透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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プリズンブレイクは突然に────ミレニアムのセキュリティがヤバいって、ガバ過ぎるって意味だよな? 編
63.知り得たか?ミレニアムの脱兎、黒崎を。


 

 

 

我が師導きの屍山血河によりエルデンリングの3周目が終わってトロコン出来たので初投稿です。

これでようやくエルデネタが徐々に治まって行くと思います。

 

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「"知り得たか?ミケラの刃マレニアを"」

「I am Malenia. Blade of Miquella.」

 

聞き飽きる程聞いたし、死に飽きる程死んだ……いつものパターンだ……………やっぱ第二形態より第一形態の方が強くね?第一の乱舞はされる前に削らないと死ぬんだが?

 

………と、心の中で悪態をつくが死にゲーとはそういう物だ、結局の所は正統派だろうが、ゴリ押しだろうが、卑怯な戦法だろうが、理不尽(ぶっ壊れ)理不尽(無限残機)を押し付け、何十何百と死体を積み上げる事になろうとも、最終的に倒した奴こそが勝者であり、諦めてGE●に走った奴こそが惨めな敗者だ………故に俺は勝者である、今も昔もそして、これからも……

 

 

プルプルプル…

 

 

なんて事を考えながら天井を見ていると、まさかの着信だ、条約絡みでトリニティかゲヘナ、それともエンジニア部に頼んだアレか?次は成功すれば良いが………等と思いながら通知を確認したが、予報は大きく外れ[黒崎コユキ]という俺がキヴォトスで出会った何人目かのアホピンクの名が表示されていた。

まあ、良い……腐女子(物理)(マレニア)如きは通話しながらでも殴り殺してやる……。*1

 

ブライとコユキの初遭遇は、ゴールデンフリークス号の下船時である。元々その日は、セミナーに所属していながらミレニアムの金に悪気も無く手を付けた頭ノーザークなコユキを捕縛するため、C&Cと共にゴールデンフリークス号に乗り込んだのだが、何処もかしこバニーガール、終いにはC&Cまでもバニーガールに扮した事により勃起が止まらなったため、終始トイレに籠る事になり………とある理由により作戦に参加出来ず、その様な出会いとなった。

 

コユキ視点では、そこそこ噂になっていた為認知こそしていたのだが、直前に行っていたネルとの追いかけっこにより、それどころではなく、結局その時はぱっと出の良く分からない人という認識でしか無かった。

 

しかし、その一件以降、反省室に閉じ込められる事になったコユキの元をゲーム開発部帰りのブライが偶に訪れるようになってからは、互いにクズ同士のシンパシーを感じたようで、すぐに打ち解けて「何か偶に遊んでくれる変人」くらいの認識になった。

 

*2

 

「"はいはーい、ブライで〜す………現在クソ忙しい為、電話に出る事ができません、ピーという発信音の後に、ご用件をオナシャスセンセンシャル。"」

 

「………………………」

 

「"………………………"」

 

「………………………」

 

「"………………………"」

 

「……………………………………………」

 

「"イタズラ電話?もう切って良い?"」

 

「何でですか!?待っても待っても先生が「ピー」って言わないのが悪いんじゃないですか!?」

 

「"は?犬ぐらいにしか聞こえない周波で言ったんだが?"」

 

「そんなの聞こえる筈ないじゃないですか!?先生は私の事何だと思ってるんです!?」

 

「"馬と鹿のハーフ。"」

 

「犬は何処へ!?」

 

馬と鹿についてのツッコミは無いらしい。

 

「"知らねぇよ、つーかこっちも忙しいんだ、そろそろ切るぞ。"」

 

「嘘ですよね?さっきからずっとカチャカチャ聞こえますし、ゲームでもしてるんじゃないですか?」

 

「"馬鹿野郎、これは崇高な儀式だ、俺はこの儀式を乗り越え、真の黄金の君主となるのだっ!"」

 

父祖よ、ご照覧あれぃ!

