そうだ、俺がピナさんだ!   作:Maruwell

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ひ、久しぶりだな!元気してたか?(震
俺は元気だった。
ならば書けとか聞こえないのさ…


保護者3人娘の暗躍

それから自分の不幸自慢をすること数刻…。

ごめん、盛大に盛ったわ。せいぜい数分がいいところかな。

多分あれ以上やってたら怒られたしな…。俺は何度も同じ失敗はしない賢い龍なのだ(キリッ

 

「そういえばピナちゃん。素材はどれくらい集まったの?私は目標の数集まったけど、まだ足りないなら手伝うよ?」

『さっきたおしたのであつまったよ』

「それなら良かった。じゃあ帰ろっか」

「きゅっ!(うい!)」

 

予定通りとは言え、攻略組の1人であるアスナが2日も前線から離れちゃったからね。これ以上はあんまり良くないだろうしさっさと帰ろう。

っと、帰るのはいいけどシリカたちを放っておく訳にはいかないよな。

 

「私たちはもう町に帰るつもりだけど、シリカちゃんたちはどうする?結晶とかもったいないし、もしよかったら街まで一緒に行く?」

 

と思ったところでアスナが聞いてくれた。これは以心伝心てやつだな!

最近一緒にいることが多いからなのか、アスナが優しいからなのか。優しいからだな、うん。

 

「…??あっ是非お願いしたいです。私もこんな奥まで来る予定はなかったんですけど、その、ピナが突然走り出したのを止めきれなくて…」

「それは…大変だったね。躾は大事だよ。しっかりしておかないと好き勝手して心配事ばっかりになっちゃうからしっかりしたほうがいいよ」

 

どうもあのチビ虎の独断専行のせいでこんなところまで来たみたいだけど、なんでテイムされたくせにいきなり言うこと聞かないで暴走してんだよ…。

なにがこっちに行ったほうがいい気がしただよ。俺がいなかったらシリカまで死ぬところだったんだぞ?

シリカ困ってたじゃねぇか。それじゃあテイムモンスター失格だ。俺みたいにちゃんと言うこと聞かないとダメだろうに…。

って待て待て、俺はプレイヤーだから。テイムモンスターじゃないから。だから躾とかいらないから!

 

「きゅる!きゅるぅきゅるるるっ!(そうだよ!俺プレイヤーなんだから躾とかいらないじゃん!)」

「うわっびっくりしたぁ。ピナちゃん?今度は何?」

『おれぷれいやー』

「?うん、そうだね。それで?」

『しつけはいらないとおもうんだ』

「………。シリカちゃん、行こっか。いつまでもここにいてもしょうがないし」

 

あれ?なんでそんなかわいそうな子を見る目で見てからスルーするの!?

…ちょっと待って、シリカに声かけながら一体何の操作をしてるんですかね?

その動きを見てるとすごい嫌な予感がしてくるんですけど、本当に何をやってるんですかね!?

 

「あの、さっきから気になってたんですけど、もしかしてピナちゃんってメニューウインドウ使えてたりします?」

「うん、使えてるよ。シリカちゃんは聞いたことない?Mob型プレイヤーがいるっていう話」

「聞いたことはありますけど、流石にデマだと思ってて…」

「んー、やっぱり話だけで信じてもらうのは難しいかなぁ。ピナちゃんの安全性に問題ありだからアルゴと相談しないとダメかな。よし、これで送信っと」

「きゅるるるぅ!?きゅるきゅるぅ!??(アスナさん!?今何したの!?)」

 

いま送信って言った?ねぇいま送信って言った!?

それって今話してた俺の噂についてだよね?その前からいじってた気がするのは俺の気のせいだよね!?

 

「そうだ、さっきシリカちゃんが聞こうとしてたこと、歩きながら教えてあげるね。さぁ行こ?」

「あ、はい」

「きゅるぅぅ!!?(ちょっとぉぉぉ!!?)」

「ガウガウ」

 

おい、何肩ポンしてんだよ…どんまい、じゃねぇよ。やめろよ、お前事情わかってないだろ?そんなやつに慰められたらなんか悲しくなるからさ。ってかそんなことされたらまじで今一番恐れていることが現実になりそうじゃねぇかよぉぉぉ…!!

………あ、アスナさん、返信あったんですか?

んん?一体なんて返ってきてるんですかね?なんでちらっとこっち見て困った感じに笑ってるんですかねぇ?

