透き通るような世界観に混じる逸般不純物! ネイビーアーカイブ 私のミスですか?   作:ゴジマツリ=ユーリエフ

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98.サプライズニムス

 

 

 

この作品には、とある団体を思わせる発言が多々ありますが実在する団体などとは関係ありません。また、若干不適切な表現が含まれますが、差別を助長、推奨する意図は一切ありません。

 

全ては上位存在アンチのブライ君が悪い。

 

 

そして前回普通に書き忘れたんですが、この鍾乳洞はアリウス分校への入口の一つの想定なので最小限の明かりが設置されててほんのり薄暗い感じです。

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

「"俺達のイカれた朝食を紹介するぜ!"」

 

生成した桶とその中の水でスクワッドの3人に手を洗わせている中、俺は光で周囲を照らしながらガサガサとレジ袋の中身を探り紹介を開始する。

 

「"これがなくちゃあ〜始まらない!おにぎりだ〜!"」

 

 

 

 

 

「"お次は、古今東西愛させるみんなのアイドル!おむすびだっ!"」

 

 

 

 

 

 

「"キヴォトス人なら米を食え!みんな大好きライスボールだぁ!"」

 

 

 

「"そして最後やっぱり………握り飯…………だ。"」

 

 

「終わりました。」「終わった。」「終わったよ。」

 

「"アッハイ、ソスカ。"」

 

用済みの桶と水を消失させる。

このままでは俺が1人でハイになってる恥ずかしい人みたいじゃないですか。

 

俺だって弁当を買ってきたかった!温かい弁当が食べたかった!

 

俺は……電子レンジにはなれない………。

 

「"あ〜……じゃ、見事ポリコレポイント810点を獲得したアツコさん、お好き味をどうぞ。"」

 

「オススメは?」

 

「"ツナマヨです。"」

「じゃあツナマヨで。」

「"ツナマヨですね、数字と手順に沿って開封して下さい。"」

 

「待って姫、毒が───」

 

「"未開封の既製品に入ってる訳ねぇだろ。"」

 

まあ、廃棄寸前の物だから体調不良にはなるかもしれんが…………

 

「"じゃあお前等も適当に食え、オススメはツナマヨだ。"」

 

ツナマヨのオススメをしつつツナマヨを手に取り開封する。

 

「はい。」「………。」

 

躊躇いなく手を伸ばすヒヨリと何かモゾモゾしてるミサキとガスマスクを外しツナマヨおにぎりを頬張るアツコ…………姫だなんだと言われているが案外普通の顔だ……………勿論キヴォトス基準で。

 

そんな事を考えながら戦闘の余波でいつ崩れるか分からない壁を見ながらツナマヨおにぎりを頬張る。美味い。

 

「"美味いか?"」

 

「うん。」

 

「はい、美味しかったです!………あの…他のも食べて良いですか?」

 

恐ろしく早い完食、俺でなきゃ見逃しちゃうね。レーションばかり食わされて育ってきた奴等にはツナマヨはさぞ劇薬だっただろう。

 

「"おう、実はもう一袋分あったりするから遠慮せず何個でも食うと良い。"」

 

残れば冷凍庫にぶち込みたいところだが……サプライズフウカされた場合、保存料アンチのフウカに怒られることは必至……ヒヨリには是非とも頑張って頂きたい。

 

「えへへ………こんなに幸せな事があって良いんでしょうか?」

 

良いんですっ!と、言ってやりたいところだが…………何故一気に2つのおにぎりを開封した?…………ま、ええか…次は鮭ハラミ食おう。

 

「"ミサキは?"」

 

「別にそういうのに興味ない。活動できる程度に食べられればそれで良い。」

 

「"そうか………んじゃ、いきなりぶっ込むんだが─────"」

 

 

「ん"ん"ん"ん"ん"ーーーっ!!!」

 

 

「「ヒヨリ!!」」

 

喉を押さえ声にならぬ声を上げるアホが1人。

 

「"急いで食い過ぎだアホ。"」

 

