透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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17.閑話 …この前、犬の真似をして…大声で鳴いてみました…中々に気分が良かったです…

 

 

 

うへ〜動いてないのにキツイよー(肺炎)

 

放送当時に寄生獣のアニメ見て、泉新一かっけぇぇってなって古本屋でまとめ買いしたけど、キャラ達のデザイン違い過ぎてビビった。

 

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[アコ]

いつもお世話になっております。

ゲヘナ風紀委員会の行政官、天雨アコです。

この度は、シャーレとの業務提携の件でご連絡先致しました。後ほど日時と場所の詳細をお送りいたし ますので、お忙しいところ恐縮ですが、 少々お時間頂戴できますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

アビドスタウンにさよならバイバイして30分もせずに、こんな面倒臭そうな内容のメールが送られて来た。

 

「"一度でも共闘()ったらす〜ぐ戦友面ですか、この横乳は…"」

 

まあ、今回の件で世話になった訳だし、出向かない訳には行かない。提携を拒否する理由を72通りくらい用意しておこ…

 

 

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約束の日、約束の場所では書類の山の横で顔をしかめたアコが居た。自由と混沌大好きゲヘナで治安維持をする風紀委員会だ。学校の規模や校風を考えるに、かなり大変なのだろう。

因みに横乳は相も変わらずこんにちはしていた。

 

「これは、えっと…こうして…ああ、こっちと連動してるから……はぁ、これはいつになったら終わるんでしょうか…。」

 

目に生気はない。こんな大変そうな組織なのに、独断で兵を動かす内部の馬鹿や、それを壊滅させて業務を滞らせる凶悪犯がこの前現れたらしい。なんとも嘆かわしい事か。

 

「せ、先生!?い、いつからそこに?…不審者みたいでビックリしました……」

 

「"すまん。話かけるタイミングが分からなかった。それはそうと、そんな格好の奴に不審者とは言われたく無い。"」

 

棒立ちの男と横乳丸出しで事務作業をする女なら断然前者の方がマシだろう。まぁ、見ていていたい方なら話は変わって来る。

 

「べ、別にキヴォトスでこの服装は何の問題もありません。それに、私には銃がありますから。」

 

日本には四季があるから…みたいに言うんじゃない。キヴォトスで横乳出してる奴なんて、俺の横乳発言を又聞きしたワカモくらいだ。つまり、全ての横乳はアコに通ずって訳だ。絶対に一般的じゃない。

 

「"まぁいいや、一応時間通り来たんだが仕事は大丈夫そうか?"」

 

手伝うつもりは無いが一応聞いておく。手伝おうものなら間違い無く足を引っ張ってシバかれる事は目に見えている。

 

「これくらい、いつもの事ですから。これは夜までに処理すれば良いですし、こちらは外出ついでに終わらせるもので…と、まあ殆どすぐに終わるような簡単な物ですので。」

 

嘘つけ絶対嘘だゾ

 

「ああ、業務提携の話でしたね、こちらの書類を見て頂けますか?」

 

アコが笑顔で渡して来た書類に書いてあったのは…

 

「"ゲヘナ風紀委員会への不満等監視報告要請?"」

 

「はい、正に先生にしか出来ない仕事です。シャーレ内部において、私達風紀委員会に対する不平不満を持つ勢力がいないかどうか、それを確認したいのです。」

 

簡単に言うとチクリ魔だ。

 

「"断る。"」

 

普通に当番生徒への裏切りだ。その上この女の事だ、「不安の芽は先に摘む」なんて言って独断で兵を動かして風紀委員長のバレるのが目に見える。

それに関与してみろ?とんでもない威力の紫光によって蜂の巣DEAD ENDだ。

 

「成程、そう来ますか。ですが良いのですか?これは今までお世話になった風紀委員会に借りを返せる、良い機会だと思いますよ?」

 

寧ろ負債が増えるから言ってんだよ!

 

「"なんか別の方法は無い?"」

 

「まぁ、断られることは想定内です。であれば、次はこちらを。」

 

ゲヘナ風紀委員会に対して思う事を二万字以内で記述せよ

 

「ちょっとした小テストのような物です。いつもお思いになってる事を、素直に書いて頂ければ。あっ、勿論虚偽の申告は許されません。バレないとは思わないで下さいね?筆跡や言葉選び、その他諸々から制作者が嘘をついたか見抜くなど、行政官としては朝飯前ですから。」

 

ドヤ顔で語るアコ。多分本気で書かせる気でいるのだろう。

 

「"いや〜…ちょっとキツいっす"」

 

何?「お労しいロリ率いる、やたら強い変態集団」って内容を18000文字以上で書き表わせと?無理では?

