透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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42.「獰猛」!それは… 爆発するかのように襲い… 消える時は嵐のように立ち去る

 

 

多機能フォームの使い方がちょっと分かった気がするので初投稿です。センスなさ過ぎて何か文字がうるせぇので二度と使いません。(多分)

 

42話書く前

竜のツリーガードは後何回死ねば行けるかなぁ、後四分の一なのに……でもモーグは今のところ絶対勝てないしなぁ…生まれ直し試そうかな?………怪文書書くか。

 

42話書いてる途中

ジュンコが死んだ!この人でなし!

 

42話書き終わって

何だこれ?

 

誤字脱字の確認と軽微な修正の途中

こいつ感情がジェットコースターし過ぎだろ。

 

どうしてこうなったんだろう。

 

──────────────────────────

 

 

現在正義実現委員会の包囲網を切り抜けた美食研究会。通報通り黄金に輝くマグロを給食部のトラックに積み銃撃戦を繰り広げながら逃走しているという何ともシュールな絵面だ。………そしていつも通り調理担当のフウカも巻き込まれている。手足を拘束され猿轡の完全装備だ。

 

「わっ、このマグロまだびちびち跳ねてる!ヒレでビンタされてる!?」

 

アレがデカい白髪の女、イズミがマグロにビンタされアレが揺れている。……勿論ヤギのような角の話だ。頭が揺さぶられるので当然の事、そしてクソデカいアレも揺れている。勿論角の話では無い。

 

札束ビンタならくらいたいがマグロはなぁ……。

 

「イズミ、ちゃんと捕まえていてっ!それ、すっごく高いんだからっ!」

 

美食研の貧担当のジュンコ、悪食やら暴食の為にネジが飛んでる他3人と比べると比較的まともに見える美食研究会のバグ。

 

「ところで、コレいつ食べられるの?マグロにはビンタされるし、黒いセーラー服の子達には追いかけられるし、そろそろお腹空いたんだけれど!」

 

「あの黒いセーラー服って、正義実現委員会だよね?こっちの風紀委員会と同じ位ヤバい連中だよ!どうするのハルナ、逃げ切れるの!?」

 

「逃げる逃げられないは大した問題じゃありませんわ、大事なのは食べられるか、否か……つまりは食べるか、死ぬかその二択、それこそが私達美食研究会が歩むべき孤高の道なのですッ!」

 

このように、美食研究会の部長黒舘ハルナは頭がイカれている。見た目だけであればアルビノカラーで美しい容姿、言葉遣いはそこはかとなく気品が漂う淑女………だがテロリストだ。

 

「ふふっ、結局そういう事ですよね☆」

 

暴食のアカリ、失礼ではあるがノノミに何か雰囲気がにている。…デカいし髪が黄色系統だし。

そしてこいつの怖いとこはいつも笑顔でいること。例えそれが風紀委員会にボコされた後であったとしても……。まあ、そんな事は構わず今からボコすんですけど。

 

「"いや、マグロを食えずに投獄される一択だぞ?"」

 

キキーッ!

 

声と共に目の前に現れる壁にぶつからないようにブレーキを踏む。何度目かは分からないが流石に学習したようだ。まあ、止まった所で壁は四方に存在するので詰みゲーな訳ですが。

 

「"役得ってやつかねぇ?溜息出る程の美人と頻繁にあえるなんて俺は嬉しいよ。"」

 

「うわっ!先生だ………。」

 

言いたいのはこっちだ。

 

「あら、私も嬉しいですわ。」

 

「"皮肉だアホ共。"」

 

「私に免じて通してくれませんか?」

 

お前等の何処に免じる要素があるというのだ?

 

「"はいはい、お前等もさっさと登ってこいつら撃っちゃって。………後、猿轡付けてる人と車は出来るだけ撃たないように気を付けて。"」

 

「もうだめだぁ……おしまいだぁ……」

 

悲しいかな大体5×5mの正方形であるこの範囲で美食研究会御得意の爆破を行えば自爆する事は必至。自爆覚悟で脱出を試みたところでまた生やせば良いだけの事。アビドスでやった戦法が楽々珍珍すぎるぜ!