GOKから取り出した飲料水を開封しヒヨリに手渡す。

 

「"飲み給え。"」

 

よくよく考えれば真夏に飲み物無しの食事は何かの拷問だ。

 

「"二人も何か選び給え、お茶、水、ファ◯タ、コ◯ラ、カ◯ピス、ミルクティー………色々あるぞ。"」

 

勿論ファ◯タはグレープだ。オレンジ味であれば俺はしっかりとファ◯タオレンジと言う。

 

「ファ◯タ?コ◯ラ?」

 

「カ◯ピス?」

 

「"甘い系と甘い系と甘い系だ、最近は暑いからお茶と水以外は常に5本ずつ持ち歩く事にしている、被りは気にしなくて良い。"」

 

水は後一本、お茶は二本…………暑いからという理由にはそぐわない配分な気がしなくもないが、金を払ってお茶と水を買おうという気になれない故致し方なし。

 

「どれが一番甘いんですか?」

 

「"復活早いね〜〜…………どれも甘いが一番はカ◯ピスじゃないか?これ一本に角砂糖17個も入ってるらしいぞ。"」

 

「1………7……個……?」

 

3人は目の色を変えカ◯ピスに手を伸ばす。

 

「甘過ぎて死んだりしない?」

 

そんなアホな事を言うアツコだが、しっかりとキャップは開けていた。

 

「"なんだその幸せな死に方は………まあ、毎日飲み続けたりしなければ死にはしない、安心して飲め。"」

 

鮭ハラミを食いながら飲用を促しファ◯タへと手を伸ばす。

 

「「「!!!?」」」

 

余程の衝撃を受けたらしく、味とか興味ないと言っていたミサキの目にハイライトが灯り、他二人は目をがん開き体を少し震わせる。

 

会って間もない頃のアズサを思い出し懐かしくはあるが何とも複雑な感じだ…………因みに、あの時のハッカ味のドロップは変わらず缶の底に沈んでいる。

 

「"そいつには更なるポテンシャルがある…………と言ったら?"」

 

「これ以上………甘くなるんですか?」

 

ありえないと言った表情だ………これが現代知識無双というやつですか……。

 

「"ああ、こいつの原液と牛乳を1:3で混ぜるんだ…………ま、ここには原液も牛乳も無いがな。"」

 

やはりファ◯タは止めておこう、こいつら相手ならガス兵器と勘違いされかねん。

 

「そんな!ここに無いなら一体どうすれば!…………うわぁん!もうおしまいです!牛乳inカ◯ピス!甘味の頂点を味わうことなく私の人生は終わってしまうんですねぇ!」

 

そう言い終わった直後にヒヨリは新たなおにぎりを開封し口に運ぶ。うん、悲壮感0だ。

 

「"冗談はほどほどに……少し真面目な話をしよう。主にお前等の今後についてだ。"」

 

 

さっきの朗らかな雰囲気は何処へやら………まあ仕方ない、現実というのはいつも非情なものである。

 

「"アリウスはもう既に詰んでいる、サオリがアズサに勝つことは万に一つも無い。仮にあったとて俺がシバけるので何の事は無い。"」

 

アロナのインチキバリアに3人の人質………そして何より

 

「"そしてお前等も気付いてるだろうが、サオリもう人を殺せ無い。兵士としては完全な欠陥品だ。"」

 

サオリは明らかに俺を恐怖している。大量の手榴弾を見せびらかした時のヒヨリの様な"理解出来ぬ何か"と相対したそれではない、一時的に使命や役割を忘れるほどの明確な恐怖。

 

ヴァニタスヴァニタス言いながらゲヘナもトリニティも世界そのものを憎み、いざ復讐と意気込んで間もなくその障害となりうる奴を一度殺しただけでこれだ。

どれだけ歪められスクワッドのリーダーという仮面を被ろうとも根っ子は普通の人だったというオチだ。

 

「"牙の抜かれた猟犬にも敵を殺せない兵士にも価値は無い、アリウスに戻ったとて碌なことにもならんだろ。"」

 

