クソ雑魚マキマさんの日常(本編完結)   作:訥々

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レゼ篇② 夜の学校

https://www.pixiv.net/artworks/100297117

デンレゼに秘められた無下限の可能性···

その片鱗を垣間見た気分だぜ···。

 

誰か書いてくれ(切実)

 

────────────────────────

 

《Sideレゼ》

 

穏やかな昼下がり。

ここはモーニングは人気だし、夜になればちょっとしたバーみたいにもなる。

だけどこの時間帯は誰も客は来ない。一人を除いて。

ちりんちりん、とドアベルが鳴り、今日もターゲットの来店を報せてくれる。

 

「あ、お客様だ!」

「昼食いに来た」

「1週間も続けて来るほど美味しくないでしょココ」

「ウマいよ?」

「おいしいよ···」

「バカ舌」

 

カウンターから口出ししてきた店長に向かって、べえっ、と舌を出す。

それからターゲットが「カレーとバニラアイス、あとチャーハン」という腕白な注文を終えたところで、「こっちの机で食べない?」と誘ってみた。

 

「いーよ···勉強中だろ?店員のクセによ」

「キミは学校行って無いだろ〜?16歳のクセによ」

 

義務教育を受けずにデビルハンターをしている。

とても民主国家の住人とは思えない。

私の境遇と重なって、その事前情報を読んだ時は嫌な思いをした。

 

「じゃあ私がそっちの机にいこ〜っと。そっちつめて」

「おう。···学校なあ、マキマさんも準備はしてくれてるらしいぜ?」

「でも上の人の説得に手間取ってるんでしょ?だからさ、ホントに学校に行く前に、私と少し勉強してみようよ」

「···漢字は読めるようになりてえかな」

「漢字読めないの?じゃ教えてあげる!」

 

リュックサックから何も書いてないノートとシャーペンを取り出し、1ページ目に金玉と書いた。

 

「問題、ジャジャン!これはなんと読むでしょう?」

「キンタマだろエロ女!」

 

自分でもこのチョイスはどうかと思うけどさ。

エロ女···エロ女かあ。

確かに“そういう”知識も一通りはあるし、間違いではないかも。でも訴訟。

 

「なんだ分かってるじゃん!」

「唯一キンタマだけは読めるんだよ!」

「アハハハハハ!なんじゃそりゃ!」

 

あー、こういうバカ話って凄く楽しいんだ。

知らなかったな。面白くって涙が出ちゃった。

 

「どうせならレゼと学校行ってみてえな。なんか楽しそうだし」

「···ふ〜ん?」

 

···ほんの少し気恥ずかしいが、悪い気はしない。

ターゲット(デンジ)も少し顔が赤くなっている。

ウブだね。私も人のことは言えないけど。

 

「じゃあ行っちゃいますか?夜の学校

「夜の学校?」

「うん。一緒に探検しよ?」

「します······」

「あはは、なんで敬語〜?」

 

 

◆◆

 

 

ゲームセンターなんかで適当に時間を潰したあと、満を持して私たちは夜の学校にやって来た。民家や月の光があるとは言え、誰もいなくなった学校は暗い。

 

「デンジくん怖くないの?」

「あ〜、怖いっつーか···変な感じっつーか」

「なんじゃそりゃ。···私は少し怖いから、手繋いでていい?」

「···おう」

 

手を繋ぎながら、月明かりの差す廊下を歩く。

ターゲット(デンジくん)の体温に触れて、頬を()()()赤らめる。

これは演技だ。「怖い」と言ったのも、恥ずかしがっているふうに見せたのも嘘。

独特の雰囲気だとは思うけど、別に怖くはない。

あと照れくさいとか、そんなこともない。

···これは全部、“チェンソー”の心臓を奪うための演技でしかないんだ。

 

空いている教室へ適当に入り、授業の真似事をする。

チョークを持ち、黒板に「1+1=」と丁寧な字を書く。

 

「この問題解ける人!」

「はいはい!2!」

「正解!天才!」

 

ターゲット(デンジくん)は手を大きく挙げて、大きな声で答えた。私も大きな声で応える。

今度は、「Big ass」と書いてみた。

 

「この英語はなんと読むでしょう!」

「はい!知らねえ!」

 

この熟語は超デカい、バカでかい、とてつもない、といった意味の俗語だけど、直訳すると···

 

「正解は、デカケツです!」

「エロ女!!」

「あははははは!!」

「はあ〜···授業ってこんな感じかァ。レゼが通ってる高校も似たようなのか?」

「···そうだね」

 

少し返事に困ってしまった。

多少の知識は仕入れているから、話に適当に合わせることは不可能じゃない。

だけどターゲット(デンジくん)が本当に学校へ通い始めたら?

もう下手な誤魔化しは効かないだろう。

 

「ねえ。今度のお祭り、一緒に行かない?」

 

私にはもう時間がない。

嘘が露見する前に、ケリをつかないと。

だからせめて最後に···なんて、ね。

 

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※キモい刺客と台風の悪魔は、マキマさんが討伐済み。プールの水も予め抜いてある。

※そして会話の盗聴どころか、一部始終はマキマにリアルタイムで見られている。

 

マキマ「デンレゼを邪魔すんならァ!死ねェ!···あ、プールで全裸はえっちすぎるのでナシで」

 

 

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