透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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60.海の中に、石が、あどぅ! 拾いに、いくお!

 

 

クリストフさん、評価ありがとうございます。

目標の評価[8.10]に近づく事ができました。

しおりは69件もあるのでハナコは満足していると思います(適当)

 

 

そして、いつもの如く最終話だけ長くなる呪いが発動しました。

 

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海の家での惨劇から少しして

 

 

海の家には行ったものの、腹が膨れる事は無く結局その辺の出店の焼きそばを食べた。その後ヒフミにゲロイン大集合の写真をハスミに提出すると言うと猛反対されたので、改めて海の家の前で集合写真を撮った。これはこれでどうなん?

 

「"………で、次は何やりましょか?"」

 

「残りは確か………「泳ぎの練習」「ビーチバレー」「花火」………花火は夜にするとして、次は泳ぎの練習なんてどうでしょうか?」

 

「そうですね、私達海に来ているというのに、少しも海に入っていませんし。」

 

「"敢えて昼間に花火をやってみては?"」

 

「先生、流石にそれは無しです。」

 

「わ、私も、花火は…よ、夜が良いです。」

 

その調子だツルギ!男耐性をどんどんつけて行くんだ!

 

「"つーことは誰かがコハルに泳ぎ方を教えてる場面を写真に収めりゃ良い訳か………。"」

 

「何で私が泳げない前提で話を進めてるの!?」

 

「"えっ!!?泳げんのか!?"」

 

「バカにしないでくれる!?私だってちゃんと泳げるもん!」

 

今回は見栄ではない、実際に合宿所の大掃除の後普通に泳いでいた。まあ、いつも通りのおふざけという訳だ。

 

「"じゃあ誰か泳げない人いる?"」

 

「私は、泳げないという程ではないです……。」

 

「私も得意とは言い難いですが、ある程度なら。」

 

「海に来たのは初めてだけど、訓練として水泳なら習得済み。」

 

「私もそれなりには泳げます。」

 

「"……ツルギも?"」

 

「は、はい。」

 

どうやら全員泳げてしまうようだ。

 

「だ、だとすると……これはどう頑張っても達成出来ないという事ですか!?」

 

「まさか、そんな罠が!………無理難題をふっかけるなんて昔からある珍しくないやり方だ、許すまじ正義実現委員会………。」

 

言葉を慎しみたまえ!!君は正義実現委員会の委員長の前にいるのだ!!

 

「"まあ、方法が無い訳では無い、コハルがそこらの観光客に泳ぎ方を教えている場面を写真に収めれば万事解決だ。"」

 

「何で全部私なの!?」

 

「"おもし………どうせ教わるならきっちりと身に着けたいだろ?ならば指導者もそれ相応に出来る奴を付けなければならない………そこでエリートのコハルさんですよ。"」

 

「今「面白い」って言いかけませんでしたか?」

 

「言った!」

 

「"言ってません!!"」

 

余計な事を言うじゃあない。

 

「あっ、そうだ(唐突)」

 

ヒフミ止めなって!キヴォトスで淫夢は恥ずかしい事なんだよ!

 

「……「出来ないフリ」をして習得しているように見せれば良いんです!」

 

「書かれている事は「泳ぎの練習」だとしても、ミッション事態は「そういう場面の写真を撮る」事……考えたねヒフミ。」

 

「"流石我等のボス!卑怯さなら右に出る奴がいねぇぜ!"」

 

「それは褒められているのでしょうか………それとボスという呼び方はちょっとぉ……。」

 

姉御はOKだがボスはアウトだそうだ。非常に面倒臭い。

 

「"じゃあ藤木くんで!"」

 

「いいえ、卑怯さで言えば永沢くんの方が勝ります、よってヒフミさんの呼び方は永沢君にすべきです!」

 

「"へー、意外!マシロもびちゃマ◯コちゃん見るんだ!今スポンサーどんな感じ?"」

 

制服はワカメちゃんスタイルなのに。

 

「何か私の扱い酷くありません!?」

 

「それよりも───」

 

「それよりも!?」

 

やっぱりヒフミも見てて飽きない。

 

「それよりも、教わる役と教える役は誰がしますか?」

 

