⚠シリアス注意⚠
この超最高な二次創作が元ネタです。
───これは、『完璧なハッピーエンド』に辿り着けなかった“彼女”の話。
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「デンジよぉ、俺ぁテメエに感謝してたんだぜ。···でも俺ぁ犬は臭くて嫌ぇだ」
僕の契約相手はそうのたまい、隠れさせていた部下が
「俺達ヤクザもよぉ、もっと強くなって稼ぎてえからよぉ。テメエみてえに悪魔と契約するコトにしたんだ」
僕はゾンビの悪魔だ。僕の力を得るということは、ゾンビになることと同義。
そうとも知らず、この愚かな人間たちは僕と契約し、奴隷となった。
“赤髪のデビルハンター”によって全滅したゾンビ軍団も、この阿呆たちのお陰で再編できた。
弱っちいデビルハンターなんか、今更生かそうが殺そうが大差無いけど···デビルハンターは嫌いだから、殺すことに決めた。
僕の号令の下、ゾンビ軍団が剣を手に走り出す。
デビルハンターは血を吐きながら逃げるけど、すぐに滅多刺しにされた。
その後は適当にぶつ切りにして、ゴミ箱に放り込んでおいた。
だから···コイツが生きている筈は無いんだ。
バラバラにしても生きている生物なんか、知らない。コイツは普通じゃなかった。
デビルハンターが胸のロープを引っ張った瞬間、ゾンビ軍団が一斉に飛び掛かる。
如何にコイツが“普通”じゃないとは言え、喰い殺されてしまえば再生のしようもないだろう。
だけど死ななかった!
頭や両腕がチェンソーになった姿で、僕に真っ直ぐ向かってくる!
ゾンビもすぐにぶった斬られて、足止めにもならない。ゾンビを踏み台にして跳躍し、そのまま宙に浮いていた僕を両断した。
僕の血が、臓物が溢れる。
痛い。痛い。痛い。
前に味わったのよりもずっと辛い、灼けるような痛みの中で、せっかく手に入れた軍団がズタズタにされていくのが見える。
まだ死にたくない。
僕を痛めつけた“あの女”をぐちゃぐちゃにして殺す前に死にたくない。
どれだけの時間が経っただろうか。
半端に旺盛な僕の生命力も尽きかけ、鈍った聴覚でシャッターが上げられる音を聞き、殆ど不能になった視覚で朝の光を見た。
その時、きっと気のせいだろうけど、“あの女”が見えた気がした。
◆◆
いつか見た、あの少年。
私を抱きしめてくれたチェンソーの悪魔──ずいぶんと可愛らしい姿になっていたけど──と一緒に悪魔を倒していた。
命乞いをする悪魔を逃がしたあの少年のように、悪魔にも慈悲を与えてみたくなった。
何のために?
今にして思えば、全部自分のためだった。
私が支配の悪魔だとは、公安の仲間にさえ伝えていない。悪魔である私が受け入れられるとは思えなかったから。
いつか、ありのままの自分を受け入れて欲しい。
そんな下らない願望のツケを、この男の子に支払わせてしまった。
再びゾンビの悪魔討伐を命じられた時から、嫌な予感はしていた。
私の勘はよく当たる。
血まみれでゾンビの死骸の上に立つ彼を見た瞬間、その予感は現実になった。
「だ···抱かせて······」
満身創痍で倒れそうになる彼を抱きとめたけれど、彼の顔は見れなかった。
······『抱かせて』という言葉の意味は、深く考えないように努めた。
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◯マキマ(原作知識無し)(not転生者)
・自らが逃がしたゾンビの悪魔が
※当初はラスボスマキマさんを書く予定でしたが、このマキマさんとデンジが敵対する未来が見えなくて···。別ルートを進みます。