『汝、姦淫するなかれ。余計なことをされては困ります』
「は……はっ!」
身の丈程もある
怒りも落胆もないひたすら冷徹なだけの声音に、山田は脂汗を滲ませ阿呆のように首を振って応えた。
たったの一振りで
女日照りを拗らせた末に獣欲を覗かせた報いとして相応しい末路か否かはともかく、彼はこの惨状を目にし改めて
『難しいことではありません。我らの用意が整うまで、損なうことなく聖躰を保護するだけで良い。人の子にも能う役目であると私は信じている。……わかりますね?』
「はいっ……はいっ!!」
刃を向けるまでもなく、その視線だけで山田の全身は彼のものではなくなった。
正視に堪えない部下の有り様よりも、威光に満ちた眼差しのほうがよっぽど恐ろしく、失禁していないことが奇跡とさえ思えた。
それが不浄を嫌う天の使いの勘気を被らないための精一杯の自己防衛だと彼が認識する余裕は無く、ただ頭を垂れて嵐が過ぎ去るのを待つしかない。
『よろしい。以後、恙無く務めることを期待します』
終始山田へは興味を向けぬまま、最後に
配下の
だが山田の脳裏からは消えない。
ただの人間だった山田は、ようやく超常というものを理解した。
理解して、そんなものに触れてしまった己の迂闊さを呪った。
◆
事の発端はとある名族の分家筋だとかいう、欲の皮が突っ張った老人から誘いを受けたことだった。
人目を忍んで目標の少女を攫い、指定の場所へ運ぶだけの簡単な仕事――と言えればよかったのだが。
実際のところやくざ者という稼業は常に監視下に置かれており、そんなだいそれた真似は到底出来かねるというのが現実である。
名族だかなんだか知らないが、たかが札束ひとつで引き受けるにはあまりにリスクが高い。そう判断して聞かなかったことにしようとした――ものの。
札束一つ積まれ、二つ積まれ、三つ、四つ、五つ――やがてトランクひとつを悠々と埋めて尚札束を積み上げるのを前にすれば、話は変わる。
身代金目的の誘拐ですらそうそうお目にかかれない大金を前に自制できるほど、山田を含めたヤクザたちの欲は大人しくなかった。
そうして金に目が眩み依頼を引き受けた山田達を前に、老人は満足そうに頷いて言った。
――何、万事上手くいくとも。神のご加護があるのだからね。
しかして仕事は、その言の通りすんなりと事が進んだ。
学校帰りを狙って車をつけ、貸与された護符を翳せばたちまち昏睡して無力化できた。
まるでフィクションに出てくる睡眠薬のような馬鹿げた便利さで、これがあればどんなシノギでもできると部下達は色めき立っていた。
そうして非日常的な―世間様に背を向けた
車をつけるとロザリオを首に下げた数人が現れ、少女の身柄を恭しく運び入れていく。
一神教らしき身なりをした、明らかにカタギではない不審な集団。それらの条件が揃ってようやく山田は思い至った。
(メシア教……だったか)
戦後に勢力を拡大したという宗教組織だ。
表社会にもちらほらと名を見かけ、入信する実業家や政治家も少なくないと聞く、新興ながら無視できない影響力を持つ集団。
(……急増しつつある行方不明事件の幾つかはこいつらの仕業だ、なんて。そんな与太話も聞いちゃいたが)
存外与太でもないかもしれない、と。山田は今更ながらに後悔し始めていた。
別に誰それを攫って始末することに全く経験が無いわけではないが、
これ以上は見なかったことにしてとっとと帰ろうか――そう思って車へ振り返ったその時だった。
