透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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31.落第生のシンクロニシティ

 

留年を知りたい……

 

ブライ君が「取り敢えず知り合いイジっときゃ良いやろ」って感じのキョロ充感満載で大変不快ナリ。

 

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一度シャーレに戻りやるべき事はやって来た。因みにクラフトチェンバーから出たのは灯油ストーブと切り餅だ、暑くなる時期出されてどうすると言うのだ。マジで季節感を学んで欲しい。

 

そんな事より、まずはメンバー顔合わせをせねばならん。最初は見知った奴が良い、という事で…まずはペロロを愛し勉強を嫌った女に会う為に二年生の教室の前にいる。

 

「"ご無沙汰しております、姉御!"」

 

肩幅程足を開いたまま立ち、両膝に手を置き、頭を少し下げた姿勢で姉御を出迎える。

 

「あ、あはは…こんにちは、先生…出来ればその呼び方を控えて頂ければ……」

 

大変気不味そうに苦笑いするヒフミ。要件は言っていないというのに心当たりがようだ。余程酷い点数を取ったのだろう。

 

「あの、これはその、やむを得ない事情がありまして……。あぅぅ…え、えっと、そのですね…、ペロロ様のゲリラ公演に参加するために、テストをサボってしまって…それで…。」

 

勉強が出来ない馬鹿よりやべぇのでは?

 

「そんな目で見ないで下さい!ちゃんと試験の日程は確認していた筈なんですっ。何かの間違いと言いますか、手違いといいますか…。」

 

「"ブリッジに戻ります、ここにいると馬鹿な発言にイライラさせられる。"」

 

「あぅぅ…ごめんなさい…。」

 

「"冗談だ。俺も知ってる顔がいた方がやりやすい。"」

 

補習理由が学力の問題じゃ無さそうだし、手は掛からないだろう。…頭にはかなり問題があるようだが。

 

「え、えっと、それで…そのナギサ様にサポートを頼まれてまして…」

 

ヒフミンは語り始める。要約すると

愛だなんだとヒフミを高く評価しているナギサがヒフミを部長に任命した事。因みに愛を返せだの良く分からない事も言っていたらしい。意味が分からねぇ

 

「"愛愛愛愛って…お猿さんかあいつ?その羽は飾りか?そこに愛しかないんか?"」

 

又は一時期ネットミームになった怠惰の大罪司教か黎明卿の可能性がある。

 

「そんなに酷く言わなくても…」

 

ヒフミの中でナギサの評価はそれなりに高いらしい。

 

「"はいはい。んな事より宜しくたのむよ部長。"」

 

「あ、あくまでも臨時の、ですが…補習授業部は、特殊な形で限定的に作られた部活ですし…。ぜ、全身が落第を免れたら、自然に部は無くなる筈です。」

 

「"なんか最終的に全員死ぬデスゲームみたいだなw最初の犠牲者は多分お前だろ。"」

 

まあ、普通を自称するならば成績ぐらいは普通であって欲しいという希望的観測に過ぎないんだが。

 

「え、えっと……それがぁ…かなり特殊な部でして…全員が合格しなければ落第は免れないそうです……」

 

こいつは何を言っているんだ?

 

「"何?連帯責任って事?連帯責任とかシーフードカレーと同じくらい嫌いなんだけど!?"」

 

「…先生の基準はわかりませんが、そういう事です…。」

 

流石に特殊が過ぎんだろ…てか、俺の方に伝えろよ腹黒女

 

「"絶対ギスる奴じゃん!嫌だよ俺…ヒステリックはリンちゃんとユウカで間に合ってるんだよ!"」

 

9割くらいは俺が悪いんだけどさ。

 

「と、取り敢えず補習授業部の皆に会いに行きませんか?まずは皆で、どうすれば落第せずに済みのか計画を立てないと…。」

 

こういうまともな思考ができるのになぁ…何でペロロのゲリラ公演とか行っちゃうかなぁ…

 

 

 

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正義実現委員会 教室前

 

 

 

「あ、あぅ…あまり来たくはなかったのですが…。えっと…失礼します…どなたかいらっしゃいますか?」

 

ヒフミの気持ちは分かる。何度聞いたって過激思想団体の名前にしか見えない。

 

「………」

 

ピンク髪のロリが無言で出迎えてくれる。頭と腰に二枚ずつ黒い羽が生えている贅沢仕様だ。

 

