クソ雑魚マキマさんの日常(本編完結)   作:訥々

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有り得た未来② 飲み会

基本はシリアスだけど、ギャグが皆無とは言ってない(多分)。

というか飲み会をシリアスにするとか無理。

 

──────────────────────

 

本当なら公安で働かせるべきじゃない。

だけど“チェンソーマン”を在野に放つのはいろいろと危険すぎるため、仕方なしに公安で保護···もとい労働させることにした。

 

チェンソーマンに変身するたびに、血が吹き出し激痛が走るとデンジくんは話した。

だから出来るだけ変身はしたくないのだと。

 

だけど上層部から『使えない悪魔は殺処分する』と言われた以上、そうはいかない。

彼はゾンビの悪魔に始まり、コウモリの悪魔やヒルの悪魔、そして永遠の悪魔と戦った。

スターターを引けば再生するとは言え、肉がズタズタに切り裂かれるあの痛みは、16歳の少年が味わうべきレベルじゃないだろうに。

···私はそれを知りつつ、黙認した。

 

その罪滅ぼし···にしては安すぎるけれど、デンジくんに胸を揉ませてあげた。

なんでも、『初めて胸を揉んでみたけど大したことなかった』んだそう。

それじゃあ私の胸を揉んでも意味ないかもな、とは思ったけど、私のおっぱいを時々見てたことには気づいてたから揉ませた。

顔が真っ赤だったし、喜んでくれてたと思う。

私も···結構良かった。思わず変な声が漏れ出てしまうくらいに。···デンジくん、実はテクニシャンなのかもしれない。

 

 

◆◆

 

 

4課の親睦を深めるというワケで、姫野ちゃんが飲み会を企画してくれた。

しかも私のスケジュールに合わせた上でだ。

本当にありがたい。

 

仕事が少し立て込んで、私は少し遅れて合流することになった。居酒屋の店先からは、仲間たちの楽しそうな声が聞こえる。*1

みんなで飲み会なんて初めてだ。

緊張を和らげるために、深呼吸をする。

 

大きく息を吸って···吸って···吸って···

 

吸っt

 

ゲホッゴホォッグフゥ゙!!

 

···息を吸いすぎた。

咳き込みながら周りを見ると、遠巻きに眺める人がちらほらいた。すごく恥ずかしい。

とっとと店に入る。

すると、デンジくんから衝撃の一言が。

 

今日···俺···ファーストキスしちゃうんだ···!」

ん゙?キス?

「え!?マキマさん!?」

 

平静を装いながら羽織っていたコートと靴を脱ぐ。···ふーん、キスね。誰とするのかな?

 

「マキマさん、ここにどうぞ」

「マキマさ〜ん!」

「アキくんありがとう。···それで?デンジくん誰かとキスするの?」

「しません!」

「え〜!デンジくんキスしないのおお!?」

「しまァす!」

 

姫野、お前か。

 

姫野ちゃん、どういうこと?

「だってキスってきもちいじゃないですかぁ〜。あ、マキマさんもちゅーしましょ!ちゅう!」

「成程···姫野ちゃん、酔ってるね」

「まだ酔ってません!!!!!」

「酔ってるね」

 

なんだ、姫野ちゃんのキス魔が発動しただけか。

良かった良かった。

······いや私は何を言ってるんだ。デンジくんが誰とキスをしようが別に自由じゃん。

 

「マキマさん!俺、銃の悪魔のなんちゃら拾いましたよ!」

「うん聞いたよ。デンジくんは本当に凄いね」

「以前まではこんな早いペースで肉片を持つ悪魔は現れませんでした。この間のデンジを狙った悪魔といい、最近少し悪魔の動きが怪しいですよ。···マキマさんはデンジのこと何か知ってるんじゃないですか?」

 

おっと、アキくんから真面目な話が。

······チェンソーマンのことについてバカ正直に話すと、今度は私が怪しまれちゃいそう。

どうしよう···出来るだけ話したくないんだけどな···そうだ!

 

「私より食べたら教えてあげる」

「···すいません、唐揚げ2つ」

「アハハ、そこは飲み比べじゃないの〜?」

「私はお酒弱いから無理だね。吐いちゃう」

 

食べ比べだ!!

ふっふっふ···私はこう見えてもかなりの大食いだからね。

いくら優秀なアキくんと言えども負けないぞ!

 

 

 

───1時間後。

 

「ぐっ···もう食えねえ···」

「あはは、アキくん凄いお腹出ちゃってまぁ〜!タヌキみたい!」

 

完全勝利である。やったぜ。

勝利の余韻に浸りつつ、妊婦のように膨れた腹をさする。さすがに食べすぎたかな。

······ん?アキくんの隣で酔っぱらってたハズの姫野ちゃんはどこに······。

 

「んふぇ?───ん゙っ!?」

 

振り向いたらなんかいた!

そんでもってキスされた!!

見られちゃった、デンジくんに見られちゃったぁ゙ぁ゙ぁ゙!!

でも、なんだろう、この感触···。

気持ちいい···?柔らかい···。

この感触は···舌···じゃない···!?

 

 

ゲロだ!!

 

 

「ぅ゙っ」

「嘘でしょ!?」

「こりゃトラウマだな···」

「すいませーん!何か拭くものをください!」

 

 

ヤバい···。

姫野ちゃんのゲロが、流れ込んできて···余計気持ち悪く···ウブッ。

 

 

「ギャー!マキマさんまで!?」

「すいませーん!雑巾あと5枚!!」

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

※姫野はちょうめちゃくちゃ怒られました。

 

デンジくんの境遇やチェンソーマンの変身って、凄く衝撃的だと思うんです。

原作知識無しだと余計に。

 

 

*1
※マキマは五感が鋭いため声を聴き分けられる。

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