『ほほう、これは珍しい。人の子よ、私が見えるのですか』
「なっ……は……?」
背後に浮かぶ赤い鎧姿を視た。
右手に斧槍、左手に大盾。甲冑を身に纏い、背に翼を広げたそれは見るからに現実的ではない。
光を宿した双眸から降り注がれる視線は、温厚な声色とは裏腹にひたすらに苛烈で冷徹。
『私は神の力、その一翼。神気に触れ目覚めし人の子よ、汝に聖務を言い渡しましょう』
部下達には……視えていない。
成功報酬を思ってニヤけた面を晒す彼らの背には、同じく翼の生えた天使達がついていた。
まるで守護天使がそうするように――山田の目には、人質にしか見えなかったが。
『今しがた運び入れた聖躰を監視なさい。さすれば汝は神の戦士となり、我らと翼を同じくする栄光を手にするでしょう』
一方的に言い放った異形の言葉を山田が理解することはできなかった。
だが裏社会に生きる者としての直感が屈服を選ばせ、山田は頷くことしかできなかった。
◆
そうして数日が経ち、今や山田は一人となった。
碌に娯楽もない施設に缶詰にされ、よくわからない身なりの連中に囲まれた中での生活は部下達にとって大きなストレスだったのだろう。
なまじ大金を目にし依頼を完璧に遂行できていただけに、未だそれが手元に無いことも彼らにとっては不本意だった。
所詮半グレ上がりの部下達は早々に不満を口にし、配給される食事にケチをつけ、風俗にも繰り出せないことに苛立っていった。
山田の目にはそうした彼らの様子を目にしていく天使達の姿が視えていただけに気が気でなく、いつかとばっちりを受けるのではないかと恐々としていた。
果たしてそれは的中し、部下達は持て余した性欲で
以来山田は機械のように与えられた務めだけど粛々と実行し、いつ終わるともしれない軟禁生活を続けている。
「……飯の時間だ」
「…………」
そんな山田の今の仕事は、定刻通りに少女の様子を確認し、食事を差し入れることだった。
パンとスープと薄めたワイン。毎日毎食代わり映えのしないメニュー。山田も少女も同じだった。
無言で受け取る少女は、恨みがましい目を山田に向け――しかし疲れ果てたように視線を切り、もそもそとパンを齧る。
未成年だから
「…………」
「…………」
少女が食事をする音だけが裏寂しく響く。
目的は何だとか、これからどうなるのかだとか、そうした追求も絶えて久しい。
天使は滅多に姿を見せず、信徒達の話は要領を得ず、山田は何も情報を持ち合わせていない。
だが、碌なことにならないだろうことだけは二人とも察していた。
故にこうして傷を舐め合うように無言で対面している。
少女も山田も喪うものが多すぎた。
少女は言うに及ばず、突如として日常を奪われた彼女は理不尽を前に膝を抱えるしかできず。
山田はろくでなしだったとはいえ、苦楽を共にした部下を見るも無惨に殺された。
「? ――……」
「どうした」
ふと少女が視線を空に向け、見えない何かを追っているようだった。
山田と同じく天使が視える少女だから、何かよくないものが視えたのかと山田が声をかけるも少女は応じない。
しばし呆けたように視線を彷徨わせると、やがて少女は
「……っ」
その様子に薄ら寒いものを背中に感じながら、山田は空になったトレイを持って立ち去った。
――ミィツケタ
少女の膝がぴくりと動いた。
◆
あてがわれた個室に戻ろうとすると、施設はにわかにざわめいていた。
白衣の信徒達が慌ただしく走り回り、天使達が翼をはためかせ出動している。
信徒の一人が
「同志山田!
