◯三行で分かるあらすじ
第二部開始時点でマキマ生存&大幅強化(超越者クラス)
だけどマキマの原作知識は第一部でストップ
無自覚のまま原作を破壊し尽くした(事後)
◯原作破壊ダイジェスト
マキマ「チェンソーマン教会?デンジくんの平穏をぶち壊しそうな組織が必要だろうか?いや必要ない(反語)。というわけで潰すね(物理)」
ウェポンズ「そんなー」
マキマ「デンジくんとレゼちゃん、高校入学おめでとう!2人とも“仲良く”してね!フフフ···」
レゼ「ヤンデレの間に挟まる度胸は無いかな。デンジくんもマキマさん大好きだから逆にキレられそう」
マキマ「そう?デンジくんが幸せなら、恋人は5人でも10人でも構わないよ!フフフ······」
レゼ「微笑みが怖い」
マキマ「戦争の悪魔?如何にも厄ネタじゃん、潰すね。···え?私のお姉ちゃん?じゃあデンジくんのハーレムに組み込んであげようそうしよう」
アサ·ヨル「嫌だ(鋼の意志)」
マキマ「飢餓の悪魔?如何にも厄ネタ···と思ったけど私のお姉ちゃんなんだ。割とまともそうだし仲良くしていこうね」
ヨル「おい」
キガ「よろしく。キガちゃんって呼んで」
マキマ「キガちゃんとエガちゃんって字面の響きが似てるよね」
マキマ「落下の悪魔は超越者で料理人?じゃあデンジくんの学校で学食作ってほしいな」
落下「マジですか」
◯キャラ崩壊
マキマさんだけでなく、デンジくんもキャラ崩壊の毒牙にかかりました。なんでこんな爽やかな(?)青年に仕上がっちまったんだ······。
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どうも。幸せいっぱいの社畜ことマキマです。
「ただいまー!」
「おかえりマキマさん」
引っ越してから割とすぐにデンジくんとは半同棲状態になったため、週に半分はこうして「ただいま」「おかえり」を言い合えるのだ。最高。
「“ネズミ”で見てたけど、今日の体育のバスケ凄かったよ!パスもドリブルもキレッキレで!」
「···仕事中だったんじゃないすか?」
「し、書類仕事だったからセーフ」
高校に通ってから、デンジくんがどんどん真面目になってる。それは良いんだけど、私がサボり悪魔みたいになっちゃう···。
「おかえりなさい。ご飯出来てますよ」
「わたしはポテサラ作った*1ぞー!」
「おかえり。私は酒を呑んでたぞー」
「姫パイ···」
最近は姫野ちゃんも、アキくんに会うついでにこの部屋によく来る。
その日は部屋がちょっと酒臭い···気がする。
「私は豚汁を、デンジくんは生姜焼きを作ってくれました。···目を閉じると、優しい心拍に包まれて···チェンソー様と並んでお料理してる気分になって······良きです♪」
「···そっか」
生姜焼きと豚汁···食べたらデンジくんと1つになれそうなメニュー*2だなあ。
はっ!私の肉片をこっそり混ぜれば、ガチでデンジくんと1つに······?
いや普通に異物混入だわ。きったね。
そんなことを考えつつ、手洗いうがいを済ませて食卓につく。大きな円卓が5人前*3の料理で埋まっているのは、なかなかに壮観だ。
「「「「「いただきまーす!!」」」」」
「生姜焼きおいしー!」
「おー、よかった」
「ウマイ。味が濃いから酒が進むね」
「飲みすぎないでね?」
「ゲロキスのマキちゃんに言われたくないかな」
「ヤメてぇ!」
「やめたげて下さいよ姫野パイセン。まあ···そこそこトラウマっすけど」
「ぁぅ」
「チェンソー様、その節はうちのマキマが失礼しました······」
「ぅぐぅ」
「あはははははは!!」
「姫パイもアキくんにゲロキスした*4じゃん!!」
「あー、私はいいんだよ別に」
「暴論だぁぁ!!」
◆◆
姫パイが隣室に行ったあと、軽く食休みしてからオフロに入って、デンジくんの勉強を見る······ちなみに私は、本当に見るだけ。
高校生の勉強って難しいんだね···ナユタちゃんはどうしてそんなに勉強出来るの?
