学園都市に降り立つは嫉妬の人造人間   作:にわKA

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息抜きとしての作品です(息抜き2作目)



タイトルが仮決定のままで投稿してしまいました…


1.降り立つ嫉妬

 

 

 

「ん……あれ…?」

 

 

 

目を覚ますと、見知らぬ部屋の見知らぬ天井が視界に映る。

 

 

 

「どこだここ……俺は確か………」

 

 

起きかけの頭で昨日の記憶を思い出す。

 

 

 

(仕事から帰って、ブルアカのイベント周回して…それで今日は祝日だったから夜更かししてハガレン一気見して…ああ、そうだ。寝落ちしたんだっけか………でも、じゃあここはどこなんだ?)

 

 

ゆっくりとベッドから起き上がり、部屋を見渡す。

特に何も特徴が無い一般的な狭い部屋だ。時計は午前9:00を指している。

 

 

(何の変哲もない部屋だな…というか、ここは誰の部屋なんだ? 部屋の中には誰もいないが…)

 

 

とりあえず適当に部屋を物色していると、机の上にはいくつかの紙と手鏡が置いてあることに気づいた。

 

 

 

「なんだこの書類…『入学手続き』? この部屋に住んでる奴のか?」

 

 

名前の欄を見ると、そこには『帆慢(ホムン)エンビ』と書かれている。おそらく、この部屋の持ち主の名前だろう。

 

 

「帆慢エンビねぇ…なんか名前の部分が聞いたことあるような…」

 

 

そして、それとなく机の上の鏡を覗き込んでみる。

 

 

「え………は?」

 

 

すると、そこにはいつもの見慣れた自分の顔は無く、髪が長く目つきの悪い少年が映っていた。

 

 

そう…

 

 

 

 

 

「エンヴィー!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鋼の錬金術師、通称ハガレンに登場するホムンクルスの1人、嫉妬のエンヴィー。

高い戦闘能力と優秀な能力、そしてホムンクルスの中でも一位を争うほどの残忍さと狡猾さを持ってはいたが、人間に対する慢心や油断が重なり、エドたちとの幾重もの戦いの末、屈辱を味わい自害したホムンクルス。

 

 

 

そして、ハガレンの中で俺が一番最初に推したキャラクターだ。

 

 

あの内に秘めたる純粋な邪悪さと、容姿のギャップで心を鷲掴みにされてしまった。最後の自害のシーンなんか、感情がぐっちゃぐちゃになって一週間はまともに寝れなかったほどだ。

 

 

そんな思い入れのあるキャラクターに、俺は今、なっているのだ。

 

 

 

「マジか……俺、エンヴィーになっちゃったのか……!!」

 

 

溢れる興奮が抑えられない。自然と笑みが溢れ、静かな笑い声が部屋に響く。

おそらく、誰かに見られたらエンヴィーの容姿も相まってドン引きされるに違いないだろう。

 

だが、そんなの関係ない、推しそのものになってしまったのだ。興奮しない方がおかしい。

 

 

 

あの後、歓喜の舞を踊りまくった後、一度冷静になってもう一度部屋を探索してみた。

 

 

 

分かったことはいくつかあり…

 

 

まず、俺はエンヴィーの容姿をしているが、見つけた学生証によると、名前は『帆慢エンビ』というらしい。年齢は15歳とのことだが、容姿は原作のエンヴィーとなんら変わっていない。

 

 

そして、俺の名前が書いてあった入学手続きの書類だが、どうやら俺は明日から『アビドス高等学校』に入学するんだとか。

 

 

いやー…驚いちゃったよね。

 

 

 

「アビドス!? ブルアカの!?」

 

 

 

どうやら俺はエンヴィーの容姿でブルアカの世界に来てしまったらしい。ナンテコッタイ。

 

 

これでも俺は元先生(プレイヤー)である。ストーリーは第一章終わりまでは読んでいて、推しもいる。

 

 

『やったぁ! ブルアカの世界に来れるなんてラッキー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて言うと思ったかこの愚人(おろかんちゅ)め。

 

ブルアカの世界は、美少女ゲームの皮をかぶったGTAと言われるほど治安が悪い。なんならそこら辺で銃撃戦が毎日行われるほどには治安が悪い。

というかこれは治安が悪いで済まされる程度ではない。

 

 

 

「マジか……マジかぁ………」

 

 

 

そんな世界に一般ヒューマンがいたらどうなるかは明白だろう。

 

 

 

「俺……どうなるんだろ………」

 

 

 

少々陰鬱な気持ちになりながらも、俺は二度寝をかました。

寝なきゃやってられないよ……うん。

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ〜………やっぱり夢じゃないのか……」

 

 

二度寝をかまして1時間、時刻は午前10時。

 

 

 

俺はとりあえず冷静になってこれからどうするかをメモに書き写した。

 

 

 

「まず銃は必須だよな…銃を持ってない奴より裸で歩いてる奴の方が多い世界だ、銃を持ってないと普通にヤバい…」

 

 

「次はこの身体についてだな。エンヴィーの身体ってことは不死だったり変身できたりするのか…やってみないと分からないな…」

 

 

「あとは…やっぱ推しには会いたいよなぁ……こんな危険な世界でも推しに会えずにいるのは勿体無いというか…」

 

 

「えーと、あとは…あれと……これと………」

 

 

 

 

 

 

メモに書き写して数分、ようやくやりたいことを書き終えた。

 

 

 

「ふぅ…んじゃ、とりあえず銃買いに行くか。明日はもう入学式だからな、それまでには間に合わせたい。」

 

 

 

俺は財布を片手に家を飛び出した。

 

 

 




息抜きなので不定期更新~
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