「きっと彼女は私達を生かしておかないだろうね。」

 

「"そこで俺の提案です。食い扶持さえどうにか出来ればシャーレで間借りさせてやれるかもしれん…………シャーレは良いぞぉ……家賃電気水道光熱費無料は昨日言ったが、何と言っても回線だ、どんなページにアクセスしようとも阿◯◯のホームページ並みの速度で開ける。"」

 

2秒も読み込みが入れば鯖落ちを確信できちゃう。

 

「いくらシャーレでもこの状況でそんなことが出来ると思ってるの?」

 

ミサキから当然の疑問が飛んでくる。

 

「"お前の指摘通り、地上はアレだし、鬼が爪楊枝を手元に置いとくだけで鬼の首を取ったようにやいのやいの言いたがるカスもいるらしい………そうでなくとも権力とコネを行使した結果、ミカと共にクーデターを実行したアリウス分校の奴等も矯正局の檻の中だ。一定期間の服役は免れん、これはその後の話になるな。"」

 

「それでも話が美味過ぎる。先生が私達の為にそこまでする理由は何?」

 

「"そりゃあ不味いエサじゃ人は動かんからな、今回の報酬がミサキチのお眼鏡に適ったようで何よりだ。"」

 

そういうことにしておこう。

 

「………………。」

 

無言は肯定と取ってよろし?

 

「それで、先生は私達に何をさせるつもりなの?」

 

「"ただの道案内だ、それ以上は望まない。さっきも言った通り、俺はベアトリーチェとかいうゴミカスをタコ煎餅にしてぇのよ。"」

 

「それはどうして?」

 

「"今回みたいにでけぇ仕事が出来ても俺に手当ては発生しないし、増えるだけ面倒…………そして何より俺はそのクソババアとクソババアが所属する組織が気に入らん。"」

 

割とマジでケツがカピカピの黒服を処理しなかったことを後悔しているレベルで嫌いだ。

その嫌悪感を感じとったミサキは再度口を開く。

 

「どっちにしても今まで通り私達に選択肢は無いんだね。」

 

「"今回まではな………まあそういう事だから道案内が終わって後は無理にシャーレ住まなくても良いぞ。選択肢の一つだと思ってくれ。"」

 

本質はさておき、あのクソババアと同じ様に見られるのは普通にムカつくのでせめてもの足掻きだ。

 

「"情状酌量を狙う方法もお前等への世間のヘイトを引き受けてくれるタンクも二人ほど心当たりがある。"」

 

「ほぉへっへ、ふぁふぁうとふぃのに───」

 

「"ヒヨリ、食うか喋るかどっちかにしなさい。"」

 

「………………。」

 

ヒヨリは食べかけの出汁おかかにぎりを手に取った。

 

「"食うのかぁ………。"」

 

「ヒヨリは「それってマダムと木の人形のことですか?」って言いたかったみたい。」

 

流石アリサーの姫だ。民の心を………

 

「"木の人形!?木の人形ぉ!!?"」

 

まだいんの!?まだ増えんの彼奴等!?

 

 

 

 

「"それは言葉を発しますか?"」

 

「はい。」

 

「"会話は成り立ちますか?"」

 

「はい。」

 

「"男ですか?"」

 

「多分そう、部分的にそう。」

 

「"わけの分からないことを自慢気にペラペラと喋りますか?"」

 

「はい。」

 

 

「"絶対そうだぁ〜ッ!!"」

 

 

「"ぁぁぁぁぁぁ〜……………。"」

 

一匹見たら三匹いるゴキブリ共が!

