透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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26.アンドロイドはクソゲー世界の夢を見るか?…どうでもいいけど卒アル下さい。

 

ゲーム開発部で一番身長が高いのがアリスと知って時に驚いたマンです。

 

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セミナー襲撃の翌日12時

 

 

G.Bibleの様子が気になった為、個人的に設けたシャーレの昼休憩を利用しゲーム開発部に訪れた。

 

ガチャ

 

「ハーイ、ゲーム開発部のちびっ子達!マキちゃんからプレゼントのお届けだよ!ジャジャーン!」

 

アリスの方が身長高いだろ。

 

「遂に!」

 

「ようやく、G.Bibleが私達の手に!」

 

「遅れてごめんねー。鏡をセミナーに返す事になって、バタバタしちゃってて。」

 

「"つまりヴェリタス的にあの襲撃はなんの利も無かった訳か…何かごめん…"」

 

「実は、ヒマリ先輩は最初から全部知ってたみたい。それくらいならあげても良いから、これからは無理しないでって。えへへ」

 

鏡の情報をセミナーに流したのはヒマリの可能性が出てきたな。…ん?破棄では無くわざわざ回収させた?……ん?どゆこと?

 

「あ、それでね。G.Bibleを開いた時に変なフォルダを見つけたの。」

 

画面には[key]と表示されている。

 

「何これ…ケイ、って読むのかな?」

 

誰だこいつにシナリオライター任せた奴……

 

「…ケイ?」

 

「キーでしょ!お姉ちゃん本当に高校合格したの!?」

 

アリスと同じ裏口入学だろ。

 

「"全く…隻眼の細山田さんも地獄で泣いとるわ。"」

 

「誰!?」

 

「"ゲーム廃人共め…少しはアニメも見なさい!"」

 

「その発言は先生としてどうなの?」

 

「"勝手に教師にされただけだ。俺は間違いなく反面教師の方が向いている。"」

 

勿論、第一志望は窓際社員だ。

 

「それは職業じゃないです…」

 

「"んな事はどうでも良い。そのKeyはアレか?開いたら不味いファイルだったり?"」

 

「それが、このファイルについては何一つ分からなくって。ファイルは壊れて無さそうだけど…私達の知ってる機械言語じゃ解読できない、信じられない構成をしてる。このkeyについて何か知ってたりする?」

 

やっぱ変なの入ってるじゃねぇか

 

「いや、私達も全然…」

 

「…もしかしてKeyって……。まさかあの時の…」

 

ミドリと同じく心当たりはある。……だが…

 

「"ディビジョンはもういないじゃない。"」

 

「ま、Keyについてはまだ今度ね。時間があったら頑張って解析してみるよ。じゃ、間違いなく渡したから。またね!」

 

「ありがとうマキちゃん。」

 

「"それしか言う言葉が見つからない。"」

 

「今度合う時は、秘書を通して連絡してね!何せ私達はTSC2で大ヒットする予定だから!」

 

G.Bibleなんて借り物の力に頼っておいて、よくそこまでドヤれるもんだぜ…………俺もじゃね?

 

「あははっ、楽しみにしてるよ!」

 

 

マキは元気に走り去っていった。G.Bibleを手に入れたの良いが製作期間が短過ぎる事には変わりない。

 

 

「改めて…G.Bible見よっか。これがあればこれからも皆でこの場所に居られる。もし失敗したら…ユズは寮に戻って、会いたくもない奴等に会わなきゃいけなくなる。それに、アリスは…。」

 

イジメ、駄目、絶対

 

「…もしもの事は考えたくないけど。その時はきっと先生が、シャーレが助けてくれるよ。」

 

「"ああ、その時は勿論シャーレで一緒に書類地獄だ。"」

 

「師匠と一緒なのは、嬉しいですが書類地獄は嫌です。……アリスはもうここに…皆と一緒には居られないのですか?」

 

