透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか? 作:ゴジマツリ=ユーリエフ
いっそ狂ってシマエナガ。
色々とやって掻き集めた石でぶん回した周年ガチャ490連の新規獲得キャラ
温泉ノドカ キャンタマ コユキ リオ セイア ヒナタ 制服アスナ 水着ハナコ 制服ネル
計9人
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こればっかでアロナに腹パンしたくなりますよマジで!何が6%じゃい!
3桁になったガチャ石と枯渇したレポートを見て凄く虚しくなったけど、バカみたいに溜まってた神名の欠片でセイアちゃんの星上げしてハッピーじゃんね☆
未所持欄殆ど埋まらなかったけどハッピーじゃんね………。
ミカって言い程じゃんね☆じゃんね☆言わないじゃんね☆
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「…お待ちしておりました、ご無沙汰しております、先生。」
合宿最終日、唐突なナギサによる呼び出しによりティーパーティーの会合場所を向かうといつもの如く茶を啜っていた。
「"おひさー。"」
無実の証明なんぞ言っておきながら何の報告も無い訳だ。呼び出したくなるのは当然か。
「あれからお変わりありませんか?合宿の方は如何でしょうか、何か困ったことなどありませんでしたか?」
「"特にないよ、何?用事はそれだけ?今日は一応合宿最終日何だけど?"」
お変わりだの、困り事だの……裏切り者に関しては考えを変えていないらしい。
元よりそれを否定するつもりは無い。まあ、協力するつもりは今でも微塵も無いけど。
「お忙しいところお呼び立てして申し訳ありません。」
「"謝罪は良いよ、ちゃちゃっとやって終わろうぜ。"」
席につき茶をすする。相変わらず俺の舌は、高い茶を飲もうが美味いという単純な情報しか読み取る事が出来ない。
「今回の合宿は言うなれば元々、「生徒達をよく観察出来るように」という配慮でした、そういうことなのですが、如何でしたでしょうか?合宿中、何か判明した事などはありましたか?」
「"へぇーwトリニティでは押し付けや大きなお世話の事を"配慮"って言うんだ〜、勉強になったなぁw"」
「もっと直接的に言いましょうか、トリニティの裏切者は、どなただと思いました?」
どうやら煽り耐性が上がっているようだ。表情一つ変えずに話を続けるのは少し予想外。
「"確かに合宿中はあいつらをよく観察出来る絶好の機会だったよ…………んで、お前の言う通り分かった事がある……。"」
「"あいつらは…………。"」
「…………」
「"ただのバカ四人だわw"」
「は?」
あまりに予想の斜め上を行く発言にナギサのポーカーフェイスは崩れ、呆気にとられている様子。
「"頭の中まで真っピンクで無駄にプライドは高いが努力はちゃんと出来るバカと"」
「"高校生デビューが盛大に遅れてて、普通のバカになりたいだけの頭の良いバカと"」
「"見ず知らずの他人を助けて自分は拘束されるだいぶ抜けまくってるオリハルコンメンタルのバカと"」
「"キモいぬいぐるみばっか集めてる上に偶にそれに対して歯止めが効かなくなるし、他者を疑わない…いや、疑えない程のゲロ甘のバカ、その上に他者の進歩をさも自分に起きた事のように錯覚して喜ぶおめでたい奴。"」
もはや尊敬すら覚える。
「"そんな最高なバカ四人だったぞ?"」
「………そうですか、それでは質問を変えましょう。」
どうでも良さそうにナギサは言い放ち、紅茶を一口飲んだ後、笑顔を貼り付ける。………勢いで何か相当恥ずかしい事言ってしまった気がするぞ………。
「おそらく、ミカさんも接触して来ましたよね?ミカさんと何をお話しになったのか……よろしければ教えて頂けません?」
こいつは何処まで知っているのだろう。………だが補習メンバーには入っていない…ティーパーティーだからか?まあ、何にせよアリウスとの和解も邪魔する気はない。
それに話してしまえば真偽がどうあれアズサの事がバレてしまえば間違い無く不穏分子として退学させられる事は必至。最初から話すという選択肢はない。
