透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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25.勇者アリスにお任せですも!

 

偶に話を聞く「アスナで過酷できないマン」とは実在するのだろうか?

 

絆ストーリーはちょっとビビったけど、メモロビが叡智過ぎるし、その後にちゃんと恥じらいがある事が分かって最終的に寧ろ過酷オリティポイントが加点されました。

 

──────────────────────────

 

カリンは捕縛済み、後はアスナをボコしてアカネをしばいたから脱獄したアリスと合流し鏡を探して皆で帰るだけ………のはずだ

 

 

 

「先生、当たりません……」

 

「ツルツル滑ってるせいで余計回避率が上がった気がする!」

 

覚悟を決めた双子がアスナを狙い撃ち始めたのだが何故か紙一重で回避されてしまう。

 

「"なんでだぁぁぁ!"」

 

戦闘センスとか直感とか関係無くおかしいだろ!何?メタルなスライムなの?超高校級の幸運なの?銅像建てればいいの?

 

「"…いや、逆に俺が撃てば当たるんじゃね?"」

 

逆転の発想。俺は天才かもしれない。

 

目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…

 

パンッ!パンッ!パンッ!

 

「"ま、こんなもんだな。"」ドヤッ

 

「この前と同じだね!」

 

ゲームでも命中率5%の攻撃が回避率95%の奴に当たる事なんて殆どないだろ?何が逆になんだ?

 

「"よし、モモイ…あの粘液のまみれの所に行ってアスナを押さえて来い。"」

 

「いやだよ!臭いし!」

 

「"でも動くと当たらないだろぉ?"」

 

「先生が行ってくれば良いじゃん!」

 

「"いやだよ!臭いし!ほら、時間ないんだ。アカネと合流されたら───"」

 

「お呼びですか?」

 

「うわっ、イカ臭っ!……何これ?」

 

アカネだけではなく警備用のロボやユウカまで来るとは…まあ、後ろのロボット達はすぐ壊せるオマケだ。

 

「先生の汁だよ!ヌルヌルしてて全然立てない!」ツルッ

 

「えぇ………」

 

「いくらメイドとは言え、そのような業務は…」

 

「"語弊のある言い方はやめろ!エロ同人の竿役でもこんなに出らんわ!"」

 

目測ではあるが、粘液が飛び散った範囲は畳4畳分。血液ですら大パニックなのに精液だけでこれはどう考えても絶対にあり得ないだろ。

…まあ、実際の所、俺の魔力を元に生成された粘液なので「先生の汁」という表現を不適切とは言い切れない。

 

 

「「…………………」」

 

養豚場の豚を見るような冷たい目だ…必死過ぎて言葉選びを間違えた。戦いでも何でも冷静さを欠いた奴が負けるのだ。

 

「…まさかアスナ先輩がこんな事になるなんて…猶予を与えた事は間違いだったかしら…こうなってしまったら、もう悪戯では許さないわ。無条件の停学や拘禁は覚悟した方が良い。」

 

何か俺がガチ逮捕案件やらかしたみたいな言い方やめろ

 

「"…あー、そういえば、近々こいつらの従姉妹のシロコの結婚式なんだ。俺が身代わりになるからその期間だけ、こいつらを見逃してくれないか?…従姉妹のシロコって韻踏んでんな。"」

 

ちらっと調べた知識だが、チタンはそれなりに頑丈らしい。シャッターを破ったアカネの爆弾の残量どれ程だろうか。ここまでのシャッターも含めるとそう多くは無いだろう。

 

「実はそうなの。」

 

「結婚式が終わればちゃんと自首するから!」

 

「許される訳ないでしょ!それに先生も、シャーレに抗議文くらいは送らせて頂きますので。ご承知おき下さい。」

 

邪智暴虐の太ももは冷酷であった。

 

「"困ったなぁ…実はクレーム対応は苦手でな、今度当番に来た時にでも手伝ってくれないか?"」

 

「丁重にお断りします。…逆に得意な業務が何か教えて欲しいくらいですよ。」

 

確かに、書類関係ではユウカの足元にすら及ばないというか、殆どの生徒の腰辺りにも及ばない…だが…

 

「"それを言ったら戦争だろうが!"」

 

武力行使できるもん!雑魚相手には強いもん!