「……ああ、ちゃんと飯は食った」
まりあというのが少女の名――ではない。信徒達が一方的にそう呼んでいるだけで、山田は彼女の名を知らなかった。
ともあれ山田が少女の無事を伝えると、信徒は大いに安堵した様子で息を吐き、幾らか冷静を取り戻して山田に言う。
「同志山田、貴方は奥へ避難なさい。戦う力を持たぬのでは天使様のお邪魔になります」
「……ああ、わかった。そうさせてもらう」
「神のご加護があらんことを。心配いりません、神の愛は無敵です」
十字を切って無事を祈る信徒の目には真実博愛が満ちていた。
山田は合わせるように会釈し、外へ向かう彼に背を向けて奥へ向かった。
山田は彼の名を知らなかったが、別段興味は無かった。ただ気味の悪い連中とだけ思った。
◆
やがてざわめきは怒号に変わり、次いで悲鳴が響き渡った。
銃撃も、殴り合う音も無く、刻一刻と時計の針が進むごとに、消え入るようにざわめきは絶えていった。
外へ向かった信徒と天使は一人として戻らず、僅かな非戦闘員達は肩を寄せ合って固唾を呑んでいる。
果たして彼らはどうなったのか……前後の悲鳴を聞けばおよそ無事ではないだろう。
ただ得体の知れない恐怖が躙り寄る緊張に耐えるようにして煙草を咥える――パワーが扉を破り飛び込んできたのはその時だった。
『人の子よ! 聖躰はどちらに!?』
「はっ……変わらず保護室ですが……?」
それどころか見分けがついているのかも怪しい。彼らにとって人とは、
ともあれ自分に問うているのだろうと察した山田は、ただならぬ様子のパワーを前に脂汗を垂らしながらも真っ正直に答えた。
この騒動に際して少女について何の指示も受けていなかったため、無事であれば今もあそこにいるはずだ。
あるいは無事でなくともあそこにいるかもしれないが……いずれにせよ鍵はかけられたままである。逃げ場など無い。
『
「私は、何も……、っ!」
ふと、様子のおかしかった少女の姿を思い出した。
しかしそれが言葉になる前に飛来した刃が思考を遮り、それを払い落とすパワーの斧槍が風を巻き起こす。
『何者です――出てきなさい。隠れていても邪悪は匂いでわかりますよ』
戦意を滾らせたパワーが言い放った。
次いで
「草。烏丸少将みたいなこと言ってんじゃないですよぉ」
果たして虚空から滲み出るように現れたのは、影のような黒衣を纏った少女――命子だった。
血の気の薄い青白い肌の脚を覗かせ、ひたりと一歩躙り寄る。
手には
『兄貴ィ! あの女どこだったっけ!? オレど忘れしちまってよぉ! 兄貴なら覚えてるよな!? 兄貴ィ、どうだったっけ兄貴ィ!!』
「は……?」
――それが
堪らず口から煙草が抜け落ち、呆けた間抜け面を晒してしまう。
「おま……なんだ? どうした!?
『オレはオレだよ兄貴ィ! オレは……ハハは! オレどうなってんだァ!? はははハハ!! なんか寒いよ兄貴ィ!?』
聞くからに馬鹿が伝染りそうな軽薄な声。
何でも自分に聞けばいいと思っている考えなしの甘ったれた態度。
どこからどう聞いても馬鹿な部下そのもので……それが場違いにカラフルな髑髏人形の姿で喚く様は、恐怖を通り越していっそ滑稽ですらあった。
「あぁ……貴方が兄貴サンですかぁ。彼は貴重な情報提供者でしてね、どうもこの辺で命を落とされたようで……被害者の訴えにより捜査開始ってぇわけです」
まぁ共犯のやくざ者とは思いませんでしたが、とへらへらとした笑みを浮かべる命子。