書類地獄が嫌なのか…初めてのご友人♡と離れるのが嫌なのか…後者だと信じておこう。

 

「そんな事は無い!私達は絶対に、最高のゲームを作るんだから!大丈夫、TSC2もアリスにとっての神ゲーになるよ。」

 

「"俺もデバッグくらいは手伝ってやる。ちゃんとスタッフロールには載せてくれよな。"」

 

「勿論だよ。それじゃあ、始めよう、アリス!」

 

「はい。G.Bible…起動!」

 

 

[G.Bibleの世界へようこそ。]

 

「は、始まった!」

 

[最高のゲームとは何か…この質問に対して、世界中で様々な答えが模索され続けてきました。]

[作品性、人気、売上、素晴らしいストーリーや爽快感、鳥肌の立つ演出など。そういったものが最高のゲームの条件として挙げられることは多いですが、それらを全て、あくまで真理の枝葉にすぎません。]

[最高のゲームを作る秘訣、それはたった一つです。そしてこのG.Bibleには、その真理が秘められています。]

 

「い、いよいよ。」

 

「何だか凄そう…」

 

[最高のゲームを作るたった一つの真理、秘密の方法…それを今こそお教えしましょう。]

 

「き、来ますよ…」

 

「"前置き長ぇよ。"」

 

[ゲームを愛しなさい]

 

「おお…オープニングみたいな感じかな。それっぽい!」

 

「そ、そう?」

 

[ゲームを愛しなさい]

 

「…まさか、これで終わり…じゃないよね?」

 

「な、何かバグってるんじゃない?」

 

「ちょっと待って!…設定変更はどこから…」

 

何やら色々なボタンを触り始めるモモイ…本当に大丈夫か?

 

[あなたがこのボタンを押したという事は、ファイルが壊れた、もしくは何か問題があったのでは、と疑ってる状況なのでしょう。しかし、エラーではありません。残念ながらこれが結論です。]

 

[ゲームを愛しなさい]

 

「そんな筈ない!きっと何かエラーが…!」

 

「ファイルの修正も見当たらない…最後の転送情報、ファイルサイズ、データ構成も問題なし。」

 

「そ、それじゃあ、本当に…」

 

「終わりだぁぁぁぁぁぁ!」

 

「"ふざけんな!50年近くやっても愛で地球は救えねぇんだよ!寧ろ愛無き不祥事ばっか出てくるんだよ!そんな愛なんて物だけがあったって1週間で神ゲーが作れる訳ねぇだろ、バァァァァカ!"」

 

 

ゲーム開発部と俺は、その後も一頻りふざけた文字を表示し続ける画面に罵倒を続けた。そして、最終的にユズはロッカーに閉じ籠もってしまった。

 

 

「あの、モモイ…デイリークエストはしないのですか?」

 

「アリス…私のHPはもうゼロだよ…」

 

「えっと…ミドリ…」

 

「ごめんね、アリスちゃん…知ってたけど、現実って元々こうなの…これがトゥルーエンド…ハッピーエンドとは別の到達点…」

 

「…ユ、ユズは何処に?」

 

アリスは状況が掴めておらず傷心中の皆に話かける。万人受けするゲーム等存在する筈は無いとは分かっていたが、流石にアレだけではあんまりだ。

 

「"ユズはロッカーツムリになってる。ロッカーがたけってるビビしみたいに震えているだろ?"」

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

 

「今の皆の姿は…まるで、正気がログアウトしたみたいです。」

 

「仕方ないじゃん、最後の手段だったのに!あれだけなんて!釣りにも程がある!知ってた!世界を変えれる程万能な方法なんて無いって!でも期待ぐらいしたっていいじゃん!」

 

「……ごめんね、アリスちゃん…私達…G.Bible無しじゃ、良いゲームは作れない。」

 

それは流石に聞き捨てならんぞ?