「………うーん、やっぱりここは先生じゃないでしょうか?先生であれば教える「フリ」だとは思われないと思いまして。」

 

「"オクタヴィアヌス!"」

 

「エッチなのはダメだって言ってるでしょ!?」

 

「"ローマの方々に謝れ。"」

 

「………さっきのは肯定と取って良いんでしょうか?」

 

「"オケアヌス!"」

 

「え、えっと……それじゃあまずは────」

 

「ヒフミちゃん、少し待って下さい。」

 

「どうしました?」

 

ハナコは左手を顎に当て何やら真剣に考えているフリをしている。どうせ碌でもない事を言い出すに違いない。

 

「この中に泳げないかもしれない方がいる可能性がまだあります。」

 

「………?先程の話では一応全員が泳げると聞いたのですが………。」

 

「いいえ、先生だけは答えていません。」

 

「"おいおい、エルデの王たる俺が泳げない?何の冗談だね?"」

 

俺は泳げる、泳げるのだ。

 

「……先生はいつもの様にコハルちゃんを槍玉に上げる事で自分が泳ぎを教わるという選択肢を潰そうとしました。」

 

「"そりゃあ根拠として弱すぎるぜ、しかも隙あらばコハルをイジるなんていつもの事じゃないか。"」

 

「堂々と言う事じゃないでしょ!!」

 

「ご指摘の通りいつもの事です……しかし今回に限っては別の目的がありました……………それは先生が会話の主権を握り「質問者」となる事で自分が泳げない事を隠そうとした…違いますか?」

 

「"面白い推理だ探偵さん………しかし俺は泳ぐ事が出来る…この発言に嘘は無いぜ。"」

 

「ええ、その言葉に嘘偽りは無いでしょう………先生は泳げるけど泳げない。」

 

「…………?」

 

「ハナコが言っている事は矛盾している。」

 

「つ、つまりどういう事ですか?」

 

もう終わりだよ、この変態………。

 

「先生が泳げるのは「魔術を行使した場合のみ」という事です。」

 

「"ふん…………時間は有限だ、ツルギもマシロも折角の休みなんだし手短に頼むよ。"」

 

うーん……鋭い……全く…自分本位の変態にも困ったもんだぜ……。

 

「先生は合宿所のプールで泳ごうとしませんでしたよね?」

 

「"ああ、スマホイジってた方が楽しいからな。"」

 

これは真実である。

 

「先生の素行はお世辞にも良いとは言えませんが、差し入れを買って来る等、それなりの気遣いは出来る方てす、プールの中で魔法を使い私達に被害が出る可能性を考慮して泳がなかったのでしょう……。」

 

「なるほど…確かに素行は悪いけど。」

 

「それなら納得ですね……素行は悪いですけど。」

 

「本当にどうしようもない変態だけどね!」

 

基本的に全部ブーメランでは?

 

「"いや、俺は本当に…………"」

 

成程………あの場で泳がなかった事を目撃した全員を味方に付けた時点で気遣い云々の真偽はどうでも良くなる…………つまりは魔術を使用せずに泳がなければいけなくなった……

 

「"犬掻きならできる………よって泳げる!"」

 

犬掻き程度なら色々と魔術を使おうとも誤魔化せる!

 

「なら、普通の泳ぎ方を先生に教えるというのはどうでしょうか?」

 

………ま、そうなりますわな。

 

「"マシロ、高い所は好きか?"」

 

「はい、好きですけど……それが何か?」

 

「"実は俺、色々と練習してて最近人を担いだまま空中浮遊が出来るようになったんだ、今からどうよ?雲の上まで余裕だぜ?"」

 

最大なんと8人!………実際は両手に一人ずつ、肩車で6人という曲芸団の様な見栄えになる事や負荷等の問題が多数だったりする。ヒナ教官に感謝!

 

「行きます!」✨️✨️

 

「"よし行こう!すぐ行こう!"」

 

ガシッ

 

右腕を掴まれてしまった………。

 

逃がしませんよ(先程の仕返しです)。」

 

そもそもそれはお前が始めた物語だろ。

 

「"結構力強いじゃん?ピンク頭は皆ゴリラなのかな?"」

 

「(#^ω^)機動力を奪います、ヒフミちゃんは右足をお願いします!」

 

「え?は、はい!」

 

珍しく分かりやすくキレるハナコを見て思わず従うヒフミ……しかし………

 

「"右腕の自由が奪われたぐらいで貴様なんぞに負けん!"」

 

ヒフミ程度なら華麗なタップダンスで軽くいなせる!