 

「「「了解」」」

 

ハスミも狙撃ポイントまで移動出来たようだ。壁の外に適当に作った階段を登って来た補習授業部がハンティングを始める。

 

「"数の暴力ってのは良いねぇ……俺もこいつで遊んでやろう。"」

 

取り出したるは安心と信頼の土筆さん。喰ってんだ、喰われもするさ。それに大好きな食材に葬られるのなら本望だろう。

 

「その棍棒では相手に攻撃が届かないと思う。」

 

物珍しい土筆のような何かを見て当然の疑問を口にするアズサ。

 

竹槍で戦闘機は落とせない、しかしこいつはクソデカい土筆の様な何かなのだ。

 

「"まあ、見てろ。………まずは人質に向かって土筆を伸ばします。"」

 

手足を拘束され猿轡をかまされたフウカに向かって土筆を伸ばす。ここからがマグマなんです!

 

「何で伸びるの!?」

 

「"植物だから。"」

 

見た目だけは。

 

「こんなに大きくなるだなんて……なんか卑猥ですね♡」

 

ある意味興味津々な2人。取り敢えず美食研究会をへの攻撃は中断しないで欲しい所だ。

 

「"後は人質に巻き付けて回収します。"」

 

土筆がフウカに巻き付き収縮する。そしてフウカはお米様スタイル。これには土筆を見るのが二度目のファウストもビックリ。

 

「ふ、普通そうはなりませんよ!?」

 

こいつは今更何を言っているんだ?

 

「"なっとるやろがい!植物ってのは変な方向に成長するもだろ?……大根とか…色々さぁ…"」

 

適当にこじつけようとしたが、頭の中は奇形の大根達で埋め尽くされていた。奴等のインパクトが強すぎる……!

 

「変幻自在の棍棒…中々汎用性がありそうだ……最大射程が気になる。」

 

アズサは新たなネタ武器の同士になり得るかもしれない。

 

「"13kmや。"」

 

「13km!?嘘だろ!?」

 

アズサ止めなって!

……因みに伸びて最大300m、その場合、最大限身体能力を底上げしても持ち上げられないので使う機会は殆どない。

 

「ん〜〜!ん〜〜!」

 

そんなやり取りをしていると肩に違和感が……悠長事してんじゃねぇとでも言いたげにお米様状態のフウカが何かを訴えていた。

 

「"すまん、完全に忘れてた…………お前等は気にせず楽しんでてくれ。"」

 

一度離脱する旨を補習授業部に伝え階段を降りてフウカの拘束を解く。降りる途中にゲームじゃありませんから的な怨嗟の声が聞こえて来たような気がするがスルー。

 

「はぁ〜〜…助かりました、ありがとうございます、先生。」

 

いつもと変わらぬこの台詞。俺は一体何度美食研究会からフウカを救出する事になるのだろう。来年までにはマ◯オがピー◯姫を救った回数を超える事は間違いないだろう。

 

「"おう、今度は唐揚げを作ってくれると嬉しい。"」

 

「はい!近い内に作りに行きますね。」

 

ゲヘナの生徒達に給食を提供するゲヘナでは珍しい善人のフウカ。生徒数が多い故、学校では質より量を優先せざるを得ないので評判は散々。

だが、普通に作れる状況であれば滅茶苦茶美味い。パスタと適当に焼いた肉で生活している俺にとってフウカが作ってくれる飯は本当に有り難い物だ。

 

「"ありがてぇありがてぇ………それじゃ、俺は戻るから適当に避難しといてくれよな!"」

 

ありがてぇ本当にありがてぇ。心の中でも何度も感謝を告げながらフウカに手を振り階段を登る。唐揚げの為なら気合いが入るというものよ!

 

「"よし!!!"」

 

そうして俺は覚悟を新たに(?)宣言する。

 

「"……食ベルトキモォ、空腹ナルトキモォ!正義ノ名ノ下二ィ!!!他人ノ皿ノ唐揚げ二、レモンヲカケルヤツヲ、SAY SAY DO DO!タタキ潰スコトヲ、チカイマァァァッスッ!!"」

 

唐揚げへの愛を宣言し、塩唐揚げかニンニクマシマシか、ムネ肉かモモ肉か、そんな事を考えながら土筆を振り下ろそうとしたその時……奴は現れた。

 

 

「キャハハハハハハッ!!」

 

「身構えている時には死神は来ない」全くもってその通りだ。猟奇的な笑い声を上げる死神が妙に鉄臭い夜風と共に俺を横切り、気づけば補習授業部と戯れていた美食研究会の前に立っていた。というより今にも飛びかかりそうな様子だ。

 

「きえぇぇぇぇっ!!」

 