「"あのなぁ、朝からあいつらの補習授業して夜は模擬試験作って大忙しな訳?わざわざミカと話すくらいなら、その時間で寝るわ。"」
「その割には綺麗な顔をされていますね。」
「"容姿を褒められるのは素直に嬉しいねぇ。"」
「隈の話ですよ。」
「"……黙ってろって言われたんだけどなぁ……ミカとはカバディしてました、これで満足か?"」
言ってみたもののぶっちゃけカバディカバディ言いながら相手にタッチするってルールしか知らない。
「分かってはいましたが、素直に話しては頂けないようですね………。」
「"お前は疑い、俺は信じる……お互いすべき事は真逆の事だからな、協力とか期待するだけ無駄だ。"」
「……一度改めて説明してみましょうか?何故彼女達が補習授業部として選ばれたのかを。」
あっ、これ◯研ゼミカでやったところだ。
「先生の方にも色々と情報網があると思いますが…順番にお話ししましょう。」
「"無駄に時間を浪費したいならどうぞ、幾らでも話してくれ。"」
言うだけ無駄、そう伝えたにも関わらずナギサは話を続ける。着実に近付いて行く条約締結の日、見つからない裏切り者、不穏な動きを見せる幼馴染。
何か縋れるようなものが欲しかったのだろう。だが今は丁重にお断りだ。
「……まずコハルさん、彼女はハスミさんを統制するための存在です、ハスミさんはゲヘナの事を誰よりも酷く憎悪し、いつ何をしでかすか分からない時限爆弾の様な存在です、それをある程度コントロールする手段として彼女が最適でした。」
ハスミィィ!
「そしてハナコさん、彼女は本来誰よりも優秀な才能を持っていたにも関わらず、今はわざと試験で本気を出していません、何を企んでいるか全く理解出来ない状態です。」
ミカ曰く、以前はかなりの派閥との絡みがありそれなりの秘密を握っていた。場合によってはパワーバランスを書き換えられる訳だし、ついでに追放でもしたいのか?
「アズサさんは、そもそも存在自体が色々と怪しいところばかりです、他の生徒達と何度も暴力事件を起こしている統制不能な存在です。」
何も言えねぇな。
「ヒフミさんは………」
言葉が詰まる。相も変わらず体よく使えるお友達が弱点のようだ。
「"ん?どしたん?愛しのヒフミンはどうなんよ?……あー、でも良い感じに使えて、余裕で切り捨てられる程度の奴だったな。"」
「そんな筈ありません!!私のヒフミさんへの想いは特別です!」
一瞬ナギサは怒りに顔を歪ませる。案の定……とは言い難い。唐突な愛の告白は少し意外だった。
「…………ですが………。」
「"ですが?"」
「あの子の正体が、実は恐ろしい犯罪集団のリーダーである、という情報がありました。
こういったお話が、かえって一番恐ろしいのです、信じていたからこそ何かが見えなくなっている盲目な状態になっているのでは?と、どれだけ注意を払って築いた塔も、小さな亀裂から簡単に崩れてしまうもの……。
私はちゃんとヒフミさんの事を理解出来ているのか、それともやはり私が知らない真実があるのか今の私には、分からないのです。」
顔こそ平静を装っているが、ナギサは余裕などない程に追い詰められているのが見ているだけで良く分かる。お手々プルプルですよ。
「"それさ、一度でもヒフミに言った事はある?何か事情があったかもしれない、誤解があったかもとか考えた事はない?"」
まあ、そんなきっかけを作ったのは俺な訳だけど。
「口ではどうとでも言えます、そんな事をしたところで、ヒフミさんの感情を、思考を、気持ちを、証明出来るのですか?誤解、事情?……そんな言葉に、どれだけの意味があるのですか?ヒフミさんの優しさ、それを痛い程知っていても、本音を知る事は出来ないのです。」
「当然です……どう足掻いても私達は所詮他人ですから。」
正論だ。しかし、俺より長くヒフミと関わっておいてヒフミの事をこういえるなら、もう病的な疑心暗鬼だ。
「"………ハハッ……。"」
そんな原因はなんともシンプル。疑心暗鬼による視野狭窄。そんなんじゃ天体観測もできない。
「……?」
「"何、やっぱ俺達結構気が合うじゃねぇかって思ってね。"」