 

「何ですかその不満そうな顔は!私は、不穏な勢力に対する監視を常に怠る訳にはいかないのです!シャーレの実態は今でも分かった物ではありません!目的や構成や活動内容すら怪しい。その詳細を把握しようとするのは、至って自然な事!」

 

う〜ん正論!返す言葉もございません。

 

「私達ゲヘナ風紀委員会は活動内容の関係もあって、かなり敵の多い組織です。それでもこれまでどうにかやってきたのは、何を隠そう…私が!事前に不穏分子を片付け続けてきたからです!」

 

得意気に語るアコ。何故だか良く分からないが「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」という言葉を思い出した。何でだろうな?

 

「"まあ、そうなんだろうな。色々とお疲れ様。"」

 

実際俺も片付けられそうになった訳だし。

いや、庇護だったかw

 

「ですが、どうやら今までのようなやり方では足りなくなりつつあります。何せ、昨日も風紀委員会を狙ったテロが発生したのです。これ以上に警戒を強めていかねばなりません。」

 

「"何それ怖ッ、てか大丈夫か?"」

 

「はい。詳細を説明しますと…昨日の夜中、別館で夜通し仕事をしていたのですが、その時急に…停電になったんです!」

 

「"ほう、それでそれで"」

夜通し仕事…風紀委員長の背が小さい訳だ。

 

「仕事の途中に、突然の停電…これは間違いなく、風紀委員会の行政官である私が夜になっても一人仕事をしている事に気付き、何処かの敵対勢力が動いたに違いありません!」

 

興奮気味に語るアコだが間違い無くそれは勘違いだ。俺が敵対勢力なら孤立しているアコをボコって書類を燃やす。

 

「"俺は偶然だと思うけどねー。"」

 

「そんな筈ありません!私達の周囲には、隙あらば強襲しようと企んでいる者達が後を絶たないのです!少しでも隙を見せたら、すぐにでも食べられてしまいます…今回もそんな嫌がらせに違いありません。」

 

あ、ああ、そうだよ…ライナーは疲れているんだ!

 

「それでもそんな事無いと言い張るのであれば、賭けますか?犯人を探し出せたら、先生には逆立ちでグラウンド10周して貰いますよ?」

 

「"賭けん。俺に一切得が無い。"」

 

逆立ち10周は逆立ちホバーで移動を実行すれば損も無い。

 

「私は負ける気がしませんね、何せ心当たりのある容疑者は二桁以上います!いまから学園に戻って、各所に監視カメラを100台程設置すればすぐにでも…」

 

敵も仕事も多いとここまで頭がおかしくなれるのかぁ…

 

「ふぅ…失礼しました。私とした事が、少々興奮してしまったみたいですね。ふふっ……全く、私ともあろうことが落ち着きを失うだなんて…」

 

「"いや、お前は意外と「今日あった事も忘れて下さい。」

 

アビドス襲撃の際、ゲヘナな仕事を手伝うと言ってやった時の乱心っぷりを話そうとしたら邪魔された…

 

「では、先程の書類についてお願いしますね。私は仕事がありますので、これで…」

 

言い逃げするアコ。正直、「先程の書類」がどちらを指すのか分からないが取り敢えず捨てておく事にした。

 

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後日

 

[アコ]

先生、大事な用が一つ。それも急ぎの用なのですぐに来て頂けませんか?まさか…来ないとは言いませんよね?

 

 

最近なんか遠慮が無くなってきてない?