薩摩示現流というやつだろうか?唐突にエントリーして来た死神は猿叫を上げながら美食研究会との距離を詰め、慈悲も躊躇も情けも容赦も無くその手に握られていた2丁の赤いショットガンを接射する。グッバイ!ジュンコ!………取り敢えず死神は訂正、どちらかというバーサーカーの方が適切だ。

 

「ツルギ先輩!?」

 

「"この人かぁ……。"」

 

コハル曰く、文武両道で有名なツルギ先輩の登場により、先程までキッズスペース同然だった岩壁の中は、既にデスマッチ会場と化していた。

 

「くか…くかきけこかかきくけききこくけきこきかかかーーッッ!!」

 

何処のレベル5だ…………。

 

 

そこからは酷かった。戦い等という物は成立しておらず、弱い者イジメや一方的虐殺、蹂躙の類であった。つまり先程までのは児戯にも等しく、デスマッチ会場ではなくキッズスペースの方が適切だったという訳だ。

「あたしの間合いで勝てる奴はいねぇ!」と豪語する近接戦のプロ、ネルとやり合って初めて対等な戦いが成立するレベルの強者ではなかろうか。

 

「"びっくらPONだぜ………"」

 

「…………………」

 

悪は滅び目的が達成されたが、尊敬するハスミとの初めての共闘がこのような形で終わってしまい複雑な表情のコハルさん………ドンマイ!まあ、最初から結構散々な状況だった気がするけど。

 

「……………終わっちゃいましたね。」

 

「終わりましたね。」

 

「トリニティにもここまで戦える者がいるとは……。」

 

「"何処の老兵だよ…………。"」

 

ここに居るのは俺と補習授業部の馬鹿4人とヘイローが消えボロボロの状態で横たわっている美食研究会の馬鹿4人…死んでないよな?………んで、電池が切れたようにそいつらの前に佇むツルギさん…………ハスミは狙撃地点からここに来るまで、幾ら時間を要するだろうか。

 

「"………………あの〜"」

 

壁の内側まで降り、改めてご挨拶……をしたい。長い黒髪と命を狩り取る形をした翼、そして血が滴り落ちているかの様な異質な形のヘイローを持つツルギ先輩に話かける。………後ろ姿から得られる情報だけでこれだけ恐ろしい。

 

「ァ"?………シャーレの先生ですか、ご協力ありがとうございました。」

 

丁寧に頭を下げるツルギさん。…………うん、ちょっとのギャップも期待したけど案の定だった。………簡単に言い表すのであれば、「悪魔」「ホラーゲームに出て来るシリアルキラー」と言った感じだ。バーサク状態が解除されてるのがせめてもの救い。

 

「"いえ、自分達は囲んで殴ってただけで何も………。"」

 

「…………………」

 

「"…………………"」

 

「…………………」

 

…………気不味い。

 

「"あ、あの、傷とか結構酷そうだし………この包帯をどうぞ!後タオルも!"」

 

血だらけの制服、そしてあの戦闘スタイルだ、少なくとも無傷である訳がない。友好の証を!…と包帯を差し出す。

 

「い、いえ、私は…………」

 

「"いや、早めに処置しとかないと傷跡とか色々あるし、女性はそういうの気にするんじゃないかなーって……なんなら自分が巻きますんで。"」

 

何やらプルプルと震えだした。自爆の準備か?それともジェンダー的な思想を捨てろ!と、怒りで震えて涙が止まらないのだろうか。……多様性の時代に今の発言は迂闊だったのかもしれない。

 

「"不快な思いをさせたなら申し訳ない……でも、俺はツルギさんが心配で……悪意は"」

 

一歩二歩と何気なくツルギに近付いた時に事件は起きた。

 

「か、かかかか、かっ、完治してますからあぁぁぁぁぁ!

 

ドゴオォン!