 

「訳の分からない事言ってないで構って下さいよぉ!先生と最後に会ったのはもう一ヶ月以上も前じゃないですか!」

 

そういえば先日はコタマに命乞いする事しか考えてなかったから完全に忘れてたなぁ………。

 

「"こっちは反省部屋inトリニティの馬鹿共との合宿で忙しかったんだから仕方ないだろ、てか何?お前は遠距離恋愛中の彼女か何かか?"」

 

出来た事ないから知らんけど。

 

「先生……遠距離恋愛の経験とかあるんですかぁ?」

 

語尾が上がっている事から、電話向こうのコユキが挑発的な顔面をしているであろう事が容易に想像できる。クソムカつく。

 

「"遠距離恋愛の経験"は"無いな。"」

 

「遠距離恋愛の経験""ですよね?」

 

ナギサからロールケーキをぶち込む銃を借りてこようかな?

 

「何か偶に遊んでくれる変人」という認識は昔の話し。今では完全に舐められている。

 

「"はぁ………"」

 

まあまあ、クールになれ前原圭一……相手はただのクソガキだ。クソガキ相手に心を乱せば腐女子(マレニア)にも勝てん………つーか5周目にもなると馬鹿みたいに強えぇ……。

 

「"じゃ、少し構ったって事で、もう切って良いか?"」

 

「え〜冷たいなぁ、私と先生の仲じゃないですか?今から遊びに来てくれても良いんですよ?」

 

「"やだ、面倒くさい。"」

 

そもそも反省部屋ってのは、バカに反省を促す部屋であって遊びに行く場所ではないんだよなぁ。

 

「トリニティの生徒とは合宿までしたのに、私とは遊んでくれもしないっていうのは、あまりに不公平じゃないです?ちょっとくらい私に構ってくれても良いじゃないですかぁ〜!」

 

「"ちょっと構っただろ!後なぁ、別に遊び目的の合宿じゃねぇよ、普通に勉強&勉強or勉強だったぞ。"」

 

水着パーティーとかカーチェイスとか学園転覆とかもあったけど………。

 

「にははは!先生が勉強って、全くイメージできませんね!」

「I am Malenia. Blade of Miquella.」

 

この乱舞考えた奴ハゲろ!ついでにコユキもハゲろ!3発目をどう避けろってんだ!

 

「"ふぅ…………。"」

 

呼吸を整えろ………相手はただのクソガキだ。

 

「"……そんな安い挑発に乗って俺がミレニアムまでリアルファイトしに行くとでも思ったか?"」

 

「あっ!その手もありましたね!」

 

「"はい切りますさようなら。"」

 

多分これが一番早いと思います。

 

「頑なですねぇ、それならこっちにも考えがあるんですよ?」

 

「"あーはいはいそうですか。"」

 

絶対に碌な考えじゃねぇな。

 

「勝手に先生の口座にお金を振り込みます!」

 

やっぱりな♂

 

「"バカだなぁ……俺が賄賂如きで動くとでも?それにどうせ他所の金だろうし、俺がユウカにチクれば───"」

 

「信じてもらえると思いますか?」

 

「"…………何が言いてぇ。"」

 

勿論俺は賄賂でも動く、しかし、自分の金と言われた所でこいつの場合は信憑性0な上に、クソガキから金を巻き上げるのは流石に気が引ける。どちらにせよ俺はここから動かない…………だが、こいつのチクる行為事態が愚行や失策とでも言いたげなこの態度……一体何を………?