「あっ、こ、こんにちは」

 

「"コンニチハ"」

 

「………」

 

無言だ…間違いなくこちらを認識した上での無言だ。その上滅茶苦茶睨んで来る。

 

「え、えっと…」

 

「……何?」

 

「あぅ…わ、私、何かしてしまったんでしょうか…。」

 

銀行強盗とテストブッチ、ブラックマーケットの常連。治安機関に睨まれる要素として不足は無いと思うのだが。

 

「"ただの人見知りですぜ姉御。奴は姉御にビビってるって訳です。"」

 

と、ヒフミの後ろに隠れて言ってみる。ピンクとかロリとかの初コンタクトで上手く行った試しがない。

 

「誰が人見知りよ!た、ただ単純に知らない相手だったから、警戒してるだけなんだけど!?」

 

「"一度言葉の意味を辞書で調べて見てくれ。スマホでも良い。"」

 

「調べなくても分かるわよ!…そ、それで、正義実現委員会に何の用?」

 

いきなり銃をぶっ放す短気なロリでは無いようで一安心だ

 

「"幽閉されてる奴に会いたいんだけど。"」

 

二年生の浦和ハナコ

名簿を見る限り、デカいアレと膝まで伸びたピンク髪が特徴的だ。何故かは知らんが正義実現委員会に連行されたらしい。

 

「はぁ?…それってもしかして……」

 

「こんにちは。もしかして、私の事をお探しでしたか?」

 

声の主を見て全キヴォトスが驚愕した。勿論俺も例外では無い。寧ろ特攻と言って良い程だった。

 

「え、は、何で!?あ、あんたどうやって牢屋から出て来たの!?ちゃんと鍵は閉めたのに!?」

 

「いえ、開いてましたよ?私の事を話されているような声が聞こえたので、こちらに来てみました。何かご用でしたか?あら、ヘイローの無い人間の男性、という事は…先生、ですね。成程…もしかして補習授業部の?」

 

「ま、待って!その格好で出歩かないでよ!」

 

デカいアレよりも膝まで伸びたピンク髪よりもまずはその格好に目が行った。この女、何故か屋内でスク水なのである。補習授業の事等、話が早くて助かるが話は通じなさそうな奴だ。

 

 

「…?何か問題でもありましたか、下江さん?」

 

「あるに決まってるでしょ!?何で学校の中を水着で徘徊するの!?」

 

「ですが、学校の敷地内であるプールでは、皆さん水着になられますよね?ここもあくまで、敷地内……あ、もしかして下江さんは、プールで水着を着ないタイプですか?…そうでしたか、下江さんは全裸で泳ぐのが好きなんですね。」

 

肛門日光浴よりは幾分か理解できる。

 

「ば、馬鹿じゃないの!?そんな事するわけ…」

 

「"まあ、水着徘徊くらいいいんじゃね?白昼堂々横乳丸出しのまま恥ずかしげも無く歩いている奴もいるんだしさ。その人も自由にしてやってくれない?"」

 

正義実現委員会のハスミだってスク水より恥ずかしい格好をしてるし。…それに何より補習授業についての話が出来ない。

 

「あら、その方とは趣味が合いそうですね。」

 

奴は趣味とかじゃなくて呼吸をするのと同じ様に横乳を晒しているような気がするのでその辺は分からない。

 

「横乳丸出しっ!?エッチなのはダメ!死刑!」

 

「"エッチは死刑かぁ……って事は補習対象が一人減る可能性がある訳か。"」

 

「先生!?」

 

「そ、そんな事もういいから、皆早く帰って!先輩達来ちゃうから!」

 

「"はいはい、また後で来るよ。"」

 

どうやらエクスキューショナー下江は先輩が帰って来るまでにハナコを絞首台に送らなければいけないようだ。

 

「そ、それじゃあ、もう一人のメンバー白洲アズサさんに会いに行きましょう。」

 

「"だな。"」

 

いつ終わるのかも分からないクールダウンを待つよりは、絶対にその方が良い。そう思い正義実現委員会を後にしようとした……のだが…

 

「あっ、ハスミ先輩、マシロ。」

 

「――ただいま戻りました」

 

相変わらずやべぇ格好のハスミと

 

「任務完了です! 現行犯で白洲アズサさんを確保しました。」

 

もはやスカートの意味を成していないスカートを履いた痴女がこちらへ向かって来ていた。

 

(シューッ、シューッ…)