「意味が分かりません。」
「"だって好きだろ?現実逃避。"」
「現実……逃避?」
悲しい事にナギサは自覚すらない程壊れてしまっている。内心バカにされて怒り心頭って感じだ。
「"ああ、夏休み終了3日前に宿題に気付いて地獄を見たりしたタイプの人間だろ、お前?"」
「全然違います!……すべき事から逃げ、私に対して補習授業部全員の無実の証明を行うなど大見得を切ったにも関わらず何も出来ず、その癖誰も傷つかず解決出来るという空想の夢物語を信じ続けている貴方とは一緒にしないで頂きたいです!………私はトリニティの為に──」
滅茶苦茶キレてんじゃん……しかも致命傷与えてくるし。
「"勘違いするな、お前やヒフミに心労がかかりまくってる時点で「誰も傷つかない空想の夢物語」なんて物は既に破綻している………それはそうとお前だって俺と同じで見たい物しか見てないだろ?オタクに優しいギャルだとか、真の陽キャは陰キャにも優しいだとか、そうあれかしって自分の頭の中の見当違いの理想をさも正しいと信じて疑わない、その結果出来上がったのが今の補習授業部なんじゃないのか?"」
誰もが幸せな空想の御伽話なんて溺死しそうな程重い理想は何処ぞの衛宮さんにでも投げておけ。いい感じに沈んでくれる。
「…………仮にそうであったとしても、この全体主義の考えは「トリニティの導く者としての正しい判断」だと先生も仰っていましたよね?」
「"ああ、手っ取り早くて確実だ……まあ、前にも言ったかもだけど俺は協力する気はねぇから1人で頑張ってもらうしかないけどな。"」
その言葉を聞きナギサは紅茶を飲み干し、また笑顔を貼り付ける。しかし、その笑顔は先程までとは違い酷く陰惨に見えた。
「そうですね、ではお互いに頑張りましょう、私も私なりに全力を尽くさせて頂きますので。」
「"おけ、これ以上話していても互いに無駄な時間を過ごすだけだ、じゃあな。"」
どっかに良いカウンセラーいないかなー等と考えつつ、その場を去った。
ナギサから得られた情報はミカが大体話していた。
そして結局分からないのがセイアの死について。ヒナの話を聞く限りナギサにETO乗っ取りは殆ど不可能、ナギサにセイアを殺すメリットは無いに等しい。
あるとすれば、最初にセイアに共謀を持ち掛けたが断られた為、殺した可能性。
トリニティの為に親友を切り捨てられる事は実証済み。
しかし、そもそもETOの乗っ取りという前提がおかしい。もし失敗すれば守るべきトリニティを危険に晒しかねないのであり得ない。
もう1人考えられるとすれば聖園ミカ。
セイアとナギサにアリウスとの和解を反対された為、セイア殺害でわんちゃんホストの権限を貰える事に賭けた可能性。
その場合、ティーパーティーで秘匿していれば良いのに俺セイアの死を伝えるメリットが一切無い。現にナギサも話さなかった。
結局、ナギサの言う通り、他人の本性等分かりはしない。今までのが全部建前や演技の可能性だってある。それに第三者の犯行も十分にあり得る。
考えていてもキリが無い。今は補習に専念しよう。
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合宿最終日、補習授業部は最後の勉強会を終えた。
「本日はお疲れ様でした!明日は遂に、第二次学力試験です!この1週間、私達は試験に合格できるだけの実力を身に着けられた筈です!」
いつも通り、ヒフミの姉御の有り難ーいお言葉で締められる。
「うん。」「はい♡」「そうねっ!」「"そうわよ。"」
「後はしっかり試験に合格し……堂々と補習授業部を卒業するだけの事です、今までが無駄では無かった事をきっちり証明しに行きましょう!……最後は、皆が笑顔でお別れできるように!」
そうだ。俺たちが今まで積み上げてきたもんは全部無駄じゃなかった。これからも俺たちが立ち止まらないかぎり道は続くぅ!帰ってクラフトチェンバーだ!…………ワカモとの面会後に生成した物がどうか食べ物じゃありませんように!!
「………そうか、合格したら……もう、お別れか……。」
合宿の終了を寂しそうに呟くアズサ。コハル以外は同学年だし普通に会えるんじゃね?