「応用と言っても、やることはそんなに変わらないから。まずはこの式を平方完成して座標を求める」
「んー、こうか?」
「そう。その次は······」
「···さっぱり分かりませんね。マキマ、あなたはどうです?」
「同じく。数学は中学レベルも怪しいなあ···」
なんとなく分かってたけど、義務教育を受けてないのに高校の勉強についていけるデンジくんも相当優秀だよね。
英語は苦手で数学は得意だとか、教科ごとに得手不得手はあるみたいだけど、現時点でも平均すると一般的な高校生のレベル*5に達しているとか···。
「っしゃ、ようやく課題終わったぜ···」
「おつかれさま」
「お疲れさま。頑張ったねデンジくん!えらいえらい!」
「学校に通うのは夢でしたからね。せっかく夢が叶ってんだ、頑張りますよ!」
デンジくんのくせっ毛を撫で回しながら、とにかく褒めまくる。ぁ゙〜母性本能。
吉田くんもそうだけど、公安の業務と学校生活を両立させるとか私じゃ考えられない。
「毎日大変だよねえ。今日は陸上部の助っ人もやったんでしょ?」
「そっすね。今日も若干筋肉痛だな」
「私も机に座りっぱなしで疲れちゃって···今日
「···ナユタ、私たちは隣の部屋に行きましょう」
「おっけー。···ねえ、今日は私も“ネズミ”で見ていい?」
「絶ッ対にダメです」
「けちー!」
マッサージ最高。イェイイェイ。
◆◆
「ん···んぅ」
「おはよう、マキマさん」
横を見ると、鍛えてぶ厚くなったデンジくんの胸。
それに顔をぐりぐりと押し当てる。
どくん、どくん、という力強い音が寝ぼけた頭に響き、下腹部が疼く。
「···そのままじゃ朝飯作れねーんすけど」
「寝不足は体に毒だし、もうちょい寝ない?」
「···“寝る”って···
「デンジくんの好きな方」
結局、2人ともちょっぴり遅刻した。
◆◆
《Sideデンジ》
マキマさんと2回だけヤった*6後、朝の支度をする。
食パンにベーコンエッグを載せたやつを朝飯とし、歯磨きなども済ませた。
「行くか」
「···行っちゃうの?」
···玄関に立つ俺の後ろからマキマさんの声が聞こえるが、これ以上遅刻を重ねるのはマズい。
振り向かずに答える。
「もう家を出ないと、遅刻確定なんすよ。···マキマさんもヤバいんじゃないすか?」
「···デンジくんは、変わっちゃったね」
「マキマさんのおかげですよ」
「それはそうだね。···しゃーなし。今日もお仕事頑張り···ぁ゙ー!もうこんな時間じゃん!」
時計見てなかったんかい。
後ろを振り向くと、まだ身支度を終えていないマキマさんが一所懸命に動き回っている。かわいい。
「ノーメイクだけどもういいや、行ってきまーす!デンジくん一瞬そこどいて!!」
「っ、行ってらっしゃい!」
人外の脚力で疾走し、玄関を跳び出し、腰壁を起点に支配の鎖で建物から建物へ飛び移るマキマさん。
最近は毎朝見ているけど、それでも見惚れてしまう。
「いや見惚れてる場合じゃねえ!」
俺も遅刻しそうだってことを忘れてた。
玄関の鍵を閉めてすぐにスターターロープを引っ張り、“チェンソー”に変身する。そしてマキマさんと同じように、チェンソーの鎖で移動を始めた。
建物から建物へ。
景色が車よりも高速で流れていく様は爽快だ。
最後は屋上の柵に鎖を引っ掛け、振り子運動で加速。
開放された窓から教室へ入り、華麗に着地。
よっしゃ、ばっちりキマった!
