クソ雑魚マキマさんの日常(本編完結)   作:訥々

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有り得た未来③ 襲撃

視点が何度も切り替わるから読みにくいかも。

ノリで書いてるからね···。ごめんね···。

 

あ、ゴリゴリの曇らせ注意です。

原作沿いなので。

 

──────────────────────

 

「京都には何時に着くんだっけ?」

「あと30分ですね」

 

チェンソーマンの心臓を持つデンジくんが悪魔に狙われた。

一応秘匿してたのに、どこから情報が漏れたのかは分からないけど···日本はスパイまみれだから、ある程度は仕方が無い。

これからもデンジくんへの襲撃は十分に有り得るから、先手を取って京都の上層部に救援を要請しようというワケで、私は付き人さんと一緒に新幹線に乗っている。

 

「じゃあ駅弁買っちゃおう」

「1時に会食がありますよ?」

「大丈夫。ちゃんとそれまでにお腹空くから」

 

上層部との会食といったら、懐石とかフレンチとか、とにかく高級そうな物ばかりだ。

確かに美味しいけど、私の口にはあまり合わない。野菜ばかりの精進料理を食べさせられたときは閉口した。意外と美味しかったけども。

この間の居酒屋で食べた唐揚げみたいな、大衆的な食べ物の方が安心できる。

 

「···京都の偉い人たちと会いたくないなあ。みんな怖いんだもん。ご飯は穏やかな気持ちで食べたいのに···」

 

車窓を高速で流れる田舎の風景を見ながら呟く。

この間の飲み会は楽しかったな···。

ご飯も美味しかったし······いやゲロキス······いやいやご飯は美味しかった。

あの居酒屋に罪はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パン

 

 

 

 

パン

 

 

 

 

パン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちらC班。こちらC班。──開始」

 

 

◆◆

 

 

俺はとあるヤクザの下っ端(鉄砲玉)

()()マキマを殺せと言われたときは何の冗談かと思ったが、過ぎてみれば大した事じゃなかった。

そりゃあそうだ。万全の状態ならいざ知らず、油断しきって狭い座席に座っているんじゃ、不意討ちは避けられない。

 

「もうすぐ駅に着く。車両移動して民間人に紛れるぞ」

 

任務はあっけなく終わった。後は古参の爺さんの指示に従い、とっとと逃げるだけ。

ボロい仕事だ──

 

 

 

「何処に行くのかな?」

 

 

 

···なんで生きてんだ?

頭と胸に、合計して最低でも5発は撃ち込んだ。

ピクリとも動かず、目からは光が失せていた。

瞳孔も開いていた。即死だったはずだ。

なのにマキマは血で汚れていながらも立ち上がり、同心円の目でこちらを見つめている。

 

「ばん」

 

「がァっ」

 

マキマが()()銃の形をつくって発砲(?)し、組員の一人が頭から血を出して倒れた。

 

「おいおいマジかよ······」

 

強力な悪魔と契約していることは予想できたが、生き返って、しかも銃の悪魔の力まで使えるとは考えが及ばなかった。

 

マキマの指先が俺の方へ向いて──「ばん」

 

 

◆◆

 

 

京都駅のホームでは、顔に傷を持つ男女がマキマを待っていた。

天童ミチコと黒瀬ユウタロウ──この2人は京都公安の中でも腕利きのデビルハンターであり、立ち姿すら民間人とは一線を画す。

だが話してみれば案外気さくであり、部下たちから慕われている2人である。

 

そんな2人に一人の部下が遠慮がちに近づき、特異課が襲撃に遭ったことを小声で伝えた。

 

「東京で特異1課2課3課4課が銃で襲撃されたらしいです······」

「「あ!?」」

「マジ···?マキマさん死んでる?」

「じゃあウチら待ち損かよ〜!?」

 

ちなみに、マキマの生死を気にしたのが黒瀬で、無駄足かと少しばかり嘆いたのが天童である。

2人とも軽く冷や汗をかいて動揺しているが、それなり以上に修羅場は潜り抜けている。

だが新幹線から出てきたマキマは、歴戦のデビルハンターにとっても異常だった。

 

「黒瀬くん。天童ちゃん。新幹線内で銃撃に遭った。死体があるから片付けさせて。会食は中止」

 

彼女は公安のスーツを大量の血で汚し、()()()()()()()()()()()()()()()、抑揚も無しに淡々と報告や指令を行った。それは2人の知るマキマとは全く異なる振る舞いだった。

 

「東京でも銃撃がッ、マキマさんその血は!?」

「どこか撃たれましたか!?」

 

今回ばかりは真剣にマキマの身を案じる2人。

しかしマキマの返答は冷え切っていた。

 

「これは返り血。私は撃たれなかった」

 

 

◆◆

 

 

マキマとその従者が死亡した、ほぼ同時刻。

2人一組で任務にあたっていた特異1課2課3課4課がによる襲撃に遭った。

襲撃者たちは一般人を装い、白昼堂々に計画を実行。襲撃者側の被害も大きかったが、特異課は人外を除くほぼ全員が死亡。

人員不足の為、特異1課2課3課は4課と合併し、マキマの指揮下に就くこととなった。

 

 

 

東京駅のホーム、人混みの中で。

数少ない特異4課の生き残りである(まどか)は、以上の内容を正確かつ簡潔に報告した。

それをマキマは一切の感情が消え失せたかのように、無表情で聞いていた。

 

「あとこれを」

「···何?」

「僕の辞表です」

「···辞めちゃうの?」

「特異課がきな臭くなってきました。辞めるか殺されるかの2択ですよ」

「···そう」

「······辞める僕が言うのも無責任ですけど、どうか無茶をしすぎないで下さい」

「分かってる。···円くん、今までありがとう。これ(辞表)提出しておくね」

 

その言葉を最後に、マキマと円は互いに背を向けて立ち去っていく。振り返らずに。

マキマの後ろに付いて行く京都組は不安げだ。たった一度の襲撃で、公安──それも精鋭たる特異課が壊滅したのだから、当然だろう。

 

「あの···マキマさん。俺達は特異課に入るワケじゃないですからね···?」

「指導に来ただけですからね···?」

「1週間ですぐ京都に戻りますから···」

「···残念。東京には美味しいお店がたくさんあるのに···」

 

血で汚れたままの制服を着た彼女の表情は、後ろを歩く2人には見えなかった。

 

 

◆◆

 

 

デビルハンターは殉職者が多い。

そのため公安のビルには霊安室が置かれ、広い室内には大量の亡骸が横たえられている。

マキマは一人一人に合掌して心からの弔意を示す。···そして最後に、赤黒い染みの付いた衣服や靴、眼帯だけが載せられたベッドの前に立った。

膝を折り、声を出さずに涙を流す彼女の目は、悲嘆と憎悪で濁りきっていた。

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

◯マキマ(原作知識無し)(not転生者)

原作のマキマさんとは違い、悪魔としての力量──“格”とでも言うのだろうか──が低い。

銃の悪魔の能力は肉片を“支配”しているので一応使えるが、弱い。

ハンドガン程度の威力しか出ない。

 

※攻撃反射とかいう不自然すぎる捏造能力は忘れて下さい。

 

【オマケ:ボツにしたマキマさんの能力】

今回の襲撃でブチギレすぎて“ハイ”になった結果、攻撃反射を身に着けた。

刹那のタイミングを捉えると、攻撃をそのまま相手に返すことができる。誤差0.000001秒以内だと攻撃力は数倍になるとか。

ただし失敗すると普通に攻撃を喰らう。

 

 

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