 

「"何だ?その発言はTSCはクソゲーだったって事をお前達自身が認めた事になるぞ。それで良いのか?"」

 

「それは…」

 

「いいえ。その発言を否定します。アリスはテイルズサガクロニクルをやる度に思います。あのゲームは面白いです。感じられるのです。モモイが、ミドリが、ユズが…。このゲームをどれだけ愛しているのかを。そんな思いが詰まったあの世界を旅すると…胸が高鳴ります。」

 

あれを何周もしたのかこの女は……

 

「仲間と一緒に新しい世界を旅する、あの感覚は夢を見るというのが、どういうことなのか…その感覚をアリスに教えてくれました。だから、待望のエンディングに近づく程に、あんなに苦しんだのに、思ってしまうのです。」

 

やっぱ悪夢じゃねぇか……

 

「この夢が、覚めなければ良いのに…と。アリスはそう思うのです。」

 

自分達のゲームの大ファンの笑顔と伝えられる作品への賞賛。傷心中のこいつらに対してはこの上ない特効薬だろう。これが駄目ならもう手遅れだ。諦めろ。

 

「アリス…」

 

「……」

 

「ってうわっ、ユズちゃん!?いつからそこに!?」

 

何度見ても音も無くロッカーを開けられる技術は凄い。

 

「TSCの話が始まった時から…」

 

「最初からいたの!?」

 

「…作ろう。」

 

毒が…裏返るッッ

 

「え?」

 

「私の夢は…私が作ったゲームを皆に面白いって言ってもらうこと。でも、私が初めて作ったテイルズサガクロニクルのプロトタイプは…四桁以上の低評価コメントと、冷やかしだけで終わっちゃって…」

 

低評価を貰うだけならまだしも、わざわざコメントまでって……逆にどれだけ酷いか気になる…

 

「それが辛くて、ゲーム開発部に引き籠もってた時…二人が訪ねてきてくれて面白いって言ってくれた。それで二人が入部して一緒にテイルズサガクロニクルを完成させて…今年のクソゲーランキング1位になっちゃったけど…」

 

これからモモイが何かやらかしたら撃ちにくくなるじゃないか…

 

「その後、アリスちゃんと先生が訪ねて来てくれて…面白いっていってくれた。それで、私の夢は叶ったの。心が通じ合う仲間達の、ゲームを面白いって言ってもらう…ずっと想い描いていた夢が。」

 

「………」

 

「これ以上は、欲張りかもだけど。叶うなら、私はこの夢が…この先も、終わらないで欲しい。」

 

「ユズちゃん……」

 

「"何が欲張りだ、遠慮なく叶えろ。俺の夢なんか不労所得だけで贅沢三昧する事だぞ?さっきも言ってがバグ探しのテストプレイくらいなら手伝ってやる。"」

 

「…うん、良し!…ねぇ、今からミレニアムプライスまで、時間はどれくらい残ってる?」

 

「6日と4時間38分です。」

 

「それだけあれば十分!さあ、ゲーム開発部一度!テイルズサガクロニクル2の開発部を始めよう!」

 

それからアリスに役割を与え、それぞれ準備に取り掛かる。答えは得たようだ。ゲーム開発部の依頼が終わる日も近いぜ!

 

「"じゃ、必要なら呼んでくれ。その日の仕事が終わってから来る。"」

 

スピードワゴンじゃねぇけどクールに去るぜ

 

 

帰って仕事をちょちょいとやれば時間も出来る訳だし………例の物を頼んで…後はあそこに行くか…

 

 

──────────────────────────

ゲヘナ学園

 

 

 

 

 

 

あぁ^~背中がじゃりじゃりするんじゃぁ^~

 

 

 

「うわっ…………こんな所で横になって何をしているんだ先生は………」

 

俺を見下す妹も可愛い…

 

「"少し精神的な病を患ってしまってな…今はその治療中だ。"」

 

アコにより開かれたサドという性癖の扉をマゾ的な行為で中和せねばならんのだ。

 

「そんな凸凹した石の床の上で寝転がる事が?……医者を変えた方がいいんじゃないのか?」

 

