透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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55.アル知ってるか、ブライは余計な事しか言わない。

 

今回のアップデートはオレが望んだ内容と違ってた…………薄い本で見た世界と違ってた………

 

今回のイベントでアコの触手プレイのスチルが無いと知って……オレは……ガッツリした………

 

オレは望んでたんだ……ヌルヌルグチョグチョなアコが見れるって……

 

 

 

 

Q.結局「サマーマ!」って何ですか?

 

A.サマーマ!です。ギラギラしたりクラクラしたりします。

 

 

──────────────────────────

 

 

 

歩行訓練という名のお散歩が始まる10分前、取り敢えずヒナを起こすとしよう。

10分前………外出の際に女性は準備に時間を掛けるそうだが、まあ訓練だし許してくれるだろう。知らんけど

 

「"おーい、ヒナさんや〜もうすぐ訓練の時間ですよー。"」

 

ゆっさゆっさとヒナの体を揺すってみる…………寝起きが悪くないと良いが。

 

「…………………おはよう……先生。」

 

仰向けで寝ぼけ眼を擦るヒナ………かわヨ!後で自慢してやろ。

 

「"おはようヒナ、後10分ちょいで歩行訓練が始まるぞ。"」

 

「…………うん。」

 

ヒナはゆっくりと上体を持ち上げ返事をする………お着替えとかはなさらないんですか?

 

「"そのまま行くのか?"」

 

「そのつもりだけど、どうかした?」

 

ヒナは何でもない様に返答する。

 

「"いや、別に。"」

 

スク水幼女を大勢で付け回す事になるのかぁ………シュール…というか犯罪的だな。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

夕日に照らされた浜辺で歩行訓練(おさんぽ)が開始された。

案の定少し後ろを振り返れば、浜辺で一人の幼女を追い回す異様な光景が広がっていた。

 

「砂浜の感触、不思議な感じ………足跡が……波が押しては引いて……ふふっ、当たり前の事なのに、何だか不思議な気分。」

 

「"海には久しぶりに来た感じか?"」

 

後ろを振り返りればもっと不思議な光景が広がってるぞぉー!

 

「うん………本当に変な感じ、海に来るだけでも、本当に久しぶりなのに、それがまさか先生と一緒だなんて……。」

 

「"分かる分かる………結構最悪なファーストコンタクトをした奴等と夏になって真っ先に海行くとか流石の俺も予想外だわ。"」

 

「…………そうね。」

 

まあ、大体アコのせいなんですが。

 

「"………そーいや、明日の待機時間はどうする?寝るんなら、また起こし行くぞ。"」

 

予定によれば午前中は待機時間だった筈だ。

 

「それも良いけど…………。」

 

何か申し訳なさそうに言い淀むヒナ。

 

「"じゃあ出店とか回ってみない?"」

 

全面戦争を阻止した今、全力逃亡した出店の奴等も戻ってくるだろう。

 

 

「何ヒナ委員長にナンパしてるんですか!!今ヒナ委員長は歩行訓練中なんですよ!?そもそも──んんん」

 

 

「アコちゃん、今は訓練中だぞぉっ!」

 

喧しい奴もどうやら仕事を終えていたらしい。ありがとうイオリ。

 

「"仕事終わりに元気だなぁ……………で、どうする?"」

 

………?そういやオペレーターも歩行訓練すんの?

 

「…………きっと私と居てもつまらないと思う。」

 

 

「"そんなこ「そんなことありません!委員ちょ────んん!!」

 

 

「ふぅ………やれやれですね。」

 

ありがとうチナツ。

 

「"そんな事は無い、ヒナも案外弄り甲斐があるからな。"」

 

「………………」

 

ヒナは プレッシャーを 放っている!

 

「"ごめんて。"」

 

「それに、先生は今日忙しそうだったし。」

 

「"………あ〜〜…なるほど……?"」

 

バレてた?