あまりにも異様な風体に紡ぐ言葉は無く、たかが
『その風体……人形遣いか! よもや同志達の仇が現れるとはな!』
「そういうアンタは天使様と。あたしをご存知ってことは、恐山解放作戦の抵抗勢力……の残党ですかねぇ。残らず駆逐したと思ったんですが、まぁ虫のようにしぶといことで」
『ほざけ!』
パワーが激昂した、そう思った次の瞬間には斧槍は命子の首に振るわれ――それを彼女の纏う黒衣が寸前で阻んでいた。
ただの一撃で部下達を粉砕した斧槍を、一見して頼りない布一枚が易々と受け止める光景に山田は目を剥く。
それ以前に山田の目にはコマ落としのようでしかなかった両者の動きが、そもそも冗談のようだった。
「
『部下と信徒達はどうした?』
「おわかりでしょう? ――皆殺しに決まってますよねぇ」
問答の後、命子から飛んだ
両者距離を取った後、命子は目を丸くして驚き、パワーは鼻で笑い誇らしげに語る。
『神の愛溢れる我が身に呪詛など通じぬ。異教徒にしては賢しらな真似をするが……当てが外れたな?』
「はぁん、一丁前に呪殺無効ですかぁ。随分とMAGを食らったようで……Lv36、なるほどね」
『兄貴ィ! どこだ兄貴ィ!! 他の奴らはどこいったんだぁ!? あの女まだヤレっかなぁ!?』
「っとすみませんねぇ、うるさくて」
兄貴――と。最後まで自分を呼んで、糸が切れたように沈黙した。
結局あれが本当に龍二だったのか。その判断も覚束ないまま状況は進む。
『多少腕に覚えはあるようだが所詮は一人! たかが一撃を防いだ程度で思い上がっているようだが――我が力はこの程度ではないぞ!』
「一人なのはそちらも同じでしょうよ。そこの足手纏いを数に含めるなら話は別ですが。……ああ、それと」
パワーが飛翔し、斧槍を振るう。
いずれも山田には目視能わぬ高速連撃。どれひとつ取っても必殺の刃を命子は外套で阻み、殺意の嵐の中で浮ついた笑みを崩さない。
「――あたしが一人だなんて、言いましたっけ?」
命子の翻した外套から数体の人形が躍り出た。
いずれもやはり極彩色の髑髏人形達。各々がサイズからすれば大振りな凶刃を手に、カタカタと顎を打ち鳴らし歓喜する。
まるで洋物ホラーのような光景。人形達は人智を超えた動きでパワーに殺到し、
『小癪な……【ヒートウェイブ】!』
「【
応じたパワーの薙ぎ払いが一纏めに人形達を両断し、その勢いのまま命子へ斧槍を向ける。
「ですが遅い。一手いただけりゃこっちのもんですよぉ」
そう言い放った命子の手から幾本もの糸が伸び、攻防の隙に乗じて外套の暗闇から人形を繰り出した。
『――【ラクンダ】』
『――【スクンダ】』
『――【タルンダ】』
ギター、ヴァイオリン、トランペット。
幾らか欠けてはいるが、人形の風体と合わせればさながらマリアッチの如き装いの髑髏人形達が、命子の指揮のもと演奏のジェスチャーを経て三種の呪を放つ。
メガテニスト三種の神器。そう称される定番デバフのフルコースを受けてパワーの動きは見るからに鈍り、彼は初めて斧槍に重みを感じたように苦々しい表情を浮かべた。
「疑似【ランダマイザ】、ご堪能いただけましたぁ?」
『き、さま……!!』
「もちろんおかわりもございますよ、遠慮なくどうぞぉ」
二度、三度と放たれる
今や虫の息にも等しいパワーを命子が見下ろし、その不遜にパワーが憤る。
(嬲り殺しのつもりか……!)
