誤字報告ありがとうございます。
助かりました。
※独自設定が乱舞しますが、そのあたりは適当に読んでも全く問題ありません。
※この話は本編の最終話かつ
◯あらすじ
デンジとマキマが付き合い始めて少し経った頃。
マキマは(今更)気づいた。
「ナユタちゃんがいない!」
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支配の悪魔の後継者、ナユタちゃん。
本来ならデンジくんと共に暮らしているはずだった、髪を三つ編みにした美幼女。
デンジくん大好きで『私のモン』宣言をするところはあるし、悪魔らしく命の価値基準はズレていると思う。それでも年齢相応の子供らしいあどけなさは漫画で読んでいても癒された。かわいい。
だがこの世界では
そんなのは嫌だ!!!
「というわけで、地獄の悪魔よ。ナユタちゃんが地獄にいるかどうか探しなさい」
「···うっす」
「──主人格にこき使われる地獄の悪魔、哀れ」
「···仕事なので」
地を這うようなザラッザラの低音ボイスで、地獄の悪魔は応えてくれる。
実は私は···というより私たちは二重魂を持っているため、“存在の位階”が爆上がりしており、地獄の悪魔すらも支配できるようになっていたのだ。
契約(というか支配)してて良かった、地獄の悪魔。
「···支配の悪魔元候補かは分かりませんが、“存在未証明”の魂が1つ存在します。
「ん。よろしく〜」
「···もし“適合”したら三重魂ですね。それじゃあ下ろします」
「え?ちょっと待ってそこじゃなアッーーー!?」
「──アッーーー!?」
私達の中じゃなくて、私達の
あっ来た、私達の内に“ナニカ”が入り込む感覚。
不快ではないのだが、ついビクンビクンしてしまう。
···ここ公安の執務室なんだけどぅ。
「···適合しましたね。“位階”上昇、おめでとうございます」
「···う〜ん、複雑」
「──実体のあるナユタちゃんに会いたかったです」
適合したということは、どうやらナユタちゃんは消滅したわけではなかったようだ。
おまけに三重魂の適合により、私達の“存在の位階”が超越者クラスにまで上昇した。
···それは良いんだけど、支配ちゃんの言う通り、実体を持ったナユタちゃんに会って見たかったなあ。
「···会えると思いますよ」
「えっマジ?」
「···魂魄強度が肉体強度を大きく上回っているのであれば、実体分裂顕現も可能なんです。ぶっちゃけマキマ様は肉体強度がしょぼいのでいけるはず」
「クァンシさんとタメ張るくらいには、フィジカルも強くなったんだけどなあ···」
でもでも、つまるところナユタちゃんに会えるってことだよね!
よーし!頑張って“分裂顕現”とやらをやっちゃうぞ!
······いや方法が分からん。
「···マキマ様ならなんとなくで出来ると思いますけどね。重要なのは魂を“分裂”させる感覚です」
自分の魂ってどこ···あっこれか!
それじゃあ、私と支配ちゃん以外の部分を選り分けて···ん?んん!?おーーー!?
ピカーン!!!
部屋が眩い光に包まれる。
その光が晴れた後、ナユタちゃんが現れた。
執務室の床に大の字で爆睡している状態で。
ウワーーーかわいい!
「おおお!!本物のナユタちゃんだ!!」
「──とりあえず、仮眠室に寝かせましょう。地べたはさすがに可哀想です」
「おっけー!」
この後、ナユタちゃんを見た公安の職員さんたちに「この幼女は何者だ!?」と騒がれ、1時間かけてじっくり事情を説明したのは別の話。
···この日は割と暇だったから良かったけど、事情を説明する暇もないくらい忙しかったらどうなってたんだろうか。
もしナユタちゃんが職員さんたちを支配してたら···岸辺隊長あたりにめっちゃ怒られただろうな。私が。
···ヒェェ、想像するだけで怖い。
◆◆
結局、ナユタちゃんと一緒に暮らすことになってからしばらく。
「ナユタちゃんが“分裂”出来たのなら、私たちも“分裂”出来るのでは?」ということでやってみたらマジで出来た。
「マキマが増えた!?」とこれまた大騒ぎになったが、まあ御愛嬌ということで。
現在では公安の皆から“支配の姉妹”*1と呼ばれたりしている。
ちなみに、
元々は支配ちゃんの体に私の魂が入り込んだ形だが、自我の発現は私の方が早かったからだ。
◆◆
「明日の休みは何する?」
「またゲームセンターにでも行きましょうか?」
「わたしコベニちゃんのダンレボまた見たーい!」
公安の業務が一段落ついたので、明日は休みを丸一日取ることにした。
デンジくんは平日なので学校だけどね。残念。
「はいっはいっ、いっちに、いっちに!」
「うおおー!コベニちゃんすごいー!」
私たちと一緒に有給を取ったコベニちゃんと一緒に、ゲームセンターへ行ったり。
「お寿司おいしー!ピザもおいしー!」
「寿司とピザって···美味しいですけど、相性悪くないです?」
食べ物をテイクアウトして、テラス席で食べたり。
※公安の権限を乱用した。あんまりよくない。
「それいけチェンソーマン!」
「違うよアンパンマンだよ!」
締めに映画を見たりする、そんな平凡な休日は、平穏と緩やかな“愛”に包まれていた。
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マキマ、支配、ナユタの3人が実体化したところで、ようやく本編完結。
次は番外編だー!