 

「何か変なポーズをとっては、急いで部屋から出てたでしょう?」

 

「"度々起こしてしまい、申し訳ありません!"」

 

20%くらいは俺が悪いので取り敢えず頭を下げておく、まあバレたのがそっちならまだセーフ……それはそうと許さねぇぞ、現場猫!!80%はお前のせいだ。

 

「謝らなくて良い、全部は把握して無いけど、今日忙しかったのは、風紀委員会の訓練の為なんでしょう?ありがとう、先生、私達の事を手伝ってくれて。」

 

「"何その笑顔!お前本当にヒナかっ!?"」

 

いつもの微笑では無い、笑顔紛うことなき笑顔!笑顔なのだ!明日はきっと巡航ミサイルでも降って来るに違いない。

 

「何その反応……私の事を何だと思ってるの……」

 

ムスッとした表情も良き!

 

 

「私だって頑張った!!先生みたいに委員長とイチャイチャしたかった!!」

 

 

「私は……先生みたいには、なれない………。」

 

「……言う程なりたいか?アレに?」

 

「………そうですね………良く考えなくても、力だけは有用ですがアレになるのは死んでもごめんですね。」

 

どうかんだ。

 

滅茶苦茶失礼じゃないか?

 

「"横槍が激しくて話が進まねぇ…………まあ、何だ…ちょっと頭はおかしいけど、アコは優秀だ、今日と同じ要領で訓練は進めてくれる筈、明日は多分俺もする事は無いよ。"」

 

あの全面戦争の騒動が終わってからの数時間、俺が呼び出される事は無かった。それは事件が起きてないor風紀委員会で十分に対処出来ていたという証拠、明日は間違いなく暇だ。

 

「わかった……ありがとう、じゃあ明日お願いね。」

 

先程の笑顔とは比にならない………。

 

「"……ゥ"…………。"」

 

ダウナー系幼女の笑顔強すぎるだろっ!

 

 

 

 

その後、何とか動悸を抑えて明日のヒナとの予定を話し合い、それからは他愛も無い会話をしている内に歩行訓練は無事終了した。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

歩行訓練後、ヒナを除いた風紀委員会幹部は一旦オペレーションルームに集合する事になっている。例に漏れず俺も対象である為、ヒナを送った後、全力疾走でオペレーションルームに戻り、タンバリンの音を響かせた。

 

 

 

「"NDK?NDK?ねぇねぇアコちゃん、NDK?"」

 

左右に揺れながらドヤ顔で三三七拍子のリズムでタンバリンを叩きアコを煽る。

 

*1

 

「くぅぅぅぅーーっ!」

 

「先生、アコちゃんが今にも血の涙を流しそうだから、そのムカつく動きを止めて。」

 

イオリがムカつく動きと称しているので挑発としては成功っぽい。

 

「"仕方ねぇなぁ………。"」

 

ただし、ドヤ顔は止めない。

 

「アコ行政官……ヒナ委員長もやっと夏休みを過ごす気になって下さったようですし良いのではないでしょうか。」

 

「そうだよ!」

 

「"そうだよ。(便乗)"」

 

ヒナを休ませる為に何でもやると言ったのだ。このくらいは我慢して当然だ。

 

「う"ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙………はぁはぁ………」

 

………アコ耐える!必死に耐えるっ!

 

「はぁ………分かりました、皆さんの努力の甲斐あって、不本意な形ではありますが、作戦は順調に進んでいます………」

 

悔しいのう!

 

「明日の委員長の平穏の為に、トラブル等言語道断です!例え皆さんが水底に沈もうとも、委員長にこの夏を楽しんで頂くのです!」

 

「"おう!頑張ってくれ!"」

 

「こ、これも委員長の為……委員長のお望みとあらば、全力で支えるまで………。」

 

「"よーし、俺はヒナとのデートを楽しむぞー!"」

 

「煽るな──!!」

 

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーーっ!!なぜです、なぜ先生なのです!先生は所詮、キヴォトスに幾ばくもない不審者。なのに、なぜ私ではなく先生なんです!」

 

アコは両手で頭を抱えながら絶叫する。女の嫉妬は怖いなぁ。

 

「"アコ、お前は疲れているんだ、報告書とか色々あるだろうけど休んだ方が良い。"」

 

「それはそうなんですが………行政官がこうなった原因は先生ですよ?」

 

「"いやー、反応が面白いのでつい………悪いね。"」

 

「巻き込まれるこっちの身にもなって!」

 

「"う〜ん……割と楽しそうじゃね?"」

 

「…この変態には何を言っても無駄だったな………。」

 