「ちょ、ちょっとアズサ!? どうして急にしんみりする訳!?」
「ふふっ、合宿含め、何だかんだで凄く楽しかったですもんね?」
一番のエンジョイ勢が何か言ってる。
「……ああ、いや、それでもやっぱり、出会いがあれば別れもある、全ては……そう…全ては虚しものだ。」
またバニバニ言ってるよこの子。
「"休み時間に教室出れば嫌でも顔見るだろ。"」
「言い方ぁ!」
「……でもそうですよ、試験が終わったからと言って何処かへ行ってしまう訳ではないでしょう?解散しても、皆同じ学校にいるんですから、会おうと思えばいつでも会えますよ。」
「ほ、ほら!私はいつも正義実現委員会の教室にいるし!ひ、暇な時があったら来れば……!?」
流石正義実現委員会の最終兵器、基本的に部室待機なのか。
「…うん。」
「"てか、試験明日だろ、早よ寝ろ!………そういや何時集合だっけ?"」
「えっと……確か…………。」
日時の確認の為スマホを操作するヒフミ。
「"全く…困るぜ部長ぉ、このくらい把───"」
「え!ええっ!?」 カツッ!
いつものようにクズ発言を言おうとした最中、ヒフミの驚く声とスマホが地面に落ちた音が聞こえた。
「え、嘘っ!?嘘ですよね!?」
尋常では無いヒフミを慌て振りを見たハナコがヒフミの落としたスマホを覗き込む。
「……「補習授業部、第二次特別学力試験に関する変更事項のお知らせ」……?」
ハナコが読み上げ内容を聞き、前回の脅しや今回の頑張るという発言が脳裏にちらつく。
「試験範囲を、事前に掲示した内容より約三倍に拡大」
「は、はぁっ!?」
「また、合格ラインを60点から90点に引き上げとする……」
「きゅ、90点なんて……わ、私も、超えた事なんてないのに……」
「ど、どういう事よ、これ……!?」
「日付を見るに、先程アップされたばかりみたいですね……試験直前になって、こんな………」
取り乱すコハルとヒフミを傍にハナコは思考する。
「……成程、私達の模擬試験の結果を、ナギサさんは何かしらの手段で把握したみたいですね……露骨なやり方ですねぇ……どうしても私達を退学にしたいと。」
出来るだけ黙っておきたかった事をハナコが口にする。まあ、ハナコの言う通りここまで受からせる気の無い内容の変更であればバカでも辿り着く。ここまで来たら話すべきだろう。
「……退学?」
「えっ、た、退学!?ちょっとどういう事!?」
「"それは俺から──"」
「先生、その前に、他にも変更された部分があります。」
これ以上何があるというのだ。
「試験会場と時間……会場はゲヘナ自治区第十五エリア七十七番街、廃墟一階に変更されています。」
「ゲヘナ……?げ、ゲヘナで試験を受けるんですか!?しかも…廃墟って!?」
「な、何でよ!?どうしてトリニティの試験をゲヘナで受ける訳!?」
「"さっきハナコが言った通り、ナギサはお前達をどうしても退学させたいという訳だ、取り敢えず説明させてくれ。"」
これまでのナギサとの会話を出来るだけ簡潔に伝えた。
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「試験に3回落ちたら、退学……!?」
「"ああ、落第では無く、退学。"」
「成程…。」
「か、隠していてごめんなさい……まさか、こんな事になるなんて……」
「"いや、俺は事前に忠告や警告を受けていた事を話さ無かった俺が悪い。"」
正直、不安な人間の前で謝り合っても何の意味も無い事は理解している。
「ど、どうしよう、どうすれば良いの……!?退学に何てなったら、正義実現委員会に復帰できない……!」
絶望するコハルを横にアズサは机の上の筆記用具をカバンに詰め始める。
「状況は理解した、兎に角出発しよう。」
「えっ!?」
「試験時間が、深夜の三時と記載されている、今から出発しないと間に合わない。」
「あ……確かに……!」
「驚くにせよ、怒るにせよ、絶望するにせよ……それは、試験を受けてからでも遅くない、障害物の多さに文句を言っても現状は変わらない、大切なのは最後まで足掻く事。」
ちょっとこの人格好良すぎる……。
「"ああ、その通りだ、正直な話、お前達が受かる可能性殆ど0だ!……でもやらなきゃ未来は掴めない、なら掴もうぜ、未来!"」
だから便乗する!!