 

「私達を突破するつもりですか?」

 

「"アスナが今もツルツル滑ってるからそのつもりだ。だが、お前等がイカ臭いヌルヌルに手を突っ込んでアスナを救出するなら全力で逃げる。"」

 

暫しの沈黙の末、二人はロボットを使用しアスナの救出を試みた。

 

「"ト□ン"」

 

直線上に放たれる雷撃で救出を試みたロボの後ろに位置していた列もお釈迦になった。

詠唱や突き出した手には何の意味も無い。

 

「そう簡単には行きませんか…」

 

「"逆に何故行けると思ったんだ……"」

 

イカ臭いヌルヌルを拒絶するあまり、IQが低下しておられる。

 

「先生!やるんだね!今!ここで!」

 

開戦の合図と勘違いさせてしまったようだ。双子は銃を構える。

 

「"まあまあ、銃を下ろせ。"」

 

「え?」

 

「"俺達には話し合う為の言葉があるからな、銃は必要ないんじゃないか?"」

 

「?」

 

ウィィィン

 

「この音って………」

 

ロボを吹き飛ばした時に見えたあいつの物だ。

 

「"ドーショー!ドーショー!"」

 

「「「「??」」」」

 

「お姉ちゃん!あれだよ!」

 

「あっ!あれか!」

 

冥人になった者かモンゴル語の知識が無ければ対応できないあの言葉…メイドと算術使いには対応出来まい。

 

「光よ!!」

 

廊下の向こう側から放たれる極太紫電…これが本当は実弾兵器って言われても信じる人はいるのだろうか。

 

ドカアアァァン

 

「「きゃあっ!」」

 

「くっ!……ア、アスナ先輩、ユウカ!?大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫じゃないよー!何これめっちゃ痛い、1ミリも動きたくない!」

 

ワンターンスリーキルゥ

3人が床ペロしてくれている状況は非常に嬉しいのだが、レールガンの勢のあまり、イカ臭いのがこちらへ飛んで来た。

 

「"仲間の心配をするのは結構だが、魔術師相手に油断したら足元すくわれるぜ!……てか、固められるぜ!"」

 

勇者は「光よ!!」と言われた。すると光と手足を岩で固めらた少女達の姿があった。 ブライはその光景を見て、良しとされた。

 

善のカルマが溜まっちまうぅぅ。デルシン君で虐殺の限りを尽くしていたあの頃が嘘みたいだぜ!

 

「そんなっ!」

 

「私まで!」

 

「"ユウカに抵抗されたら困るし仕方ないだろ。それに、ユウカを傷つけるなんて俺には絶対できない。"」

 

「先生……」

 

セミナー襲撃だけでもヤバいのにユウカをボコった事がノアにバレたら絶対にヤバいからな。薄い復讐帳が厚くなる。

 

「"それはそうと、我が弟子よ、よくやった。お前はいずれ俺を超えるだろう。"」

 

「はい!アリスは先程の戦闘で確実にレベルアップしました。ゲームの腕も上がった気がします!」

 

多分それは気の所為だ。

 

「アリスちゃん!」

 

「どうしてここに?」

 

「保管室に向かう途中に、考えてました。どんなゲームでも、主人公達は決して仲間の事を諦めたりしませんでした。なのでアリスもそうします!」

 

手足を拘束された女子高生3人、内1名は粘液まみれを挟んでの感動的場面。絵面がヤバい。

 

「アリスちゃん……」

 

「"もう立派な勇者だぜ……"」

 

よし!エクシリア2とダンガン□ンパシリーズと超探偵の奴やらせるか。

 

鏡はまだ持っていなかったか…そのお陰で楽に済んだしヨシ!

