ベルとアイズ 立場逆転   作:コウタ王

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今回はオリジナル展開があります。では本編スタート


リリカル・アーデ

 

アイズ達はついに10階層に到着した。二人は警戒しながら進む、大型級怪物(モンスター)オークが現れた。地面からネイチャーウェポンを装備し、アイズ達に襲い掛かる。

 

 

「行くよ。テンペスト!」

 

 

アイズはリリから貰った剣を抜いてからエアリアルを発動し、風を纏い、オークの攻撃を避ける。お腹の所を斬りつけ、次に足を斬った。オークは倒れる、後はとどめを刺そうとするが、何があったり、神の剣(ヘスティアのつるぎ)を落としてしまった。誰が狙撃したのだろうか。

 

 

 

倒れているオークが攻撃してきたが、アイズは避け、炎の風(フレイムテンペスト)を使って倒した。危なかったが、何とか倒せた。リリの姿が見かけない。アイズはリリの名前を何度も言う。

 

 

「―――アイズ様」

 

「リリ!よかった無事だったんだね!」

 

落としてしまった神の剣(ヘスティアのつるぎ)を回収してくれた。だがリリは『もうここまでです』と言うのだ。一体何を言っているのだろうか。後ろにオーク4体が現れた。アイズは近くに煙が立っていることに気がつく。

 

『あれは……怪物(モンスター)をおびき寄せるトラップアイテム!?どうして今ここに……』

 

オーク達はアイズを襲う。アイズは再びエアリアルを纏い、剣を構える。

 

「……アイズ様はもう少し人を疑うことを覚えた方がいいと思います。折を見て……逃げ出してくださいね」

 

リリはそう言って、神の剣(ヘスティアのつるぎ)を持って逃げた。アイズはリリの名前を何度も言うが、リリは振り向かなかった。

 

 

「本当に優し過ぎるんですよアイズ様――」

 

リリは盗人です。詐欺師と言ってもいいかもしれません。実入りの高い冒険者を狙い金になりそうな物を盗み取っていく。大嫌いな冒険者達から盗んだ金品は己の救済に使うのです。そしていつか大金と引き換えにソーマ・ファミリアからリリは脱退するんです!

 

 

彼女の両親もソーマ・ファミリアの構成員だった。神酒(ソーマ)のために両親は力量に合わないダンジョンの階層に潜り、亡くなった。その時にリリは孤立した。頼りになる仲間もいない、お金がないとファミリアでは生けていけない。冒険者の才能がない、リリはサポーターになるしかなかった。リリの目の前にゴブリンが現れた。

 

 

「リリの体は野蛮なことには向いていないのですよ?」

 

 

リリはボーガンの矢を射ち、ゴブリンを撃ち抜いた。

 

「リリは……っ。お一人で何でもできるアイズ様が羨ましいです!」

 

リリは色んな冒険者に言いがかりつけられた。だが、リリにはどうすることもできなかった。リリは冒険者が大っ嫌いになった。

 

「響く十二時のお告げ」

 

リリの頭から犬人(シアンスロープ)の耳が消えた。そうリリは犬人(シアンスロープ)ではなく、小人族(パルゥム)である。これは彼女の変身魔法である、シンダー・エラ。この変身魔法を使って、リリを苦しめてきた冒険者達から奪われたものを取り返すと決めたのだ。

 

 

だが、あの男性冒険者に魔法を見られたのだ。昨日アイズに告げ口したのだろう。今日のアイズはリリに少し警戒をしていた。

 

「………もう潮時だと判断したのは間違っていませんでした。これで―――」

 

だが、アイズの笑顔は忘れらない。

 

 

「冒険者なんてみんな同じです!自分より弱いリリに酷いことをするっ!あの優しいアイズ様だって…… いつか手の平を返すに決まっています!裏切られる前に裏切って何が悪いんですか!?」

 

 

リリは走っている時に誰かに足を止められた。止めたのはあの時の男性冒険者だった。リリを投げ飛ばし、倒れた所を蹴り飛ばした。そしてリリの身ぐるみ剥いだ。

 