 

ガスマスクを着けた不審者と一緒に……

 

変人同士は引かれ合うというか、落第を知りてぇ変人共がシンクロニシティしたというか……まあ、刑務所みたいな所だし、当然と言えば当然か…

 

「…惜しかった。弾丸さえ足りていれば、もう少し道連れに出来たのに。もういい、好きにして。ただ、拷問に耐える訓練は受けてるから、私の口を割るのはそう簡単じゃないよ。」

(シュー、シュー)

 

目の前のガスマスクが唐突に物騒な自己PRを始めた。

 

「"お疲れの所で申し訳ないんだけど…ハスミ、少し話がある。"」

 

ハスミにこれまでの経緯を説明した。

 

因みにガスマスク女…もといアズサは、暴力行為の疑いで追われていた際に教材用の催涙弾の弾薬庫に立てこもり3時間抵抗して被害者を多く出したらしい。

 

今の補習授業部のメンバーを見る限り、教えるべき事は道徳や倫理、モラル辺りだろうか。……俺の苦手教科じゃん。

 

「…成程、先生が補習授業部の担当の先生になられると。…残念です、出来ればお手伝いをしたかったのですが。」

 

このメンバーを見てそう言えるだけでもかなりの聖人だと思う。マジで。

 

「"そうしてくれたら本当に嬉しいんだが…流石にそこまでして貰う訳には行かない。取り敢えず今は二人を出してくれたら十分だ。"」

 

「はぁ!?ダメに決まってるでしょ!?絶対ダメ、凶悪犯なのよ!?」

 

「"俺だってそう思う。でもティーパーティーから依頼を受けちゃったんだよ!"」

 

「引き受け方が悪いんでしょ!?」

 

「便宜上は何の問題もありません。先生は補習授業部の担任の先生になるのですから。」

 

「えぇ…まあ、でも先輩がそういうなら…。」

 

尊敬できる先輩ってのは分かるけど、露骨に態度違い過ぎないかい?

 

「ふ、ふん!でも良いザマよ!こっちはこんな凶悪犯たちと一緒にいなくて済むし、そもそも補習授業部だなんて、恥ずかしい!そう、そうよ!あははっ、良いんじゃない、悪党と変態の組み合わせ!そこに馬鹿の称号だなんて、私なら一緒にいるだけで羞恥心で死んじゃいそう!」

 

全力で煽り散らすメスガキ。現実を理解らせてやろう…

 

「"…実は補習授業部のメンバーは全員で四人なんだ"」

 

「…四人?」

 

「"そう、四人…ヒフミ、ハナコ、アズサ、そして……下江コハル…お前だ。"」

 

「え……私?………嘘…」

 

「嘘ではありませんよ、コハル。」

 

尊敬する先輩からの援護射撃。コハルのライフはとっくにゼロだ。

 

「"馬鹿、悪党、変態、お前はどれだ?ま、好きな恥辱を選んでよ。"」

 

その日、メスガキの顔から笑顔が消えた…

 

 

 

──────────────────────────

補習授業室(臨時)

 

 

 

「"good evening.お前ら!元気で…元気そうだな。コハルとヒフミ以外…"」

 

先程と変わらずスク水のハナコとガスマスクからシューシューうるさいアズサ。

自分が入る事になるとは思わず本気で傷ついてるコハルとイカれたメンバーに萎縮するヒフミ。

 

コハルに関しては3回も赤点を取っており、ヒフミはティーパーティーにバレていないだけで普通に強盗犯だ。自分が補習を受けるにたる問題児だという自覚を持った方が良い。

 

 

「えっと、取り敢えずこれで何とか全員集まりましたね。補習授業…。こ、ここからが本当の問題なのですが…。」

 

「ふふ、何をすれば良いのでしょうか?阿慈谷部長?放課後に人気の無い教室で、素行の悪い男女が集まって…ふふ、始まってしまいそうですね。」

 

「"補習がな。"」

 

「まあ、何だって構わない。因みに私が本気を出せば、この教室で一ヶ月は立てこもれる。」

 

「"おう、ハッカ味のドロップやるから取り敢えずガスマスクを取れや。"」

カシャカシャカシャ

 

「分かった。」

 

ガスマスクの下は無表情であったが、目だけは輝いていた。…こんなに素直に応じてくれるとは思って無かった…今からでも別の味をやるべきか…。

 

