透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか? 作:ゴジマツリ=ユーリエフ
補習授業部ではモモフレンズって不評だったみたいですけど、普通にペロロ以外は可愛いと思います。
まあ、Mr.ニコライだけは何か不気味だなぁとは思いますけど。
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「お疲れ様でした。」
「お疲れ様。」
「お疲れ様…。」
施設の大掃除とハナコの地獄のレクリエーションを終え、疲れ切っている為、今日はここで解散する事となった。
「"お疲れ、何かあったら呼んでくれ。"」
そう言い残して月明かりでぼんやりと照らされた廊下を歩く。
部屋に戻ってアロナと一緒に問題作って……
「先生、忘れ物ですよ。」
部屋を出て間もなくハナコに呼び止められた。忘れ物も何もあの部屋に私物を置いた覚えは無い。
「"ありがとう、んで何か置いてたっけ?"」
「はい、これをお忘れでしたよ。」
「"何も見えないんだが……。"」
薄暗い廊下で見えなかったという訳では無い、ハナコの手には何一つ物など無いのだ。
「えぇ、光学迷彩下着ですから。」
購入した覚えも無いし断じて俺の物では無い、俺は見られるより見る方が好きだ、よってそれは俺の物では無い。
「"俺のじゃないな。そんな物を買うくらいなら俺はフラフープかカスタネットでも買うね。"」
「そうですね、これは私が購入した物ですし。」
それは地獄のレクリエーションの際に知っている。俺は田中眼蛇夢やハナコの通信簿イベントを進めた覚えは無い。
「"???すまない、本当に何が言いたいのか全く分からない。"」
「先生も宝探しゲームでは最後まで光学迷彩下着を見つける事は出来ませんでしたよね?ですからこれは罰ゲームです♡」
「"え、それはヒフミじゃねぇの!?てか俺そもそも参加してないんですけど!?"」
ヒフミの絶叫は今でも思い出せる程鮮明に覚えている。
「いえ、先生は参加をするか否かを確認した時確かに「うん」って仰ってましたよ?」
「"……マジで?"」
「マジです。」
デイリーミッションの消化中に話しかけられ無意識に返事をしていたのだろう。まあ、俺にも策がある。ノーマル下着の上に光学迷彩下着を着れば良いのだ。
ハナコから手渡されたそれには確かに質量を感じた。
「"マジかぁ……。分かったよ、んじゃ、おやすみ。"」
「…はい、おやすみなさい。」
納得いかねぇ……そう言った表情だ。俺をイジるつもりだったんだろうが残念だったな、コハルとは違うのだよ、コハルとは!ふぅ↑敗北を知りたいぜ!
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自室
補習授業部の奴等から解放され一人になると、どうしても裏切り者の事を考えてしまう。
ヒフミについては…ペロロの為ならブラックマーケットに普通に足を運ぶ馬鹿ではあるが、銀行強盗を躊躇うくらいの良識はある。本人曰く、政治的知識は無い等とは言っていたが、多少の知識はある。トリニティを戦禍に巻き込む程の大それた裏切りを行うようには思えない………そうでもしないといけない理由があるのかも知れないが……。
アズサは…ナギサの話を聞いた後じゃ転校の時期があまりにも怪し過ぎる…が、あの良く分からない軍人の様な発言等から考えるに、元々はあまり良くない環境で育ったのか、ただのロールプレイか…前者であれば裏切る理由がライナー的な英雄願望くらいしか見当たらないし、後者ならば少なくとも諜報員としては悪目立ちしすぎるし、できて実行犯……まあ、裏切り者は一人とは限らない訳だが……。
ハナコは……何故か勉強を出来ない振りをするし、今日に関しても一週間という短い猶予期間の1日をプールで潰す事になった。ただただ、はっちゃけたかったり、お嬢様なりのドロップアウトだったりという見方が普通だが、俺の視点から見ればトリニティの裏切り者というか、ナギサが送りこんだ補習授業部を確実に退学に追い込む為に用意されたテストで確実に不合格を取る役割の人間、補習授業部の裏切り者という見方も出来る。
コハルはただのイジり甲斐のある馬鹿だ。
何にせよまだ初日だ、いくらでも評価は裏返る。固定観念は捨てろ。
コンコン
「"入って、どうぞ"」
「えっと…こんばんは、先生。」
紙の束を抱えたヒフミが訪ねて来た。シャーレで仕事してる時でもねぇのに紙の束なんか見たくない。
「"ドーモ。ヒフミ=サン。ブライです"」
ニンジャには詳しくないがアイサツは礼儀だ、古事記にもそう書かれている…とイズナが言ってた。
「なんで片言なんですか…。」
「"んな事はどうでもいい、そんな事よりそれ何だ?分からん問題の質問か?"」
「いえ、そうでは無く…これはここ4.5年トリニティで行われた試験問題です、問題作りの参考になればと思いまして。」
え、何!?このペロリストである事以外に欠点の無い人!?