【オマケ:
「あのさ···デンジくん」
「なんすか?」
「子供って好き?」
「どうだろ···分かんねーです」
「···じゃあ、その···え、えっちな事は好き?」
「え!?えっちはァ好きです!」
「そうだよね···思春期だもんね···じゃあ、今日も···する?」
「しまァす!」
「ゴム無しで、する?」
「しまァす!」
「“責任”、取ってくれる?」
「取りまァす!」
「私とこの子を、一生幸せにしてくれる?」
「超しまァす!!」
【オマケ:支配ちゃんの事を知ろう!】
①パワーちゃんを虐めるのが好きだぞ!
「餃子はワシのじゃ!刺し身もワシのじゃ!ええい、もうこの店の食い物は全部ワシのじゃー!!」
「パワーちゃん?*2」
「ァ゙ァ゙ァ゙支配ぃ!?なんじゃそのゲテモノは!?」
「ゲテモノじゃないよ。食べ物だよ。ふふふ···*3」
「食べん!それはもう食べとうない!嫌じゃあ···誰か助けてぇ······(泣)」
「ふふふ······*4」
②ゴ◯ブリが大の苦手だぞ!(マキマさんは平気)
スッ(真顔で支配の手印を結ぶ)
(支配失敗)
「うん。勝てる気がしない」
③チェンソー様の事が大好きだぞ!
チェンソー様に書いた
「うわあああああああああああああん!!!(泣)」
「支配ちゃーーーん!?」
④お酒にすごく強いぞ!
半ば定例となった特異4課の飲み会にて。
「マキマさん俺さあ、今日の小テストで満点取ったっすよ!」
「おおー、凄いねデンジくん。さすが!」
支配の悪魔は、デンジとマキマの雑談を聞きながら、ちびちびと酒を呑んでいた。
人外の鋭い聴覚で聴くポチタの
「んー、なんか楽しそうだね
「姫野、絡み酒はほどほどにしろな。···すいません支配さん」
「ううん、大丈夫。それよりデンジくんをどう思っているか、ね。うーん······」
支配の悪魔は、半分ほどジョッキに残っていたハイボールを一気に飲み干して、言った。
「ぷはっ。···じゃ、私より呑んだら教えてあげる」
「よっしゃ〜、生もう一つ〜!」
〜〜数時間後〜〜
酔い潰れてテーブルに突っ伏す姫野とは対照的に、支配の悪魔は平静と変わらぬ顔つきである。
「何度見ても凄え···支配さんってやっぱりめちゃくちゃ酒強いですね」
アキは支配の悪魔が空けたジョッキを数えて驚愕する。マキマは滅茶滅茶に酒に弱いので、マキマと同じ顔が大酒飲みである事になかなか慣れないのだ。
「それより、姫野ちゃんが危ないんじゃない?マキマみたく吐いちゃうかも。···はい、ビニール袋」
「ありがとうございます。ビニール袋、いつも持ち歩いてるんですね」
さらっと黒歴史を掘り返されたマキマは、その事に気付かずグラスを持ちながらデンジと談笑している。
ちなみにグラスの中身はノンアルコールビールである。
「···あの、実際のところデンジの事はどう思っているんです?チェンソーマンではなくて」
「姫野ちゃんが呑み比べに負けちゃったから、答えられないかな。アキくんの想像に任せるよ」
そう言って微笑む彼女がデンジをどう思っているのか、それははっきりとは分からないが···悪感情を持っていない事は確かである。