ベルさんが居た。どうしてここにこの人が居るの?
「……大丈夫?よく頑張った。今、助ける」
助ける?また、助けられる?この人に?同じように?繰り返すように?誰が?―――私が 立てっ 立ってよっ!何度助けられば気が済むのよっ!?憧れの人の前で誰よりも想いを伝えたい。この人の前で醜態を晒してどうするの!そんなこと耐えられない 耐えられない 耐えられない!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」
竦む体は何処かにいってろ。怯える暇があったら覚悟を決めろ。ここで見返さないで、いつ見返すのよ!ここで立ち上がらなくて、いつ立ち上がるっていうのよ!ここで高みに手を伸ばさないで、いつ、届くっいうのよ!!
私の足は地面を蹴り飛ばした。立ち上がり、再起した。
「!?」
「………ないんだっ」
彼の手を掴む。力を入れれば折れてしまいそうなそのか細い手を取って、自分の背後に押した。
「ベル・クラネルに、もう助けられるわけにはいかないんだっ!」
黒いインファントドラゴンは再び現れた私に目を見開き、そして確かに、獰猛に笑った。こちらの意思に呼応する。
「勝負よっ……!」
私は冒険をする。この譲れない想いのために
ベルはアイズの戦いを見守る。
「…………」
「ほー 上手く避けるじゃねえか」
後からべート達も来た。『ダンジョンで獲物を横取りするのはルール違反だわな』言うべート。するとべートはアイズの姿を見て、あの時の少女だと思い出す(詳しく知りたい人は第一話見てね)。
「合点がいった!そうりゃ助けられたくねえようなぁ〜。前に助けられちまった時と同じ状況でみっともねえところを見せた、相手になんかよ〜」
「ねぇ!あの女の子レベル1 でしょう?早く助けないと」
ティオナはアイズを助けようとするが、べートに止められる。
「放っておいてやれティオナ。あのトマト娘が決めたんだ。俺たちが口出し」
リリはアイズを助けてほしいとべートに頼む。何度も助けてほしいと言われると、べートは前に出る。こんなに助けてほしいと頼まれたら、断れないようだ。ベルやティオネの様子がおかしい。
「べート 僕の記憶が正しければ、1ヶ月前……君の目にはあの少女はいかにも駆け出しに見えたんじゃなかったのかい?」
「ああ?そりゃどういう―――」
そうアイズは黒いインファントドラゴンと互角に戦えていた。それを見たべートとティオナは驚く。あの戦い方はレベル1ではない。一体何が起きているのかべートも分からない。
誰一人として動けなかった。加勢すれば瞬く間に終わる戦い、けれどそれはできなかった。冒険者……その本能が許さなかった、この戦いに刮目せよと告げていた。
アイズは技で黒いインファントドラゴンの攻撃を捌いている。其れだけでは勝ってない。炎の風(フレイムテンペスト)を発動した、黒いインファントドラゴンに当てた。火力があと少し足りない。
「グォォォォォ」
黒いインファントドラゴンは腕を下ろしてきたが、アイズは最後の切り札であるエアリアルを発動して避けれた。
「……やるな少女」
「あの魔法が彼女の切り札だろうね」
「それで黒いインファントドラゴンを倒せるのかよ」
「分からない。でも黒いインファントドラゴンも危なくなってるのは事実だろうね」
流石の黒いインファントドラゴンもアイズのエアリアルにやばくなった。炎を吐き出したがアイズはその炎を真っ二つにした。風のスピードで左腕を斬り落とした。黒いインファントドラゴンは腕を失ったことを怒りを覚え、尻尾攻撃したが、アイズは炎の風(フレイムテンペスト)を使って、攻撃を受けずに済んだ。アイズはリリから貰った剣を両手に持ち、黒いインファントドラゴンに斬り掛かった。
「入ったぁっ!?」
ティオナの口から驚愕の歓声が漏れ、黒いインファントドラゴンはぐらりと後方によろめいた。アイズはこの好機を逃さない。
「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