「"お、お前……天才か?マジでありがたい!ハスミに頼んで去年と一昨年のは貰えたんだけどさ、いや〜マジで助かった。"」
過去5年分のテストがあるならば間違いなく傾向は把握できる。後は次回の試験と同じ範囲の問題を抽出して基礎問題と応用問題に分けて模擬テストの回数を水増しだぁ……んで、テスト後に解説&自主学習で完璧〜♪
「えへへ、どういたしまして……って何でそんな悪い顔してるんですか?」
「"え?お前のお陰で明日から地獄の模擬試験祭りが開催できるからだぜぇ!ま、喜べよ、これで3回落ちて留年なんて事はなくなった。"」
「………そう、ですね…。」
不自然な間……元々試験に関してのルールは基本的にヒフミに知らされていた、退学処分の事も知っている可能性はある。
「"3回落ちた時の事…お前も知ってたんだな。"」
「…先生にも知らされていたんですね。まだ、誰にも言って良い事なのかどうか分からなくて…。学力試験なのにどうして『全員一斉に』みたいな評価システムなのか、何故、私達の為だけにこんな合宿施設まで提供して貰えるのか、それに……うぅっ。」
「"お前もナギサに頼まれごとをされたんだろ?"」
退学の件まで知っていたとなると当然「トリニティの裏切り者」についても把握している筈……。もしそうだとしたら「何故、私達の為だけにこんな合宿施設まで」なんて白々しいにも程がある。
「いえ、そ、その…………ナギサ様からはその…え、えっと…はい。………そのナギサ様からは口止めされてまして……」
ヒフミは黙り込む。トリニティの命運が掛かった極秘任務だ、そう易易と話す馬鹿はいない。
「"俺と同じく、トリニティの裏切り者を探せって言われたんだろ?"」
「!?先生も…ですか…。はい、ナギサ様とお話をしていた時に頼まれてしまいまして──────」
ヒフミがナギサから聞かされた話は大体俺と同じ内容だった。ヒフミが裏切り者探しを任された理由はナギサからの信頼(笑)とシャーレとの繋がりがあったかららしい。アビドスでのトリニティへの支援要請…必要であったとはいえ、ヒフミには申し訳ない事をしてしまった。
「わ、私はその、裏切り者だなんて、そんな話……。皆、同じ学校の生徒じゃないですか……今日だって、皆でお掃除して、一緒にご飯を食べて…。これで、誰が裏切り者なのかを探れだなんて、そんな事…私には……。」
「"ヒフミは優しいな。"」
「え?」
「"俺なんか、お前が部屋に来るまで全員の事疑ってたからなw"」
「え、えぇ!!ちょっと先生ぇ!?」
「"ハハッ、でも大丈夫だ、その依頼ならしっかり断ったし、俺なりに解決方法は考えてある、お前は補習授業部の部長として自分にできる事を頑張ってくれたらそれで良い。"」
「私に出来る事………はい!分かりました!あ、その私に何が出来るのかは、まだ分かりませんがちょっと考えてみようと思います!」
「"過去問を持って来てくれただけで十分過ぎるくらいだ、今日はゆっくり休め。"」
「はい!先生、ありがとうございます!何だか心が軽くなりました!それでは、おやすみなさい!」
やる気に満ち溢れたヒフミは補習授業部達の寝室へと戻って行った。あんな精神状態で寝る事が出来るのだろうか。
まあ、そんな事は今は良い。
「"アロちゃん、仕事の時間だぜ!"」
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合宿2日目
腐ってもお嬢様学校、合宿所の地下のキッチンに保存されていた食料ですら美味しかった。……腐ってもお嬢様学校って表現は腐女子の巣窟みたいで嫌だな…。
「先生……模擬試験の方は完成されていいますか?」
遠慮がちに話かけてくるヒフミの目には薄っすらと隈があった、張り切り過ぎてあまり眠れなかったようだ。
「"ああ、それなら今から取りに行く、そんであいつらには抜き打ち模擬試験を受けて貰う予定だ。"」
「良かったです!それでこれからの補習授業の方針について話したい事がありまして……。」
「"早速だな、よし、聞かせてくれ。"」
それからアホ共の教育方針について話し合った後、一緒に教室へ向かった。
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教室
何やらコハルがギャーギャー騒いでいる声が聞こえる。朝っぱらから元気な奴だ。
バンッ!