 

「えいっ♡」

 

「"………"」

 

脂肪の塊脂肪の塊これはデブの腹と変わらない何を動じる必要は無い繰り返すこれは脂肪の塊脂肪の

 

ガシッ

 

「"あ……………。"」

 

右腕に当たる脂肪の塊が無くなったかと思えば右足をヒフミに掴まれていた。

 

「ちょ!?ハナコ!?あんた何やってるの!?」

 

「ツルギさんは左腕をお願いします!」

 

「あ、ああ。」

 

え、従うの?これ抵抗したら左腕が死ぬくない?

 

ガシッ

 

「コハルちゃんは左足をお願いします!」

 

「何で私も!?」

 

「"へっ!正義のコハルさんがそんな事する訳……"」

 

「いつもかわれている仕返しをするチャンスですよ。」

 

「それはあんたもやってるでしょ!!」

 

「"そうだそうだ!"」

 

どの口で味方面してやがる!

 

「それじゃあ、コハルちゃんはしないんですか?いつもの仕返し……これはまたとないチャンスですよ?どうしますか?」

 

「………やる!」

 

ガシッ

 

救いは、救いは無いんですか!?………五体不満足エクゾディアになってしまった訳だが………

 

「えっとぉ…持ったのは良いんですが……これから何をするんですか?」

 

「"何一つ良くないが?"」

 

「海まで走って先生を投げます!それでは行きますよ皆さん!」

 

有無を言わさぬ様に一息の言葉と共に動き出そうとするハナコ。そしてハナコに先行させると自分や皆が不味いと察した皆も足を進め始めた……実は練習してたりしない?

海が近づいて来る………砂を踏む音を次第に消えザバザバと水を掻き分ける音かが聞こえて来た…………

 

 

「"てか何か趣旨変わってないか!?"」

 

 

 

「行きます!せーのっ!」

 

うん、これ絶対に練習してる……ハナコの合図と共に一瞬体が下に下がったと思えば次の瞬間、俺は宙を舞っていた。

 

やはりキヴォトス人パワーは凄い、華奢な奴等に体感2メートルくらいは前に投げ飛ばされた感じがする………俺の視界の先には雲が程よく散った夏空があった………

 

いい天気じゃないか……もっと早くそう思っていたら………

 

 

ドボンッ!

 

 

透明だ、気分がいい………とはならないのが現実。

穴という穴から海水が入って来て不快だ。ささっと足場を生やすそう。

 

隙ありぃぃぃッ!

 

蜂の巣にしてやんよ!

 

何やら上が騒がしい。

 

ダダダダダダッ!!

 

銃弾も疎らに見えてき出した…………悪ふざけの殺意高すぎません!?

 

ドォォンッ!!

 

ザバッ!

 

ここまでされると流石に温厚なブライさんもちょっとキレる。水底から石柱を生やし、奴等の手の届かない位置まで伸ばし一喝する為深く呼吸をする。

 

そのつもりだった。しかし目下に広がる光景はどうだろう。

アホ3人のヘイローと誰にアイアンクローをかけているツルギとうつ伏せ状態で水面に浮かぶ誰か。

 

「"…………どゆこと?"」

 

この数秒の内に何があったかは分からない。取り敢えず今は浮かんでる奴の回収とツルギの制止、中立的な話し合いが必要だ。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

「"で、なんでこうなった訳?"」

 

ボコられていたのはチン◯が大好きな先程の不良少女達だった。取り敢えず俺は事情聴取の体で泳ぎから逃げ、ヒフミ達には適当に写真を撮る様に促しておいた。

 

「こっちが聞きたいわ!何で私等また埋められてる訳!?」

 

先程と同じ様にピーピー喚い散らす不良少女………どんな時でも強気な姿勢は是非とも見習いたい所だ。

 

「"見てて面白いから。"」

 