「"えっ!?何?ガチ呆れ?"」

 

 

全面戦争の防止、歩行訓練の終了、明日の打ち合わせという名のアコのキチゲ解放の儀………色々とあったが、ようやくゲヘナ風紀委員会の夏期訓練の1日は幕を閉じた。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

時刻は午前8時45分、ヒナとの待ち合わせ15分前………昨日と変わらずクソ暑い中、出店の下見を終え、待ち合わせ場所であるホテル前で待機している。

 

そして下見の際に妙に違和感を感じた。

 

アコが「閑散とした海」と前置きしていたが、あまりにも人がいなさ過ぎた。出店はそれなりにある、しかしどの店も一人も並んでいない………浜辺も同様、一般生徒やケモやロボは疎か風紀委員会のメンバーすら見当たらない。

 

………こんな事をするのは一人しかいない。

 

「"…………あのーアコさんや、なにゆえ浜辺に人っ子ひとり居ないんだい?"」

 

何かしらの理由でアコが大声で逆ギレするのは殆ど確定時事のようなものなので少しシッテムから顔を離しておく。

 

「当然ですよ!私達は今、委員長が気兼ねなくこの海を過ごして頂けるように、事前に浜辺の危険要素を排除し、海に近づく不穏分子を処理しているのですから!」

 

「"おまっ……それ、えぇ……大丈夫なん?"」

 

完全に営業妨害じゃねぇか………。

 

「嫉妬に狂いそうにもなりましたが、私達は元気です、加勢は必要ありません。」

 

何複数系にしてやがる……

 

「"いや、そうじゃなくてだな、風紀委員会としてそれはさぁ…………。"」

 

「ごめん、待った?」

 

背後からヒナの声が聞こえ反射的に通話を切る。どうせ俺が言ってもアコは止まらないのだ。ならばもう放置で良い。始末書やら反省文を書くのはあいつだ。

 

そして後ろを振り向くと、昨日と変わらずスク水ヒナがそこにいた。

 

「"五分くらいかな?……まあ、言うて約束の時間の10分前だし気にする事ではない。"」

 

「………こういう時は「今来たところ」って返すのよ………まぁ、これも先生らしいけど。」

 

ヒナはなーんか聞き覚えのある台詞を若干呆れつつ吐いた。

 

「"あー……何かホシノも言ってたなぁ。"」

 

「……………」

 

ヒナは俺の呟きが聞こえていたのか、何故だか急に浮かない顔をした。

思えばヒナはホシノの事を意識していた節があった……特にアビドスでの一件なんかでもホシノの名前を聞いた瞬間態度が変わったり、ホシノが現れた瞬間、交戦一歩手前の状態から謝罪に移ったり……………もしかしてこれ、ラブなやつか?

 

アコはヒナが好き……ヒナはホシノが好き……そして俺の呟きでホシノと俺が出掛けた事があると察したヒナは若干嫉妬している。何と複雑な関係。

 

「"言っておくが、俺はホシノの事────"」

 

 

ゥ゙ゥ゙ゥ゙ ゥ゙ゥ゙ゥ゙

 

何とタイミングが悪い事か、こんな時に連絡だ。そして通知を見る限り、今回の合宿の為に作られたグループによるグループ通話だ………わざわざ今の俺とヒナが持っていない風紀委員会の通信機器を使用しなかった辺り、緊急事態だから俺にも参加しろという事なのだろう。

 

「"ごめんヒナ、ちょっと……ちょーーっとだけ席を外させてもらう。"」

 

「え!?ちょ、ちょっと待ってまだ────」

 

ダッシュ!過去を振り切りダッシュ!