特に意味はないが乱雑にドアを開けて見る。
「"グッドモォォォォニング、お前等!今日は…今日も我らの姉御からお話があるぜ!"」
「えぇ!私ですか!?」
「"俺が説明したらおふざけが入って長くなるだろ?手短に頼むぜ姉御。"」
(姉御?)(姉御。)(姉御!?)
「先生がふざけなければ良いだけの話じゃないですか………後、姉御は……もういいです。」
渋々だが2つとも了承が取れた。これからは合法的に姉御と呼べる。
「皆さん、注目して下さい!」
やる時はやる女だ、渋々ではあった筈だが声を張り全員の注目を集める。
「…今日は補習授業部の合宿、その大切な初日です!」
昨日のはノーカンらしい
「私達は大変な状態で、ともすれば慌ててしまいがちな状況ではありますが難しく考える必要はありません!一週間後の第二次特別学力試験で合格する、それだけです!」
「そうだね。」「ですね。」「……。」
お前等が同意した女が今、光学迷彩下着を着用している事を努忘れないで欲しい。
「そこで、皆様のためにぃ…こんな物を用意して貰いました!」
ヒフミは胸の前に抱えていた紙の束を前へと突き出す。断じてクッキー★ではない。
「えっと…そちらは?」
「模擬試験です!」
「模擬試験…?」
「きゅ、急に試験!?なんで!?」
急に死刑に処そうとする人間の言葉とは思えないぜ。
「闇雲に勉強しても、あまり効率的とは言えません、着実に目標を達成する為には、何が出来て何が出来ないのか、今、どのくらいの立ち位置なのか……まずはそれらを把握する必要があります!」
「"そういうこったぁ!!"」
あのテストで60点以下なんぞ取りやがった馬鹿共よ少しは進歩していてくれよ。
「ヒフミちゃん…凄いですね、昨晩だけでそのような物を…」
「あ、いえいえ、先生が一晩でやってくれました。」
「成程、先生が。」
「"俺はさして苦労はしていないし仕事の範疇だ、過去問回収に勤しんだヒフミに感謝するんだな。"」
一晩でやってくれたのはジェバンニでも俺でも無く基本的にはアロナ様だ、もうアロナ様に足向けて寝れねぇ……まあ、この前起きた時はケツで潰していた訳だが…
「"ま、そういう事なんで席に着いて教科書しまえ、今からテストやりま〜すw"」
コハル様の顔には焦りが見える。まあ、苦手な範囲の抜き打ちテストなんてされたら当然そうなる。可哀想だなぁ……なんて考える事は無く、俺は躊躇無く問題用紙と回答用紙を配る、教科書を見る時間等与えない。
「"合格条件は第一回や第二回と変わりません、はい開始。"」
模擬試験が始まる。これから1時間も暇なのだ、各種ソシャゲのデイリーを終わらせて……聖遺物でも厳選するか。
そして1時間と15分後に試験終了&採点終了
「"はい、結果発表します。"」
俺のやる気の一切感じられない声を聞き、一部の生徒は結果を察したようだ。
「"まー、こんな感じです。"」
ハナコ4点 不合格
コハル21点 不合格
アズサ33点 不合格
ヒフミ70点 合格
当然のようにヒフミ以外は不合格。まあ、昨日は勉強が出来ていないにも関わらず点数が然程落ちていない所を見るに確実に知識としては定着していっているのだろう。
「これが現実……今の私達の現実です!このままだと、私達の先に明るい未来はありません……!ここからあと一週間、皆で六十点を超える為には、残りの時間を効率的に使っていかなければならないのです!」
「"そうだよ。"」
「そこで!まず、コハルちゃんとアズサちゃんは、同じ1年生の範囲なので私とハナコちゃんが、おふたりの勉強内容をお手伝いします!ハナコちゃん、最近何があったのかは知らないですが、一年生の時の試験では高得点だったんですよね?」
高得点…なんて次元では無く1年生の頃のテストは文句なしの満点だった。
「…えっと、まあそうですね…。」
バラされた事でアホのフリをやめてくれるのが一番良いけど。
「実はその、一年生の時のハナコちゃんの答案を見つけてしまいまして……!それでハナコちゃんの方については後ほど、今の状態になってしまった原因をしっかり把握した上で、私と先生と一緒に解決策を探していきましょう!」
「"ま、今後の方針はこんな所だな、因みに今回のテストで合格出来なかった者は今晩から食事のメニューは……パサチキパサチキペーストペーストブロッコリー豆豆ペーストパサチキサプリメント謎の汁…になるので覚悟しといて下さい。"」
「えぇ!?」
「十分だ、私にとっては罰にすらならない。」
何だこのジャガイモみたいな奴……。
「謎の汁について詳しく聞かせて頂けませんか?」
「ボディビルダーでも目指すんですか!?」
「"いや、お前達が目指すのはアイドルだ、ヒフミ、センターは任せた。"」
アイドル詳しくないけど4人組でセンターってどうやんの?
