完全に私が想像するホロスサントスの物語です。
どこか遠い遠い世界「ホロスサントス」
世界有数の大企業が集まり、ネオン輝く夜市で人々は日々楽しく過ごす。明日のことも知らずに酒に呑まれる事、ギャンブルに溺れるものなど数多いほどこの世界は栄えていた
しかし、夢のような日々は長くは続かなかった
突如いなくなる行方不明事件
まるで狐に化かされたかのように消える金庫のお金
それは市民にとてつもない恐怖を与えた
これは、そんな世界で起こった、たったひとつの大きな事件の記録
『この通りは賑やかだなぁ』
『そうね、うふふふ…?あれ?カレシさん?』
女性は振り返り、いたはずの彼氏を探す
しかしその姿はどこにも見当たらない…
まるで、この世界から消えてしまったかのように――――
「っていう謎の事件があったんすよ~」
ホロスサントスの記者をしている尾丸ポルカは、警察署内の窓口にて自分が取材した記事を手にこのホロスサントスの警察官と話をしていた
まぁ通報?の1種なのかもしれないが…傍から見たらただの雑談。警官に向かって雑談しているように見える姿は、他人から見たら不思議な光景だっただろう
するとそのポルカの頭にポンッと後ろから手が被さった
誰だよと思い、ポルカは振り返ると、そこに居たのはこの警察署の副署長、獅白ぼたんであった
「なになに。またタレコミ~?あたしにも聞かせてくれよっ」
「うおっと…ししろさん。今回はこんな話ですよぉ…」
突然ポルカの肩にぼたんは腕をかけたことによって、ポルカはバランスを崩しかけるが、毎度なことなのでもう気にしない
ぼたんとポルカは仲良くさせてもらっている。何かある度にポルカが通報やら写真やらを撮って証拠が残るから、警察側としても助かっている―というのが本音だが
ぼたんはポルカから渡される記事を見て、「お」と声を漏らした
その反応が気になったポルカはぼたんに話を聞いてみる
「なにか知ってます?この事件について」
するとぼたんは少しキョロキョロしてからポルカに耳打ちを始めた
「…まだ言えることじゃないけどさ。ここだけの話、警察側もこれ追ってるんだよねぇ。今カリオペとビジューで調査兼巡回して――」
「オホンッ」
ポルカに対する耳打ち途中に窓口の警官が大きな咳払いをした
これはもう喋るなという合図だ。多分
それを聞いたぼたんはすこし焦った様子で、この場を立ち去ろうとする
「じゃ、じゃあな~タレコミ感謝するぜ。あ、そうそう。続けて情報ある場合は教えてくれると助かるー」
「了解しましたよっと…」
大きな背中を背に手をヒラヒラしながらどこかへと消えるぼたん
今日のところのタレコミはこれぐらいにしておこう。そう思いポルカは署から外に出る
ホロスサントスで唯一の記者と言っても過言では無いポルカ。そのため色んな話が舞い込んでくる。例えば、目の前の銀行のお金が知らぬ間に消えてたり、武器屋の地下には軍事施設がある!みたいな噂を耳にする
「ん―どこ行こうかな~とりあえずフラフラしてみるかぁ」
スマホをしまい、フルフェイスを被って自分のバイクに跨るポルカ。ブロロロロロといい音を鳴らしながらバイクは次の場所へと向かって行った
目標もなくフラフラと走っていたポルカだったが、気づけばカジノのある建物前へと来ていた
なんでここ来たんだろ。と思いつつも、ポルカは駐車場にバイクを止め、カジノへと足を踏み込んだ
―カジノはいい。ただ賭け狂うだけでも楽しいが、記者としてその場所は最高な情報源にもなりうる
ただでさえ色んな業種の人が集まる場所な上に、正義感のある人間はやって来ない。お金が発生する場所というのはそういう人たちが集まりやすいのだ
「日は高いけど…誰かいるかな?」
扉をくぐると、店内はオシャレ目な装飾で煌めいていた
主にここでやるのはポーカー系のギャンブル。ブラックジャックなどなど…ここで全財産を失う人間もいるくらいだ
「あれ、ポルカさんじゃん~」
そう言って話しかけてくるのは、夜の店キャバクラで働いている「宝鐘マリン」だった
マリンはブラックジャックの途中で、見知らぬ誰かとやっていたのだが、ちょうど今その誰かが敗けて残念そうな顔で出ていってしまった為、ポルカが代わりにそこに座り直す
「お店の準備はしないんですか?マリンさん」
「お店は夜だけだからね♡良かったら来てちょうだいな♡ポルカさんなら特別待遇しちゃう」
「え、遠慮しときます…」
変な誘惑をされながらもポルカにカードが配られた
数字は……悪くは無い。つまりは良くもないということだ
ゲームをプレイしながらポルカはマリンになんか話のネタは無いかと聞いてみる
するとマリンはニヤニヤしながら「面白い話あるよ」と言ってきた
「教えてくれませんかね?」
「えーどうしようかなぁ~ポルカさんがキャバクラ来てくれたら教えてあげようかな~」
「あはは…は……あ、バーストした」
面白い話が聞きたいのならキャバクラに来い。これは…賭けだな
そう思っている時、後ろの方からちゃーすという若い女の子の声が聞こえた
後ろを振り向くと、立っていたのは1人の警察官。「音乃瀬奏」
奏はニヤニヤしながらポルカのマリンの隣に座り、ディーラーにカードちょーだいと無邪気に言う
マリンは警察官である奏に対して、疑問があるようだ
「ねぇ、警察官がこんなことしてていいの?」
「いいんすよいいんすよ!固定給はいかにサボれるかが重要なんすよ!給料低いし…」
「へぇ~警察も大変なんだねぇ」
いいネタが出来た。ポルカは手帳に今のことを書き留める。すると後ろの方から、パシャリ―と写真を撮る音が聞こえた…のはポルカだけだったみたいで、他2人は気づいていないようだ
まぁ気にしないでおくか。と放置しようとしたところ、後ろからどぉーもぉ~という声が聞こえ、振り向くと両手を広げた白衣の女性が立っていた
―このホロスサントスの医者である「白上フブキ」院長だった
凄腕医師で、誰にでも平等に扱ういい先生
そんな先生がなぜこんなカジノにいるのかというと…ただ楽しいから―だそうだ
そんなフブキ院長ほポルカの隣に座ってディーラーからカードを貰う
…さて、勝負はここからかな?