 

「結局その二人って誰?」

 

「"……………ベアトリーチェと調印式の日程や会場をお前等にバラした内通者だよ。"」

 

「羽沼マコトのことか。」

 

「"………まあ、普通に言っちゃうよなぁ。"」

 

結局は羽沼、またしても羽沼。

 

「別に作戦のために利用しただけの相手だし、わざわざ庇い立てる理由もない。」

 

全くもってその通りでございます。

 

「"はい。………まあいいや、ババアはどうなったとしてもマコトなら余裕で晒し上げられそうだ。"」

 

「そんなことをしても私達がしたことは許されないと思うよ。」

 

「"いいや、許してくれるよ。洗脳された少年兵なんてセンシティブなお前等に思ってもない憐れみを向けたトリカスがゲヘナを貶めるための叩き棒としてお前等守ってくれるぞ。まあ快く保護してくれるかっつったら別問題だけどな。"」

 

「先生はトリニティが嫌いなんだね。」

 

「"賛美も祈りも礼拝も気持ち悪い。人類最古のなろう小説の試すけど試されるのは嫌いなダブスタメンヘラ親父とその息子の統失野郎を信仰対象にして、更にはほとんど出番の無い統失息子の母親まで対象にしだすイカれポンチ共が創設した学校だしな。…………まあ、嫌いなのは主に校風だ。"」

 

神はもちろん嫌いだ。

そして差別の温床となる宗教も嫌いだ。

向こうの世界で相対した殉教者共のせいで初見の何かを信仰者に対しても苦手意識しかない。

 

補習授業中に現れたのがケモミミ修道服のマリアージュが素晴らしいマリーだったから良かったぜ………。

 

「"愚痴ってても飯が不味くなるだけだし、どうせサオリにも同じ様な話をしないといけねぇんだ……飯を再開しようぜ、もっと美味いおにぎりの食い方を教えてやんよ。"」

 

「わ、私もうお腹いっぱいなんですけど!?」

 

鮭ハラミ、ツナマヨ、明太子、高菜、出汁おかか、醤油漬けいくら………そりゃそうだろうとしか言えない量の包みを前にヒヨリは言う。

 

アカリという規格外がいるがこいつも中々かもしれん。

 

「"そりゃ残念、今回は諦め───"」

 

「食べます。」

 

「"…………俺は飯を粗末にする奴が嫌いだ。"」

 

 

 

「全部食べ切ってみせます!!」

 

こいつ……俺の圧に屈しない………マジだ……こいつには食うと言ったら食うスゴ味がある!

 

 

 

「"そうか……それほどの覚悟があるのならば良いだろう────しばし待ちたまへ──"」

 

サラダ油、醤油、ガスコンロをGOKから取り出し円卓に置き、出汁おかかのおにぎりを手に取る。

 

「"最高の焼きおにぎりを振る舞ってやろう。"」

 

鮭ハラミおにぎりを使った茶漬けでも良い………しかし水が足りぬのだ……そして何より今は焼きおにぎりの気分なのだよ!

 

 

「"焼きおにぎり……焼きおにぎりは良いぞぉ!芸術的なフォックス色の三角!カリカリな表面とモチっとした内面のアンビバレント!少し焦げた醤油と出汁の優しい甘さが素ん晴らしい!そしてフウカ様に火加減を教わった今の俺はその芸術を作り出すことも容易なのだよ!"」

 

「………芸術ってそんなに良いものなの?」

 

「"………まあ、良いものかな……。"」

 

某イラスト投稿サイトにお世話になってる身としては理解は乏しくとも否定は出来ぬ概念だ。

 

「"どうした?芸術作品に興味があったりすんの?それとも作る側?"」

 

どこがどう良いという具体的な答えを出せない俺は質問を質問で返しながら、カチカチという音の後に点火したガスコンロにフライパンを乗せる。

 

「"二人は焼きおに────"」

 

「木の人形も楽しそうに話してたから。」

 

そういやゴキブリその3もいたなぁ……同じ様に見られるのは心外だ。

 

「"そういえばなんだが、そのおが屑は今回の作戦で何やってたんだ?"」

 

「ユスティナ聖徒会の複製。」

 

「"はい消し炭確定です。"」

 

「それと──────」

 

 

 

 

 

 

 

ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン! 