 

「実は私……先生が出処の分からないお金を自分の口座に振り込んでユウカ先輩に怒られたって話しを知ってるんですよねぇ………そんな先生の口座に急にお金が振り込まれるんですよ?ユウカ先輩はどう思うでしょうねぇ?」

 

スランピア広場の依頼の話か………確かに2回目の金を振り込んだ翌日にユウカから鬼の形相で詰められた事もあった……その時は「新素材開発部に故郷の物を売った」と誤魔化したら即バレして酷い目に会ったものだ。

だがまあ、ユウカが当番に来てくれなくなるのは滅茶苦茶困るので結局は白状する羽目になった。

 

そして、この話で一番怖いのは、俺が赤の他人に口座の明細の共有を強要されているという事だ。

 

「"犯人がお前だと分かり切っているなら、何も恐れる事はない。"」

 

ユウカにブチギレられて以降は依頼後すぐにGOK送りにしている。それ故俺の口座の金が不信な動きをする事は無くなったので何の問題もない。これだからデータに頼る奴はダメなんだ。

 

「本当にそう思いますか?私が「先生も共犯だ。」って言った場合、ゲームに課金しては怒られてを繰り返してる先生が、簡単に信じてもらえと思います?」

 

「"…………ほう、成程な……悪知恵ばかり働くガキだ。"」

 

「同い年ですよね?まあ、なんでも良いですけど、来ないなら────」

 

「"良いだろう……今宵は貴様の下らぬ余興に付き合ってやろう。"」

 

「にはははは!ありがとうございます先生、出来るだけ早く来て下さいね?約束ですよ?」

 

 

通話を終えてミレニアムへ急いだ。

 

俺の半分は善意で出来ているので、1人で寂しそうにしているコユキが不憫に思い放っておけないというだけで他意はない。

信用が無いばかりに、捜索という名目でユウカがノアを引き連れて、俺のあれやこれやが調べられた末に余罪がバレる可能性があるといった考えは一切ない。

これは神に誓える。違えた場合は黒服の首を捩じ切ってミレニアムの門に晒してもらっても構わない。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

反省部屋と聞いてどの様な場所を思い浮かべるだろうか?

必要最低限の物しかない無機質な部屋?プライバシーもクソも無い座敷牢?身動きすらままならない閉所?残念ながらミレニアムの場合は………いや、コユキの場合はその全てNOだ。

 

テーブルとベッド……まあ、ここまでは分かる。ソファもまあ、ギリギリ。だがこの反省部屋は、3食飯付きは勿論な事、テレビ等の娯楽品からシャーレの休憩室兼執務室兼私室にすら置いてないウォーターサーバーなんて物もありやがる。………たいして欲しい訳ではないが……。

 

まあ兎に角、反省どころか何も考えずに自堕落な生活を送れそうな大変羨ましい環境にコユキはいるのだが、本人はアクティブなクソガキ故に気に入らないそうだ。

半年くらい交代して欲しい。

 

「"で、どうよ?この人生ゲームの感想は?"」

 

「…………率直に言って良いですか?」

 

コユキはこちらを見ずに呟いている。

 

「"へぇ~、お前にも言葉を選ぶことが出来るようになったのかぁ。"」

 

これは素直な称賛だ。普段のコユキはノンデリ発言や畜生発言を何の悪気も無く言い放つ様なとんでもない奴だ。そんな奴がわざわざ「率直に言っても良いですか?」とこれから割と酷い事を言う許可を取れる様になったのはかなりの進歩だろう。

何故かテレビ画面を見つめるコユキの目からハイライトが消えている様な気がするが、そんなのは些事だ。

人という生き物は、成長の過程で大切な物(夢や希望)を手放しながら大人に成って行く。………知らんけど。

取り敢えず今は心の中でコユキの成長を祝おうじゃないか。

 

「"何とでも言いたまへ。"」

 

「イベントが少ない過ぎますよ!さっきのイベントなんて見るのはもう6回目ですし!しかも内容が本当に意味不明!!他プレイヤーを一方的に巻き込んで一緒に散財するイベントもあるせいでさっきからお金が一向に貯まりません!なんなんですかこれ!!」

 

「"お前の運が悪いのを人のせいにすんなよ。"」

 

「私だけの話をしてるんじゃないんですよ!?何故かみんな出る目が低いのばっかで先生なんかさっきから4ターン連続1しか出てないじゃないですか!?」

 

「"確率的には4が一番出やすいらしいぞ。"」

 

そう考えると今日の俺は運が良い方では?