 

先日の呼び出し以降、私的なモモトークが増え、何故か偶に呼び出される様になった。

因みに先日の停電事件は配電盤の工事があった事が原因らしい。

 

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「"目が死んでるなぁ〜何かあったか?"」

 

目とは対象的に横乳は元気にこんにちはしている。

 

「…あぁ…いらっしゃいましたか、先生。何かありましたよ。はい、それはもうありましたとも。はぁ…」

 

経験上知っている。これはちょっと長くなる奴だ。

急ぎの用だけ聞いてすぐにでも帰るべきだった!取り敢えず脳死で相槌打っとくか…

 

「まずは今朝、学園に到着した時の事です。委員会の教室に向かおうとした時、何と…エレベーターが壊れていたんです!」

 

「"運が悪いなぁ…"」

 

「そのせいで私が1日中、階段をどれだけ上り下りしたことか!……役職柄、会う方も行く場所も多いので、本当にとんでもない回数でした……既にもう100フロア分は移動したはずです!」

 

「"マッスル行政官…"」

 

「何ですかそれ?…それだけではありません!お昼に買ったコロッケは何故か少し焦げてましたし、パトロールを始めた途端に夕立に会い、冷蔵庫に大事に取っておいたパンはいつの間に賞味期限切れ、いつものルートが工事中で遠回りを強いられ…全部そんな感じだったんです!何と言う悪意、何と言う陰謀……」

 

「"おい!パンは間違い無くお前の管理不足じゃねーか!"」

 

他のも偶々で片付けられる事象ばかりだ。本当にこいつの頭が心配になってきた。

 

「いいえ、これは明白な悪意です!風紀委員会の行政官に対する、嫌がらせに違いありません!何なら賭けますか?この陰謀を暴けたら、先生には裸でダンスでもして頂きましょうか?」

 

「"何?賭け事大好きなのお前?"」

 

やっぱ風紀委員会ってそういう組織じゃん!そもそも賭けって行政官としてどうなの?

 

「終いには万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)から意味不明な文章が届きますし……「風紀委員達のそれぞれの靴のサイズと、10年後の年間降水量の相関関係を調査してもらおう」って、一体何を言っているんですか!?」

 

本当に何を言ってるんですか!?

 

「"あーうん、これは明確な悪意だわ……あっ!"」

迂闊…意味の分からなさに思わず肯定してしまった。こんな状態の人間を肯定しても間違い無く事態は好転しない…

 

「そうでしょう先生!やはりこれは風紀委員会を貶める陰謀に違いありません!そうと決まれば…」

 

やはりこうなる。…だが、止める手立てはある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狂人の対象方法は二つある。

一つは全力疾走で逃げ出す。もう一つは……

 

「"…………ただろ…"」

 

「え?」

 

「"思考盗聴しただろ!!!"」

 

 

 

 

自分自身が目の前の狂人が霞む程の狂人になれば良い。

 

「えっ?思考……なんですか?」

 

アルミホイルを取り出し、自分の頭と同じくらいのアルミホイルハットを作り始める。

 

「"とぼけるな!俺の思考を盗聴していただろ!?クソッ!水素水と無農薬野菜を摂っていれば思考盗聴を防げるというのは嘘だったのか!やはり信じるべきは己と妹とアルミホイルだ!"」

 

「先生?本当にどうしました?……いつも以上に様子がおかしいですよ?」

 

完成したアルミホイルハットを頭に被る。

 

「"心配しているフリなど意味がない!…知っているんだぞ…お前がゲマトリアから派遣された監視員である事を!ゲマトリアだけじゃない、俺を付け回す集団ストーカーは他にもいる。どうせお前等もキヴォトスが平面である事を否定して、球体説を押し付けて来るんだろう!?アビドスの人工砂嵐だって本当はゲマトリアがやってるんだろう!?真実を知っているだけですぐに迫害される!許されていいのか?こんな事が!!こんな世界が!!!俺はこんな世界を変えてやる!!このテスラ缶でなぁぁぁ!!!マイナスイオンの力を思い知れぇぇぇぇ!!!"」

 

悲しい事に、ゲマトリアと集団ストーカーがいるのは事実だ。

 

「も、もうこんな時間ですね。用事も済んだ事ですし、そろそろ行かなくては。」

 

 

 

本当におかしくなったと勘違いしたアコは足速に立ち去った。救急医療部かヴァルキューレを呼ばれる前にさっさと帰るとしよう。

 

 

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[ヒナ]

先生。アコの様子がおかしい。

 

[ブライ]

いつもおかしくないか?この前も横乳丸出しだったから注意したんだけど、聞く耳を持たなかった。

 

[ヒナ]

それはもう諦めてる。問題はそこじゃない

 

[ブライ]

諦めちゃったかー

 

[ヒナ]

うん、諦めた。話を戻すと…

アコはある日を境に、アルミホイルで出来た帽子を被って、訳の分からない事を言い始めたの

先生は何か知らない?