「"三つも出てしまったな……ハッカよりもこっちのが美味いぞ。"」

 

俺はメロン味をアズサはパイン味を口に放り込む。そうして、選ばれず缶に戻されるハッカ味は缶の奥底で忘れ去られて行くのだ。

 

「配給の砂糖の何倍もおいしい!」

 

何か軍人っぽい発言が多いと思ったら、今度は急に戦時中の子供みたいな事を言いだした。

プリンが配給制の学校もあるんだし、砂糖が配給制の学校もあるか…あるのか?取り敢えずおはじきは食わないでくれよな……。

 

「"あーガスマスクを取って偉いな〜、誰かさんもちゃんと制服きてくれないかな〜?"」(棒)

 

「?」

 

ハナコには何も届いていない。十中八九知らない振りだろうけど。

 

「死にたい…本当に死にたい……。」

 

コハルは下を向いてプルプル震えている。お労しや

 

「え、えっと…その、先生……よろしくお願いします。」

 

「"何かもう……超帰りてぇよ俺。"」

 

俺が教員免許を持っていてこんな奴等を担当しろといわれたら真っ先に返納しに行く自信がある。

 

「そ、そんなこと言わずに!私も出来るだけ頑張りますので…。」

 

言質は取った。最悪ヒフミには教える側に回って貰おう。

 

「"………ブライだ。趣味はネタ武器集めとゲーム。苦手な事は勉強だ、よろしく。分からない所があればヒフミンの姉御に聞いてくれ。"」

 

「わ、私は成績も普通なのでそれは困ります。」

 

だよな、クソなのは素行だけだよな。

 

「"分かった、分かった。とりま部長も自己紹介しようぜ。"」

 

「は、はい!阿慈谷ヒフミ、二年生です。一応補習授業の部長です。よろしくお願いします。」

 

「私は浦和ハナコ、趣味は徘徊です。よろしくお願いします。」

 

俺はツッコまない。

 

「二年の白洲アズサだ、宜しく頼む。」

 

「……下江コハル、一年。」

 

まだ息をしていたようで一安心だ。

 

「"ま、補習授業部は留年とか退学とかしたく無かったら全力で頑張れって感じで作られた部活だ。短い期間だろうけどよろしく。"」

 

「え、えっと、一応私も事前に説明を受けていまして、何か分からない点とか気になる点がありましたら…」

 

「大丈夫。これからは普通の授業に加えて、毎日放課後に特殊訓練があるってだけ。」

 

「え、えっと、訓練といって良いのかは分かりませんが、多分そその通りです、私達が目指すのはこれから行われる特別学力試験で、全員が合格する事。先生も手伝ってくれますし、皆で頑張って落第を免れましょう!ですよね!先生!」

 

何故か俺が手伝うという部分を強調して伝えるヒフミ。流石に信用がなさすぎる。

 

「"そんな念押ししなくても、ちゃんと教えますよー。"」

 

アロナを使ったカンニングでな!教科書のページを写真で撮ってアロナに学習して貰うだけの楽な作業だったぜ。…結構撮ったけど。

 

「特別学力試験は第3回まで、その内の一度でも全員同時に合格すれば、補習授業も終わりとの事です!」

 

出たな誰得クソルール……まあ、3回もチャンスがあるのは割と良心的か。

 

「この集まりはつまり、各自のリタイアを防ぐための措置……私としては特にサボタージュする気も理由もない。」

 

「"助かる。突発的なライブとかがあっても絶対にサボるなよ?"」

 

「うぅっ……そ、そうですね、頑張りましょう!えっと、アズサちゃんは転校してからあまり時間が経っていないんですよね? きっと以前の試験は学園に慣れていなかったせいもあるでしょうし、皆で頑張ればすぐに何とかなると思います!」

 

「あら、白洲さんはこちらに転校されて来たのですか?トリニティに転校とは、また珍しいですね。」

 

アズサに若干懐疑的な目を向けるハナコ。

 

「"確かにあんま聞かねぇな。"」

 

良く見れば全く知らない校章を付けている。学校が多過ぎて把握して居ないが、間違い無くトリニティの物では無い。

 

「ええ、転校なんて滅多に無いので……」

 

実際、俺もアリスの裏口入学くらいしか知らない。

 

「あ、その、書類上はそう書いてあって……もしかして私、余計な事を……?」

 

「いや……別に隠す事でもないから気にしないで良い、それに事実だ、こう言われるのは慣れるべきだし、そのための努力もする。」

 

うーん…潔し!