 

「何でそんなテンポの悪いゲームでcpuを2人も追加したんですか!!しかも、産まれて来る子供は似てるなんて物じゃありません!寸分違わぬ完璧なクローンじゃないですか!?こんなゲームに比べたらテイルズサガクロニクル1だって良ゲーに見えますよ!!!」

 

「"テイルズサガクロニクルは最初から両方とも神ゲーなんだが?…………あっ、手元に1ならあるけどやるか?"」

 

「やりません!!!」

 

「"はぁ………さっきからアレが嫌だ、コレが嫌だって結局お前は何がやりたいんだ?"」

 

「逆に私が先生に聞きたいですよ!?私の1時間半を返して下さいよぉ〜………。」

 

脅迫まがいの方法で呼び出しておいてこの言い草かぁ……。

 

「"強いて言うなら、お前への嫌がらせと仕返しだな。"」

 

俺の半分は復讐心で出来ている。バ◯ァリンもびっくりな配合だ。

 

「フンッ!もういいです、先生が忘れた頃に勝手にお金を振り込んでやる!」

 

中々聞かないタイプの脅しだ……それはそうと、

 

「"はいはい、ありがとね〜、今のはバッチリ録音させてもらいましたわ。"」

 

コユキはチョロくて助かる。お陰でカウンターカード結構簡単に手に入れられた。

 

「汚い!流石先生汚い!」

 

「"そんなに褒めても煮干ししか出ないぜ?"」

 

「褒めてませんし、要りません!というか何で煮干し何ですか!」

 

「"出汁を取った味噌汁って美味いのかなぁって。"」

 

「…………先生って料理出来たんですか?」

 

キヴォトスにはナチュラル失礼さんが多過ぎないか?

 

「"簡単な物ならな……つーか味噌汁とか市販のルーを使ったカレーで失敗出来る奴は逆に才能あると思うね。"」

 

才能に溢れた俺の味噌汁作りの結果は勿論失敗だ。検索の上の方にあったサイトには水にぶち込んで30分ぐらい待つという何ともお手軽な手順が書かれてあった。

俺はそれを見て煮干しを水にぶち込んだのだが、その後に尿意を感じた為トイレに行き、冷蔵庫にぶち込むをすっかり忘れてそのままゲームで遊んでをいると普通に4時間以上経っていた…………夏場の常温で4時間放置は絶対に色々な意味で不味い………失敗は成功の元という、俺は失敗を繰り返さない為に今度フウカに頼むと心に誓った。

 

「"まあ何でも良いが、この温くなったお粥にイチゴジャムをぶっかけた料理って表現が適切なクソゲーの続きをやるかい?"」

 

「やりません!ボードゲームを持ってく───」

 

ピコンッ

 

もはや定番となりつつあるボードゲームをプンスカしながら取りに行こうとしたコユキは通知音に足を止めた。

 

「……ん?どうしてこんな時間に………?」

 

「"まだ深夜どころか良い子がおねんねする時間にもなってねぇんだ、モモトークくらい来るだろう。"」

 

「いえ、そうでは無く、これは人感センサーの通知でして……誰かが反省部屋に近づくと知らせてくれる様になってるんです。」

 

反省部屋に近づくと、という文脈からまたこのバカは脱出したついでにそんな物を新たに設置したという事が察せられる。

 

「"ま〜た知らん間に変なもの取り付けやがって……バレてガチガチの檻に閉じ込められても知らんからな。"」

 

「先生が来なかった一ヶ月の間に何度も捕まりましたからね、色々持ち込ませてもらいましたよ!先生が来なかった一ヶ月の間に。」

 

「"しつこいぞ……今日来たんだし良いじゃねぇか、面倒くせぇ。"」

 

反省の色0だ。誰の下した処罰かは知らないが、そろそろガチで閉じ込め方が本人の為だと思う。

 

「"それで、誰が来たんだ?"」

 

「あっ、そうですね!カメラを見てみますか!」

 

「"そんな物まであるのかぁ………。"」

 

もう終わりだよ、このクソガキ……。

 

「………え!えぇぇぇぇ!!!!