 

 

「"たった今傷を負ったんですけど!?"」

 

Wow!同じタイプのスタンド!……等考えている場合では無い。

 

「完治した」と言いつつ包帯を引っ手繰り、壁を壊しながら去って行った…いや何でだよ!……連絡…取り敢えずハスミに連絡を………

 

「"あのあのあの、いいですか!お、落ち着いて聞いてください !"」

 

「先生の方こそ落ち着いて下さい。」

 

「"あんなん見て落ち着けるか!ツルギが発射したんだぞ!?壁ぶっ壊して!"」

 

焦りのあまり、思わず倒置法が出てしまう。

 

「………また、ですか……。」

 

「"良くある事なんですか!?タックルで突っ切ってたんですけど!?"」

 

何?趣味で壁壊ししてんの?ドギさんなの?……幸い突っ切って行ったのは道路の白線の上だ。車にぶつからない事を祈ろうそうしよう。

 

「先生!?ちょっと不味いですよ!」

 

「"どうした!?"」

 

自然に語録を使うんじゃあない。

 

「この道の先には線路がある筈です!」

 

今の明かされる衝撃の事実。普段から公共交通機関を使っていない弊害か、そんな事は微塵も頭に無かった。電車はやべぇだろ。

 

「"嘘だッッ!!………壁消すからお前等は美食研究会を見といてくれ!"」

 

そう言い残し近くの屋根に登る。コハル運搬法改め武術家アイシクルロードを道路をでやれば多分事故る。故に屋根から屋根への道を作り後はいつも通り突風を吹かせる。

 

 

──────────────────────────

 

 

 

「あああああぁーーっ!」

 

移動を始めて約20秒。叫びながら白線の真ん中を恐ろしい速度で走るツルギが見えた。メ□ス程ではないが人に許される速度か?これ?

 

踏切は落ち、周囲にはカンカンとうるさい踏切の警報音も鳴り響いているにも関わらずツルギが止まる様子は無い。

 

「"ツルギ!ツルギさーん!ツルギィー止まってくれ!電車が!電車が!"」

 

「ぎゃあああああああーー!!」

 

ツルギは更に速度を上げた。傍から見れば俺がツルギを付け回す不審者でしかない。だが今はそんな形振り構っている場合ではない。

 

「"クソッ───もってくれよ俺の魔法!そして止まってくれよ後続車達ぃ!硬度3000倍!鉄の壁だぁっ!!!"」

 

ガシャーン!!

 

虚しくも祈りはただ届かずに消えた。

 

「"………嘘だろ承太郎!"」

 

いや、マジだぜ………周囲への被害を考え砕かれた瞬感壁は消した。普通に硬度3000倍できたら止めれたんだけどさ………もう止める術が………

 

 

プオオォォォン!!   ドンッ!

 

鈍い音と共にツルギの体が十数メートル程跳ね飛ばされる。受け身もクソもないまま力なく地面に落ちてから間もなく、ツルギのヘイローが消失した。

 

「"…………ツルギ?"」

 

ボロボロのツルギの前に両膝を突く。これから停滞していくツルギとは対照的に俺の拍動は早まるばかり。こういう事になるならば最初から俺がゲロを吐き散らせば良かった………そんな後悔をしてももう遅い事は分かっていてもそう思わずにはいられなかった。

 

「"怪我人だ!誰か助けてくれ!誰か救急車!救急車を!それとAED!AEDもいる!早く!"」

 

ただ必死に叫ぶ、手遅れかもしれない、無駄かもしれない、それでもただ叫び続ける。

 

救急車に関しては自分で読んだ方が早いという事はこの時、完全に頭から抜け落ちていた。

 

──────────────────────────

※AEDが必要になった際は救急車を呼ぶ人やAEDを持って来る人間を明確に指名しましょう。そこを曖昧にすると誰も動きません。

──────────────────────────

 

「どうされました!?怪我人の容態は………ツルギ委員長?」

 

後ろを振り向けばピンク髪の女が立っていた。どうやらツルギとは知り合いだったらしい。止められなかった謝罪は今じゃない。

 

「"AED AED!いや、救急車!"」

 

「落ち着いて下さい、まずは深呼吸を。」

 

パニクってる俺の両肩に手を置き深呼吸を促すピンク髪。緊急時こそ冷静に……言われた通り俺ゆっくりと肺に空気を入れ、ゆっくりと吐き出す。それを繰り返している間にピンク髪はツルギのバイタルサインや、その他諸々を調べていた。

 

「どうやら、軽い打撲と気絶をされているようです。」

 

「"ぇ?"」

 

自分でも笑えるくらいにマヌケな声が出た。嘘を言っているとは思えない……しかし、あんな事があってそんなもので済むのか?半信半疑なんてものじゃない、8割くらい疑っている。

 

「"……本当に?え?壁突き破った後に電車に轢かれたんですよ?"」

 

そう言いながらツルギの顔に耳を近づけ、手を首元に当て脈を測る…………

 

「"本当だ!"」

 

普通に生きてました。呼吸音も聞こえるし血管も脈打ってました。無駄に騒いですまないピンク髪の人。

 