リリは逃げようとするが、左手を取り押さえられ、装備していたボーガン。魔石 金時計 魔剣を回収し、再びリリを蹴り飛ばした。

 

「派手にやってんなぁ旦那」

 

「おー早かったなカヌゥ」

 

『…………っ!? ソーマ・ファミリア……っ!協力者ってカヌゥさん!?』

 

「こいつ魔剣なんかもってやがってよ。てめえらの読み通りたらふく金を貯めこんでるみたいだぜ、くははっ」

 

「………そうですかい」

 

 

カヌゥは一つ提案があると言うのだ。魔剣は寄こせって話しだろうか思っている男性冒険者。カヌゥは何かを投げた。投げたのはキラーアント半身だった。カヌゥだけじゃない、他の二人もキラーアント半身を持っていた。キラーアントのフェロモンは仲間を呼び寄せる事が出来る。

 

 

いつのまにかキラーアントに囲まれた。男性冒険者はこのままではまずいと思い、そこから逃走した。だが男性冒険者の悲鳴が聞こえた。キラーアントにやられたのだ。

 

「っ……」

 

「ようアーデ。同じファミリアの仲間だろう?助けてやるから、全部よこせ。それとも昨日みたいに、また誤魔化しやがるのか?それなら……」

 

「分かりました、分かりましたから!」

 

リリはカヌゥに鍵を渡した。この鍵はノー厶の貸金庫、お金は宝石に代えてしまってるようだ。いきなりカヌゥはリリを服を持ち上げ、キラーアントの所に投げ飛ばした。彼らは最初からリリを囮にしようとしていたのだ。カヌゥ達はその場から逃げた。キラーアントはリリに近づき、そしてリリは泣いてた。

 

 

「これだから冒険者は……でも、そうですよね。あの優しすぎるアイズ様を騙した報い……。だとしたら、あきらめも……」

 

 

悔しいな… 神様、どうして…… どうしてリリを、こんなリリにしたんですか?弱くて、ちっぽけで、自分が大嫌いで、でも何も変われない…… リリに……

 

「これまで何度死のうと考えたか……。神様の元へ還り、何度リセットを望んだのか……。リリは今の自分ではない、もっとマシな別のリリになることを求めてたのに……。」

 

……寂しかった。誰かと居たかった。必要とされたかった。でも…終わる。やっと死ねる、やっと終われる。

 

「あぁ、リリは、やっと……」

 

キラーアント達が後少しで、リリに近づく。だがリリの回想には笑顔だったアイズを思い出す。

 

「一緒にいてくれる誰かを見つけられそうだったのに…」

 

 

「炎の風(フレイムテンペスト)ォッッ!」

 

炎を纏った風がキラーアント達を切り裂いていく。リリはえ?となる。この魔法はリリも知っている。そうアイズがリリを助けにきたのだ。

 

 

その頃 バベルのヘファイストス・ファミリアテナントで、エイナはヘスティアが働いている店に来ていた。ヘスティアはエイナに店の中を案内しようとする。

 

「神ヘスティア」

 

「ん?」

 

「実はアイズ・ヴァレンシュタイン氏が雇っているサポーターのことでお話があります。昨夜ロキ・ファミリアでそのサポーターが所属する。ソーマ・ファミリアについて話を聞いてきたのですが……」

 

エイナはリリを信用するのは難しいようだ。彼女の目的はアイズの身ぐるみを剥ぐために近づいた可能性があると言うのだ。大事に至る前に接触を絶つべき言うが、ヘスティアから無駄だよ言われる。

 

「は……?」

 

「無駄なんだよ。アイズ君はそのサポーター君を見捨てないって、もう決めちゃってるんだ」

 

 

そう昨日僕は君と同じ事を言った。それでもアイズ君はサポーター君を助けると決めている。あの子はサポーター君が何かを隠していることに気づいてた。だからこそアイズ君はサポーター君を助けたいのだ。

 

 

一方アイズはキラーアント達を撃破していく。周りに居たキラーアントを全滅させアイズはリリに近づき、ポーションを飲ませた。

 

「リリ、無事だよね!本当に大丈夫だよね! 何処か治療する場所に行こう!」

 

アイズは完全に慌ててる。リリはそんなアイズを見て、どうして助けたのかアイズに聞いた。自分は悪いやつなのに!