 

スマホの画面を見て大袈裟に叫ぶコユキ。水着徘徊中のハナコがミレニアムまで来たのだろうか。

 

「"どしたん?話しきこか?"」

 

「ふざけてる場合じゃないですよ!?先輩達!先輩達が!」

 

慌てて差し出されたコユキの端末に映っているのは、ユウカとノアの2人だった。

 

 

 

 

「"………………俺やばくね?"」

 

そう、ここは反省室………コユキが自由に人を連れ込める私室ではなく、コユキの謹慎処分の為に設けられた施設、セミナー等の一部の生徒のみが出入りを許された場所……当然ブライはその一部には入っていない。

 

勿論権力を振りかざせば容易な事だが、この屑(ブライ)にも多少なりとも良心はある。現在進行系でお世話になりまくっているミレニアムの生徒に横暴な振る舞いは出来るだけ避けようと…………一応考えてはいるようだ。

 

「そ、想定外なんですけど!?なんで?どうして?何の為に!?」

 

怒ったり慌てたり青ざめたり忙しい奴だ。

 

「"落ち着けコユキ、こういう時は慌てた奴から死ぬ、何をやらかしたのか知らないが俺は今から隠れるから、俺を連れ込んだ事は隠蔽できる、お前は自分の罪を数えつつ言い訳を用意していろ!"」

 

「わ、分かりました!先輩達は私がどうにかしますから先生はその隙に逃げて下さいね!私の為にも!」

 

「"おう!"」

 

怒られたくないブライと少しでも罪を減らしたいコユキの利害の一致………そこからの2人の行動は早かった。

ブライはベッド下に転がり込み、GOKから全身を包める程の黒い布を取り出し身を包み、少しでも部屋からの視認性を悪くする努力をし、コユキはブライの持ってきたweeの電源を切り、すぐに出迎えるのは不自然と考えその場で座り込み待機した。

 

ガチャ……

 

扉が開く音と共に死神の足音が聞こえる………そしてコユキもそちらへ駆けて行く………。

 

「あ、あれぇ!?これはこれは!先輩方じゃないですか!?」

 

声が上擦っている……もうこの時点でダメそう。

 

「何よ、そんなに驚く事ないじゃない。」

 

「一人ぼっちで寂しい思いをしているコユキちゃんのために、ユウカちゃんが一肌脱いでくれたんですよ……ここから出す訳には行きませんけど、一緒にパジャマパーティーなら出来ますよね?」

 

「そういう事、ほんっと、世話の焼ける後輩なんだから。」

 

!!!俺の帰るタイミングないなった!!アポなしパジャマパーティーとか俺のデータにな………あるわ……滅茶苦茶忌まわしき記憶が…………。

*3

 

「はい、これに着替えて。」

 

「何ですか、これ……………パジャマ?」

 

「可愛いですよね、ユウカちゃんが選んだんですよ。」

 

「………?あんまり嬉しく無さそうね。」

 

ユウカが選んだ服か…………「悲しみや怒りを因数分解」や「ものすごくプラスになるやつだ!」とかデータキャラにあるまじきワードチョイスをするユウカがどの様な服を選んだのか……少し気になるやつだ!

 

「い、いえ!すっごく嬉しいです!と、ところで……えっとぉ…お二人は今日、ここに泊まってく感じです?」

 

そうだった、そんな事を気にしている場合では無い。

 

「そうだけど、なんか嫌そうね、折角来て上げたのに。」

 

「喜んでもらえると思ったのですが………あら?ふふっ……そういう事でしたか。」

 

「ノア?」

 

…………詰んだか?

