これ8話で書き上がるか? 無理じゃない? と思い始めたこの頃。
アレンデール新女王戴冠の儀の知らせ。
鎖国によって対外からの干渉を断ち、長年の間沈黙を保って来たアレンデールから齎されたその便りは多くの国を驚かせた。
かつては遠方の国同士の貿易中継地の要として重宝され、また世界でもトップクラスの純度を持つ氷とそこから作り出される水や氷菓は、近隣国の貴族たちはおろか遠い異国の地の豪族まで愛好家が存在する国産品を持った雪の王国。
ある日突然理由も告げずに港を閉ざし、それどころか国王夫妻が死んだ時でさえ追悼に訪れようとした友好国の者たちを拒んだ国が、ついに新しい君主を迎え、しかもその戴冠の儀に閉ざされた港を一時的に開港するというのだ。
かつてアレンデールと友誼を持っていた国も、対抗心を抱いていた国も、今まで興味も抱いていなかった国も、その突然の知らせに我先にと外交官たちはアレンデールへと舵を切った。
そしてアレンデールの港には、たった数日にして鎖国前と過不足ない、いやそれ以上の他国の艦船が並び立つという異例の事態となった。
同時にそれは、それだけ今のアレンデールと、新しい女王エルサへの注目度の高さを伺わせた。
「エルサ、準備は大丈夫ですか?」
「ええ、フロー。大丈夫」
私は十数年ぶりに自室から外へと歩み出すエルサへと手を差し出す。それを艶やかな微笑みと共に受け入れた美しき女王は、そのまま私の手を支えとして歩き出す。
私もまた彼女の歩みを補佐するように、彼女の歩み一歩分だけ前にを意識しながら隣立って彼女を戴冠式の会場へと導いて行く。
ざわりと、城の庭に備えられた戴冠式を行う教会までに向かう道のりの中で、私たちの姿を見た召使いたちが微かに浮き足立った。
その視線が注がれる先は、もちろんエルサだ。
十何年ぶりに姿を現した、自分たちの国の新たな女王。子供時代の彼女しか知らないほとんどの召使いたちにとって、女王としてのドレスを見に纏い、息を飲むほど美しい女性へと成長したエルサはそれだけで言葉に言い表せない感情を胸に去来させるのには十分なのだろう。
エルサの姿を見た給仕長が、その年月を重ねて深みを増した顔からポロリと涙を溢した。かつての女王の面影を強く残す彼女の姿に、胸を熱くさせたのだと私にはわかる。そんな彼女の涙に釣られるように、長年この城に仕える人たちが瞳を潤ませながら新女王へと頭を下げた。
戴冠式後のパーティの準備をしていた青年が、エルサを見て惚けたように固まる。今日のために雇った人間で、エルサの事を見たことがない彼とその友人たちが休憩中にエルサのよからぬ噂話をしていたのを覚えている。容姿が悪いから見られたくなくて閉じこもっている。そんなくだらない妄言を話していた彼は、エルサの美貌に目を奪われて持っていた薪を足に落としていた。
私とエルサを護衛するために庭に繋がる扉の前で待ってくれていた騎士団長が、エルサの女王に相応しい存在感を感じて、自然と敬礼のポーズを取ってくれる。そしてそれに応えるエルサもまた、女王としての姿に相応しい落ち着いた礼を返す。
「見て、フロー。あれって私が昔あなたに似合いそうと言った帽子よ。まだ飾られてたのね」
「あれは何、フロー? 前はあんなところに庭なんてなかったわよね? 新しく作ったのかしら」
私の隣を歩くエルサが、久しぶりに見ることになったお城の景色に目を移ろわせながら次々と質問してくる。
その姿に、在りし日の彼女を思い出す。アナとエルサ、そしてまだ僕であった私の三人で城中を走り回った日々。慌ただしく、何度も困らされた毎日だったのに、何よりも輝いていた時間だと思える二度と戻らぬ刹那。
「ほらリスがいるわ、フロー! ふふ、リスの姿は何年経っても変わらないわね」
外の景色に目を輝かせるエルサ。
その姿を、ふと彼女の妹であるアナと重ねた。久しぶりにお城の外に出れる事にワクワクしていた彼女と、今の庭の景色に一喜一憂するエルサは実にそっくりだ。
やはり、どれだけ別々の時間を過ごそうとも二人は姉妹という事だろう。
「フロー」
「……っ!」
ぎしりと、指に鈍い痛みが走った。
私の手を握るエルサの手に力がこもっている。手袋に包まれた指先から、僅かな冷気が漏れだしていた。
「今――――私以外の誰かの事を考えていたわね?」
ぞわり、と。自分の隣にいるエルサの雰囲気が陽から陰へと変わる。
背筋を強い寒気が襲った。
極寒の雪山で、狼の群れに襲われるよりも恐ろしい何かに第六感が危険信号を発する。
「ダメよ、フロー。私といるのに、私以外の誰かを頭の中に入れちゃ。あなたの視界に映るのは、私なの。あなたの頭の中に、居ていいのは私だけなのよ」