「どんな趣味してだよ変態!今のお前を親が見たら悲しむだろうな!」

 

それをお前等が言うかぁ……。

 

「"お前等が小学生くらいの頃に親や教師に言われなかった?「人の嫌がる事は進んでやりましょう。」ってよ。"」

 

「曲解にも程があるだろ!!」

 

「"はいはい、話さないなら水滴刑に処すけど良きですか?"」

 

 

 

 

 

こいつらが言うには……俺が水に沈みツルギが背中を向けたあの瞬間を不良共は千載一遇のチャンスと捉えて奇襲をかけた結果、ツルギには普通に対応され一人はアイアンクロー。もう一人は浜にいたマシロに狙撃されて土左衛門状態……話を聞くと何とも間抜けな顛末であった。

 

「"そんなにアラバ海の敗北が悔しかったのかなぁ?"」

 

「は?何の話?」

 

「"この前のヌチャヌチャとベロベロヘルメット団の全面戦争の時のやつだ。"」

 

確かそんな名前だった筈…………。

 

「あー何かあった気が…………多分その日はピアノのレッスンがあったし行ってねぇな。」

 

「あんたがピアノつーことは私も英会話の日だな。」

 

「"え?サボらんかったんか?"」

 

「金掛かってんのにサボる訳ねーだろ、普通。」

 

「それな。」

 

「"…………そうか。"」

 

おかしいなぁ……俺が知ってる「普通」の奴は趣味の為にテストを投げ出して退学の危機に陥る筈……………スク水の日焼け跡を見るに、ちゃんと授業に出てそうだし、習い事もサボらない……実は良い人達なのでは?

 

「"ま、取り敢えず俺達に仕返しがしたかったって認識で良い?"」

 

「ああ……………結局こんなザマだけどな。」

 

先程までの強気は何処へやら、もう負けた気になってやがる。これが常に負け続けた奴の思考だ。

 

「"ならば賭けをしよう…………俺達が負ければツルギと俺は砂風呂に埋まってやるよ。"」

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

トスッ!

 

「何か効果音がおかしくないですか!?」

 

「流石先生、ゴゴゴ使いとしてかなりの成長をしている。」

 

「そういうものなんですか!?」

 

 

 

「"しゃあ、トス上げた!頼んだぜツルギ!"」

 

「はいっ!」

 

寛大なる俺が提案した"賭け"の内容とは2on2のビーチバレーである。これならば俺達は課題を達成でき、不良少女達は仕返しの機会を得る。一石二鳥というやつだ。

 

 

 

ドゴォォォン!!!

 

 

「「ぎゃああああっ!」」

 

ツルギが打った球が敵陣地の地面を抉り不良少女達が悲鳴をあげる。

な~にが良い人だ!割れ厨や背後から不意打ちするような奴が良い奴な訳ねぇだろ。

 

「"しゃーい!得点ゲット!良いスパイクだったぞ、ツルギ!"」

 

ツルギの素晴らしいプレーを褒め称え、右手を軽く上げながら近づく。

 

「せ、先生も、とても打ちやすいトスを上げて頂き、ありがとうございます。」

 

パァン!

 

意図を察したツルギはハイタッチに応じてくれた…………が少し痛い。

 

女と花火とスイカだけが夏にあらず、それと同時に友情や恋愛だけが青春の専売特許では無い……専売特許と言いつつ候補が2つあるのはこの際どうでも良い。

取り敢えずはツルギが青春を謳歌しつつ、男女の垣根を取り払いスポーツを行う事により男性耐性をつけつつ、割れ厨をしばけるという実は一石三鳥なレクリエーションを思いついた俺はノーベル平和賞を授与される可能性があると言っても過言じゃないと思う。

 

「"記念すべき初サーブよろしくぅ!"」

 

尻餅をつき動けない不良少女の目の前の抉れた敵陣地に落ちているボールを回収しツルギに投げ渡す。勝負は1-4……初めは技術も力加減もダメダメな俺達がもぎ取った初得点、ここはどうにかツルギにサーブを打ってもらいたい。

 

「「待て待て待て!!」」

 

「"仲良しか?"」

 