「アイドル!?っていうか私は合格しましたよね!?」
「"冗談だ、だが安心はするな、お前等の第二次試験の結果が不合格ならマジでパサチキ祭りやるからな?後、模擬試験は何度かやるからしっかり備えておけ。"」
「はい!」「構わない。」「…………」
「それは頑張らないといけませんね。」
沈黙は肯定と取らせてもらう。……キャンバスモードよりキャンパスライフに戻ってくれマジで。
「…えっと……実は…私からは何と!皆さんにご褒美を用意しちゃいました!」
ヒフミはキモい鳥の頭を開き中を探り始めた。その中から取り出されたのは何と魑魅魍魎の類であった。
「こちらです!良い結果を出せた方には、このモモフレンズグッズをプレゼントしちゃいます!」
ここに5匹のバケモンがおるじゃろ?好きなのを1匹選ぶんじゃ!ってな感じにキモい鳥にも同僚がいたようで、机の上は軽い百鬼夜行状態だ。
「モモフレンズ?」
「何それ?」
「あ、あれ……?最近流行りの、あのモモフレンズですが……もしかして、御存知ないですか?」
「初めて見ましたね…いえ、何処かで見た気も…?」
「ええっ!?」
それもその筈、通常よりも幾分か顔色の良いキモい鳥は今もヒフミの背中に寄生している。
「何これ豚?……それともカバ…?」
「ち、違います!ペロロ様は鳥です!見て下さい、この立派な羽!そして凛々しいくちばし!」
「……目が怖い、それに名前も何か、卑猥だし……。」
目については完全にラリってる奴のそれだ。卑猥と言えば……今はヒフミの自室で眠っているであろうハ◯ドリ君カラーのあいつは元気だろうか。
「あぁ、思い出しました、そう言えばヒフミちゃんの鞄やスマホケース、そのキャラクターでしたね。」
「あっ、はい、そうです!」
「確か、舌を出して涎を垂らしながら、もう許して……っ!と泣き叫ぶキャラクターだったとか……?」
それはハ◯ドリ君じゃないか?
「えっ、いえ!? 後半部分は色々と違いますよ!?」
「"お前等…あまりペロロ様を馬鹿にするなよ、ペロロ様はなぁ、とある砂漠の民を悪人達から救った救世主なんだぞ?その地域ではそれ以降毎日夜明け前、昼、午後、日没時、夜の5回の祈りの時間が設けられる程ありがたい存在となったんだ。……そして、その者達曰く、ペロロ様の教えを信じる者は救われ、ペロロ様の教えに背く者は死後に地獄の業火で悶え苦しんで泣いて歯ぎしりが云々らしい。"」
勿論半分以上嘘だ。……ヒフミが怒りで震えている?怒りで震えて涙が止まらないというやつだろうか。
「な、なんと………なんと素晴らしいぃ……。ペロロ様を信じる者は救われる…そして、ペロロ様に仇なす者には暗き死を……正しく!正しくその通りなのデス!先生!その方達について詳しく教えて頂けませんか!」
プルプルと小刻みに身を震わせていたかと思えば、勢い良く俺の両腕に掴み掛かるヒフミ、発言内容とか色々ヤバいが何より目がヤバい、推しについて語りたいファンはこれ程までに狂気的な目をしているのか。
「"お、おう……お前も良く知ってる奴等だよ。"」
「……砂漠………ペロロ様ァ……成程ぉ!アビドスの皆さんデスネ!今度改めてご挨拶に行かないればぁ!」
ヒフミは両手を天に掲げながらそう宣言する。勿論一同ドン引きである。同じモモフレンズファンのノノミであったとしても流石にこの光景を見ればドン引きだろう。すまんなアビドス諸君。
「そうデス!そうデス!従順で敬虔なる信徒となりうる先生にも是非ともこのペロロ様のぬいぐるみをぉ!」
ヒフミはガンギマリバードを繰り出した!