「す、すいません」
優しく諭すような声色。なのに、その言葉一つ一つから有無を言わさぬ圧力を感じる。繋いだ指先から体を侵食されているような気さえしてくる。
その感覚に、私は即座に自分の失態を悟り謝罪の言葉を告げた。
エルサの前では私の心内さえ下手な思考は許されないのだと、そんなのこの3年でよくわかっていたはずなのに。
「ふふ、わかってくれたならいいわ。大好きよ、フロー」
「私も、執事としてエルサをお慕いしています」
必死に絞り出した最後の一線だけは死守する言葉。その意味を理解しているのか、ふぅんと艶かしい流し目をエルサが私に送ってくる。彼女の私の手を握っていない方の指先が、すすすっと私の頬を撫でた。
「執事として……そう言えるのも、今日までよ――――ね、フロー」
「…………」
思考を蕩けさせるようなエルサの熱い吐息のこもった囁きが、耳をくすぐる。背中から付いてくる騎士長たちにバレない、絶妙な声音と指の動き。
それを、心を無にする事で耐える。表情筋の一つ一つにまで神経を張り巡らせて、一切の反応を出さないようにする。
もしわずかでも心動かされれば、どうなるか。それはわからない。わからないからこそ、恐ろしい。
その時、私はようやく目的となる教会の近くまで着いたのを見て内心ホッとした。これ以上、今の雰囲気を変えたエルサと歩き続けるのは危険だと思っていたから。
「さあ、着きましたエルサ王女」
「ええ、ありがとう。私のフロー」
教会の扉の前で彼女を促す。それに応じて、エルサも一時的に私の手を離すと両手を腰前に組み、ゆっくりと歩き出す。そして私も、彼女の3歩後ろ……エルサが手を伸ばせば私に触れられる距離を維持して付き従う。
ガチャリと扉が内側から開く。視界の先に、エルサを見て微笑む教皇の姿を捉える。そしてそこに至るまでの左右の長椅子を埋め尽くす、大勢の招待客たち。
「さぁ、行きましょう」
「はい」
その中央を堂々と背筋を伸ばして歩くエルサ。数多くの好奇の視線を意にも返さず進む彼女は、練習通りの、いや練習以上のカリスマ溢れた物だ。
視界の端で、「おお」と感嘆の声を何人かの招待客が漏らしたの聞いた。好奇の視線が、敬意を含んだ物へと変わり始める。
それほどまでに今のエルサは、完璧なアレンデールの女王だった。
(…………ん? あれは)
ふと招待客の中に、見慣れた茶髪にそばかすの彼女の姿を見つけた。女王エルサの妹である彼女が、この場にいる事はなんらおかしくはない。だが気になったのは、その隣に見慣れぬ男性が立っていた事だ。整った顔立ちに、どこかの王子様を思わせる身なり。
それが、クリストフから報告のあったアナと良い感じの雰囲気になっていたと言う他国の王子だと、すぐに気づいた。第一印象は誠実そうな男性。だが報告を受けて早急に調べさせた彼の祖国の評価は、お世辞にも良いとは言えない状態。
アナの自由恋愛は認めているが、それでも彼女の執事として後で彼と話しておく必要がある。ついでにアナにも、あのサザンアイルズ13番目の王子、ハンス・ウェスターガード様をどう思っているのかを聞いておかなくてはいけない。
「…………っ」
バキリと、憎き姉が想い人を侍らせて教会に入場して来る光景に、笑顔の裏で腑が煮えくり返りそうになっていたアナは、何やら心外甚だしい勘違いをされているような気配を感じて持っていた扇子を手の中でへし折った。
「……? 何の音だ?」
「ううん、なんでもないわ。なんでも」
その音に、『やあさっきぶりだね』と言って馴れ馴れしく隣に座って来た見慣れない男が反応する。それに愛想笑いで気にしないでと微笑むと、そそくさと折れた扇子を足で蹴って端に飛ばす。
危なかった。エルサを困らせるのは構わないけど、フローを困らせるのは避けたいアナにとってこんなので来賓客の心象を悪くするわけにはいかない。
隣に立つ男性も、間違いなくどこかの王族の方なので、名前も顔も覚えてないなんてバレるわけにはいかない。
アナの中で、数時間前のハンスとの出会いは、その直後のエルサと戦う覚悟を決めた決意の前に塗り潰されてしまったのだ。
「エルサ女王をアレンデールの女王に任ずる」
エルサが冠を賜り、その後教皇から国宝である宝珠と王笏を受け取って女王就任の祝辞を述べられているのを、アナは和かな顔で聞いていた。
和かと、エルサの方を一切見ずに、その隣に立つ愛しい想い人だけを見つめ続けていた。
黒曜石のように澄んだ黒髪に、すっかり大人びた凛々しい顔立ち。黒の執事服を見事に着こなし、表情も体も微動だにせずに立ち続ける姿は、まさしく従者の鑑。
本当、素敵よフロー。