「"心配してくれてありがとうイオリ。…実はまだ病院に受診はしてないんだ。俺は自己判断で石の上で寝てる。"」

 

「今すぐ頭の病院を受診しろ!気持ち悪い!」

 

「"まあ、待てイオリ。一度お前もやって見れば分かる。別に悪い事ばかりじゃないんだ。"」

 

「駄目だこいつ…早く救急医療部に連絡しないと…」

 

どうしても兄を治したいという妹の愛を感じるぜ……

 

「"まあ、聞け……。頭ごなしに否定するのは良くないってお兄ちゃん言ったよな?取り敢えず考えて欲しい。今の俺の様な不審者はキヴォトスにも少なからず存在するよな?"」

 

「認めたく無いがそうだな……。後私はお前の妹じゃない。」

 

「"だろ?だからこそ一度不審者の真似をして思考をトレースするんだ。コペルニクス的転回という奴だ。正常な者が異常な者と同じ行動をとり異常者の思考を学ぶ……そして、異常者の思考を学ぶ事により、異常者がどのような考えで動くか大体分かって来る。そうすれば俺の様な不審者をより多く取り締まる事が出来、治安の維持や向上に貢献できるという訳だ。一度やって見るべきじゃないか?"」

 

「一理あるな………」

 

ねぇよ。

 

「まあ、そこまで言うなら一回くらい……」

 

ピコンッ

 

あっ、……仕事早いな。

 

「………………」

 

「"……で、どうよ?"」

 

マジで寝転がってる。…うーん、チョロかわ!

 

「……固くて痛い」

 

パシャ パシャパシャ

 

「何で撮ってるんだ!」

 

「"可愛い妹の奇行だ。そりゃ撮るだろう。"」

 

次に来る行動は大体分かるので、石柱を生成してその上で待機。アビドスに居た頃が昨日のようだぜ…

 

「っ消せ!消せ」

 

パシャ パシャパシャ

 

「"モモトークのブロックを解除してくれたら考える。"」

必死にジャンプする妹も可愛い。

 

「それは嫌だ!」

 

やはり反抗期の妹とは何処もこの様なものか…

 

「"じゃ、この話は無かったという事で。…兄はこれから行く所があるのでまだ会おう!"」

 

「待て!止まらないと撃つぞ!」

 

 

当たらなければどうと言う事は無いのだ。サラバ!マイシスター

 

 

 

──────────────────────────

ブラックマーケット某所

 

 

約束の場所には既にローブを着た獣人が待機していた。フードを被っており、顔ははっきり見えない。

 

「来たか。ゲヒャヒャ、まさかシャーレの先生がこんな物に興味があるとはねぇ。」

 

「"兄が妹の卒アルを手に入れる事がそんなにおかしいか?"」

 

「妹?…完全にイカれてやがるな、お前は──」

 

商人の額に銃口を突きつける。この距離なら外しはしない

 

「"黙れ。この銃はなぁ、ペイをペイするだけの道具じゃねぇ…弾が出るんだよ……痛い目みたくなけりゃ、この封筒を受け取って去れ。"」

 

「ヒィィィっ!何だこいつぅ!」

 

「ゲヒャヒャ」なんて変な笑い方する奴に言われたくない。

 

パァァァン!

 

背後からこちらを狙った弾が放たれた事によって、驚いた商人は商品だけ落とし、瞬く間に逃げて行きやがった。商品がタダで手に入ったのは良いのだが、あいつは多分、裏社会で長年生きて来たであろう獣人だ。しっかりと引き際を弁えているのだろう。…つまり逃げ遅れた今の俺はヤバい状況にあるという事だ。

考えてみて欲しい。怪しい商品を扱う者とその客の取引など日常であり、マーケットガードが出張る場面ではない………来るとすればマーケット外の何処かの治安組織……出張って来た組織によっては俺の立場がマジでヤバい。

 

「そこまでだ、悪党!止まれ密輸犯!」

 