制止するヒナの声を無視し、向かい風にも負けずサラマンダーよりもメロスよりも早く俺はホテルの裏手へ走り、通話に参加した。

 

 

 

 

「"状況は!?"」

 

「……びしょびしょヘルメット団と破茶滅茶が同盟を組み陣形を整えながらアラバ海岸へ接近を始めました………。」

 

「"破茶滅茶が押し寄せて来る………という事か。"」

 

「言ってる場合か!」

 

反応出来る者がいたとは…………いや、本当に言っている場合では無い。

ヒナに戦闘がバレない為にインディグもIam toxicも封じた今、大規模集団を相手にする方法を考えなければならない。

 

「……その、これは流石に委員長に報告した方が……。」

 

「却下します!折角委員長が休暇を取る気になって下さったんです、ここで諦める訳にはいきません!」

 

「"俺も相談だけして取り敢えずインディグった方が良いと思うぜ?"」

 

「馬鹿なんですか!?そんな事をして、派手に蹴散らした後の残党の処理は誰がするんです?あの委員長なら間違いなく手伝います!それでは本末転倒ではないですか!」

 

「"確かに!………いや、どうすんの?てかバカは余計じゃね?"」

 

バタンっ!

 

乱雑に扉が開かれたような音が通話越しに聞こえて来た。偵察部隊からの続報だろう。戦車の装甲だろうがヘリのプロペラだろうがホントニホントウで切り裂くのみ。我が前には全てのヘリがCAPC●M製となる。

 

「行政官、御報告です!ホテル周辺に少数ではありますが、武装した集団が接近中!」

 

「はい!?一体何者ですか!」

 

やべぇよやべぇよ……ホテル前にヒナいるよ……。

 

「報告がはっきりしませんが、何やら袋を沢山持っているとか………あっ、あれはトウモロコシですね。」

 

「"絶対美食研究会じゃん………まあ、今回は戦う意思が無さそうだし取り敢えずスルーで良いんじゃね?"」

 

もうこの際無断販売には目を瞑ってくれ。

 

「すみません、もう一件ご報告です!温泉開発部の部員約200名がスラム街に集結中!それに戦車や重機……ブルドーザーやショベルカーまで…………。」

「それだけではなく、ドロイド、戦車、ヘリも確認できました!」

「これは……?他の地域から、別のスケバン達もやって来ています!手にはバスケットとシート……観戦をするものと思われます!…………あっ、スケバン同士で乱闘が始まりました!!」

「美食研究会が大通りで焼きトウモロコシの屋台を始めました!」

「温泉開発部がショベルカーとブルドーザーで進撃を始め………何故か美食研究会と交戦を開始しました!」

「ただいま─────」

 

絶え間なく続くアホみたいな本当の話はまだまだ終わらないみたいだ………無双ゲーかな?てかこれ出店回り詰みでは?

 

出店が無理となると……部屋に戻って何か魔術で色々やって楽しませるか?……いや、それで喜ぶのはゲーム開発部か梅花園の子供達ぐらいだ……。

錬金術で唯一確実に成功する練り梅はお子様達に大不評だったなぁ…………………うん、楽しい思い出に浸って現実逃避するのは止めよう、取り敢えずホテル前のヒナを……

 

「"あっ…………。"」

 

報告をぶった切りヒナを迎えに行こうと思い振り返った矢先、いつの間にか傍に立っていたヒナと目があった。

 

「"えっと…………いつから?"」

 

「両陣営が同盟を結んだ辺りから。」

 

「"最初からじゃん………。"」

 

俺が誤魔化しようの無い状況に陥っている最中、画面の向こうではアコが部員達から指示を仰がれていた。

 

 

 

 

 

 

「うわあぁぁんっ!!こんなの、こんなの私にどうしろって言うんですかぁっ!?」

 

「あちらを立てればこちらが立たず!こんなに一斉に来られてどうしろと!?」

 

「い、一旦落ち着いて。」

 

「これが落ち着いていられますか!!」

 

完全に匙投げモードだ。

 

「"ごめんヒナ……取り敢えず今は理由を聞かずにアコに指示をくれない?"」

 

「分かった。」

 

嫌な顔一つせずにノータイムのお返事。マジな話、ヒナも加勢するとなればどうとでもなりけり。

 

「アコ落ち着いて、美食研究会も温泉開発部もヘルメット団やスケバンも数は多いけど、それだけ、連携や統率が取れてる訳じゃない、それに一部スケバン達は乱闘中、他の勢力も巻き込まれる可能性は大いにある。」

 

「そしてこっちには先生がいる、目的地が海なら付近の通路を封鎖して入口そのものを絞ってしまえば、数が多かろうと相手にする数は一定。」

 

「なるほど、先生(バカ)とハサミは使いよう……という事ですね!流石委員長で……す?」

 

後でしばこう。

 

 

「ええぇぇぇっ!?イインチョウ!?イインチョウナンデ!?」

 

 

そこは「アイエエエエ!」じゃないのか?