絶対にあなたを、取り戻してあげるからね。
「複雑な気持ちかい?」
パチパチと、エルサの女王就任を祝う拍手が響く。それに形だけの拍手を義務として送るアナの隣から、周りに聞こえない程度の声音で男が尋ねて来る。
それが、アナの内心を僅かとは言え見抜いていた物だから、少し驚いて目を見開く。
「わかるよ。僕も、冷たかった兄さんが王位に就いた日は、何とも言えない気持ちになったよ」
「…………そう。ええ、確かに……そうだったわね」
アナの共感を誘うような男の言葉。それに、心通じるところがないわけではないが、もうすでにアナの中でエルサに対する答えは出ている。
フローを奪った仇。
私と彼の幸せのために排除するべき障害。
その答えに行きつかせてくれたのが隣の男である事も忘れて、アナはただ無関心に相槌を打つ。もちろん、興味ないことがバレないように慣れた純粋無垢なアナの仮面をかぶりながら。
だが男、ハンスもまた人の心の機微に長けた人間。
意外と自分の言葉が彼女に響いていない事を目敏く察したハンスは、話題を変えるようにアナが視線を向けていた執事の青年へと目を映した。
「それにしても、あれはアレンデールの執事かい? いや、すごいな。あの若さで、あんなに堂々と従者の礼儀を保ちながら立っていられるなんて」
「ええ、そうでしょ。フローはすごいのよ」
ハンスのフローを褒める言葉に、アナは即座に食いついた。好きな人が他人に褒められて悪い気のする女はいない。
予想以上に声色を弾ませて答えを返して来たアナに、ハンスは驚きながらもそのまま思ったままの率直な感想を告げる。
「あ、ああ、見事だよ。エルサ女王に彼女の執事の彼。実に絵になる、お似合いの主従だ」
告げて、しまった。
「そうかしら?」
ビクッとハンスの背筋が跳ね上がる。なぜか突然に、冷や水を背中にぶっかけられたような感覚に襲われたからだ。
その理由がわからず、ハンスは周りを見た。教皇に国宝を返して退出して行くエルサ女王と、そんな彼女に付き従う執事。そして彼らを見送る自分と同じ来賓客たち。
何一つ、おかしなところはない。なのに、まるで命の危機に陥ったかのような震えが止まらない。
「それは、勘違いだと思うわ」
その原因が、自身のすぐ隣にいる何の危険もなさそうなか弱いアレンデールの第二王女だと、ハンスは気づかない。
あまりに漏れ出た闇がさりげなさすぎて、見逃してしまった。
「ええ……そんなこと、ありえないもの」
扉を潜り教会を後にするエルサとフローの後ろ姿を、アナの暗く澱んだ瞳が見つめ続けていた。
そして夜が訪れる。アレンデール城でここ十数年で最も華やかな一夜。世界各国から集まった王族、外交官たちが一同に会して一つの大広間でワインと食事を片手に語り合い、そしてアレンデール一の音楽隊の演奏に合わせてダンスを踊る晩餐会。
戴冠式に次ぐ本日のメインイベントだ。
「父の代はお世話になりました。どうか、これからのアレンデールをよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそだアグナルの娘さん。あいつとは古い付き合いだった。私にできることがあればなんでも相談しなさい」
アレンデールとは建国以来の長い付き合いがある王国の大使が、エルサに対して挨拶して来る。それにきちんと女王らしく対応し、暗にあなたの国とは良好な関係を築きたいと言葉を交わす彼女は、私の助けがなくても十分以上に社交場での外交の仕方を身につけていた。
「あちらにお見えの方はコロナ王国の王女と、その婚約者の方です」
「フレデリック王とアリアナ王妃の娘さん? 資料には亡くなったと書いてたけど」
「半年ほど前にご存命であったことが発表されました。ですので、以前の資料と食い違いがあったようです。申し訳ありません」
「ううん、そう言うことならわかったわ。ありがとう、フロー」
私が側で挨拶に来る人の身元を告げれば、エルサが事前に頭に入れていた全招待客の情報から人物をピックアップして答えてくれる。そしてその際に情報のアップデートが必要な場合、こうして短くやり取りをして万が一の失礼がないようにしておく。
そして相手が自身と同じくらいの年頃の王女だと知ったエルサは、同世代の王族専用の顔を見せて挨拶する。
さすがは陛下の娘と言うべきか。エルサは相手の立場、年齢、性別に応じて相手の好む自分に変えている。それは王族はもちろん、外交を専門にする人間でも出来るものは一握りと言える、持って生まれた対人スキル。
そして見事短い時間で茶髪の可愛らしい王女の好感を稼いだエルサは、そのまま言葉巧みに国同士の友好関係を約束していた。