おいおい…こんな幸運あっていいのか…

 

「逃がしたか。でももう一人は捕まえたから………はぁ…どうしてここに?……いや、それより何を取引したんだ?」

 

「"親愛なる我が妹よ、兄は盗品を取り返したまでだ。"」

 

後、兄の顔を見るなり溜息をつくのをやめなさい。

 

「はぁ…取り敢えず取引した物を出せ。」

 

「"仕方ないなぁ…妹の頼みだ。……はい、これだよ。"」

帰ってすぐにでも中身を見たいんだけどなぁ…妹も仕事なんだ兄ならば協力すべきだろう。

 

「これは…アルバム?ってこれ、私の小学校の卒業アルバム!?…何でお前がこんな物を?」

 

「"兄が妹の卒業アルバムを持ってる事がそんなに不思議か?"」

 

「黙れ、異常者!何が兄だ!これは没収する!」

 

理由を聞いておいて黙れとは………いや、このままではアルバムが!

 

「"おい、イオリ!さっきの奴いるぞ!"」

 

「何処だ!?」

 

素直に振り返っちゃってぇ、やはり我が妹は可愛いなぁ…こんな嘘に騙されてくれるとは……

 

「"良し!アルバムは回収ぅ!返して欲しくばブロックを解除するか、当番に来る事だな!ではサラバ!"」

 

「あっ、コラ待て!おい!」

 

 

 

その後、無事逃げ切り、アルバムは守られた。取り敢えず一通り確認した後で金庫にぶち込んだ。

 

 

 

 

──────────────────────────

後日 キヴォトス某所

 

 

当番の見送り終了!今日は気分を変えて違う道から帰ってみるか。

 

そうして、俺がいつもとは全く違う道から帰り始め、暫く歩いた所で事件は起きた。

 

 

 

「はぁ…」

 

路地裏から聞こえて来る溜息………

この溜息は我が妹イオリではないか?

 

「"…………"」

 

愛らしい…これ以上の芸術は存在しない。

 

「…………」

 

「"どうした我が妹よ。そんなにすっぽり埋まっちゃって。"」

 

落とし穴の底に墜ちない様必死に抵抗する妹はちょっと可愛いすぎる!!

 

「見て分からないのか!?罠に引っかかったんだよ!急に行き止まりに誘導されて、何か怪しいと思ったら…卑怯な奴等め!」

 

「"イオリ…そんな誰も引っかからない様な罠に引っかかって可愛さアピール等しなくても世界で3番目に可愛いというのに…"」

 

ミス・コンテストならぬシスター・コンテストがあればぶっちぎりの優勝間違い無しだ。

 

「か、かわっ!………仕方ないだろ!私は冷血なゲヘナ風紀委員会の実行委員だ、視界に入った目標は逃がしてはいけない!」

 

話を聞く限り、冷血どころか完全に頭に血が登ってるし、逃げられてる……

 

「…そんな事より、いつまで見ているつもりだ?早くここから出るのを手伝って!」

 

パシャパシャパシャパシャ

 

「"これか?"」パシャ

「"こっちの方がいいかな?"」パシャ

「"これもいいなぁ"」パシャ

 

写真!撮らずにはいられないッ!

いただきますより先に写真を撮るようなバカ共と同じ事をしている自分に荒れているッ!クソッ!

 

「な、何をしているんだ!ま、待て!撮るな!この悪魔!ヘンタイ!死ね!」

 

「"兄貴は滅びぬ、何度でも蘇るさ!"」

 

「バ◯ス!」

 

「"手が、手がぁぁぁ〜!"」

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

 

「撮るなって言ってるだろ!…こうなったら…くぅっ…!…やっぱり自力で出るのは無理……」

 

藻掻く姿も美しい…まあ、本当に妹に嫌われても困るしそろそろ助けるか。

 

「"すまんすまん、出してやるからブロック解除してな?"」

 

「……分かった。」

 

差し出した手に掴まる妹……別の道から帰って本当に良かった…

 

「"………ほらよ。これでお前は自由の身だ。今すぐにブロ──"」

 

フンッ!」

 

その時脛に激痛走る!