「デンジ。毎度のことだが、普通に登校してこい。しかも2分遅刻してるし半裸で血まみれだし、どうにかならんのか」
「制服脱がねーと血で汚れるんすよ」
「······はあ。とっとと着替えてこい」
「へぇ」
◆◆
数学の小テスト。
公式の丸暗記は苦手だったけど、“ナユタ式”を昨日教わったおかげで結構解けた。
「デンジ、何点だった?」
「70点。そこそこ出来たと思うぜ」
「残念。私は90点」
「やっぱアサって結構頭いいよな」
「まあ所詮は小テストだし?」
三鷹アサ。
「チィッ···なんで私が数学なんか···」
「ヨルは···20点。今回も赤点じゃん」
「ヨルもナユタに教わるか?」
「“支配”にはもう会いたくないから嫌だ」
戦争の緩やかな忘却を受け入れる代わりに、マキマさんの肉片を食べて自らの存在を保ったヤベーやつ*7。
“支配の悪魔”を目の敵にしている。マキマさんのお姉ちゃんらしいけどホントか?
ちなみに隣のクラスにいるレゼは、100点満点だった。
アサが地味に悔しがってた。
◆◆
昼休み。
今年になって設置されたという学食で昼飯を食べる。
ここの学食はメニューが豊富で値段も安いと評判だ。
「本日のおすすめメニューは“アサ·根·ヨル”。人間と戦争の悪魔を合わせたものです」
···こういうブラックジョークをぶっ込んでくるのはどうかと思うけどな。
数分悩んで、俺は唐揚げ丼を注文した。
「ご注文ありがとうございます。お残ししたら殺しますので、お忘れなく」
「···落下さん、それ言うの俺だけにしてくださいよ?他の奴らが聞いたらクソビビるんで」
「···善処します」
味はマジで美味いんだけどなァ···。
◆◆
放課後、トレーニングルーム。
今日も陸上部に混じって筋トレをする。
センセーに最初は金髪を咎められたけど、地毛だって言ったらあっさり許してくれた。チョロい。
「最初はヒョロかったが、なかなか良い筋肉がついてきたじゃないか。陸上部に欲しいぞ。まあ、公安で働いてるんじゃ無理だってのは知ってるが」
「センセーがプロテイン*8くれんなら、助っ人ぐらいはしますよ。ドタキャンするかもしれねーですけど」
「···ドタキャンは困るが、悪魔ってのはぽんぽこ湧いてくるから仕方ねえな。それじゃ、今度の大会で4継*9に出てくれ。高田が怪我しちまったからな」
「了解っす」
◆◆
トレーニングを終えて、心地よい疲労感に包まれながらの徒歩での帰り道。
突然、マキマさんの“声”が聞こえた。
“支配”のチカラだ。
「──デンジくん!15秒前に悪魔が発生した!デンジくんも目視できる位置!」
「目視どころか、目の前っすよ」
「──いける?」
「もちろん」
悪魔と対峙しながら思い出すのは、昨日夢に見た在りし日の一幕。
マキマさんと出会う前、借金に塗れてヤクザにこき使われて、その日暮らしをしていたあの頃。
『この間聞いたんだけどさ、普通食パンにはジャム塗って食うらしいぜ。まー、俺たちゃ普通なんて夢の話だけどな』
『···俺ぁ死ぬまで女と付き合えねえんだろうな〜。こんなボロ小屋にゃ女呼べねーしデートする金も無え』
『夢ェ叶うなら、女抱いてから死にてえな···』
だけど今は違う。
俺は“普通”を手に入れたんだ。
夕暮れを背に、胸のスターターロープを引っ張る。
この“日常”は、誰にも壊させはしない。
ヴヴヴン·········
「──がんばれ、チェンソーマン」
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【オマケ:アサとデンジ】
そっか。私···みんなが羨ましかったんだ。
「わ、私もっ。サッカー───ぁっ」
駆け出した瞬間、私は
皆の前で。コケピーを抱えたままで。
景色がスローモーションになる。
······そうだった。
私はいつも、大事なところでコケるんだ。
誕生日ケーキをひっくり返したこともあったし、運動会のリレーで、一着のゴールテープ直前で転んだこともあった。
きっと、今回も
避けようのない衝撃に備えて、私は目を瞑った。
「ったく、何もねーとこでコケてんじゃねーよ」
「あ、ありがと······デンジ」