「さすがです、陛下」
「フローがいるからよ。あなたが私をずっと支えてくれているもの」
全幅の信頼を寄せたエルサの言葉。それに従者として嬉しく思うも、その言葉に微かに乗せられた女としてのエルサの含みに、無条件に受け入れられない。
さすがに大勢の人間に囲まれている手前、教会に向かう際にして来たようなことはしないが、それでも時たま今のように自分への想いを滲ませて来るので気が気ではない。
そしてそんな私とエルサの前に、次の来賓の方が挨拶に来た。
「お初にお目にかかります、陛下。私はサザンアイルズの王子、ハンス・ウェスターガードと言います」
「…………!」
その見事なお辞儀をして来た男に、私は微かに目を細めた。なぜならその男こそ、アナが想いを寄せている(かも)とクリストフから教えられたハンス王子だからだ。
「初めまして、ハンス王子。遠くから遥々お越しいただきありがとうございます」
「いえいえ、以前交流のあったアレンデールの新女王戴冠の知らせですから。喜んで駆けつけます」
握手のために差し出したエルサの手を淑女にするように優しく指先だけを握り、私も感心してしまうほどの王子様スマイルで答えるハンス王子。
なるほど、確かにこれはアナが惹かれるのもわかる。昔アナと読んだ御伽話の王子様がそっくりそのまま出て来たような男だ。
だが、だからこそ臭う。この完璧な王子様像は、完璧すぎる故にどこか作り物めいて感じてしまう。
これがただの交易を結ぶ相手の一人であるのなら、念のため注意を払う人間にリストアップはしても深く探ろうとはしなかっただろう。だが相手は、アナと近しい関係になったと思しき男。安全であると太鼓判が押せるほどに徹底的に調べ上げなくてはならない。
「失礼します、陛下」
だが従者の身である自身が主人を差し置いて、王族の人間と話すことは出来ない。
なので、ここはエルサに探りを入れてもらうしかない。妹であるアナのためであれば、彼女も協力してくれるだろう。
ハンス王子と話すエルサを後ろから呼び、その耳元へと彼に聞こえない声量で話しかける。
「アナが彼と好意的な関係を結んでいるそうです」
「……………………???」
だがなぜか私の言葉を聞いたエルサは、珍しいほどに困惑した顔を浮かべた。「え?何言ってるの?」と言わんばかりの表情に、逆に私の方が困惑してしまう。
「で、ですから、アナはハンス王子に好意を持っている可能性があると……」
「誰から聞いたの?」
「く、クリストフからです。で、ですが私も先ほど戴冠式場で仲良くアナと彼が並んでいるのを見ました」
「…………そう。 まぁ、私には都合がいいわね」
「え?」とエルサが最後に呟いた言葉を聞き取れず、だがそれを聞き返す前にエルサは再びハンス王子と向き合っていた。
「話の途中にすいません、ハンス王子」
「いえいえ、そちらの優秀な執事さんの事です。きっと大切な知らせだったのでしょう」
「ええ。なんでも、私の妹と親しくしているとか」
「――――――――ええ、今朝少し縁がありまして。お互いの境遇が近かったのもあって、話をしていました」
エルサの言葉に、ほんの一瞬だけだがハンス王子の瞳孔が驚きに揺れた。だがそれは不思議ではない。誰にも言っていない自身とアナのやり取りをこちらが知っている事に驚いただけと言える。
まあその驚愕を、あんな微細な瞳の揺れだけに抑えたのは十分尊敬に値するし、同時に警戒を強めるだけの腹芸が出来る証拠だ。
「そうなの。あの子は私のせいでずっと寂しい思いをしていたから、良ければこれからも仲良くしてください」
「ええ、もちろん。サザンアイルズの王子としてではなく、友人として仲良くさせてもらいます」
そう答えるハンス王子の姿は誠実そのものに見える。だが、私の勘が微かに囁いている。何か、裏があると。
それは友人として仲良くさせてもらうと言った言葉の響きに含まれた、本当に微かな下心。それが、異性に向けるような恋心や愛情、情欲とは違う……もっと打算的な何かだと、私の勘が告げている。
私はハンス王子にバレないようにそっと後ろ手で警備の兵士に、彼を見張るようにとハンドサインを出す。念には念を。アナに万が一のことがあってはいけない。
そして私はエルサにも、ハンス王子に気をつけるよう忠告しようと事前に決めていた合図の音を鳴らそうとして。
「ええ、お願いしますハンス王子。アナを、どうかこの城から連れ出してあげてくださいね」
「えっ?」
「んっ?」
…………なんだ、今のエルサの言葉に微かな違和感を感じた気がする。それが何か、うまく言葉にできないが、とても聞き流してはいけないような何かを。
