そうだ、俺がピナさんだ!   作:Maruwell

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勢い余ってどっかに飛んできそうだ


帰ってきたピナさん

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「それはネ、ピーちゃん、ちょっとこっちに来テ」

 

「きゅるる。っきゅるぁ!?」

 

「おお!!これハ、なんというモフモフ…!!」

 

「きゅぅ、きゅ、きゅるるぅ!!?」

 

「えっと、アルゴ?何をやってるんだ?」

 

「何って、ピーちゃんを街に入れる方法だけド?」

 

「きゅ!?きゅるぅ!!?くきゅぁ!!?」

 

「なんかピナ、めちゃくちゃ嫌がってないか!?」

 

「ああ、ピーちゃんは嫌がってるんじゃなくテ、混乱してるだけかナ?」

 

「いやいやいや!必死に抜け出そうとしてるようにしか見えないぞ!?」

 

「んー、ちょっといきなり過ぎたかナ?ピーちゃん!大丈夫だから、ちょっと落ち着きなさイ!」

 

「んきゅ!?きゅ、きゅるる?」

 

「落ち着いたかナ?ピーちゃん?」

 

「きゅる、る?きゅる、きゅるきゅるる!?」

 

「ニャハハ、説明してあげるからちょっと静かにしててネ?」

 

「2人の世界を作らないでくれ…。アルゴ、通訳を頼む」

 

「別にそんなのじゃないだロ?手のかかる子供をあやしてるだけだヨ」

 

「きゅるるる!、きゅるきゅるるくきゅるるる!?」

 

「ニャハハハ、細かいことを気にしてたらモテないヨ、ピーちゃん?」

 

「きゅるるるぁぁぁ!!」

 

「絶対2人の世界作ってるだろ…」

 

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はぁはぁはぁ…

ひどい目にあったぜ…

いや、ひどくはない。むしろ大喜びする状況だったか。

だけどな、いきなりは無理だって。

あれはパニクってもしょうがないと思うんだ。

って言うか、姉さんは自分がかなりの美少女だということを自覚するべきだと思う。

男にいきなりそんなことしちゃいけません!

 

 

…そうか、俺が男として見られてるわけないよな。

今、ピナさんだもの。

 

いや、でも話し言葉で男、オス?まぁどっちでもいいけど、そうだってわかるはずだよな?

もしかしてそこまでは伝わってないのだろうか…?

仮に伝わってたとしても、見た目チビドラゴンだし、ペットを抱きしめるのと同じに扱われてそうだけど…

じゃあ結局ダメじゃん!!

 

何をされたのか、知りたいか?

ふむ、いいだろう!

1回しか言わないからな?しっかり聞いとけよ?

姉さんのフードローブの中に引っ張りこまれてからの抱きしめ&頬擦りコンボだ。

とんでもない威力だったぜ…。俺じゃなかったら死んでただろうな。

 

………待てよ?

これは逆にラッキーなんじゃないか?

向こうがペット感覚で接してくるなら、多少いろんなところを触っちゃったりしても大丈夫なんじゃ…?

相手は美少女、そして俺は抱っこされる、と。

これは、勝つ「ピーちゃん?変なこと考えてないよネ?」ると思わなくもないけど、俺は紳士だからそんなことしないですよ、ええしないですとも(震

 

 

「ピナ、悪いことは言わない。死にたくなければやめておけよ」

 

「きゅっ、きゅるる!きゅぅきゅるるきゅる!?

(ちょっ、キリト!それシャレになってないからね!?)」

 

「はぁ…。せっかくピーちゃんのためにここまで教えに来てあげたのにナ。残念だヨ…」

 

 

さっきまでとってもイイ笑顔をしていた姉さんが、いきなり俯いて表情を隠し始めた。

な、なんだ?なにかとてつもなくまずいことが起きる予感がするんだけど!?

 

 

「きゅ、きゅるる?きゅぅきゅるるる?

(ね、姉さん?それはどういう意味デショウカ?)」

 

「いやいや、気に入らなかったならしょうがないなって思っただけだヨ?さて、これで今日の仕事も終わったことだシ、宿に帰ろうかナ。キー坊、当然送っていってくれるよネ?」

 

「あ、ああ、もちろんだ。じゃ、じゃあピナ、悪いけどそういうことだから。達者でな…」

 

 

再びイイ笑顔に戻ったと思ったら、さらっとおいていく宣言された!?

しかもキリトまで連れて行くって言うんだぜ?

今までにない姉さんの迫力に押されてか、さっきまで1人にするわけにはいかないって言ってたキリトも、あっさりと俺をおいていくことを選んだ、と。

 

…ふむ、これはあれをやるしかないだろう。

幸いピナさんになっているおかげで、一番問題の部分もクリアできてるしな。

さぁ姉さん、これを食らってもまだその態度でいられるか、試してみるがいい!!