 

「それじゃあ行こう!鏡を取りに!」

 

「"すまん、ちょっとトイレに行くから先に行っといてくれ。"」

 

「えー、こんな時に……。じゃあ保管室でまってるよ。」

 

「"おう!"」

 

「良く私達の前で話せますね…」

 

勝者の特権だ。

 

「"まあ、敵は全滅した事だし、ヌルヌルを避けてゆっくり遠回りしていけ。"」

 

ヌルヌルの向こう側にいるアリスと双子はそれぞれ別ルートで保管室を目指し始める。それを見届ける間ずっとユウカに睨まれていた。

 

「御手洗いに向かわれるのでは?」

 

「"ちょっとやる事があってな。"」

 

モモイ達には見せられないが、身動きの取れない3人の女がいるんだ。やる事は一つ。鏡探しなどそんなに人数は要らないだろうし報酬の前払いというやつだ。

 

 

 

 

「…?先生、それは何をされているのでしょうか?」

 

博識そうなメイドにも知らない事はあるようだ。

 

「"ラジオ体操第一ってあるだろ?第一って事はそれ以降もあるんじゃないかって調べた色々出てきた訳だ。それをやってる。"」

 

「質問が悪かったですね。何故そのような事をしているのですか。」

 

「多分ただの挑発よ。気にしなくて良いわ。」

 

ユウカからは、お前早よ帰れオーラが出ている。

 

「"大正解だユウカ。さっきからずっと繰り返してるこの動きは、第二の序盤に出てくる手足の曲げ伸ばしという奴でな…中々ムカつく動きなので自由に動けないお前等の前でやっている。俺を性犯罪者みたいな目で見たお前等が悪い。"」

 

「やっぱり…」

 

「あはは!性格悪〜い!」

 

「"そんなに褒めても鳴子なしのソーラン節しかでねぇよ。見るる?"」

 

「結構です!」

 

拒否されたがソーラン節を踊り切り、暫く反復横跳びをした後本当に尿意が来たのでトイレへ向かった。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

気分爽快!そろそろ鏡は見つかった頃か?

 

なんて思いながらトイレから出ると廊下に小さな影が一つ…髪の長さ的にアリスではないな………猫耳も無い………ジャラジャラと音を立て、こっちに向かって来る

 

「……………」

 

スカジャンとメイド服、赤毛のロリ…鎖で繋がれた2丁のサブマシンガン………コールサイン00何故こんな所に!?僕のデータに無いぞ!!

 

「"こんばんは……"」

 

さて、別方向に曲がるぞ!俺はただの通行人Aだ!

 

背を向けて歩き出すが、そう簡単には許してくれ無かった。

 

「…あんた、先生だろ?何でこんな所にいる?ここはセミナーの連中くらいしか入れないはずだろ?」

 

それはこっちの台詞だ!

 

「"そういう君はC&Cの美甘ネルだろ?下校時刻は遠に過ぎてるはずだが?"」

 

「質問を質問で返すなあーっ!!疑問文には疑問文で答えろと生徒に教えているのか?あたしが「何でここにいる?」と聞いているんだッ!」

 

何となくこいつとは奇妙な友情を感じそうな気がする。気がするだけだ…

 

「"ハハッ…ただの仕事ですよ。セミナー会計のユウカに呼ばれてな。ほら、ミレニアムプライスとかで忙しいだろ?"」

 

「そうか…じゃあ何で女子トイレから出てきたんだ?」

 

確かにここは女子トイレ前だし、俺はここを使用した。しかし、これには水溜りより深い訳がある。

 

「"キヴォトスに男子トイレが少な過ぎるんだよッ!緊急時だったんだよ!"」

 

これはマジで声を大にして言いたい!特に学園内!多目的トイレだって何処にでもある訳じゃないしトイレ如きで滅茶苦茶苦労している。

 

「…ま、まぁ、緊急時なら仕方ないよな?」

 

本当に他のC&Cメンバーと連絡は取っていないのか?

 

「"だろ?緊急なら仕方ないよな!……それじゃ"」

 

どちらにせよ、間違い無く怪しまれている。それならば保管室とは逆方向に離れてネルに追わせる。背後の警戒を怠るな。

 

「あたしも緊急の仕事でな、面貸せよ先生。」

 

「"へ、へぇ~、どんな仕事?"」

 

面貸せってそういう意味だよな?ボコされる心当たりしかない。

 

「「ブライの使用する魔法について調べてこい」ってよ。まあ、早い話…あたしと戦え。」

 

直球ドストレートが過ぎる。

 

「"やだなぁ、生徒に暴力を振るう教師が何処に居るんだよ?バイオレンスなのはダメ!死刑!"」

 

戦って分かり会えるのは少年マンガだけなんだよ!