「え、ええ。任せてください。滞在している間は、アナに色々アレンデールを案内してもらおうかと思います」
「私からもそうなるように手を回しておきます」
それはセリフだけ聞けば、妹の恋路を応援するためにサポートしているように聞こえる。なのに、なぜか……その裏側に別の意図が隠されているように感じてしまう。
「それに、二人が仲良くなれば、そのうちサザンアイルズとの外交はアナに任せられるかもしれませんしね」
アレンデールから追い出して。
ありえないとわかっているのに、そんな言葉が聞こえた気がした。
そしてその形容するのが難しい違和感を、ハンス王子も感じ取ったのだろう。彼の柔和な微笑みに、僅かに混乱とも取れる震えが見え始めた。
これ以上はまずいと、私は判断した。今のエルサは何故だか私に迫る時とは別で、危険な感じがすると。
「陛下、失礼します。そろそろダンスが始まる時間ですので、準備を」
「あら、もうそんな時間でしたか。申し訳ありません、ハンス王子。どうかこのまま晩餐会を楽しんでください」
「いえいえ、こちらこそお時間を取らせました。それでは、陛下」
私の言葉を聞いたエルサが素直に話を切り上げてくれる。それは彼女にとっても、この後のダンスの時間が楽しみであるからだろう。
なぜならエルサ女王のダンスの相手は、私だから。
だからダンスの準備をするために、一度会場を後にしなくてはならないのだ。
エルサが――――ではなく私がだ。
さすがに女王のダンスのパートナーが召使いの服を着ているわけにはいかないために、執事長が用意してくれた亡き陛下のスーツを貸してもらったのだ。
大変畏れ多い事だが、陛下も望んでいられると尊敬する執事長の言葉で渋々納得した。
そして私が席を外すとなると、当然エルサを会場に一人残してはおけない。私が近くにいないだけで精神が不安定になる彼女は、私の着替えが終わるまで人払いをした部屋で待つ事になっている。
その一時離れ離れになる事を納得させるのにも、相当苦労したが。さすがにこの年で着替えを見られるのは恥ずかしいので、なんとか説得した。そして最終的に、
『何を言ってるの? フローの裸なら別に何度も――――なんでもないわ』
そう含みのある言い方をしたエルサが折れてくれたことで、解決した。
なのでエルサを別室に送った後、急いで着替えを済ませて再び彼女を迎えに行かなくてはならない。
だがその前に--
「少々お待ち頂けますか、ハンス王子」
「ん? どうかしたのかい、執事さん?」
背を向け、料理を嗜む人々の輪の中に戻ろうとするハンス王子を呼び止める。
女王エルサの執事として、そして王女アナの執事として、やっておかなければならない事がある。
「アナは私にとってもう一人の主であります。なのでくれぐれも、彼女をよろしくお願いします。なぜなら――――」
この男の狙いを、見極めなくてはならない。
「アレンデール王家の地位は、甘くありませんので」
「――――――――ああ、そうみたいだ」
目線が交差する。刹那の間、ハンス王子の瞳が確かに細まった。
それで、確信した。彼の目的、アナと結婚することで手に入るアレンデール王家の位。
そして、私が確信したことを向こうも確信したはずだ。彼のこちらを見る目に明らかな憎々しさが宿ったのを、捉えた。
だがそれで良い。今ので牽制にはなったはずだ。お前の狙いを理解している者が、王女の近くにはいるぞと言うことが。
「フロー? どうかしたの?」
「いえ、なんでもございません。それでは、ハンス王子。
「ああ、肝に銘じておくよ」
エルサの呼ぶ声に、ハンス王子に深々と礼をしてから向かう。たとえどんな腹の内だろうと、何かを起こすまでは大切な来賓者様で、他国の王子だ。礼儀は尽くさなければならない。
今度こそ他の来賓客の輪の中に戻って行ったハンス王子を見送り、私もまたエルサを連れて会場を一時後にするのだった。
「フロー、ね。…………やっかいな」
そんな、この先二度と忘れる事のできない存在となる男の一人言を耳にする事なく。
「まいったな……やっぱり執事が陛下の服を着るなんて……バチが当たらないだろうか」
あれからエルサと別れて、専用の着替え部屋で前陛下が着ていたと言う服に袖を通した私は、その服のあまりの質の高さにこんな自分が着る事の申し訳なさを感じ始めていた。
服自体はシンプルな燕尾服だ。豪華すぎず、地味すぎずを徹底したデザインに、胸の位置にアレンデール王家の紋章が刻まれているだけの服は実に簡素と言えるが、その実かなり高価な絹糸で作られた一級品だと触るだけでわかる。