行くぞ!はああぁぁぁぁぁ!!!

 

 

「きゅるううぅぅぅ!!きゅるる、きゅるきゅるる!!きゅるきゅるるぅ!

(すいませんっしたぁぁぁ!!姉さん、俺が悪かった!!お願いだからおいてかないでぇ!)」

 

「ジャンピング土下座ぁ!?…ピナ、もう俺にはお前がなんなのか、全くわからないよ…」

 

「ニャハハハ!オイラはそんなピーちゃんが大好きだヨ!」

 

 

よっしゃ!さすがは伝家の宝刀改だな。

もしジャンピングできなきゃ許してもらえなかった。

とりあえずこれで街に連れて行ってもらえるな!

………次何かしたらどうなるかは考えない方が良いよな?

 

 

「冗談だヨ、おいていったりしないから安心しなヨ、ピーちゃん?まぁ次はないけどネ?」

 

「きゅるきゅるる!!(肝に銘じておきます!!)」

 

「よろしイ。それじゃあ、おいデ、ピーちゃん?」

 

 

ぐはぁ…!?

なんという破壊力…!

これは、違う意味で本当に死んでしまうかもしれないな…

とにかく無心になるんだ、それしかない!!

 

 

「俺、先に帰っててもいいかな?」

 

 

ごめん、キリト。

今の俺にそっちにまで気を回す余裕はないわ。

とりあえず近くにいて護衛してくれると嬉しいな。

姉さんの危険な目に合わせるわけにはいかないし、それより何より、俺の無我の境地状態が解けてしまう。

そうなったら今度こそ捨てられかねないからな。

姉さんの安全のため、何より俺の今後のためにも頑張ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、うまくいったみたいだネ」

 

「まぁ真夜中だからな。人も少ないしピナを連れてくるにはちょうど良かったな」

 

「きゅるる、きゅるきゅるる!(2人とも、ほんとありがとう!)」

 

 

道中ずっと姉さんにモフモフされて、精神のHPをガリガリ削られながらも。Mobからの襲撃もほかのプレイヤーに見つかることもなく、すんなり街の宿屋まで来ることができた。

1層がクリアされる前はこんなベッドで寝てたんだよな。

やっぱり地面とかよりも何倍も寝心地がいいわぁ。

やばい、ちょっと転がっただけで落ちそうだ。

2人はどこに泊まってるんだろう?

それだけ聞いて、あとは明日にしよう。

正直、もう限界みたいだし…。

 

 

「きゅるるきゅるくきゅるる?(2人はどこに泊まってるんだ?)」

 

「オイラは隣の部屋だヨ。何かあった時にすぐ対応できるようにしといたから、安心してヨ、ピーちゃん」

 

「えっと?今のは泊まってる場所を聞かれたのか?」

 

「そうだヨ。なんダ、キー坊もピーちゃんの言葉がわかるんじゃないカ」

 

「いや、今のはアルゴが先に答えたからわかったんだよ。普通に話しかけられても、困ってるとか、焦ってるとかくらいしかわからないぞ」

 

 

なんで2人ともそんなに元気なんだよ?

あぁ、瞼が落ちる…。頼むから早く教えてくれ…!

 

 

「きゅるぅきゅるきゅるる、くきゅるるきゅるきゅる…

(それはいいから早く教えてくれ、もう限界なんだ…)」

 

「どうやらピーちゃんはおねむのようだネ。キー坊早く教えてあげなヨ」

 

 

あぁ、もう無理、あとは明日聞くわ………

 

 

「ああ、悪いな。俺は、って間に合わなかったか」

 

「時間も結構遅いしネ。ここまでオイラが抱っこして運んできたのも原因の1つかナ?」

 

「かもな。さてと、じゃあ俺たちも解散するか。さすがに3日間も岩を殴り続けるのは疲れたよ…」

 

「お疲れさン。ん?あれ?確かピーちゃん、2日で割ったって言ってなかったっけ?」

 

「………言ってた気がする。あれって筋力値も関係してるのかな?」

 

「それはわからないナ。けど、もしそういうのが関係してるんだとしたら、ピーちゃんって実は相当強いのかもしれないナ」

 

「まぁ1ヶ月以上も1人で2層にいたって話だし、強いのは間違いないだろうな」

 

「そうだネ。後のことは明日話し合おうカ。オイラももう寝るヨ」

 

「ああ、じゃ、また明日。おやすみ」




なんか変な方向に走ってる気がする…
ま、まぁこんなのもありなんじゃないかな…?

次も早めに書けるといいなと思った今日このごろ



ではでは
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