 

「D.Uでやってんだろ!……それにこれは暴力じゃねぇ…あたしからの依頼だ。」

 

鏡や襲撃の件を知ってる素振りは無い。本当にただ戦う為だけにここにいるようだ。

 

「"…分かった…だが、万一に加減ミスったら死ぬぜ?………俺がな!"」

 

これで引いてはくれないだろうか?

 

「しっかり。手加減はしてやるよ。」

 

ネルは防塵マスクを装備した。

toxic対策もバッチリかよ……まあ、流石に誰が何をやってるか分からない状態でやべぇ粉振りまく程非常識じゃねぇ……てか、あの映像だけで毒って勘付くとか俺の事好き過ぎだろ依頼主。

 

「"そいつは有り難い。"」

 

C&Cがミレニアム最強と言われる所以、美甘ネル。

キヴォトス最強や最高と言われる化け物とは何度か対峙した事はあったが勝てる気はしなかった。しかし、それは横槍が入る可能性があったからだ……

だが今回は違う。C&Cとユウカは捕縛済…タイマンの上、手加減してくれるならば勝てる可能性はある。

 

「"俺は普通に岩とか飛ばすけど…"」

 

「砕く」

 

「"水とかも出るぞ…"」

 

「押し通る」

 

「"電撃は?"」

 

「耐える」

 

この人は本当にやるんだろうなぁ……

 

「"服だけを溶かすスライムは?"」

 

普通に出せないけど…

 

「出したらてめぇをぶっ殺す!」

 

ネルは顔を赤くして拒絶する。粗暴な口調の割には恥じらいはあるようだ。

 

 

「"…そろそろ始めようか……"」

 

先程まで恥じらっていたネルの姿は無い。銃口は既にこちらを向いている。本当に手加減してくれる気はあるんだろうか?アロナ過労死しない?

 

ミレニアム最強が相手だ、初手から敵前方に鉄壁を生成して距離を空ける。

 

ダダダダダダダダッ!  ドンッ!

 

…ホシノのアレは結構手加減していたらしい……

鉄壁の下部は銃撃によりボロボロにされ、弱った所を蹴破られた。普通のサブマシンガン2丁ならばこうはならない…

 

やはりキヴォトス人は無意識的に銃弾を強化する魔術を使っている。実銃の威力などキヴォトスに来て初めて知ったが、威力がまばらだ。銃の種類で云々は勿論ある。しかし、それだけでは片付けられない例も幾つかあった。

 

ホシノの壁破壊、アルの何か気合を入れたら爆発する弾、ヒナの紫色の弾丸……その三つの例を見るに弾丸の威力は意思や魔力……神秘の質や量が関係するという事だろうか。そして、ボロボロになった壁を見るに、ネルの神秘も中々に凄い。…と思う。ゲマトリア達の様に神秘を観測する方法を持ち得ないのでただの憶測に過ぎないが。

 

「"いやー、ここまで強いとか聞いてないわ〜"」

 

「そうかよ。取り敢えず、逃げてねぇーのは褒めてやるよ。」

 

逃げる時間をくれない癖に…

 

「"リロード中にでも逃げようかな?"」

 

「撃ち切る前に仕留める。」

 

やっぱりな。てか、サブマシンガンってどんだけ弾が入るんだ?

 

壁を大量生産しようが、前後で挟もうがリロードの隙を与える事になる……

 

「"ト□ン"」

 

直線上に電撃が放たれる。

技名の詠唱も突き出した手には何の意味も無い。

 

「あっぶね!」

 

「"耐えるんじゃ無かったのか?"」

 

避けられた…俊敏性も高い…距離を取っても回避の猶予を与えるだけであまり良い事はないだろう。まあ、廊下を埋め尽くす物量で攻める、もしくは……

 

「わざわざ当たる必要もねぇだろ。」

 

全く持ってその通り。

 

ネルの足元付近までの床を凍らせ逆風を吹かせる。これでこっちには攻められない。さて、どうしたものか…

 

ダダッ! 

