そうだ、俺がピナさんだ!   作:Maruwell

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なんかきつい…


今度は入れた。

キリえm…じゃない、キリトが岩割りを始めてから3時間。

さすがは主人公って言うべきか。

凄まじい集中力でほぼ同じところをひたすら殴り続けている。

 

俺は長くて30分くらいしか持たなかったからなぁ。

あとは適当に手を動かしてるだけだったし。

今思ったけど、それなら休んだほうがマシだったんじゃね?

いやまぁマジで今更だけど。

この世界では疲れるってことはないんだけど、それでもずっと同じ作業をし続けられるってすごいよな。

飽きるだろ、普通は。

 

ちなみに、アルゴ姉さんはここにはいない。

クリアするのにどんなに頑張っても1日じゃ無理だろうから、明日の昼過ぎくらいまで情報屋の仕事をしてくるって、キリトが岩割りを始めてすぐにどこかに行ってしまった。

手伝おうかとも思ったけど、下手に人の目に触れることはなるべく避けたほうがいいだろうと思ってやめておいた。

 

でもなぁ、完全に失敗したなぁ…

いやだってさ、キリトがただ岩殴ってるのを見てるだけって、何が面白いんですかね?

姉さんに着いて行ってれば、クエストやったりとかMobと戦ったりとか、いろいろやることあったと思うんだよね…

最悪飛んで逃げればよかったわけだし、マジで失敗したわ…

今のキリトに話しかけるのもあれだしなぁ。

 

 

「きゅー、きゅるー、きゅるきゅるるー!(あー、誰かー、俺の暇つぶしの相手してー!)」

 

 

………返事がない、そりゃそうか。

やばい、暇だ。もし暇が売れたら、大儲けできるんじゃないかってくらい暇だ。

意味がわからないって?気にするな、俺にもわからん。

やっぱ今からアルゴ姉さん探しに行こうかな?

 

 

「ふぅ…つっかれた~」

 

 

おっと、キリトが休憩するみたいだな。

ちょっと話してから行くか。

 

 

「きゅるる~(おつかれ~)」

 

「お、ピナいたのか。あれ?アルゴは一緒じゃないのか?」

 

「きゅるるきゅる、くきゅるるくるるる(アルゴ姉さんなら仕事しに行ったよ)」

 

「あー、アルゴがいなきゃわからないんだった…ごめん、ピナ。何言ってるか全くわからん」

 

「きゅるぅ…(そうだった…)」

 

 

そうだよな。さっきまではアルゴ姉さんが何故か俺の言葉を理解してくれてたから会話ができていたわけで、その通訳係のアルゴ姉さんがいないんじゃ無理だよな…

 

うっわ、これってめちゃくちゃ不便じゃね?

アルゴ姉さんがいないと、買い物とか、武器のオーダーメイドとか何もできないじゃん。

これは結構まずいぞ…

なんでキリトたちに会った時に気付かなかったんだよ、俺は…

 

まぁ間違いなくアルゴ姉さんが俺の言葉を理解できちゃったからだな、うん。

マジでなんか解決策ないのかよ!アルゴ姉さんにくっついて行く以外で!

 

 

「あっ、そういえばピナ、お前フレンド機能使えるんだよな?なら、その中にメッセージがあるんじゃないか?」

 

 

おぉ!そうだよ!メッセージがあるじゃないか!!

フレンドに対して送れるなら俺にも使えるはず!

そうとわかれば最速で確認すべしだ!

 

………………

っと、発見!

アルゴ姉さんがいなくても話す方法あるじゃないかこのやろう♪

よし、早速使おうか。

 

 

『ねえさんならしごとしにいった』

 

 

打ちにくい!めちゃくちゃ打ちにくいぞ、この手!!

グーかパーしかできないって言えばわかるか?

そのおかげで、真ん中の指で押せるように気をつけながらだから打つの遅いし、少しでも気を抜くと他の指が当たって誤字るからめんどくさくて仕方ない。

 

しかもなんか変換できないんですけど!?

なんで!?どうしてそこの機能だけ抜けてるの!?

ここまで普通だったんだからそんな余計なことしなくてもいいじゃないか…

あれか、ピナさんが漢字使ったら違和感あるからか?

そんなのメッセージ機能使える時点で違和感ありまくりだから問題ないだろ!