「……そうですね、今は兎に角動くしかありません、皆さん、準備を始めましょう。」
アズサとハナコに続き、ヒフミやコハルも準備を始める。おふざけ無しのハナコは頼もしいなぁ。
「"お前等、各自準備を済ませたらタオルと覚悟の準備をしておいて下さい。"」
「タオル?ですか?」
「"ああ、俺にとっておきの策がある、屋上に集合な。"」
結果アレなのだ、アレしかないのだ。
俺は体育館から綱引き用の綱を拝借して屋上へ向かった。覚悟の準備の方はもう少しかかりそうだ。
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屋上
冷汗ダラダラですよマジで!
普段なら心地の良いと感じていた夜風も今夜はNG。冷汗とのコンボのせいで動いてないのに寒いよー。
「"アロちゃん、ゲヘナ自治区第十五エリア七十七番街…って所に案内できる?"」
何処だよゲヘナの第十五エリア七十七番街って!ぱっと言われて分かるか!
『勿論可能ですけど………また、アレをするんですか?』
察しの良いアロナが画面の中から不安そうにこちらへ尋ねて来る。
「"ああ、当然だ、ゲヘナを俺の
アロナに強がろうとするが、直近でやったのはアビドスの一件がフラッシュバックする。
あの臓器がフワッとして体外に出て行こうとしている様な感覚や、胃か腸かは知らないが指か何かが入ってるんじゃないかと疑いたくなるような不快感、そしてそれが起因するであろう臓器への負荷等から来る強烈な吐き気。ソフトで分かり易い表現をすれば長時間走る事を強いられた時の様な状況だ。
走っている最中にも痛みや疲労が蓄積するがなんやかんやで走りきれない訳じゃない。
問題はゴールの直後。ゴール直後にクールダウンを忘れ足を止め切ってしまった時、疲労や酸欠や立ち眩みが一気に襲って来るように、どういう訳か重力操作を終えた時に耐え難い代償は一気にやってくる。
『何か別の方法は……』
「"アロちゃんさぁ…やるべき時にやれる事はやっとくべきだぜ?ローデイルが廃都と化した後にグランサクスの存在を知った俺の反応を見てた筈だろ?"」
キヴォトスに来てからは他者と行動する事も多くなった。ツルギの件も轢かれたのがツルギだから偶々助かっただけだ。後悔する事になるくらいならば吐きまくるべきだろう。
『ですが、先生は不備があった書類は期限ギリギリまで手を付けず、リンさんによく怒られていませんでしたか?』
「"…………ま、まぁ?それはまだ、ギリギリやるべき時には終わったしぃ。"」
ジト目やめろ。
「"来年!来年からちゃんとやるからぁっ!"」
『せめて明日からって言って下さい!』
ガチャ
背後の扉が開く音がした。補習授業部の準備は終わったようだ。
「"シッテムの箱がゲロ塗れにならないように最大限配慮しますからぁ、マジでお願いしますアロナ様。"」
『………………』
ふくれっ面だが、優しいアロナさんの事だ、落ち始めたら案内はしてくれるだろう。
「"全員揃ったようだ。"」
「えっと……はい、私達は準備はできましたが……これからどうすれば良いんでしょうか?」
理由を知らされずに何故か用意させられたタオルを持ち、屋上に無造作に置かれた用途不明な縄に視線を落としながらヒフミは呟く。
「"まずはタオルを出して下さい………んで、こういう風に結んで自分用の猿轡にしましょう。"」
舌を噛み切らないように猿轡の作り方を丁寧に説明する。
「さ、猿轡!?何をさせる気なの!?エッチ事はダメなんだから!!」
こんな時にそんな事するかい!……安心と信頼の頭の中まで真っピンクのコハルさん、こんな状況であっても猿轡という単語一つで妄想が捗っているようだ。
「"残念ながらHなやつだ。"」
「!!!」
「あら?」
「"HはHでもHELLの方だけどなぁッ!"」
俺も地獄、お前等も地獄。
「ヒィッ!」
「へ、ヘル!?……ヘルっていったい………。」
「"簡単に言うと重力に逆らってゲヘナまで落ちます。"」
「「「「は?」」」」
困惑する補習授業部に重力操作と、猿轡の重要性や魔法使用後の行動等の注意事項を伝え、落ちる準備をあらかた整えた。
「"つーことで………覚悟はいいか?オレはできてり。"」
「何ですか、「できてり」って?」
「"五十音順では「り」は「る」の1個前だろ?………つまりは若干出来てない……。"」
俺の覚悟が若干出来ていない事を知り、補習授業部メンバーの顔が青ざめる。アズサだけはなぜだか平気な顔をしていた。……多分分かってないだけだ。まあ、いつも余裕たっぷりのハナコの焦った表情が見れたのでヨシ!