 

「この程度であたしの歩みを止められると思うなよ。」

 

銃弾で壁に穴を空け、その穴に指を突っ込む。

 

ダダッ!ダダッ!ダダッ!ダダッ!

 

それを繰り返しこちらに近づいて来るつもりだ…

 

「"ト□ン"」

技名の詠(ry

 

「クソッ!そんなポンポン撃って良いものじゃねぇだろそれ!」

 

そんなポンポン避けて良いものでも無いと思う。

回避を選択し、体勢を崩したネルが床の上を滑って行く。

 

ドドドドドドドドド

 

滑って行くネルに大人気なく石をガトリングの様に放ち鈍い音が響く。正直ここまでしたくは無いが、こうでもしないと勝てるビジョンが見えない。

 

「痛ってぇなぁ!」

 

出血しているし間違い無くダメージは入ったのだが、ちょっと転んだだけかの様に壁に寄りかかるでも無く普通に立ち始める。

 

「"えっ!?マジ?まだ立つの!?普通に流血してんだけど?もう引き分けで良くない?"」

 

降参してくれるのが一番良い。続行するにせよ、こうなれば相手の銃弾が尽きるまでこのまま耐久すれば良い。6割くらいは勝ったような物だ。

 

「引き分け?ふざけんな!あたし言ったよなぁ?「この程度であたしの歩みを止められると思うなよ。」ってよぉ。」

 

体勢を立て直して、走って、飛んで………壁走り!?ムカついて若干手加減忘れてません?大丈夫俺?

 

囧「"うああああああ一なんで一!……ト□ン"」

 

壁走り&壁キックにより距離を詰めて来る。当然の事ながら壁キックのタイミングをずらしてト□ンは避けられる。無駄に高いミレニアムの天井が今は恨めしい!

……こうなれば、そろそろアレを出すか…

 

「無駄にでけぇまち針持って逃走ってふざけてんのかぁ?」

 

ダダダダダダダダッ!

 

「"大真面目ですけどぉ!?"」

 

ドンッ!

 

先程と同じく生成した壁は呆気なく蹴破られる。ダンボールかな?

 

「残念だったな先生、この間合いであたしに勝てる奴なんざ、キヴォトスに一人もいねぇ!」

 

やだ…この人かっこいい……

 

「"夢女子量産してそうだなお前。…ちょっと墜ちかけたわ。"」

 

宣言通りなら。

 

「夢…あ?なんだそ──ッ!?」

 

その時ネルに電流走る。

 

「"そういえばさ、別にト□ンに詠唱とかいらねぇし、必ずしも手から出る訳じゃねぇんだわ。"」

 

膝すらつかない。そりゃあ合法的な出力で勝てる相手なら学園最強なんて呼ばれる訳ないか…

 

「そう、かよ……何だこれ!!」

 

ブライに銃口を向けようとしたネルの手が止まる。

 

「"素敵なチェーンだけどよ、ちょっと寂しいからプレゼントだ!"」

 

チェーンは大きな鉄塊に飲み込まれていた。

 

ネルが取れる選択肢は三つ

タフさを活かして、隙を晒しながら鉄塊を破壊する。

銃を捨ててのステゴロ勝負。

諦めて全力逃亡。

 

どの択も取らせる気は無いが、あの性格なら逃亡だけは絶対無いだろう。

 

「"富竹フラッシュ!"」

 

俺は自ら強く発光しスタングレネードとなった!

 

この光で0.5秒でも動きが止まれば良い。これは勝利の為の大いなる時間稼ぎだ。

 

その僅かな時間を使いネルの背後に回り込む。

 

「……何しやがった?」

 

ネルの両手に銃は無い。ステゴロ勝負を選んだようだ。

 

「"どっちについてだ?"」

 

「どっちもだ。説明しろ。」

 

「"仕方ねぇなぁ……まず、俺はスタングレネードになった。"」

 

「はぁ?」

 

「"そして、さっき持っていた、まち針でお前の影を刺して固定した。それが今俺に対してお前が不用心に背中を晒してる理由だ。"」

 

「訳わかんねぇ……」

 