ははは、おかしいな。なんか体が震えてきやがったぜ。風邪でもひいたかな…。

 

 

○●○●○●

 

 

「ただいまー」

「きゅ、きゅるきゅるるぅ…(た、ただいま帰りました…)」

 

あのあとシリカたちとは5層の街で別れてアスナとホーム(という名のお風呂付き宿)に帰ってきたわけだけど…。

果たしてここは俺の安らぎのホームなのか、それとも恐怖の説教部屋なのか…。

中に入った瞬間の視線から判断するに、安らげる要素が限りなくゼロに近そうだなぁ。

でも恐怖ってわけでもないんだよな。なんかこう、体の底から寒気を感じるような、隙を見せたら食われるんじゃないかと思わせるような、そんな感じになる視線だ。やっぱり恐怖か、これは…。

 

「おかえリ、アーちゃん。ピーちゃんもお疲れ様」

「2人ともおかえり、それに素材ありがと。それなりに時間かかるとは思ってたけど、丸2日は計算外だったわ…悪かったわね」

「気にしなくていいよ。2日もピナちゃん独り占めできて役得だったしね」

「あ、そう。なら割引とかしなくていいわね。じゃ、そういうことでお茶入れてくるわ」

「え、ちょ、ちょっとリズ!?それとこれとは話が違うでしょ!?次回3割引って約束で今回の素材集め引き受けたんだからね!?」

 

あぁちょっとアスナさん待って…!俺を姉さんと2人きりにしないでぇ!!

もうこの際リズでもいいから、とにかく姉さんと1対1だけはやめてください!

なんかもうさっきからプレッシャーがやばいんだって!おかえりって言ったあとからなんかすっごい笑顔で俺のことガン見してるの!

お、ちょっとお願い!待って!ねぇ!お願いだから独りにしないでぇっ!!!

 

「さテ、ピーちゃん?いくつか聞きたいことがあるんだけド、いいかナ?」

「きゅ、きゅるるぅ?(な、なんでございましょうか…?)」

「ふふふ、何をそんなに怯えてるのかナ?ただ質問するだけなんだから、怖がることなんて何もないと思うんだけどなぁ?」

「きゅっ!(ひっ!)」

 

姉さん姉さん姉さああああん!!!??ちょっとなにそれめっちゃ怖いんですけどおおおお!!

最後の何!?いつもの特徴ある語尾はどうしたのさ!?なんで普通に話してるだけなのにこんなに恐怖を感じるのそれ!?あとお願いだから笑顔作るならちゃんと作って!!目が笑ってない、っていうかなんかもうすっごい!多分今後ろに立ったらヤられる。え、なにこれ、俺死ぬの?

このあと竜鍋とかにして食べられちゃうの?

あぁ、この姿になってまだ数ヶ月。とっても短い竜生だったなぁ…。

 

「ほい、お茶とお茶菓子持ってきたわよ。ってピナ、あんた固まりすぎ。アルゴもあんまり脅すと話が進まないでしょ?そのくらいにしといてあげなさいよ」

「にゃはは、ピーちゃんの反応が良くてつい調子に乗っちゃったヨ。ごめんねピーちゃん。今のはちょっとやりすぎたヨ」

「きゅるるるぅぅぅぅ!!きゅるきゅるきゅるるぅぅぅ…!(リズ様ああああ!!あなたは命の恩人ですぅぅぅ…!)」

 

本当に、本当に助かった…っ!!

ふぅ、あのままだったら絶対殺られてたぜ…

リズ様あなたは神だったのか。

 

「おーよしよし、怖かったねー。もう大丈夫よー。ここからは私も参加するからねぇ?」

「きゅるぅ…。……きゅ?きゅぅ?(助かったぁ…。……ん?あれ?)」

 

ちょっと待ってくれ。あれ?今俺助かったんだよな?姉さんと1対1で食われかけて、リズに救われたんだよな?

で、今度はリズも話し合いに参加すると…。

あれぇ?相手増えてね?リズさん、こっちについてくれたりなんかは………、あ、はい。そうですよね。姉さんサイドですよね。

あるぇ?1対1で抵抗すらできないのになんか2対1になってるんだけど、なにこれ。

アスナさーん!へるぷみー!!

 

「もうリズ!約束は守ってもらうからね?」

「わかったから。さっきのは冗談だって言ったでしょ?」

 

ってちょっと!なんでさらっとリズの隣に座ってるのアスナさん!?

これじゃ1対3よ?ちょっと戦力差有りすぎだと思わない?こっち側に来るべきだと思うんだけど?

 

「さテ、全員揃ったことだシ、始めようカ」

「アルゴ、私の時は通訳お願いね」

「わかってるヨ」

 

問答無用ですかそうですか…。

ま、まぁ怖くてさっきからなんにも喋ってないから問答も何もないけどな!!