なぜなら服自体が羽毛のように軽いのだ。それでいて服の生地が薄いわけではなくて、むしろ自分がいつも着ている執事服よりも暖かい気がする。
そしてこれは、前陛下が着ていた物なのだ。万が一にも汚せないし、そしてこの服を着て失態は許せない。そんなの亡き前陛下の顔に泥を塗ってしまう。
「ふぅ……よし」
覚悟を決めて着替え部屋を出る。ダンスの時間にはまだ早いが、エルサをいつまでも一人でいさせるのは不安だ。なのでなるべく早歩きで彼女の元へと戻ろうとして。
「フロー!」
「! あ、アナ!?」
今朝のように後ろから抱きついてきたアナによって止められた。
「ああ、ずっと待ってたのよフロー。こんなに素敵な格好をして……まるで王子様みたい」
「そ、そんなに揶揄わないでください。私は、一介の召使いなんですから」
私を抱きしめたアナが、私の姿を陶酔したような瞳で見つめてくる。その瞳に気恥ずかしい気持ちが込み上げてくるも、アナが言ったずっと待っていたと言う部分が気になった。まるで、私の着替えが終わるのを待っていたかのような口ぶり。
「アナ、待っていたってもしかして……?」
「ええ、フローがエルサと別れて着替えを終えるのをずっとここで待っていたの」
その予想は当たった。晩餐会の時に姿が見えないと思っていたアナは、私がエルサと大勢の来賓客と挨拶をしている間、ずっとこの部屋の前で待っていたと言うのだ。
「なっ、どうしてそんな――――」
「そんな寂しい事をしてたのかって? ふふ、大丈夫。私、フローを待つのは慣れているの。それに、もう待つのはこれで最後なんですもの。なら、なんてことないわ」
その意図が読めない行動に、私が疑問の声をあげるよりも先に、アナが私の言葉を予測して答えてくる。
だけどそれは、私が聞きたかった『なぜ』の答えではなかった。なぜ、そんな事をする必要があったのかの疑問を解消する言葉ではなかった。
「わ、私に会いたかったのなら、会場にずっといたのですから会いにくればよか……っ!?」
今度こそその疑問を聞こうとした私の口を、今度はアナの人差し指が静止するように押さえた。その動作が、あまりにも私が知るアナとはかけ離れた、実に色気の感じるものであったからか、私は二の句を告げなくなった。
「ダメよ。だってあそこには、エルサ(邪魔者)がいたでしょ? 私は、フローと二人きりで話したかったの」
「二人きりって……」
アナの言葉を必死に頭で咀嚼する。
混乱する脳が、なんとかアナの考えを読み取ろうと、今日一日の彼女の行動を思い返して行く。
そしてその中で、彼女が私と二人きりで話をしたくなる内容に思い至り、同時に私もその事でアナに聞かなければならない事があったことを思い出した。
「それなら、私もアナに聞きたい事があります」
「そうなの? フローが私に聞きたいことがあるなんて、すごく楽しみ」
正直この話をするのは気が引けるが、アレンデールを守る忠臣として、主人の身を守るためにも、アナには思い止まってもらわなければならない。
「その、サザンアイルズのハンス王子の事はどう思っているのですか?」
「………………???」
私の言葉に、アナがついさっきエルサがしたのと同じような顔になった。つまり「え? 何言ってるの?」と言う表情だ。
それに少し違和感を覚えるが、アナがとぼけている可能性があるとして言葉を続ける。実際、子供の頃の彼女は悪戯をして誤魔化すのが上手だった。
「えっと、ハン……なんのこと?」
「別に隠す必要はありません。アナがハンス王子と仲良く話していたと聞いています…………その、親しい仲に見えたと」
「…………………………誰が言ったの?」
ビクッと全身を冷気が通り過ぎた。アナのこちらを見る瞳に、驚くほど光が感じられない。そしてこちらに詰問してくる彼女の声色は、とてもあのアナと同じ人間が出している声とは思えない。
「誰が、そんなデマをフローに言ったの?」
「え、いや……それは……」
恐ろしい迫力で迫ってくるアナに、思わず後退りしてしまう。まるで、エルサのようにその身に冷気を纏っているのではと感じるほどに寒々しい威圧を全身から放つ彼女に、完全に萎縮してしまって。
「教えて、フロー。良い子だから」
「…………っ」
ドンッと、壁際に追い詰められ逃げ場を失った私の顔横にアナの両手が叩きつけられた。
そして、お互いの吐息さえ感じられるような近距離で、アナの聖母のような眼差しに見つめられる。
そう、まるで人の間違い全てを包み込むような優しさと愛情を感じさせる瞳と声で、アナは私を包み込んでいた。
その姿に、思わず口を滑らしそうになった唇を噛む。