 

「"っ痛てぇぇ!結構本気で行っただろ?あっ、ちょい待って!逃げんな!せめてブロックだけは解除して!着拒の方でもいいから!"」

 

「断る!」

 

「"逃げるな卑怯者!約束から逃げるなぁぁぁ!"」

 

 

 

…イオリの姿はもう無い………まあ、良い。男とは女の嘘に騙されてやる生き物だ。

 

 

 

 

ピコン

 

おいおい!ブロック解除してくれたんじゃねぇかい?ツンデレさんめ!

 

 

 

 

 

[モモイ]

先生!出番だよ!

 

[ブライ]

お前じゃない。

 

[モモイ]

どういうこと?

 

[ブライ]

行きたいのは山々なんだが、脛に蹴りを受けてしまってな

 

[ブライ]

俺は妹の為ならデバッグ作業も頑張れたかもしれない…

 

[モモイ]

ミドリの事?

 

[ブライ]

違う。

 

[モモイ]

とにかく来て!

 

 

 

「"はぁ……………面倒くせ…"」

 

 

ブロックを解除したというメッセージが来ないだけで、実はブロックを解除してくれたのでは?と、イオリにモモトークのスタンプをプレゼントしようとしたが駄目だった。つまりはそういう事だ。

 

 

 

 

──────────────────────────

ゲーム開発部

 

部屋に入った瞬間、むわっとした空気に包まれる。こいつら多分徹夜作業を続けていたのだろう。時間がないのは分かっている。それでも換気くらいはして欲しい。女の子だから…何て考えてる童貞は考えを改めろ。女の子だって人間だ、臭い時はちゃんと臭い。…俺も童貞だけど…

 

「"来たぞ。恋焦がれる者のごとく…"」

 

「顔が死んでる!言動と行動が合ってないよ!」

 

「"モモトークを妹にブロックされ続ける俺の気持ちが分かるか!…まあ、良い。お前達も何徹目か知らんがお疲れ。申し込みまでは間に合いそうか?"」

 

「どうにか間に合いそうです。」

 

じゃあ、バグの量や程度しだいで死ぬって事だな。

 

「"取り敢えずラムネやるよ。"」

 

「ありがとう…でも何で?」

 

「"集中力の継続や眠気を覚ますのに丁度良いそうだ。"」

テレビで見た。

 

「ステマ?」

 

「"エナドリは高いからな。クソガキ共にはこれで十分だ。…良し、バグ探しすんぞ。"」

 

「同い年の癖に…」

 

「"やっぱモモイの無し。お前等仲良く分けろよ。"」

 

 

2というだけあって、システム面は大幅に改良され、かなり遊び易くなっていた。誤字脱字や言葉誤用は今作も健在であった為一応指摘はした。今作も俺好みのイカれたシナリオ。奇を衒った作品と見られる可能性はあるが、正直大衆に媚びた王道ストーリーを作れば、間違い無くただの凡ゲーが出来上がるたけなのでこれで正解だと思いたい。

「競うな!持ち味をイカせッッ!」という奴だ。発言者については息子をヌンチャクにする男という事しか知らない。

 

バグに関しては、無限増殖の様なよくある物から、ヒロインの立ち絵や名前表示のまま敵キャラの発言が表示され、かなり男勝りなヒロインが爆誕する面白い物もあった。

 

面白いのは俺だけだったようで、報告する度絶望的な顔をするゲーム開発部達には少し申し訳ないと感じた。

 

 

 

──────────────────────────

 

絆ストーリー(深まるとは言ってない)

 

デバッグのバイトは気が狂うらしいけど一度はやってみたい。

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

  • 紫封筒
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  • 百鬼夜行のピンク髪メカクレモブを実装しろ
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