「"う〜ん…いらない!!"」
「えぇ!?そんなぁ………コ、コハルちゃんは!」
「……わ、私も要らない…。」
「……えっと……ハナコちゃんは…?」
「私も謹んでお断りします。」
徐々にテンションが下がって行くヒフミ。
「あ、あのぉ〜……アズサちゃんは……。」
ヒフミの奇行に目が行っていたアズサは改めて魑魅魍魎を観察する。
「……か、可愛い!!」
「!!?」「!?」「あら…?」「"なん…だと……"」
いつものクールなお顔は何処へやら、今までのアズサからは想像が出来ない程の笑顔だ。まさかモモフレンズ如きにドロップ缶が負けるとは……まあ、俺もあんまり好きじゃないけど。
「か、可愛すぎる!何だこれは、この丸くてふわふわした生き物は……!?この目、表情が読めない……何を考えているのか全く分からない……!」
そこは可愛さポイントなのか?
「流石はアズサちゃん!ペロロ様の可愛さに気付いてくれるなんて!そうです!そういうところが可愛いんです!」
「うそぉ!?」「"マジで言ってる!?"」
そこが可愛さポイントなのか…
「こ、こっちは?この長いイモリ……いや、キリン?何だか首に巻いたら暖かそうな……!」
「それはウェーブキャットさんです!いつもウェーブして踊っている猫なのですが、仰る通り最近、ネックピローのグッズが…」
「こっ、これは!?この小さいのは!?」
アズサからの質問攻めは止まらない。ヒフミはただのペロキチだと思っていたが一応モモフレンズというコンテンツその物が好きらしい。
「それはMr.ニコライさんです!いつも哲学的な事を云って不思議な目で見られてしまう方ですね!今回の御褒美の一つとして、そのニコライさんが書いた「善悪の彼方」という本もあるんですよ、それも初版!」
何だその本……何処の年齢層をターゲットにしてんだよ……。
「す、すごい、すごい……!これを貰えるのか?ま、まさか、選んでも良いのか!?」
「はい!アズサちゃんが欲しいものを持って行って下さい!」
何ともまあ微笑ましい光景である。取引されるブツがブツでなければ。
「あらあら……。」
「な、何なの……。」
コハルもハナコも若干困惑している。
「…やむを得ない、全力を出すとしよう。」
最初から出してくれ。
「"ま、モチベーションとして成功したな、部長。"」
「ああ、良いモチベーション管理だ、ヒフミ、約束する、必ずや任務を果たし、あの不思議でふわふわした動物を手に入れてみせるッ!」
「はいっ!ファイトです、アズサちゃん!えへ、えへへへへっ……!」
「えぇ……」
「あら、何だかヒフミちゃんが楽しそうに、と言いますか、あのお人形と同じような表情に……♡」
それはとんでもない侮辱じゃないか?
「"同じ趣味の奴に出会えたのがそれ程嬉しかったんだろう。"」
気持ちは分かる。マイナーゲーを語れる奴と出会った時は俺も多分あんなテンションになっていた事だろう。ヒロイン論争で若干ギスった事もあったが、あれも良い思い出だ……。
「"よーし、ちょっと休憩挟んでからさっきの模擬試験の問題を解説するぞー。あー、後、俺は午後から少し用事があって席を外すけどしっかり自習しておけよ。"」
まさか自分が「自習しておけ」なんて言う日が来るとは……。自習=自主学習…つまりは自主的に行う学習だ。それを強いる事に自主性はあるのか、と思っていた学生時代………そんな十数年前を懐かしんでも考えは変わってないけどな。やっぱり強いられた時点で自習は成り立たないと思う。
「もしかしてデートですか?」
デカい方のアホピンクは若干ニヤつきながら質問する。女性からであってもそういうのはセクハラになるので………ってそれ以前の奴だったわこいつ。
「"災厄の狐への奉鎮をデートと言うならそうなんだろうな。"」
合宿前に行っておくべきだったがすっかり忘れていた。故に今日行く。
「…やはりあの噂は本当だったんですね。」
「"内容は知らんけど…そうなんじゃね?"」
「あらあら。」
こいつラッシュの時にあらあら言いそうだな。………ボラボラよりは理解出来るか。
「え!?が、学生の身分で交際とかダメだから!そんなの不健全よ!それも教師とだなんて!」
「"うん、やっぱその噂は間違いなく嘘だわ。"」
まあ、足繁く通っていたらそういう噂も立つのが当然か……まあ、多分流した奴は矯正局の奴かワカモ教の信者だろうけど。
「"もういいや…お前等が元気そうなんで今から解説始めます。拒否権はありませーん。"」
その後、アロナさんのお世話になりながら解説を終え、トリニティを後にした。
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マジで関係ないですけどパジャマノアの「シミは思い出になる」発言はちょっと叡智過ぎると思います!死刑だ!死刑!
アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?
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ベアトリーチェはよく見ればシコリティ高い
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いいからお前は全国のタカハシさんに謝れ!