 

[ブライ]

それは多分、厨二病だ。特に害がある訳じゃない。仕事に支障をきたすようなら別のやべぇ病気なので医療機関にぶち込んでくれ。

 

[ヒナ]

先日、アルミホイルの帽子を被った先生とアコが口論している所を目撃した生徒がいる

これはどういう事?

 

[ブライ]

はい!ただちに対処して参ります!だから許して!

 

 

 

 

 

 

この後、目茶苦茶セットクした。

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

いや〜ユウカ様々ですわ!時間が大量に取れるお陰で、このゲームもやっとクリアが見えてきた………あっ死んだ…

 

 

 

 

\ピコン/

 

暇になった右手が通知をタップし、モモトークが開く。

 

「"なん……だと……?"」

 

あろうことかアコからの呼び出しだ。演技であんな狂人ムーヴをした俺を呼び出すというのか??しかもこんな夜中に?狂人を真似る奴もやべぇって徒然草で学ばなかったのか?クリア目前なんだぜ?行かなきゃダメ〜?

 

 

既読は付いている。逃げ道はもう無い。

 

 

 

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夜中であるというのに、アコの横には書類の山があった。

そして、いつも通りの物がこんばんはしている。

 

「あら、先生………ああ、そういえば連絡していましたね。」

 

「"……また、何かあったのか……"」

 

「ご心配はありがたいのですが、本当に大した事は何も…。大きな出来事も無く、平凡な1日でしたよ。」

 

「"平凡な1日でその量の書類?"」

 

「いつもの事ですよ。こういう仕事は決裁の問題もあって、行政官に回ってきがちなんです。まあ、行政官としての宿命のようなものですね。」

 

生きる為に働くのか…働く為に生きるのか…そんな事を考えていると

 

「あっ、お手伝いとかは結構です。先生におまかせすると、帰って仕事が増えそうですし…」

 

「"んな事知ってんだよ!お前何の為に俺呼んだんだよ!"」

こっちクリア目前のゲームを放置して来てんだよ!

 

「あぁ、でしたらこの箱の中身を処分して頂けますか?確か捨てる物しか入って無いはずなので。」

 

アコが指を指した先にあったのは一つの段ボール。絶対これは明日以降でもいいやつだろ…

 

「"分かったよ…"」

この女、よもや理由もなしに我を呼んだのではあるまいな?

 

「一応ざっと、確認しますね。」

 

「"おう"」

 

「えー、万魔殿から送られてきた書類という名のゴミ」

 

陰謀論者に目覚めたアコをセットクする際に知った事だが、万魔殿というのはゲヘナの生徒会らしい。あんな怪文書を書く人間が学校のトップとは、なんと嘆かわしい。

 

「色々危ない物を入れられたりかけらりたりして、もう使えない靴と…」

 

ん?

 

「「この風紀委員会の犬め!」と書かれたペット用の首輪…」

 

「"おいまて、普通にイジメやないか。"」

 

「まあ、向こうはそういう意図なのかもしれませんが…ただの八つ当たりのような物ですよ。…こんなものはどうでも良いのです。私にダメージはありませんし。行政官として、これくらい大した事ありませんよ。」

 

冷めた目で語るアコ。イジメはイジメられた本人が云々と言うが、客観的に見てこれはよろしくない。…まあ、本人が望まないのならばこれ以上首を突っ込む事こそ、更によろしくない状況を作りかねない訳だが…

 

「"人は案外、どーでもいい事に囚われる生き物だぞ……"」

 

「それはアレですか?気を回している様に見せかけて、暗に私が「ストレスを管理しきれていない」とでも言ってるんですか?管理と名の付く物において、全て完璧に近いこの私に?」

 

さっきまでのクールなお目目はどうした?憤慨した様子でこちらに詰め寄って来る。

 

「"ほら見ろ!急にヒスる!そういう所だよ。"」

 

「ヒスっ、なっ!?まさかの返しでしたね…まあ、勿論ストレスが一つも無いと言えば嘘ですが…問題ばかりですし、風紀委員達が次々に問題を抱えて大変ですし、委員長はいつも忙しくて中々会えませんし…真夜中まで仕事が終わらず…」

 

「"ちゃんと言えたじゃねえか………。"」

 

『聞けて良かったです。』

 

珍しくアロナが乗ってくれたが、何故かアロナの声は他人には聞こえない。

 

「まあ、色々と歯がゆくて思い通りに行かなくて、ストレスは溜まりはしますが……自己管理出来てると思うのですけれど…ですが確かに、考えてみると最近は以前より酷いような……」

 

連邦生徒会長の失踪によるキヴォトス全体の治安の悪化。各校の治安維持組織の負担が増える事は必然。アコがアルミホイルを被り始めたとしてもそれは仕方のない事だ。

 

「最近、変わったこと……先生と会う事が増えたくらいで…つまり、私のストレスが悪化したのは先生のせいなのでは…?」

 

まさかの結論だ。

この痴女ー!!ちーがーうだーろーっ!違うだろーォッ!