 

「"つーことで、ごめ〜んちゃい!作戦は失敗であります、作戦参謀殿!!"」

 

何があろうと我々はアコの駒なのだ。俺は悪くない。

 

「………アコ?」

 

「え?あ、は、はい……。」

 

「訓練がどうしてこんな事になってるのか、その話はまた後で。」

 

「………………。」

 

「全員、戦闘準備。」

 

「了解!」「はい!」

 

「"えっ!?今日はインディグっても良いのか!?"」

 

「ええ、開けた場所と無関係な住民がいない場所に限ってね、勿論おかわりも良いわ。」

 

「" うめ うめ うめ "」

 

 

 

分かっていたが、あれだけ勢いがあった問題児共はヒナの参加により、特に苦戦する事無くあっさりと片付いてしまった。

 

 

たけき者も遂にはruins

ひとえにwindの前のDustに同じ

 

 

──────────────────────────

 

 

 

戦闘自体はあっさりと終わったのだが、アコ達風紀委員会には反省会が待っている。その為にオペレーションルームに来たのだが。

 

「"椅子の数が足りねぇな………え?悪いねぇアコ、わざわざ立ってもらって。"」

 

「はい?先生が空気椅子でもすれば解決しますよね?先生はその無駄に付いてる筋肉を無駄に増強していれば良いんですよ!」

 

「"アホか!そんなら普通に立つわ!"」

 

まあ、座り心地は最悪だが木か石で椅子を作れば解決するけど。

 

「それじゃあ私が先生の膝の上に座れば良い。」

 

「それならば是非とも私の膝に!」

「"はい紳士な俺は空気椅子しまーす!お前等は遠慮なく椅子に座るといい!"」

 

「先生顔が赤いな……熱中症か?」

 

「"……それはきっと夕日のせいでそう見えるんだよ。"」

 

「まだお昼にもなってませんが………。」

 

「"よーし、てめぇら反省会始めるぞー!座れ座れ!"」

 

全力で誤魔化しつつ、皆が座る椅子の近くで空気椅子をする。そしてイツメンはいつもの場所に座るのだが………。

 

「……………。」

 

「"うっ!"」

 

本来なら重くない筈なんだ………。

 

「何やってるんですかぁっ!先生!」

 

「"お、俺は悪くないですぅ………あ、あのーヒナさん……椅子は余ってますので出来れば他の椅子に座って頂ければ……………。"」

 

空気椅子の姿勢が良すぎるあまりヒナが膝に乗る隙を与えてしまった!いや、普通に予想できん!

 

「先生、何か勘違いしているようだけど、これは風紀委員会だけの反省会じゃない…………先生もアコの悪巧みに加担した、違う?」

 

「"そ、その通りです!"」

 

「じゃあ今から魔法は禁止、そのままの姿勢をキープして。」

 

両手がヒナの良からぬ位置に当たっているがそれどころでは無い………滅茶苦茶キツい!

 

「……それでアコ、今回の件について説明してもらえる?」

 

早く!早くゲロってくれぇ!

 

 

フーッ!フーッ!    どんッ

「す、すみませんでした、委員長!ただ、これは、その……何とか事態を大きくしないように、解決しようとしていたと言いますすか……!」

 

昨日と変わらずヒナのヘイローで良く見えないが、アコの事だし、鼻息荒げながら机にデコをこすり付けて謝罪でもしているのだろう。そういう音だ。

 

「それなりに大きくなってたけど?」

 

「その………委員長にバレないようにすれば万事OKかと………。」

 

「そもそもバレないようにしようとした意味が分からない、こういうのは、私に言ってくれればすぐに解決した筈………違う?」

 

まあ、そうなりますわな。そろそろ色々な意味できつくなって来た早く退いてくれ。

 

「そんな事をしたら、委員長は頑張ってお仕事されちゃうじゃないですかぁ!」

 

俺の海綿体もお仕事しちゃいそうだから早くどいてくれぇ!

 

「え?」

 

「私はただ、委員長にお休みをとって欲しかっただけでしたの……!うわぁぁぁん!」

 

泣いちゃった!!!