「"………すまん、呼吸やら脈やら調べずに無駄に騒いで…。"」

 

「いえ、このような状況で焦ってしまうのは当然の事ですよ。」

 

ピンクの少女をアホな俺を許した上に微笑みかけてくれた。世間一般の方はこの少女を天使と称し、ライナーは求婚する事だろう。勿論俺もその1人だ。個人的に神やら天使などは好きでは無いがボキャ貧故にそれに変わる言葉が思いつかない。

 

「"……あっ……でも気絶してるし救急車とか呼んだ方が良いんかな?"」

 

「それは必要ありません、後は救護騎士団であるこの鷲見セリナにお任せ下さい。」

 

成程、医療従事者だったか………救護と騎士がどう結び付くのかは全く想像できないけどセリナだからヨシッ!

 

「"ありがとう、マジでありがとうセリナ、ツルギが所属する正義実現委員会には俺から連絡しておく!ありがとう!"」

 

取り敢えずクソの役にも立たない神や仏ではなく、目の前のセリナ様を拝み倒した。崇めて欲しけりゃ10連で2枚抜きくらいはさせてみろってんだ!

 

その後、電車の運転手に事情を説明し、ハスミが合流しているであろう補習授業部達の所へ急いだ。

 

そういえば、キヴォトスでのこういう人身事故ってどう処理されるんだろう?

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

「"パクパクうまうま……ってな感じの事がありまして…ツルギは現在救護騎士団に保護されました……。"」

 

端的に先程までの出来事を説明する。未だに打撲と気絶で済んでいる意味が分からないがハスミは信じてくれるだろうか。

 

「結局轢かれちゃったんですね…。」

 

「"ああ、残念ながら。"」

 

「成程、大体理解しました…。」

 

大体理解できぬ!

 

「"頑丈で治癒力がエグいって事しか分からないんですけど?何?クセになってんの?壁壊して歩くの。"」

 

何一つ納得も理解も出来ないが一番分からないのはそこだ。

 

「………流石にツルギも四六時中壁を壊しているという訳ではありません、気持ちが昂ぶって自制が効かなくなってしまった時だけです。」

 

それでも大概だと思うんですけど?

 

「で、でも戦闘が終わって、先生から包帯を受け取るまでは落ち着いてましたよね?」

 

「包帯で興奮する体質なのかもしれませんね。」

 

さっきの戦いを見たというのに、よく口に出せたものだ。

 

「どんな体質よ!」

 

ベルリンの壁と結婚した女もいるくらいだし超レアパターンであり得る話だ。

 

「"するとやっぱアレか?巻いてやる発言は確かにあまりよろしくなかったかもしれない、過剰に心配し過ぎて気に障ったんかな?傷も無かったみたいなだし……。"」

 

またはモモッターでぎゃおおおおん!やってるタイプの人間の可能性がある。

 

「…………そうかも知れません。」

 

暫し考えてたハスミは俺の発言を肯定する。戦闘狂とは難儀なものだ。

 

「実は…ツルギはああ見えてかなりの乙女でして、恋愛物の作品の鑑賞や読書を趣味としています。」

 

急にギャップ萌えを狙って来やがった。だが壁破壊は致命的ではないか?

 

「"ほう……それで。"」

 

「多分、見たことのある作品と似たようなシチュエーションに遭遇し舞い上がってしまったのでしょう。」

 

「"すまん、血塗れの狂戦士に包帯を渡すシチュエーションの恋愛物に覚えがない。"」

 

「ちょ、ちょっと先生!」

 

「確かツルギがこの間観ていた作品は…………あっ!巨大なロボットが少女に花をプレゼントとするシーンがありましたね。」

 

「"ラピ◯タじゃん!てか、そっち系の要素は横の少年とだから!"」

 

ロボもケモもいるキヴォトスでは、その場面だけ切り抜けばそういう場面に見えてしまうのか?

 

「そうでしたか……でしたら、旅館で働く娘に黒い異形の方が投げ銭をされているあのシーンでしょうか?」

 

「"投げ銭言うな、てか恋愛どころかそいつは普通に拒絶されてたぞ。"」

 

確かにあいつが現代に生きていればバーチャルの者にスパチャしてそうだけども。

 

「あっ……思い出しました!」

 

期待しないでおこう。

 

「雨宿りをする姉妹に不器用な少年が自分の傘を差し出す場面です。」

 

「"カ◯タ!カン◯じゃないか!俺もそのシーンは好きだけどさ………さっきから◯ブリばっかじゃん!ただのジ◯リファンじゃねぇか!"」

 

3週連続金曜■ードショーしてたんか?そうなんか?