もう一度斬り掛かったが、避けられた。だが黒いインファントドラゴンの翼を斬り落とすことには成功した。アイズは何度黒いインファントドラゴンを斬りつけた。アイズは一度後ろに下がる。すると体制を変えた。どうやらもう、後がないようだ。ここでどちらかが、攻撃のミスしたら、敗北する。お互いに突進した、黒いインファントドラゴンは右腕で攻撃したが、アイズに避けられ、神の剣(ヘスティアのつるぎ)を黒いインファントドラゴンに刺した。
「炎の風(フレイムテンペスト)!」
黒いインファントドラゴンの口から血が溢れ出す。攻撃しようとする。
「炎の風(フレイムテンペスト)! 炎の風(フレイムテンペスト)!!」
ついに黒いインファントドラゴンを倒した。だがアイズは立ったまま気絶している。べートはリリにアイズのことを聞こうとするが、リリは急いでアイズの元に駆け寄る。身体や服装はボロボロだが、心臓は動いてる。
「リヴェリアっ あいつのステイタスを教えろ!お前ならヒエログリフが読めるだろう!」
今このパーティ読めるのはリヴェリアだけ。本来なら勝手に読むこと駄目だ。リヴェリアはそのことを言う。
「あんなに堂々と晒してるだろうが!盗み見も何もねえよ!ただ視界に入っただけだ!違反なんかじゃねえ!そうだろ!」
リヴェリアはため息をつき、アイズのステイタスを確認する。全ての読み終わり、リヴェリアは少し笑った。
「何なんだよ、早く教えろ!」
「全アビリティオールS」
ティオナ ティオネ べートは驚く。レベル1全アビリティ オールSなんて聞いたことがない。だが、ベル フィン リヴェリアは驚かなかった。そうレベル1で全アビリティオールSした事がある冒険者を知っているからだ。
『しかもSS アビリティが限界突破してるものまである。まだレベル1だった頃のベルと同じはな。スキルが見えないのが惜しいな』
フィンは名前を聞くが、べートは知らない。その代わりベルが答えた。
「アイズ アイズ・ヴァレンシュタイン」
ベル達は彼女の名前を忘れない。その胸に刻みこんだ。このままではまずいと思い、ベルとリヴェリアは二人を治療する場所に向かうことになった(フィン達は先に進むことになった)。
アミッドに頼む込み、二人を治療した。命に別状はないが、遅かったら、危なかった。ベルとリヴェリアはアイズとリリを見守ると、ヘスティアが来てくれた。アイズ達が大怪我を知り、急いで来てくれた。
「君たちが助けてくれたのかい」
「我々は運んだだけだ。この少女達がやり遂げた」
ヘスティアは涙を流しながら、ベル達にお礼を言った。ベルとリヴェリアはヘスティアに頭を下げて部屋を出た。
「……今回の冒険、荒れるな」
「……そうだね。」
「……ベル」
ベルはヤバいと感じた。これはバレた、何故名前を知っているのかも聞かれる。どうしようと考えていると、リヴェリアは『無茶するなよ』と言うのだった。どういうこと思っている?
「…お前がポケットに手を入れるときは無茶が多い」
「う!?」
「お前があの少女の名前を知っているか。フィンと一緒に聞く」
ベルは心の中で思った。これバレたら怒られるわ。
場面は代わり、ヘスティアは寝ているアイズ達の頭を撫でている。己の眷属達は静かに眠りこけている。激戦を終え、勝利を収めた少女の顔は何の表情も浮かんでおらず、安らかだった。
「……色々言わなきゃいけないことがあった筈なのになぁ」
閉じられた瞼からこぼれた一筋の涙を、ヘスティアはそっと指ですくう。
「頑張ったね……おめでとう。これで君はレベル2だ」
所要期間 約1か月 怪物モンスター)撃破記録3001体 レベル2到達 アイズ・ヴァレシュタイン
今回はいかがでした、ついにレベル2になりましたね。最後に人気投票の票もお願いします。感想と評価お願いします、次回もお楽しみに
人気投票
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ガレス
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ティオネ・ヒュリテ
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ティオネ・ヒュリテ
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