「だったら何だよ!……いや、そうじゃなくて何だよ今の!?当たったら死ぬぞ!」

 

「"避けりゃ良いじゃん?"」

 

「ドッジボールやってんじゃねぇんだよ!つーか何でそのボールは無事な訳!?」

 

「"そりゃあミレニアムの新素材開発部が開発した「超次元サッカーにも耐えうるバレーボール」だからに決まってだろ?"」

 

実はバレーボールのテストを兼ねて足りするので一石四鳥だったりする………ミラクルヒットにも程がある。

 

「サッカーなのかバレーなのかはっきりしろよ!」

 

「そうだそうだ!つーかこんだけ地面が抉れてんだし試合の続行も不可能だろうが!今すぐ私達を解放しろ!」

 

注文の多い奴等だ。取り敢えず抉れた部分を補填してやろう。

 

「"何の問題ですか?何の問題もないね♂………て事で試合再開しまーす。"」

 

抉れた大地はオォウwwwwwマッサラデスwwwwww状態これで文句は無かろう。

 

「いや、でも…………」

 

負けは認めたくないが、試合も続けたくないらしい。勿論そんな事を認めてやるつもりはない。

 

「"ゴネるのは勝手だが、取り敢えず向こうを見てみろ、野次(物理攻撃)が飛んで来るぞ。"」

 

俺が指を指した方向には不良少女を射線上に捉えているであろうサングラスを掛けたマシロがいる………サングラスは何処かで買って来たようだ。

 

「ま、マシロさん!何やってるんですか!?」

 

「誰がマシロさんですか?殺し屋マシロ13と呼んで下さい。」

 

フライアウェイを邪魔され続けたマシロさんは少々ご立腹である…………正義は何処へ行ったんだろう。

 

「13って何だよ!?」

 

「私に聞かれても知らねぇよ!」

 

「"お前等、視野は広く持ちたまへ。"」

 

そしてマシロ13から少し離れた位置を指差す。

そこにはマシロと同じ様にサングラスを掛けたアズサがコハルのスナイパーライフルを借りて不良少女達を狙っていた。

 

「アズサ、先輩に当たったら危ないから返して!」

 

果たして危ないのはどちらの事だろう。

 

「誰がアズサだ?私は殺し屋バニタス13だ。」

 

特に恨みは無いけどネタでやってる事だけは分かる。

 

「"退けば砂地獄、進むも地獄、停滞するも地獄という訳だ。"」

 

「どういう訳だよ!?流石にこれはおかしいだろ!」

 

「審判!こいつら不正してまーす!」

 

「"いや、アレは俺の指示じゃないっすよ審判。"」

 

アズサは兎も角マシロがあそこまで暴走する様な奴だとは思わなかった。ハスミも苦労してそうだ。

 

「何でも良いけど、これが終わったらスイカ買ってくれるって本当?」

 

「"そりゃ協力してくれてんだし当然よ。"」

 

「クソッ!こいつら審判まで買収してやがるのか!」

 

「"何を言う?善意の協力者Iさんに失礼ではないか?この人はバレーに対する関心は無いので公平公正に無関心な判断を下すぞ?"」

 

因みに善意の協力者Iさんことイズミが手伝っていた店は食中毒が多発した為、営業停止になってしまったらしい。

 

「何でそんな奴を審判に選んだんだよ!?」

 

「"何でも良いだろ?そんな事よりそろそろマシロが痺れを切らしそうだぞ?"」

 

 

 

 

 

「ステンバーイ……ステンバーイ………」

 

 

 

 

 

 

そうして、俺達のほぼ一方的虐殺が始まった。

 

 

 

「しゃあ!やっとミスりやがった!」

 

「折角のチャンスだ、頼むぞマジで!」

 

 

 

「す、すみません………。」

 

「"大丈夫大丈夫、俺達なら取り返せる。"」

 

ツルギがサーブをミスるという、ちょっとしたアクシデントもあったが………

 

 

 

 

「"フェンス・オブ・ガイア!!!"」ドヒュン!