 

「他にありそうなのは……アレですかね?」

 

コンクリートロードはやめてくれよ。

 

「人喰い巨人に囲まれて絶体絶命のヒロインが昔、主人公にマフラーを巻いてくれた事に対してお礼を言うシーンです。先生の発言が主人公の「これからもずっと俺が巻いてやる」という発言を想起してしまったのかもしれません。」

 

・やたら強い女

・巻いてやる発言

・絶体絶命          ※美食研究会が

・何か壁に囲まれてた     ※美食研究会が

・何にも変わってねえなお前は ※美食研究会が

 

貧弱過ぎる箇条書きマジック!でも今までの例で一番それっぽい不思議。最後のは知らんかもだけど。

 

「"想像力豊か過ぎんだろ!ってかジブ◯はどうした!?"」

 

てか何でこのタイミングで進撃二期観てんだよ!

 

「……でもまあ、確かに先生は顔だけは良いですから、仕方ないかもしれませんね♡」

 

「"お前それ本気で言ってる?"」

 

"だけは"は余計だ。

 

「まさか、顔だけでは無く良い性格だとも思いますよ。」

 

「「"えへへへへへへへ"」」

 

「"あれ?……普通にディスられてね?"」

 

そんな茶番を真顔で眺めていたアズサはふと疑問を口にする。

 

「ヒフミ、少し気になったのだが、乙女というのは壁を破壊するものなのか?」

 

「あ、あはは……ノーコメントで……。」

 

「"まあ、最近は壁砕き系ヒロインが流行ってるしな。そういうもんじゃね?"」

 

「何ですか!壁砕き系ヒロインって!?流行りませんよそんなもの!」

 

モモフレンズにも同じ事が言えるなぁ。

 

「"ヒフミ、ツルギ先輩に向かってそれは失礼でしょうが!多様性を認めろ!多様性を!"」

 

「あぅぅ…これって私が悪いんでしょうか?」

 

多様性…多様性は良いぞ!取り敢えず付けるだけで良い。そうすれば否定する奴を全員差別主義者呼ばわれできる魔法の言葉だ。

 

「………ところで、あの方々はこの後どうなるのですか?」

 

「"確かに俺も気になってた。"」

 

ツルギの話に関しては考える事を諦めた。台パンを理解出来ない人間に壁破壊を理解できる筈がなかろう。何が多様性だ。

 

「本来ならば私達がこの後の処遇を決めるのですが……今回は時期が時期なのでゲヘナ風紀委員会に託そうかと。」

 

「"治外法権ッ!"」

 

まあ、風紀委員会はしっかり罰を下すんだけどさ。………キヴォトス基準で……。

 

「はい、そこで先生にはもうひとつお願いがあるのですが……」

 

「"なんじゃい?"」

 

「エデン条約の事を考えると、ここから先も私達が能動的に動くのは避けたいところです、ですので、風紀委員会への引き渡しを先生にお願いできませんでしょうか?」

 

仲介&仲介&仲介……トリニティに来てから仲介ばかりだ。実に面倒くさい。

 

「"オケアヌス!とりま仲介しろってことね。"」

 

「エッチなのはダメ!ハスミ先輩の前では口を謹んで!」

 

「"エッチじゃねぇよ!イスカンダルに謝れ!"」

 

打てば響く。敢えてオケアノスと言わなかった甲斐があるというものだ。

 

「……色々とすみません、お手数ですがよろしくお願いします。」

 

「"了解、明日は普通に勉強だ、夜も遅いしお前等は先に帰っててくれよな。"」

 

 

 

 

その後ハスミから伝えられた受け渡し場所はゲヘナとトリニティを隔てる橋。俺と犯罪者達の移動方法はフウカが運転する給食部の車。16でも運転免許を取得できるキヴォトスは進んでるなと改めて思いました。(小並感)

 

引き渡しが終わったらタダ働きのあいつらの為にあの店の何かを買って帰ってやろう。

 

 

──────────────────────────

 

何故かツルギが◯ブリファンみたいな事になってしまった……

 

起承転結ってなんだっけ?もはや転転転結な気がします。

そういえば「君の名は◯」って全然前世は関係無かったですよね。

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

  • 紫封筒
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