クソ雑魚マキマさんの日常(本編完結)   作:訥々

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飴と(肉片)

短いです。

 

飴と鞭──支配や指導の方法で、甘い扱いをして譲歩する一方で厳しく締めつけることのたとえ。

 

「···なあナユタ、『飴と鞭』ってなんだ?中国がどうとか習ったんだけどよ」

「ああ、他にもビスマルクとか日本のイデオロギー統制とか、まあ色々あるけど···分かりやすく言うなら、マキマとパワーちゃんの関係かな。優しさと厳しさの両面がある政策のことだよ」

「カンペキに理解したぜ」

 

──────────────────────

 

早川家の夕餉は騒がしい。今日もマキマとパワーが野菜を食う食わないで揉めていた。

 

「コレは命令です。野菜を食べなさい」

「イヤじゃ」

「······ここに高めのお肉があります」

 

なぜか敬語で話すマキマの手には、パックに入ったサーロイン肉がある。

 

「!?ワシのじゃ!」

「でもこの取り皿に盛られたサラダを食べきるまでは、このお肉は食べられません」

「!?(ガーン)······ぅぅぅ〜〜〜食いとうない、けど······!仕方ないのう!喰ってやるわクソがァ゙ァ゙!!」

「よっしゃぁ、頑張れパワーちゃん!」

 

「モグモグ···あれ?あんまりマズくない?」

「ふふふ···それねー、私の肉片を肥料にして作った野菜なんだ!

「ヴォエェ゙!ゲロ!ゲロマズじゃあ!!」

「ゑゑ!?パワーちゃんは肉ならなんでも好きなんだと思ってたよ!」

 

「あの、マキマさん。この野菜って人間も食べてイイんですか···?」

「うん、アキくんも大丈夫だよ。ただ私の肉片って何となく栄養ありそうだなーって思ったから、農家さんを雇って育ててもらったんだ」

「俺ァこのサラダうめーっすよ。マキマさんの肉片は前にも食ったんで、今更気にしないです」

「ハァ!?デンジお前···前にも食ってんのか!?何で······」

「強くなるためだよ。強え悪魔を喰ったら強くなるんだったら、マキマさんの肉片を喰えばいい」

「そういうことだよデンジくん!天才!」

「えええぇぇ······」

 

アキはドン引きした。

 

 

◆◆

 

 

翌日の早川家。

 

「おはよう。いい朝だね、パワーちゃん」

「野菜の悪魔め···なんの用じゃ」

「ここに私の肉片があります」

「食べんぞ!?」

「···食べたらものすごく強くなれるよ?デンジくんも美味しいって言ってくれたし」

「デンジはイカれとるんじゃあ。ワシは食いとうない」

「強くなったら···必殺技だって使えるよ?」

「なッ!?それはマジか!?」

「大マジ。例えば、そうだなあ···サウザンドテラ・ブラッドレインとか?」

「おおおおお···かっこいい···!!」

「(少しダサくねぇ?)」

 

デンジはそう思ったが、口には出さなかった。

 

「ほら、嫌なら水で流し込んでもいいから!」

「ううううううう······ウゲェーー!」

「よっしゃぁ!凄いぞパワーちゃん!」

 

こうして血の魔人は、血の悪魔へと変身できるようになったのであった。

 

「パワーが一番最強じゃァ!!!!!」

 

 

 

【オマケ:マキマ専属農家】

 

「私と契約して、私の肉片を肥料にした野菜を育ててくれませんか?」

「コワ〜」

 

──────────────────────

 

・デンジくんが人間形態であれば、マキマさんの肉片を食べても“支配”という概念は据え置きです。

・この仕様を悪用したマキマさんは定期的に肉片をデンジくんに食べさせ、強化しました。

・結果、デンジくんは『黒いチェンソーマン』への変身が可能になりましたとさ。

 

めでたしめでたし(原作崩壊)。

 

 

 

※2024/11/15

シリアスifルートを削除しました。

マキマさんがラスボスになる展開が思い浮かばず、エタると考えたためです。

一応、書いたモノはチラシの裏に別作品として投稿しておきますが、未完ですのでご注意ください。

 

※2024/12/15

シリアスifルートの執筆を再開しました。

マキマさんをラスボスにしなくても、マキマさんを弱化すれば普通にシリアスになりそうだなーと考えたためです。

今度こそは完結目指して頑張るぞい。

 

 

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