「"はい、お前等の手は固めたので動けません!は~い、猿轡を付けて行きま〜す。"」
強引に準備を整えトリニティを発った。
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なーにが「なんやかんやで走りきれない訳じゃない。」だ。即オチ2コマにも程があるだろ!急いでるってのに。
アロナの案内を頼りに試験会場に向かっていたが流石に距離が遠過ぎた。ゲヘナまではついたものの限界が来て今は何とか辿り着いた人気の無い路地で吐いている。
「"オロロロロッ!"」
ロイヤルな保存食がペースト状になって現れる。胃液のせいで喉も熱い。胃液が枯渇すれば捻った蛇口のように平然と湧き出てくる。アビドスの砂漠とは違ってここは立派なアスファルトの大地、暫くすれば胃液で水溜りでも出来るんじゃなかろうか。……本当にこの体が憎くてしょうがない。
「だ、大丈夫ですか!?」
「救急車!救急車!」
「こんな事もあろうかと袋も用意してきた。」
「私、水買って来ますね!」
すぐに俺を捨て置けと言っておいた筈だが………
まあ、殆どその日暮らしで存続して来たアビドスと同じようにしろというのはやはり難しいみたいだ。
「"うっ!うぇ…………はぁ………はぁ…………ふぅ…ま、待て…。"」
つかぬ間のクールタイム、こうなる事を予測して書いた紙をゲートオブキヴォトス…略してGOKから取り出し、おおよそ補習授業部の居るであろう場所に突きつける。
大丈夫だ。すぐに治る。時間の無駄だだから早く行け。すぐに追いかける。
ベチャベチャと不快な水音が再度周囲に響きわたる。
「………今は動くべきだ。」
「アズサ!?」
「………そうですね、先生の思いを無駄にする訳には行きません。」
「あぅぅ……さ、先に行かせてもらいますね。」
「すぐに追い付いてきなさいよ!」
アズサさんマジ優秀。まあ、アズサが言い出さなければハナコ辺りが先導してくれただろう。
足音はもう聞こえ無い………多分補習授業部は遠くへ去った……周囲に人がいないのは上から確認済み…今も周囲に人の声やそれっぽい物音も聞こえてこない………リセットするには丁度良い。
体に残っている力を振り絞る。
その後、暫くして人気の無い路地裏で銃声が響いた。
苦しみを長引かせるor数秒の強烈な痛み。俺はいつもと変わらず後者を取った。ただ、それだけのことだ。
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ウオ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ッ!上昇負荷ァ"ァ"ァ"ァ"ーッ!!
エンジニア部からのプレゼントをこんな使い方するとか最低っすねコイツ!ワカモさんも何か言ってやって下さいよ!
それはそうと「やるべき時にやれる事はやる。」これ本当に大事。エルデンリングのローデイルの限定アイテム回収然り、原神の伝説任務の追加報酬然り、ブルアカの大決戦への挑戦然り…………。全部逃してしまいました。
大決戦……チケットが貯められるせいで後回しにした結果、10回募集チケットを逃した事が何度もあります。そして何と、今回の大決戦もやらかしてしまいました。セイアガチャの時のセルラン1位報酬を貰った時に大決戦の存在を思い出しました。バカです、マジでバカです。
アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?
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紫封筒
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虹封筒
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ピンク封筒
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百鬼夜行のピンク髪メカクレモブを実装しろ
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ベアトリーチェはよく見ればシコリティ高い
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いいからお前は全国のタカハシさんに謝れ!