なぜアナがこんな反応をしたのか、それがおそらくクリストフの勘違いによるものだと理解した。だがだからと言って、大切な親友を売るわけにはいかないと、私は目を瞑り、いつも誘惑してくるエルサ相手にするように心を無にする。
「フロー? そう、黙るの? イケナイコ」
「〜〜〜〜っ!」
耳を甘噛みされた。
お仕置きだとでも言うように、耳元で囁いたアナが、そのまま耳たぶに歯を立てたのだ。痛みはない。ただ、アナに耳を啄まれていると言う感覚が全身を走り抜けた。
「もう一回聞くよ? 誰が良い子のフローを惑わしたの? 言わないと、次はどこを噛むかわからないよ?」
「くっ…………!」
目の前で小悪魔のように艶やかに口先を歪めるアナが、自分の知る一緒に雪だるまを作った彼女と重ならない。まるで本当にそれこそ悪魔がアナの体に乗り移ったかのよう。
「時間切れ……あぁ、んっ!」
「あぐっ!?」
首筋に鈍い痛み。アナが、首元に吸い付いて歯を突き立てて来た。僅かな痛み、そして首の肌が強く吸われるような感覚。
「んふっ……ああ大変、フローの首に赤い赤いキスマーク、ついちゃった……♡」
「…………うっ!」
アナの嬉しそうな声。それに噛まれた首元を隠すように俯く。まさか、ここまでするなんて。
「答えるまで続けるよ、フロー? それが嫌なら、教えてくれるよね?」
悪い事をした子供を諭すように、罪を犯した人にやり直しのチャンスを与えるように、アナが私に囁いてくる。
昔の子供の頃の自分だったら、きっともう屈してアナに友人を差し出していただろう。でも今の自分は、エルサからのあらゆる誘惑を跳ね除けたのだ。この程度の事、全く誇れないがすでにエルサに何度もやられている。
「悪いですが、私は何をされても答えませんよ。それは、アナもよく知っているはずです」
強く、アナの目を見て答える。それを受けた彼女の目が細まって、まるで観察するように私を見つめ、そして――――ふっ、と笑った。
「そう。でもいいわ、もうなんとなくわかったから。…………クリストフ。あいつね」
「っ!?」
なっ!? ど、どうして!!?
いや、それよりまずい。今のアナにクリストフの名前が知られるのは、何かとてつもなくやばい気がする。
そんな焦る私に対して、アナが可愛い物を見るような目で私を見てくる。たまに、エルサが私を見る目に似ていた。
「ねぇ、フロー。どうしてそんなありえない戯言を信じちゃったの? 私が、あんな男に靡くはずないのに」
アナの甘く、人の脳を蕩けさせるような声。それに、執事としての自分が溶かされていくような感覚を覚えた。執事ではない、まだ見習いであった僕を引っ張り出すような。
「ああ……そっか。フローはまだ昔の私を見てるんだものね。私がまだ、純粋無垢な子供の私だと思ってるんだものね」
「えっ……何を、言って……?」
アナの言っている言葉が理解できない。
彼女が語る突然のカミングアウトに、思考が上手く回らないほど甘く惑わされてしまった僕は、ただクスクスと笑う彼女の可愛らしい顔に見惚れるしかなくて。
「ねぇ、三年前にした約束……覚えてる?」
「三年……前……」
だからその質問を投げかけられた時、僕の心はあの日の頃まで戻ってしまった。
ああ、覚えている。忘れるはずがない。
あれは陛下たちを最後に見た日。遠国に出発する二人を見送るために久しぶりに再会したアナと、僕は一つ約束をした。
「お願いを、一つなんでも叶えてあげる……」
「うん。ちゃんと覚えててくれたんだ、嬉しい」
アナが安心したように、笑う。
罠にかかった獲物を見るように、嗤う。
もう、決まりきったハッピーエンドを確信したかのように、咲う。
「あの約束、まだ有効だよね?」
「ッ、もちろんです! あれからずいぶん時が経ってしまいましたが、それでも私はアナとした約束を忘れたことは一度も……っ!」
それは本心だ。僕は一日たりとも、アナとした約束を忘れた事はない。ずっと後悔と共にこの胸にあり続けた。三人でまた一緒に過ごせるようになったらと約束しておいて、もう二度とそんな日が訪れなくなったあの日。
今にも壊れそうだったアナを繋ぎ止めるために言った希望を、ずっと破り続けていると言う従者として許されない罪。
それこそが、いつか必ず精算しなくてはならない僕の、アナへの
「あはぁ♡」
その私の叫びを聞いた瞬間、アナの口から身を震わすような声が漏れた。悪魔が笑ったような響きが、純粋無垢なはずの彼女からまろび出た。
「そう……そうなのね……! そんなに私のこと、思ってくれていたのね! 私を感じてくれていたのね!!」
「ア……ナ……?」
まるで狂ったように、アナが歓喜の声をあげて私を抱きしめてくる。
ああ、私は……僕は、また間違えてしまったのか?