 

「"後ろに同じ。"」

 

黒服……黒服を数えるんだ………黒服が1人……黒服が2人……黒服が3人…………やべぇあいつのニヤケ面思い出すだけで凄いムカついて来た。

 

「ちょ、ちょっとまって……何の話?」

 

つい先程の問題児狩りしか知らないヒナは疑問符を浮かべる。取り敢えず退いて欲しい。

 

「えっと……アコちゃんが言うには……」

 

「委員長のストレスが凄い事になっているから、と。」

 

「ストレス?私が?……何故?」

 

「"何かアコのコーヒーを美味いって褒めたらしいじゃん?それがやべぇってアコが言ってた。"」

 

「えっと……アコ、それは誤解、あの時私が美味しいって言ったのはストレスのせいじゃなくて、逆に気分が悪くなかったから。」

 

うん、考えれば当然の事だ。ストレスで味覚の減退をする事はあれど敏感になるとか聞いた事が無い。

 

「"良かった、これデカいケツですね!"」

 

だから早くどいてくれぇ!足がプルプルし始めたせいで擦れて………黒服が1匹……黒服が2匹………

 

「私の事を気遣っての行動だった事は分かった……それでも他にもやり方はあったでしょう?」

 

「はい、すみません………。」

 

「まあ、この一泊二日、結構ゆっくり出来たのは確かだし……うん、悪くなかった。」

 

良かった点も挙げる上司の鑑

 

「"終わりよければ全て良し!ってね………俺もアコも善意100%だった!…だからね?"」

 

降りてくれ降りてくれ降りてくれ

 

「………そんなに私重かった?」

 

「"いえ、そんな滅相もございません!海老煎餅より軽うございます!"」

 

「…………そう。」

 

「良かったですね先生、返答を間違えれば私が撃っていたところでした。」

 

許されたからって調子に乗りやがって!!

 

「………でもそれはそれ、これはこれ………このまま帰ったら万魔殿の奴等に、どれだけ嫌味を言われるか分からない。」

 

「"あ、あのー、ヒナさん……マジでそろそろ……。"」

 

「……うん、仕方ない、決めた、今から改めて夏期訓練を始める……現時点をもって海への出入りは禁止、元々私が準備していたスケジュールの通りに、これから36時間の訓練を始める。」

 

「"あ、あはは、頑張れー……お前等…………。"」

 

「何を言ってるの?先生も参加するのよ?」

 

「"へ?"」

 

「私への恩返し……するんじゃなかったの?」

 

「"えーーと…………。"」

 

少し記憶を巡らせてみた

…………うん、言っちゃったなぁ……計画を通す時………。

 

「"いや、でもぉ………。"」

 

「………………。」

 

「"…………やります……やらせて下さい。"」

 

俺が参加する事に何の意味があるんだ!

 

「うん、良い返事。」

 

 

 

 

 

 

この日、俺の「キヴォトスに来てからの死にかけた思い出ランキング」2位の記録が更新された。

 

 

 

1位 ミカ

 

2位 地獄の36時間訓練(new record)

 

3位 柴関ラーメン爆発事件

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒナのサマーマ!バケーション編 完

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

アビドスのメンバーとブライ君が母の日スティンガーされるアビ夏もしたかったが、このキヴォトスでのワカモは矯正局で忠犬ハチ公モードなので今は難しい。

だからワカモさんが自由の身になってから母の日スティンガーはやる。

 

 

──────────────────────────

 

 

ドレスヒナが居るならば、ドSヒナが居たって良いじゃないですか!!

 

 

─────夏油君、それは流石にドン引きだ………。

 

 

 

 

ヒナ夏の最後の方のヒナがちゃんと鬼教官やってた所はマジでシビれました。

ソフトマゾのワタクシ大歓喜でしたよ。

 

 

 

 

*1
NDK

(N)ねぇ、今  (D)どんな  (K)気持ち?の略

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

  • 紫封筒
  • 虹封筒
  • ピンク封筒
  • 百鬼夜行のピンク髪メカクレモブを実装しろ
  • ベアトリーチェはよく見ればシコリティ高い
  • いいからお前は全国のタカハシさんに謝れ!
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