 

クソザコブロッコリーとは違い、フェンス・オブ・ガイアで確定反撃を取ったり…………

 

「クソッ………!審判!魔法の使用は不正行為だと思います!!」

 

不正を疑われたり…………

 

「う〜ん………ルールでは魔法を使うのは禁止してないみたいだからセーフ!」

 

審判からセーフとのお墨付きを頂き、事なきを得たりした。

 

 

そこからはボールの軌道を変えたり色々とやって66-8の勝利を収めた。1セット何点とかは知らないがとにかく危なげない勝利を収めたという認識だけで問題無い。別に阪神は関係ない。

 

 

「"いや~不良少女達は強敵でしたねぇ……。"」

 

「………………もういい、埋めろよ。」

 

先程まで元気の良い不良少女だった方々が今はくっころ騎士マインドになって横たわっていらっしゃる。

 

「"ヒフミ、写真は撮れたか?"」

 

「は、はい………一応撮れたのですが……………。」

 

申し訳無さそうにスマホを差し出すヒフミ。

 

「躍動感溢れる写真ばかりですね♡」

 

「うん、良い写真だ。」

 

「何処がよ!?」

 

躍動感しかなかった。

 

他の写真を次々と鑑賞するが、歪みある超スピード!?な俺とツルギか、絶望的なアタックを前に怯える事しか出来ない不良少女達の顔しかなかった。

 

「"記録より記憶に残るって事で、これ見れば今日の事を思い出せる逆に良いんじゃね?"」

 

良い思い出も悪い思い出も。

 

「それは……そうですけど………。」

 

「くへ、くへへ………くけけけけ!」

 

何かこのやべぇ笑顔にも段々慣れて来た。

 

「"ほら、ツルギも満足そうだし何の問題もねぇよ。"」

 

「……………そうですね!」

 

そうしてヒフミは考える事を止めた。

 

「それよりスイカはまだぁー?」

 

「快適な空の旅はまだですか?」

 

やることが……やることが多い!飛べるなんて言わなきゃ良かった……………。

 

「"スイカはこれから買いに行くし、空の旅は快適じゃない。"」

 

「それでも私は一向にかまいませんッッ!!」

 

「"やることが……やることが多い!………………つーことでお前等帰れ、埋める時間すら惜しい。"」

 

「は?私等の覚悟はどうなんだよ!」

 

「「約束は違えない」そんな不良の矜持を今、お前は踏み躙った!」

 

「"あーもう面倒さ!頭便利屋かよお前等!"」

 

 

その後、不良少女2人の足先だけを埋め、スイカを買う為ダブル肩車での飛行を試みた所をコハルから死刑勧告を行われたがそれを振り切り近所のスーパーまで飛び去ったりと兎に角色々とあった。

 

因みに、ダブル肩車は俺が一番下、真ん中にイズミ、一番上がマシロの順番だった。

 

そして、イズミの太腿は、何時ぞやのコハルの太腿とは比較にならない程に素晴らしい物だった。

俺が死に方を選べるならば、イズミかユウカかノノミの太腿で絞め殺される事を希望する。

 

 

──────────────────────────

 

 

「"あぁ~~マジで疲れたぁ…………。"」

 

本当に色々あり過ぎたせいで、今は砂塗れになる事等構わず砂浜に寝転がっている………まだ夕陽が沈んですら無いのにかなり眠い、こりゃあ帰って風呂入って銃の手入れして即ぐっすりだな………。

 

「お疲れ様です、後は花火が終わったら、帰ってハスミ先輩に報告して、写真をお見せして、問題無く終われそうですね。」

 

横には体育座りマシロとツルギがいた。元補習授業部の奴等は海でプールバレー的な事をやっている。ヒフミが持って来たであろうペロロのビニールボールが羽をパタつかせながら宙を舞っている様子は何とも気味が悪い。

 

きっとあいつらは、もう暫く遊び続けるだろう。若さとは恐ろしくものだ。

 

「"お前もそれなりに楽しめたようで何よりだ。"」

 

「そうですね、本来私はオマケといいますか、ハスミ先輩に言われて付いてきただけですが、思いの他楽しんでしまいました。」

 

結構最初からフルスロットルだった気がするんですが。

 

「いついかなる時も正義の心を……と思っていたのですが、夢中になりすぎてしまいました、そこは反省しないとですね。」

 

「"………………"」

 

今日のお前の何処に正義があったんだ?とブライさんは訝しんだ。それともお得意の冗談か?