「じゃあ、私のお願い……聞いてくれる?」
僕は……いったい、いつ、何を間違えてしまったんだ。
「昔の約束、叶えて欲しいの」
僕は、ただ、エルサとアナを従者として、幼馴染として、支えたかっただけなのに。
「大きくなったら、フローのお嫁さんになりたい」
僕は――――
「今すぐ叶えて、フロー」
「フロー、どこ……? どこなの……? まだ帰って来ないの、フロー?」
エルサは今、用意された部屋の中で顔を青ざめ、全身を震わせながら自身の全てである従者の帰りを待っていた。
すでにフローがエルサと別れてからすでに四半時が経っている。
エルサが形上は平常心を保って待っていられたのは最初の十分ほどだ。
そこからは一分経つごとに不安がどんどん広がり始め、二十分を数えた時には彼の温もりを求めて体を抱きしめて震え、そして三十分経った今では魔法を暴走させる一歩手前まで来ていた。
「フロー、早く……早く帰って来て、フロー……! 寒いの……体が冷たいの……抱きしめて温めて、フロー……っ!!」
耳にするだけで誰もが顔を同情で歪めてしまうような悲痛な声が、部屋に響き渡る。
そこに、先ほどまでの完璧なアレンデール女王、エルサはもう存在しない。いるのは、想い人なしでは生きて行くことさえできないほど深く依存してしまった哀れな少女だ。
「――――――――」
「…………フロー?」
その時、扉の向こう側から喧騒の響く音が聞こえた。それがパーティ会場からのもので、そしてその中に誰よりも愛しい彼の声が混じっている事に、暴走間近で鋭敏化していたエルサの魔法の力が感じ取った。
「フロー、そこにいるの?」
その感覚を頼りに、エルサは部屋の扉を開けた。普段なら絶対フローの存在なくして外に出ようとしない彼女だが、今回だけはまだ魔法が暴走していない事、そしてすぐそこにフローがいると言う確信が、エルサの自制心を一時的に麻痺させた。
「みん――――あり――とう」
部屋を出ると、途端に声がよく聞こえてくる。フロー以外の声を魔法で聞き届ける気のないエルサでも、耳に届いた声が自身の妹のアナのものである事がわかった。
「フロー……!」
夢遊病患者のようにフラフラ歩いていた足が、少しずつその歩みを早めて行く。
「はい――たち、幸せ――――ります!」
「フロー……!!」
目先10メートルまでに迫って来たパーティ会場の入り口の奥に、誰かを囲むようにして円を作る来賓客たちが見えた。
そこまで来たら、もうエルサは砂漠で水を見つけた旅人のように必死に走った。
「フロー……!!!」
エルサの存在に気づいた兵士たちが驚きの声をあげ、入り口近くにいた人たちが目を丸くする。それらを全て押し除けて、会場の中へと入る。
会場から拍手の音が聞こえる。
「おめでとう」とか、「お幸せに」なんて、声が聞こえてくる。
「フロー……ッ!!!!」
ようやく人垣をかき分けてたどり着いた円の中心に、彼はいた。ダンスをする時のための特別な服、彼によく似合う燕尾服を着こなしたフローの姿を、エルサは捉えた。
そして、その隣で彼に腕を絡めて笑うアナの姿も、また……捉えてしまった。
「あ、やっと来てくれたんだエルサ。ずっと待ってたのよ」
その想像もしていなかった光景に固まるエルサに対して、アナはそんな姉の姿なんて欠片も気にしてないと言うように。
あるいは、気にした上でそれを嘲笑うように、元気溌剌に今自分たちが何をしていたのかを告げる。
「今ね、みんなにフローと私の事を紹介してたの。私たちの、関係を」
エルサの世界が固まる。目前の光景に、目を疑う。
恋人のように彼の体に身を預け、勝利宣言をするように語るアナに、彼女の脳は思考を止めた。
「エルサにも伝えなきゃね。とっても、大切な知らせがあるの」
アナがフローと繋いだ手を、エルサに向かって掲げる。
そのお互いの薬指に嵌められた、指輪を見せる。
「私たち、結婚します」
そして、アレンデール崩壊を告げる一言が、彼女の口から紡がれた。
「祝福してくれるよね、エ・ル・サ?」
「――――――――は?」
パーティ会場が白銀に染まった。
次回 Let it go
主人公
オワタ。過去の言動が全て因果として返ってきた。ハンス王子の仮面は見破れるのに、アナの仮面は見破れない身内限定節穴アイの持ち主。
幼馴染の好感度調整以外は完璧にこなせる男。
エルサ
覚醒。もう誰も、彼女を、止められない。あとはありのままの姿を晒すだけ。妹と違って寝取られ耐性皆無だったのがアレンデールの運の尽き。
アナ
地雷を踏まれまくった末に、一番踏んではいけない姉の地雷を目一杯強く踏んでしまった。でも今日踏まなきゃ、女王権限をフルに使ったエルサにサザンアイルズに飛ばされて負けヒロイン確定してたので最適解だった。(それで勝てるとは言ってない)
クリストフ
出て来てないのに、死亡フラグが立った主人公唯一の友達。今頃お城の外でスヴェンと人参パーティをしてる。
ハンス王子
妹の方の地雷は踏み抜きながら、踏み抜いたら一発で死亡確定の姉の方は見事に回避して踊る姿は、もはやプロのタップダンサー。主人公とも因縁が出来て、着々と輝けるディズニーヴィランの座を突き進む。なお因縁の相手の現状。