 

 

 

 

激しい音が洞窟内に響き微かに地面が揺れる。

爆発にしては音が短くテンポが早い…………俺はこのシチュエーションを知っている。

 

「"立てッ!何か来てんぞ!"」

 

闘争の為に育てられた3人の動きは迅速だった。

円卓と椅子を消し去り、余計な事故を避けるためコンロを氷漬けにし邪魔にならない方向へ蹴り飛ばす。

 

音の発生源はかなり後方、薄暗い故姿は見えない。

 

「アンブロジウスはあれで最後…………私の命令を聞く気配もないし、少なくとも戒律の守護者じゃない………多分、あれこそが木の人形が求めていた太古の教義……だと思う。」

 

太古の教義とやらがユスティナの上位互換である事はなんとなく理解した。

何というか今までにないくらい凄くアクティブな感じだ。

 

こちらにいるのはほぼ無傷なアツコ、ヒヨリとミサキは手負い、アズサとサオリは未知数。

 

太古の教義君がアリウスの味方をする存在という確証はないし、アツコ達の命令を聞かない辺りそもそもそいつが真の目的であり、口封じのために派遣されたとしても不思議じゃない……。

 

何にせよ強さが分からない相手から5人を守りきれる自信はない。

 

 

 

そこまで考え、サオリ達とそれ以外を隔てた壁を消し去る。

 

 

 

「"アズサ!やべぇのが来る!撤退だ!洞窟ぶっ壊れたら付近の地上も危ない、地上の奴等を非難させろ!"」

 

揺れと壁の消失に手を止めた二人は案の定ボロボロ……崩落による全滅が一番避けたいクソ展開。二人にはマジで頑張ってもらわなければならない。

 

「先生はどうするんだ!」

 

「"お前等が生き埋めにならないように息の根止めに行くんだよ!安心しろ、俺は負けん。"」

 

「戦ってる途中に崩れたらしたら?」

 

「"大丈夫だ、少し手荒だが脱出方法がある、だから俺の姿を確認するまで誰も近づけるな。"」

 

アレさえ発動しなければ俺は今頃なぁ………まあ、今は良いか。

 

「…………分かった、絶対に戻ってきて。」

 

超渋渋了承………文字に起こすと中国語みたいになりそうだ。

 

「"それフラグな。"」

 

「サオリ、ここに居たら危ない、早くここから出よう。」

 

アズサはサオリに手を伸ばす。

 

 

 

 

「黙れ、私に近づくな!」

 

しかし悲しいかな、仲直りは失敗したようでサオリはアズサの手を弾く。

 

「"アズサ、今は急いでくれ。"」

 

「………了解。」

 

哀愁漂う背中でアズサは階段の方へ駆ける。

 

「"サオリ、お前もさっさと逃げろ、あの太古の教義とかいう奴はアツコの指揮下にない、仮に敵であった場合、手負い4人でアツコを守れるか?"」

 

「くっ………!」

 

ぶっちゃけ既にアリウススクワッドとしての役割を全うする必要はない。それでもサオリの顔には葛藤が見える。

 

「先生の言ってる事は本当………サオリ、今は逃げよう。」

 

「"どうせ俺の説得なんぞ通じないし俺は行く。出来るだけ早く処理するが早いとこ説得して脱出しろよ。"」

 

某クソナードの様に脳の制限を外しGOKから二振りのホントニホントウを取り出し一本を起動し、もう一本を腹部、幾度となく破壊した胃の上に当てる。

 

 

そしてブライは音のする方へ落ちて行く。

 

 

 

 

 

 

ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン! 

