
「少なくとも私とトキは………えっと……大丈夫?」
通信機器、文明の利器とか実に便利な物である。
「なんも。」
「"やっぱ頑丈だなぁ。"」
そしてキヴォトス人とはこういうものである。
「"罠は仕掛けてなかったらしいな。ではここで問題です。さっきの速度とさっきの質量がぶつかった自販機は何処まで飛んだでしょうか?計算頼むぜインテリ二人。"」
当然自分も地面に目を凝らす。飛ぶ時に絡まったグリーンカーテンが良い感じの迷彩になってそうで面倒だ。
と、飛ばしておきながら考えていると。
「計算するまでもありません。たった今、再び救難信号が発せられました。」
「"クソマゾ自販機じゃん。………まあ、一応合流しとくか。"」
さっきのとこが爆発せんとも限らんし。
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ブライ君が性欲はあるのに童貞を貫いている理由は書いてある通りです。それはそれとしてクズなのも書いてある通りです。
ただそれでもブライ君が恋愛を拒絶する原因の全てではありません。
書いてはいませんが仮に繁殖欲とか人生を全うする意思があった場合、キヴォトスでのブライ君はドブカスを越えたドブカスになる可能性があるのも事実です。
まあそれは可能性の一つなので大抵の場合は根っ子が日本人のクソ陰キャ高校生(精神が成長出来てないだけ)ということもありハーレムには若干の抵抗を覚えると思います。
その結果誰を狙うか死ぬ程悩んだり、その相手にがっつき過ぎてお釈迦になったりするんじゃないですかね?