 

「"俺は悪くねぇっ!俺は悪くねぇっ!"」

 

「何だかそんな気がして来ました!そうに違いありません!よく考えれば先生と会ってからといもの、悩みの悩みの種が増える一方です!動向は気になりますし、目障りと言いますか、お邪魔虫といいますか…何だかむしゃくしゃするんです!」

 

「"なら一々呼び出すんじゃねぇぇ!"」

 

「必要ないなら呼び出しませんよ!………ふぅ…ようやく点と点が繋がりました!仕事中の停電も、エレベーターの故障も、焦げたコロッケも、パンの賞味期限も…全部、全部先生のせいです!」

 

「"そんだけ暇ならゲームするわ!後、賞味期限なら別に食べられたから覚えとけ横乳!"」

 

ただし、美味しさは保証されない。

 

「いいえ!とにかく全部先生のせいです!後、普通にセクハラなので訴えますよ!」

 

「"すみませんでした!セクハラについては許して下さい。俺にはミレニアムランドを救う使命があるんです。ついでに全部俺のせいするのも止めて下さい。"」

 

「それで許されたらヴァルキューレは要らないんですよ!」

 

「"うるせぇ!俺だってお気に入りのラーメン屋をお前に吹き飛ばされたし、お前から逃げる為にアルミホイル被ったらヒナに怒られたし、お前だって俺のストレッサーなんだよ!君と悪い意味で響き合う会うRPGなんだよ!"」

 

「何を訳の分からない事を………ふふっ、どうやら話は平行線のようですね…こうなったら賭けますか?負けたらこの首輪を付けて犬のようにワンと言って貰いましょう!」

 

「"日和るなよ、天雨アホ。おさんぽもセットに決まってんだろうが!"」

 

引き返せるうちは旅ではない。引き返せなくなってからが旅なのだ。この賭けもそうだ。その程度の対価で人の尊厳は無くならない。人としての尊厳を捨てた時、初めて賭けとなるのだ。故におさんぽ。

 

…………俺は一体何を考えているんだ?

 

「えっ!?え、あれ…今そういう流れでした?…それと今、アホって言いました?」

 

頭のおかしい提案に冷静さを欠くと思っていたが、そうでもないらしい。しっかりと内容を把握している。

 

「"俺は一応教師らしいぜ?教師が生徒の名前を間違えるかよ。"」

 

「でも、アレじゃないですか、賭けと言っても今すぐに何か道具でもあるわけでも無く……」

 

「"道具が無くてもあっち向いてホイとか出来るだろ?俺現金派だしコイントスとか殴り合いでも良いぞ?"」

 

「ちょ、ちょっと待って下さい!現金派と殴り合いは関係なくないですか?……それに、本当にやるんですか?」

 

逆に何故こいつは引き下がると思っているのだろう。まぁ、引き下がらせるつもりも無いが。

 

「"あららぁー?負けるのが怖いんでちゅか?戦う前から負ける事だけを考えてるんでちゅか?どうしようもない負け犬さんですねぇ〜。"」

 

「良いでしょう!やりますよ!やってやりますよコイントス!コインは私が投げます。先生は裏か表か答えて下さい。」

 

「"いいよ〜。好きなタイミングで投げてくれ。"」

 

プライドが高い人間って御しやすいなぁ

 

チリーーン    パン

 

アコの親指に弾かれコインがアコの左手の甲に押さえつけられる。

 

「"表だな。"」

 

「では私は裏です。……準備は良いですね?結果は………お、表!?………」

 

ソロ冒険者の動体視力を舐めてはいけない。空中に投げられたコインが何回転してどう落ちたなんて簡単に見えてしまう。断じてイカサマでは無い。まぁ、あっち向いてホイが選ばれたらイカサマする気満々だったけど……