学園=国 みたいなキヴォトスでは転校や転入はあまり良く見られ無かったりするのだろうか?

 

「成程……それでは私も、アズサちゃんって呼んでも良いですか?」

 

あまりの潔さにハナコは何かしらの疑いを捨てたらしい。だいたいのガスマスクが悪いんじゃないかな?

 

「……?別に良いけど?」

 

「では、アズサちゃん、ヒフミちゃん、それからコハルちゃん。うふふふふ…補習授業部…素晴らしい響きです。」

 

何処がだ?

 

「アズサちゃんは一見冷たそうに見えますが、何だか可愛らしいですし……ふふっ」

 

無表情でアホな事言う所辺りか?

 

「………」

 

「………あら、そんな憎悪に満ちた目で、どうしたんですかコハルちゃん?」

 

「わ、私は正義実現委員会のエリートだし!私の方が年下だからって、あんた達を先輩だなんて呼ぶつもりはないから!そもそもこんな部活さっさと抜けてやるんだからっ!」

 

俺の心の中のゴ■リ君が「ホントかなぁ~」と訝しむ。

 

「確かに補習授業部の中でまで、先輩後輩扱いをする必要は無いと思います。私としては問題ありません。」

 

「そもそも仲良くする為に集まった会じゃない。あくまで実益の為なんだから、敬ったり、親しい振りをする必要も無い筈。違う?」

 

「"ギスるからそういう事言うの止めてくれぇ〜……。んで、その「文武両道で正義実現委員会の超エリートのコハル様」は何故に試験に落ちたんだ?"」

 

「超エリートの私が試験に落ちたのはあくまで……あくまで!飛び級の為に、一つ上の二年生用のテストを受けたせいだからっ!」

 

「"へぇ、飛び級システムがあるんだ。それって、ホントにござるかぁ?"」

 

「一応、トリニティには存在します。ですが、コハルちゃんはどうしてそんな事を?」

 

あるのか…

 

「ど、どうしても何も……! 私はこれから、正義実現委員会を背負う立場になる訳だし……!」

 

顔を真っ赤にして声を張り、そう答える。超エリートなら一発で受かりなさい!

 

「でも、それで落第してしまったんですよね? 一度試しにチャレンジするという事であれば理解出来ますが、何故それを三度も……?」

 

「うぐっ……う、うるさいうるさい! 私が言いたいのはそういう事じゃなくてっ!つまり私は今まで、本当の力を隠してたって事!!」

 

3秒でバレる嘘つくのやめろ。

 

「"ヒフミ、実は俺も力を隠してたんだ……俺は左手からチョコクランチが出せる。試しに一つ食うか?"」

 

勿論、俺の左手からはチョコクランチ等出ない。

 

「さっきの物とどっちが美味しいんだ?」

 

「"それは人によりけりって感じだ。しゃあない、今から2つ程捻り出してやろう。"」

 

「先生は何を言ってるんですか?」

 

ヒフミには超真顔で返された。

 

「"ごめん、流石にウソの内容があまりにもクソ過ぎたな。"」

 

「嘘だったか…それは残念だ……」

 

「わ、私のは嘘じゃないんだから!取り敢えず!今度のテストはちゃんと、1年生用のテストを受けるから!そうすれば私は優秀な成績を残して終わりって訳。分かる?」

 

「"さっきヒフミが言ってたように、全員で合格してねぇと補習授業は終わらねぇんだわ。"」

 

「そ、そんな事分かってるわよ!それじゃあ、精々足を引っ張らない事ね!」

 

ガンッ!

 

コハルはドスドスと足音を立てながら出口に向かい、乱雑に扉を閉めてこの場を去って行った。

 

「ふふ、コハルちゃんはテンションの上下が凄くて、見ていて面白いですね。アズサちゃんは対照的に一切ブレませし。…先生は……えっと…個性的な方ですし。これから楽しみですね、ふふふっ。」

 

「"最大限言葉を選んでくれてありがとう。今日はこれで終わるが、帰る時はきちんと制服を着て帰るように。"」

 

それと忘れ去られた部長にも何かしら言ってあげて…

 

 

 

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補習授業部結成ッッ 補習授業部結成ッッ 

補習授業部結成ッッ

 

 

…してェ  進級してェ〜〜〜〜〜〜〜…

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