 

はぁ…怒ったって何したって機能が使えるようになるわけでもないし、しょうがないからこれで送ろう。

 

 

「お、きたきた。えっとなになに?ああ情報集めに行ったのか。ってか姉さんって…そ、それよりピナ、なんで平仮名のみなんだ?もしかして漢字がわからないのか?」

 

 

いやいやわかりますよキリトさん。

ただ変換機能が行方不明になってるだけですから。

 

 

『へんかんできない』

 

「ん?…なんだそれ?メッセージ使えてるのに変換できないってどういうことだ?」

 

『わからん』

 

「おい」

 

 

というかそれは俺が一番聞きたい。

本当になんでこんな謎仕様になってるのやら…

まぁ言葉が伝わらないってことはないから問題はないけどな。

向こうが読むのに苦労するだろうけど…

 

一応これで意思疎通の問題は解決ってことになるのか?

フレンドとしか話せないけど、アイテムの売買にしてもオーダーメイド頼むにしても、信用できるプレイヤーとするわけだし、そうなると必然的にフレンド登録もするはずだから大丈夫だよな?

どうしてもダメだったらアルゴ姉さんに頼めばいいか。

よし!ならこの問題は解決ってことで!

 

さて、1つ問題が解決したところで俺もそろそろどっか行こう。

さっき考えてたとおりアルゴ姉さん探しでも行きますか。

 

 

『ねえさんさがしてくる』

 

「ん、そっか、気をつけてな。ヘマして他のプレイヤーに追い回されるなよ?」

 

『だれがそんなことするか』

 

『きりともがんばれ』

 

「ああ、ありがとな」

 

 

よし、これでいいかな。

それじゃアルゴ姉さん探しに出発しますか!

 

 

 

 

……全然見つからないんだけど!?

そりゃまぁこれだけ広い範囲で、何の手がかりもなく探そうとしても見つかりっこないけどさ。

うーん、どうしようか…

キリトの所に戻ってもいいけど、結局やることないから暇するだけだしなぁ…

あ、お昼寝ってのもいいかもな。キリトが近くにいるなら大丈夫だろ。

 

もしくはレベル上げとか?

あんまり出張ると、ほかのプレイヤーに見つかるかも知れないから気を付けないとい

けないけど、それが一番いい時間つぶしになるかな。

よし、目的変更!プレイヤーに見つからないように雑魚狩りをしよう!

 

って言ってもこいつらは弱すぎるんだよな。

フィールドにいるMobは本当につまらない。

これは、迷宮区に行ってみるべき、かな?

1層がクリアされてるならあの結界らしきものも消えてるはずだし、行けるはずだ。

よっしゃ!突撃するぜぃ!!

 

 

 

 

 

 

 

おぉ!アニメで見たときも思ったけど、迷宮区って結構広いよな。

アニメの時と違って、迷路みたいな狭い場所だったらどうしようかと思ったけど、そんなことなくて安心したわ。

これだけ広いなら自由に飛び回れるから、戦闘にも支障はないし。

 

おっと早速来たか、見たことないやつ!

さぁ、お前の力を見せてみろ!!

 

ザクッ  ガシャーン!!

 

………いやまぁそうだよな。いきなり極端に強くなったりとかはしないよな。

これじゃフィールドにいるのと変わらねぇじゃん。

まぁ引き返すのもあれだし、せっかくだから行けるところまで行ってみようか!

ボス部屋見つけられたら最高だな。

 

 

結構Mobの数が多いな。

フィールドよりはかなり狭いわけだし、その分エンカウント率が上がってるのか。

まぁ全部一撃で終わっちまうんだけどな!

おかげで経験値がとってもウマーなことになってるぜ。

少し篭れば50くらいまではすぐ上げられるんじゃないか?

 

結構奥まできたと思うんだけど、ボス部屋らしきものはどこにも見当たらない。

潜ってまだ1時間くらいしか経ってないんだし、見つかるわけないか。

飛んでるせいか、罠にかかることもなくわりとすんなり奥に来れたんだよな。

レベルもたぶん今の攻略組の中でもかなり高いだろうから、戦闘での苦労もまったくなかったしな。

次はキリトが終わるの待って、一緒にマッピングするのもいいかもな。

 

さて、そろそろ戻ろうか。あの小屋の近くで寝たほうが安全だろうしな。




ちょっと遅くなりました。

ピナさんはフレンド項目の中をしっかり確認していない模様
追跡機能があっただろうに…



…ちょっと無理矢理過ぎたと反省はしてる

ではでは
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