 

「"ツルギはどうだった?今回の海は。"」

 

「わ、私ですか!?え、えっと、私は………じ、実は、良く分からないいんです………これが正しかったのかどうか……お、思ってたのとは違う気もしますし……正しい気もしますし………。」

 

疑問に思うのはご尤もだ。戦車での移動に始まり浜辺を抉るバレーボールに終わる………せめて花火くらいは普通であって欲しいものだ。

 

「"可愛いは正義とか甘い物は正義とか楽しいは正義とか言うだろ?若干普通とは違っても結果的に楽しめればそれで良いんだよ……………"」

 

シャンクス、ありがとうございました!

 

「"もしかしてバレーも楽しくなかった?俺一人で楽しんでた感じ?"」

 

「いえ、私もです………本で見たのとは少し違いましたが……こうして皆と一緒に遊べて……凄いその……楽しかったです。」

 

「"良かった良かった。"」

 

これで写真の出来が若干アレでもハスミは許してくれるだろう。

 

 

 

 

 

「そろそろ頃合いですね。」

 

気付けば元補習授業部の奴等が陸に上がっていた。

 

「"そうだな。"」

 

GOKから花火とバーナーと蝋燭を取り出す。ライターではなくバーナーである理由は特に無い。

 

「あっちにまだあいつらが残ってる。」

 

「あっ、本当ですね、距離はそれなりにありますが有効射程です、念の為に先制攻撃しておきますか?」

 

多分先程の不良少女達の事だろう。こいつらはそんなに殺意が高さは何なんだろうか。

 

「な、何が「念の為」なのかは良く分かりませんが、喧嘩は売らなくて良いのではないかと………」

 

「"絶対止めろ、最悪この花火が一斉に燃えカスになんぞ。"」

 

「燃えカスにしない為にも今ここでやっておく必要がある、コハル、銃を貸してくれ。」

 

「ダメだって言われてるでしょ!?それに向こうもただ花火してるだけかもしれないし………。」

 

「分かった、じゃあ警戒だけしておく。」

 

「"じゃあ蝋燭に火付けるから適当に楽しめ。"」

 

バーナーで蝋燭に火を付ける準備をしている途中、ヒュ〜〜〜…と何処か聞き覚えのある音が鳴り、思わず手を止める。それからほんの数秒後。

 

 

 

 

 

 

ドォォォォォォォォォォン!!!

 

 

 

爆発音と共に色鮮やかな花火が出現した。方向的に不良少女達が打ち上げたものらしい。

一発や2発で終わる物では無いらしく、暫く続きそうなので、取り敢えず作業を中断して、花火に見惚れる皆の姿を写真に収めておいた。俺は仕事が出来る人間なのだ。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

帰り道、それなりに練習したであろうヒフミの運転する戦車の甲板に寝転がり、死ぬほど寝心地の悪い状態で空を見上げ天体観測をしていた。

 

クソみたいな民間療法が蔓延るほど科学が発展していない世界の空には劣るがキヴォトスの夜空もそれなりに綺麗だ。

しかし、俺に星座の知識は殆ど無く、どれがデネブでアルタイルでベガなのか微塵も見当がつかない。助けてくれ、何でも知ってる方の羽川さん。

 

つーか、そもそもの話、星間距離を考えてみろ?何処と何処でもそれなりの距離がある筈だ、三点結べば何処でも夏の大三角じゃないか。

 

そんな下らない事を考えながら、ただ漠然と空を眺めているとふと、足先に違和感があった。

 

誰かが車内から甲板へと出ようと搭乗口を開けようとしていたみたいだ。俺が見張りとしての役割を遂行しているかの確認でもしたいのだろうか?人を疑う事しか知らぬとは何とも悲しい事だ。

取り敢えず寝転がったまま大股開きになる。俺は意地でも起き上がらない。

 

そうして間もなく、搭乗口が開き誰かが上がって来た。

 

「月が綺麗ですね♡」

 

「"星の方が綺麗だと思いま〜す。"」

 

ハナコだった。

 

「うふふ……フラれてしまいましたね。」

 