 

「……そ、その…先生?」

 

「"あー、そうだな、犬は自分で首輪なんて付けれんよな。"」

 

「ま、待って下さい!こ、ここでですか?…その、えっと…ここはちょっと…」

 

「"何?風紀委員会ってペット禁止なの?じゃあ廊下でやる?"」

 

「いえ、そうではなく……こ、声を出したら、聞こえてしまうかもしれませんし…うっ…うっ…」

 

そんな格好をしていても、恥ずかしい事はあるんだなぁ

 

「"こんな真夜中の学校に人なんていない。元気に鳴いて、元気に駆け回ってくれ!"」

 

「……………」

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

「うぅっ、こんな格好…っ!……この屈辱、絶対に忘れませんからね!」

 

首輪を付けヨツンヴァインのアコが頬を赤らめ、目に涙を貯めながら俺に向かって宣言する。何処かで扉が開く音がした。

 

「"ああ、俺もこの光景を生涯忘れる事はないだろう…"」

 

素晴らしい…これ以上の芸術作品は存在し得ないでしょう。

 

「"にしても…普通に喋るし、何か犬っぽくねぇなぁ?"」

 

「……わ、わん……」

 

顔が真っ赤だ。こいつは自分が人だと勘違いしている。

 

「"3回だよ3回!お前は犬だ!恥じらいなど捨てろ!"」

 

「…………ワン!ワン!ワン!」

 

もはやヤケクソだ。だがそれが良い!

 

「"やっぱりアコは賢いなぁ!"」

 

アコの頭を全力でワシャワシャする。犬を飼った事は無いが、もし飼った場合に一番やってみたかったのはこれだ。

 

「ちょ、先生止めて下さい!」

 

「"犬は喋らない"」

 

「………」

 

「"犬は喋らない"」

 

「……わん…」

 

その後、暫くワシャワシャした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「"良し!後はおさんぽだな!"」

 

「えっ、!?待って下さい!これ以上は流石に!…ごめんなさい…調子に乗り過ぎました……」

 

 

ヨツンヴァインの謝罪って初めてみたなぁ

 

「"分かったよ…でも、残念だなぁ…幻滅しちゃうなぁ…ゲヘナの行政官ともあろう人が、自分から持ちかけた約束を破るなんて…これを知ったら風紀委員長はどう思うだろうなぁ…"」

 

普通に破ろうが破るまいがドン引きだけどな

 

「……………」

 

この後目茶苦茶お◯んぽした。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

「"いや〜思ったより早くてビックリしたわ。"」

 

「早く終わらせるのに必死だったんです!」

 

「"確かに、終始ハァハァ言ってて全く余裕なさそうだったな。"」

 

「言い方を考えて下さい!それに仕方ないでしょう。私も初めてだったんですし…」

 

「"当たり前だろ!定期的に四足歩行やってる人とか関わりたくないわ!"」

 

「はぁ…全く…屈辱です。まさか、こんな扱いを受けるだなんて……」

 

「"興奮した?"」

 

「してません!…まぁ、冷静に考えてみると私の方こそ、大人げない事とか、だいぶ無茶なことも言いましたし…」

 

やめろよ…謝られるとそれなりの事をした俺も謝らないといけなくなく。

 

「先生がいると何だか、色々と我慢出来なくなって……それにその、だいぶスッキリしたと言いますか……」

 

お互いやべぇ扉を開けてしまったようだ。

 

「と、とにかく!これで全部チャラですから!」

 

「"ああそうだ!絶対それが良い!今日もこの前も何も無かった!ヨシ!"」

 

だってバレたら間違い無く連邦生徒会に干されるし!

 

 

 

その後、段ボールの中身を処理する事を忘れシャーレに帰った。首輪を持ち帰ってしまったが、どうせ捨てる物らしいしセーフだろう。寝室にでもぶん投げておこう。

 

──────────────────────────

 

学マス個別コミュ10.5話の美鈴に惚気る手毬のお陰で少しマシになった。ガチャから星南会長でたら多分治るわ。

抗生剤はオマケ。

 

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

  • 紫封筒
  • 虹封筒
  • ピンク封筒
  • 百鬼夜行のピンク髪メカクレモブを実装しろ
  • ベアトリーチェはよく見ればシコリティ高い
  • いいからお前は全国のタカハシさんに謝れ!
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