 

 

 

 

落ちるたびに風音と轟音が強くなる。

そして足元には照明とはまた違う微かな光が見える。

 

 

 

 

 

ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!…………。 

 

 

 

 

近づくたびに光は強くなりその姿は鮮明になる。

体全体を覆い隠す聖布とでも言いたげな仰々しい赤い布、頭上に輝く黄金のヘイローとデカ女共同じ様な派手な後光。そして身長も据え置き。

 

四つ腕の一対を祈るかの様に結び、もう一対には聖職者らしからぬ………いや、聖職者らしさ満載の趣味の悪い2本の黄金の儀杖。

 

その片方を今、俺を打ち落とすために振り上げる。

 

なんとなくメルゴーの乳母に似ているので、メルゴーの乳母のパチモン………パチゴーと仮称する。

 

 

 

 

 

「"子供達がまだ──────"」

 

 

 

 

ホントニホントウを構え、パチゴーの首を落とす横薙ぎ放つタイミングを見計らう。弾丸すらも焼き溶かす一撃………威力に不足はない。

 

 

 

 

それは相手も同じこと……自ら乱した重力の法則に従い、落ちる度に加速するブライをはたき落とすタイミング見定める。互いのリーチの差を考えればタイミングさえ間違えなければパチゴーが有利。

 

 

 

 

 

 

 

「"食ってる途中だったでしょうがあぁぁぁぁ!!!!"」

 

 

 

ブライが間合いに入ったことを認識したパチゴー………しかし、その振り上げた儀仗を振り下ろすことはなかった。

 

パチゴーは到底あり得ぬ速度で自身を目指すブライを見た際に、キヴォトスの一般にハマらない存在………こちら側の存在であることを理解していた。

 

故にパチゴーは警戒した。一方的に殴れるリーチであるにも関わらず、互いに位置を確認出来たというあまりに自分に都合の良い状況に。

 

結果、パチゴーが取った選択が大幅なバックステップ。

 

 

 

そして、その判断は正しかった。

 

自身の居た少し手前からは腹部を抉れる目的の巨大な鉄針が斜めに生えていた。

 

 

 

 

 

ズレたタイミング、逃げた距離分加速するブライ。パチゴーは攻撃を諦めブライの初撃をやり過ごすためのサイドステップをくりだす。

 

 

 

だが、それで赦してもらえる相手ではない。

 

 

「──────────!?」

 

 

ブライは重力の軌道を変え再びパチゴー直線上を直線上に捉えホントニホントウを斜めに振り下ろし、シンプルな袈裟斬りを試みる。

 

 

 

「──────────!!!」

 

 

間一髪。そのまま大きく上体を反らしたパチゴーは袈裟斬りの終点が腹を掠め、その一部が焼き溶けただけで済んだ。

 

一方ブライは自らに押し当てたホントニホントウを一瞬だけ起動し代償を踏み倒す。

 

初撃は結果としてパチゴーが試合に勝って勝負に負ける形となった。

 

 

 

「"デザイン以外は全てクソだと思ってたんだが………中々やるじゃねぇか………滅茶苦茶甘く見てたよマジで"」

 

直線上な動きしか出来ないユスティナとは明らかに違う………ゲームで例えるならば、ユスティナはAIって感じだが………パチゴーにはプレイヤーがいるような感じの判断力がある。

 

それに…………

 

 

今この瞬間まで結ばれている手、その祈りが成就したのか、パチゴーの溶けた腹部は徐々に再生を始める。

 

 

 

サクッと殺したいってのに何処までも空気が読めない奴だ。

 

「"祈りなんぞ捨ててしまえ、空いた手で武器をとる方がよほど有意義だぞ殉教者…………つっても、どの道お前は目の前の試練(オレ)を越えられねぇんだけどな。"」

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

あっさりと暗躍がバラされたマコトに悲しき過去……

 

 

 

自分は3.5周年の横乳に惹かれてブルアカを始めた民なのでヒエロニムス君には全く苦戦しませんでしたね。

 

適当にやってもクソ強いヒナちゃんビームが悪い。

 

 

 

そういう事なんでちょっとだけ強化しました。

頑張ってビームを撃つんだブライ君!

 

 

アンケート機能のお試しです。皆様はブルアカの最高レアリティの出る封筒は何封筒と言っていますか?

  • 紫封筒
  • 虹封筒
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  • 百鬼夜行のピンク髪メカクレモブを実装しろ
  • ベアトリーチェはよく見ればシコリティ高い
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