「"意図が伝わる伝わらん別として、新月の日にやるもんじゃねぇだろw"」

 

「それもそうですね………まあ、まさか先生にこの言葉の意味が伝わってるだなんて思いもしませんでしたけど。」

 

その言葉をそのまま返したい。作品その物がキヴォトス人に認知しているのはまだ分かるとして、何でこんな細々とした逸話までもが知っているんだか……マジで何でも知ってんなこいつ。

あれ?良く考えたらこいつらって宇宙人では?……まあ、異世界人が今更か。

 

「"そーいやどうした?わざわざこんな座り心地最悪な所に来てさ。"」

 

頭を少しだけ起こしてハナコに目をやる。

 

「………補習授業部が解散したあの日から、私がずっと気になっている事がありまして。」

 

何か真剣な表情で考え込むハナコ。

 

「"ん?なんだ?コハルの体の中心にある線の事?"」

 

更衣中に全貌を確認出来なかったのだろうか?少なくとも水着の時点で下腹部付近までは確認出来たのは大きな進歩だと思う。

 

「……幾ら治癒力が優れているとはいえ、ヘイローを持たぬ身で銃撃戦に交わり最前線で戦い続けている…………その時点でおかしいとは思っていました。」

 

どうやら俺の話らしい。

 

「そして第二次試験の時や第三次試験の時のあの惨状と勾留されたミカさんの負傷状況……………ヒフミちゃん達の前だったので、あの時は言えませんでしたが……………先生、あなたはもしかして、本当に───────」

 

「"半分正解。"」

 

気になっていた、とはいうものの、その時既に確信があったようだ。

 

「!!…………説明してもらっても良いでしょうか?」

 

怒りの表情を一瞬で収めるハナコ。色々と捏ねくり回しても結果的にはハナコからは逃げられない。ならば正直に話した方が印象は良いだろう。

 

「"説明も何も、アズサとお前が古代語について話してた時に言った通り、やりたい事やって楽しくイきたいってだけ。"」

 

「…………………。」

 

「"んな怒らなくても心配ないって……最近新しくやりたい事が出来たし、割とそれも難しそうだし、それが達成されたとしても幾つか難題が残るのは確定…………そんなすぐに事は起こさない、てか起こせない。"」

 

「………………」

 

「"マジだからな?"」

 

まだ不服そうだ。

 

「"普段の行いのせいで信じてもらえないのは分かる、だが信じて欲しい………俺は神が嫌いだ、嫌いな奴との約束なんぞ知ったこっちゃない、だから俺は神でなく、お前と俺自身に誓う「先程の発言には一片の嘘もない」…………取り敢えず今はこれで勘弁してくれ。"」

 

 

 

 

「………………普通そういう事を寝たまま言います?」

 

「"……ご尤もです。"」

 

「まあ良いでしょう、今それで許してあげます。」

 

「"ありがてぇ。"」

 

ハナコに感謝の言葉を告げて後頭部を甲板に付ける。やはりカチカチだ、今度から枕をGOKに入れておこう。

 

 

 

 

「"あっ、そうだ(唐突)夏の大三角って分かる?デネブもアルタイルもベガも何処にあるのかいっちょん分からん。"」

 

何でも知ってそうな羽川がいないなら、何でも知ってそうなハナコに聞けば良いじゃない!

 

「………えーと……あれがデネブで……そこの星がアルタイルで………あの星がベガです。」

 

ハナコが伸ばす手の先を見てみるが……うん、良く分からん。

 

「"ごめん………良く分からんかった………一回スマホで調べてみる。"」

 

「仕方がありませんね…………今度は分かりやすいように、もう少し近くで教えますので、そのまま寝転がっていて下さいね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣先ツルギはセミブりたい!編 完

 

──────────────────────────

 

何でこいつはトリニティが絡むと重い話始めるんすかねぇ?

 

次回は唐突にミレニアムでの過去回想が始まります。調印式?知らない子ですね。

 

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

  • 紫封筒
  • 虹封筒
  • ピンク封筒
  • 百鬼夜行のピンク髪メカクレモブを実装しろ
  • ベアトリーチェはよく見ればシコリティ高い
  • いいからお前は全国のタカハシさんに謝れ!
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