 

 

━━━━ ━━━━ ━━━━ ━━━━ ━━━━

 

 

「ピーちゃん、シリカちゃんに会ったらしいじゃないカ。よかったネ。前から気にしてた子に会えテ」

「きゅ、きゅるる」

「前に言ってたみたいに可愛かったのかナ?」

「きゅぅ、きゅ」

「ふーん。で、テイムされたいのかナ?」

「きゅる、きゅるきゅるる、きゅるるる」

「されたくなくなったんダ。じゃあもし近くにいれるとしたラ、嬉しイ?」

「きゅるぅ、きゅるるぅきゅるきゅるるぅ」

「ふーん。ま、いいかナ。オイラからはそれだけだヨ」

「きゅ?きゅるるぅ?」

「そうだけド、もっといろいろ聞いて欲しいなら聞くけド?」

「きゅる、きゅるるる」

「じゃあ次は私の番ね。月夜の黒猫団だっけ?あんたが襲われたのって」

「きゅるきゅるるるぅ、きゅるきゅるるる」

「確かにそうだけド、勘違いだったけどネ」

「そのあたりはアスナから聞いてるから別に怒ってるとかじゃないわ。聞きたいのはその人たちは強かったかどうかってところよ。あ、もちろんその人たちのレベル帯での話ね」

「きゅぅ…、きゅるるきゅるきゅるるるぅきゅるるきゅるきゅる」

「そこそこ連携できてたから弱くはないと思ウ」

「ピナちゃん、私にSOS送ってくるくらいなんだから、強かったって言ったほうがいいんじゃない?」

「きゅる!きゅるるる!!きゅぅきゅるるきゅるきゅるるるきゅるっ!」

「攻撃できなかったかラ、だってサ。ピーちゃんそれは言い訳って言うんだヨ?リッちゃんはなるべく正確な意見が聞きたいんだかラ、恥ずかしくてもちゃんと客観的に言うようにネ?あ、客観的ってわかるかナ?」

「きゅるるるる!きゅるるぅきゅるきゅるるる!?きゅるるきゅるきゅるるる」

「へぇ理由ってなにかナ?あとそんなことはないヨ?」

「きゅぅ…。きゅ、きゅるる。きゅるきゅるるる、きゅるるきゅるきゅるるるぅ」

「一人怖がっている子がいるト、だからそこそこで弱くはないなのカ」

「怖がってるか…。まぁ命がかかってるんだからしょうがないけど、それはちょっとまずいかしら…?」

「大丈夫だロ。裏方に回ってもらったっていいんだからサ」

「きゅるる?」

「それってサチのこと?それならたぶんピナちゃんが近くにいれば大丈夫だと思うよ。」

「そうなの?」

「うん、まぁ確証はないけど…」

「つまりオイラたち側ってことカ。なら大丈夫じゃないかナ?どうしてもダメなら裏方でってことデ」

「きゅ?きゅる?」

「そうね。じゃあ声かけてみるわね。アルゴも行くでしょ?」

「もちろン、と言いたいところだけド、アーちゃんとリっちゃんに任せるヨ。アーちゃんは面識あるから行ったほうがいいシ、ピーちゃんを1人にするわけにはいかないからネ」

「それなら私が残るわよ。アルゴが行ったほうがいいでしょうが」

「いやいやいや、オイラは後でちゃんと挨拶するから大丈夫だヨ」

「いやいやいや、アルゴがあとはまずいでしょ」

「きゅるきゅるるぅー、きゅるー。きゅるきゅるるるー?」

「私が行くのは決定なんだね…」

 

 

━━━━ ━━━━ ━━━━ ━━━━ ━━━━

 

 

なんかよくわからないこと聞かれたと思ったら放置されたでござる…。

そのあとはしばらく2人で言い争いしてて、最終的にアスナの出した「俺をキリトに預けて3人で行く」に決まったらしい。

ってかそれまでずっといやいや聞こえてたんだけど、なにやってんのあの2人…。

………じゃない!そうじゃない!裏方って何の話?何が強いと大丈夫なの?

なんか姉さん達がよからぬ…ことなわけないだろうけど、何かしら計画してて、それに黒猫団を巻き込む予定なのはわかった。

そういえば姉さんからシリカの話もあったけど、本当に何にもなかったな…。なんかそれはそれで怖いんだけど…。

ま、まぁ姉さん達だし?悪いことにはならないよね?




更新待ってた方には本当に申し訳ないですだ…
ちょっといろいろなことが…特にはなかったけど。
と、とにかくそういうことになって更新が遅れに遅れまくったのですよ!
これからはまたちょろちょろと更新始めるつもりですんで、うん、たぶん

ではでは皆様、次回の更新で会いましょう!?
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