「"それがネタ武器という物だ。"」

 

今の説明で理解できた方が怖い。

 

「"ま、お前の負けって事だ。魔法についてはもう分かっただろ?仕事は終わりだ、00。"」

 

「はぁ?私が負けた?まだ勝ってねぇだけだ。…まあ良い、確かにお前の言う通りこんだけやりぁ十分だ。」

 

どんだけ負けず嫌いなんだこの人

 

「"おっそうだな。じゃ、まち針取るけどマジで攻撃してくるなよ?すぐに帰って報告しに行けよ?フリじゃないからな?本当だからな?"」

 

本当にフリじゃないぞ

 

「しつけぇ!分かったから早く取れ!」

 

カチャン

 

まち針の下から岩を生やしてまち針を外す。このまち針の場合、固定された影と自分の影が重なると自分も固定される事になる。本当に扱いづらいし、魔法を使える相手の場合は今みたいに外されるのでクソ弱い。対複数戦でもだ。生物限定で足止めできるこいつは銃弾数発ですぐに吹き飛ぶだろう。それ以外にも許容量とか色々弱点がある。

 

まあ、魔法を使えないキヴォトス人とのタイマンの場合は目茶苦茶強いみたいだが。

 

「"よし!プレゼントも消したし、まち針も取った!お前は自由だ!また会おう!"」

 

「うるせぇ、言われなくても見りゃわかるわ!」

 

「"それもそうだな。"」

 

「じゃあな……」

 

ネルは約束通りに帰り始める。

敗北を知ったというのに割と元気そうで何よりだ。

 

「先生……」

 

「"何だ?"」

 

「次は負けねぇからな。」

 

背中を向けたネルがそう宣言する。

 

「"そうか"」

 

次は対策されてそうだし普通に無理!手加減してアレとか絶対無理!

 

 

ネルに決闘を挑まれた際の逃走方法を考えながらゲーム開発部の所へ向かった。

 

──────────────────────────

 

 

来たぜカナンの地!の前…既に鏡はアリスの手中にある。

色々な事に時間を取られたせいですっかり遅くなってしまった。主にラジオ体操とソーラン節のせいだ。

ネルに関しては初見殺しのオンパレードでそれ程時間はかから無かった。リベンジは受ける気は無いので何かサーセンって感じだ。

 

「"来たぜ!"」

 

「遅いぜ!…もう鏡見つけちゃったよ。」

 

「何かあったんですか?」

 

「"話せば長くなる。移動しながら話そう。"」

 

移動を始める。鏡の受け渡しやマキ達の回収等やる事はまだあるのだ。魔法で生成した物は最長3時間は形を保つので放置でも良いが、人には尊厳があるのだ。手遅れにならない様できるだけ早く消してあげたい。……例の粘液は道具を介して生成されたものだから、俺の意思では消せなかったはずだけど…

 

「できるだけ短くして。」

 

「"ソーラン節と反復横跳びの後にネルと戦い、俺はスタングレネードになった。"」

 

嘘は言ってない。

 

「意味不明。やっぱり普通に説明して!」

 

短くしろと言ったのはお前だろうに。

 

「"動けないユウカ達を挑発した後にネルと遭遇して戦った勝った。"」

 

「いくら先生でも流石にそれはちょっと……」

 

「帰るまでが任務だよ!先生の嘘は置いといて、ヴェリタスまでは気を抜かずに行こう!」

 

聞いて来てこの態度は流石にキレて良いのではなかろうか

 

「師匠が魔法使いから盗賊にジョブチェンジしました。」

 

「"嘘じゃないからな?"」

 

 

 

その後、何事も無く目標は達成しやる事をやったが、最後まで話は信じてもらえなかった。結局、例の粘液は消せなかった。時間経過か洗い流したらどうにかなるのでヨシ!

 

──────────────────────────

 

盛大に何も進んでねぇけど来週にはトリニティ送りにされそうなブライ先生。

 

3周年から始めたからTTT初見だったけど、キモい先生に絶大な信頼を置くイオリに笑った。

イチカも可愛くなったフーゴみたいな奴だったし、そりゃ「こっち側」認定されますわ。

 

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

  • 紫封筒
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