 

「…………何か隠してますね?コユキちゃん。」

 

部屋の中心に向かい始める2人の足音とそれを追い越そうとするコユキの足音…………詰んだな。

 

「な、何の事でしょうか?」

 

「どうして飲みかけのジュースが入ったコップが2つもあるんですか?しかも同じ味の物を。」

 

「………へ?」

 

オイオイオイ、詰んだわ俺達。

 

「あっ……いや〜、一々注ぐのは面倒くさいかなぁ〜と思いまいして…………。」

 

言い訳下手糞か!

 

「そしてテレビの横に据付けられたゲーム機は先程まではありませんでしたよね?」

 

まっ、そうなりますわな。

 

「い、いえ、そんな事は………。」

 

「コ〜ユ〜キ〜!」

 

「うあああぁぁぁっ!!」

 

ドタドタと少し短い抵抗の果てに聞こえて来たスパンキング音…………申し訳ないコユキ……俺がクソゲーを遊ばせたいが為にweeなんて持って来たから………。

 

「あんたねぇ……またこんな物持ち込んで!反省する気全然無いじゃない!?」

 

スパンッ! スパンッ! スパンッ!

 

かつて俺の背中に紅葉を刻んだ平手は容赦なくコユキの臀部に振り落とされる。

 

「あ、ああぁぁぁッーーー♀ き、緊急脱出!!」

 

「ちょっと!待ちなさいってば!」

 

「ごめんノア、手伝って!あの子パジャマ持って逃げたわ!!」

 

と、だけユウカは発し、身を捩りどうにか脱出したコユキの後を慌ただしく追いかける。

 

「ふふっ……結局こうなっちゃいましたか。」

 

ほどなくしてノアもコユキの捕縛に参戦したようで反省部屋には静寂が訪れた。

 

「"コユキ………お前の死は無駄にしないぜ………。"」

 

はい、感謝終了。取り敢えず今は脱出だ。

 

 

ガチャ……ガチャ…ガチャガチャガチャガチャガチャ

 

何度ドアノブを捻っても開く気配がない………。

 

「"まっ、反省部屋だしね!ミレニアムだしね!!ハハハ!………ハハ…。"」

 

何で俺はミレニアムに来ると閉じ込められるんだろう………。

 

ブライはゴールデンフリークス号の一件でコユキが()()()()()である事をある程度理解していた。しかし、今日までの理性も知性も無さそうな振る舞いが、ブライの理解したコユキの特性を失念させた。

 

黒崎コユキはコンピュータシステムの暗号であればどんなに複雑なものであろうとも感覚的に簡単に解けてしまえる。ミレニアムの金に手を付けた時も、それ以前も以降もコユキにとってパスワードの解読は呼吸と大差の無い行為………故に反省部屋出入口の電子パスワード付きの扉等は普通の扉に過ぎず、ブライがパスワードを解けないという考えは一切頭に無かった。

 

「"詰んだもんなのか?"」

 

 

 

──────────────────────────

 

次回「ブライ先生死す」デュエルスタンバイ!

 

 

*1
ブライは現在、[接がれた飛竜]を両手に装備する武器縛りで5周目の狭間の地ライフを満喫している。

*2
頭ノーザークとは、とあるゲームに出てくる「他人の金と自分の金」の区別を付ける事が困難な人格破綻者と似た思考のやべぇ奴という一種こ罵倒である。ブルアカには一切関係ない。

*3
某ゲームでヒロイン攻略に必須なランダムイベントの厳選中、不運故に何度も挟まる雄共のパジャマパーティーイベントを思い出しているだけで、たいした意味もないブライ'sメモリー

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

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  • 百鬼夜行のピンク髪メカクレモブを実装しろ
  • ベアトリーチェはよく見ればシコリティ高い
  • いいからお前は全国のタカハシさんに謝れ!
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