 

「それは違うよ。リリは悪いやつなんかじゃない、だって、リリは私を助けてくれた。悪いやつなら、私を心配なんかしないよ。もし困ってる事があったら相談して。私はリリの味方になるから」

 

 

リリは涙を流し、アイズに抱きついたのだった。

 

 

 

ベル サイド

 

 

ギルトのエイナさんからあのアイズって子のことを頼む言われたけど何処の階層にいるのだろうか。僕は他の冒険者達に話しを聞いた。おいおい、もう10階層に来ているのか!あそこに彼女が居た!それにオーク4体も居る!僕は一日目のオークを撃破した。

 

 

「炎の風(フレイムテンペスト)!」

 

 

詠唱破棄!僕も使えるけど、威力は凄いな。あのアイズって子はごめんなさい後は頼みますと言い、リリは何処!と言うのだった。

 

 

オーク三体居るけど、さっさと片付けた。はぁ~また謝れなかった。すると下に籠手があった。あの子の装備かな?するとなにか気配を感じた。それも覚えがある。黒いローブしていた者が急に現れたのだ。

 

 

「何をやってるんですか、フェルズさん?」

 

「やぁ、ベル・クラネル。実はある怪物(モンスター)を調査していてね」

 

「ある怪物(モンスター)ですか?」

 

「あぁ、君たちが戦った植物の怪物(モンスター)だ」

 

ベルの顔が変わる。あの怪物祭(モンスターフィリア)で、現れた怪物(モンスター)の事を調べていた。しかしいくら調べても手がかりがなかった。まさか、フェルズはその情報を手に入れたのか。

 

「どうやら、あの怪物祭(モンスター)は闇派閥(イヴィルス) が連れて来た怪物祭(モンスター)だ」

 

 

闇派閥(イヴィルス) 十五年前、暗黒期暴れていた連中。特に七年前の戦いはひどかった。多くの人達が亡くなった。そんな闇派閥(イヴィルス)が再び活動していたとは。

 

「私も信じれなかった。だが、闇派閥(イヴィルス) 幹部が居た。その幹部と誰かと話してた。そして周りにあの植物の怪物祭(モンスター)達が居た」

 

「じゃあ、奴らはテイマーを…」

 

「分からない。とにかく私はこの事をガネーシャ・ファミリア達に伝えに行く。神ロキ達にも頼む」

 

「分かりました。フェルズさんもお願いします」

 

 

フェルズさんは消えた。その前に僕はあの子に謝らないと、あの後、探したけど見つからなかった。僕はホー厶に戻り、ロキ様達に今回の事を報告した。

 

 

「闇派閥(イヴィルス) ……か」

 

「まさか、奴らが生きてたとはな」

 

「あぁ、5年前の時に壊滅したと思ったが」

 

「それも生きてたとなぁ」

 

 

分かった事がある。フェルズがベルに教えたということはギルドは白になった。

 

「とりあえず、警戒はしよう」

 

「そうじゃの、再びあの悪夢が起こるかもしれん」

 

「そうだな。ベル、疾風に話すのか?」

 

「……話さない。あの人はもう手を汚す必要はないから」

 

ベルはそう言って、団長室に出ようとするが、リヴェリアに呼び止められる。ベルは何だろうと思い、振り返る。

 

「ベル……。私はお前に手を汚して欲しくは無い」

 

 

「リヴェリア、ありがとう。でも…僕の手は汚れてるから……」

 

ベルは部屋を出た。やはり、まだ忘れらないのだろう。七年前の戦いは……。

 

 

「あの子に何かきっかけはあってほしいね」

 

「そうじゃの」

 

「……そうだな……」

 

「大丈夫や、リヴェリアママ。ベルは七年前のように無茶しへんって」

 

「……誰がママだ……」




今回いかがでした、ベル君に何があったでしょうかね。感想と評価お願いします、次回もお楽しみに

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