神の愛知らぬ異教徒らしい悪辣さだとパワーは吐き捨てた。
だが、とパワーは未だ希望を捨ててはいない。
(数度打ち合って把握した。これに搦め手はあれど、攻め手は薄い。私の拘束に注力せねばならぬ以上、私を仕留めるまでには今しばらくの時が掛かろう……)
加えて
(先に魔力が尽きるのはこちらではなくあちら……各所へ配した
これ見よがしに人形達の刃をちらつかせる不心得者を憎々しげに見つめるも、パワーは覚悟を――
(神の御加護は我にこそあり! この困難を乗り越え、私は更なる高みへと――)
――決めようとして、
剣呑な死の気配を纏う視えざる重圧を。
「言いましたよねぇ、あたし一人じゃないって」
『カロロロロ……』
重みは巨大な前脚だった。
金属質の甲殻に覆われ、鋭利な刃の如き爪を並べた獣の脚。
それが滲み出るようにして爪先から姿を顕し、己を押さえつける獣の全容を詳らかにする。
――ニタリと笑みを浮かべた仮面の貌。
――背に翼を生やした四つ脚の獣相。
――殺戮に悦ぶ穢れた死臭。
――流血と殺人の創案者にして、自在に姿を消す不可視の伯爵。
『グラシャ、ラボラス――!?』
「あたしの可愛いワンコですよぉ。名前は飛丸っていうんですけどねぇ」
ふわりと浮き上がってその背に横乗りしながら、人形を手遊びパワーを見下ろす命子。
その横には行方の知れなかった
「ただの檻に閉じ込めてるとか、イージーすぎて笑っちゃいますねぇ。どうせバレはしないと高を括ってましたぁ?」
『な、ん――』
「まぁバレなかったでしょうねぇ、もう少しは。アンタが不心得者を粛清してなければねぇ」
ケラケラと笑いながら人形を繰る命子。
するとまた
「
くん、と人差し指を弾くと人形は再び沈黙した。
場は命子が支配し、異様な緊張が張り詰める。
誰もが命は彼女の手のひらの上であることを察し、努めて沈黙を選んでいた。
「おかげさまで間に合ったのはあたしにとってラッキーでしたけどねぇ。まぁアンタ方にとっては不運だったでしょーが」
『ゴス! マダカ!!』
饒舌に回る命子の舌を遮ったのは、【
辛抱堪らぬと爪を這わせ、仮面の貌をパワーに近付け鼻息を荒くする。
空腹を訴えながらもお行儀よく
「
「なんだと思いますぅ?」と、頬杖をついて尋ねる姿に、パワーは嫌な予感しかしなかった。
それが絶体絶命の末路への案内であることを察し、初めての怯懦を覚え身動ぎする。……しかし身体は動かない、動かせない。
「
『オォ……オオオォォォ――!!
堪らずパワーは懇願した。
神に愛された我が身がこのような末路を辿って良いはずがない。
遍く地に神の威光を降り注がんため聖務に努めた我らが、このような悪徳に屈して良いはずがない。
おおマリアよ、
「……マリアとか、意味わかんないし。急にこんなとこに攫われて、わけわかんないこと言われて……もう何がなんだか……!」
『マリア! マリアァァァ――!!!』
狂乱し、神ではなく
所詮、こんなものなのだ。神の愛だとか、救済だとか、マリアだとか。
そんなものとは無関係に、この世は結局
「私の名前はシオリよ! かすりもしてない!! ――くたばれっ、勘違い野郎!!」
『マリ――ッ、……!』
ようやく絞り出した精一杯の罵声を合図に、飛丸の鉤爪がパワーの胸を抉った。
極限まで弱体化を食らった身では防ぐ術も無く、極上のステーキが如く肉が裂かれる。
回復の余地などあろうはずもなく、ただ嗜虐の晩餐の皿に乗せられ、殺戮の魔獣の贄となった。
溢れ出る
憎き敵とはいえあまりにショッキングなその光景に、裏の世界など知らぬ
『ウマイ! ウマイ! テンシ、ウマイ!』
「残さず食べるんですよー。……お、
思い出したように命子の視線が山田へと向けられる。
大した興味もなさそうに思案する表情を受けて山田は、全て観念したようにへたり込み。
「……なんでも喋りますよ。知ってる限りは」
「いい心がけですねぇ。長生きしますぜ、兄貴サン?」
だったらいいがね、と。
山田は煙草を拾い直して口に咥えた。
戦力差的にカス子視点だと「来た、見た、勝った」で終わってしまうので、今回は趣向を変えて犠牲者視点でお送りします。
・カス子
飛び回ってる最中にアンテナ人形が死霊の声を受信したので今回の件に気付けた。
カスに厳しいタイプのカスなので悪党に容赦はない。
・飛丸
元イヌガミの現グラシャラボラス。
神主立会のもと交信したおじさまとやらに貰った霊基を取り込んだ結果変異した。
固有スキルとしてユニットを透明化することができ、これによって命子の移動を隠蔽していた。
元がイタコ家系に憑いていたマカミなので、天使相手には実は恨み骨髄。
でも食べると美味しかったので、餌になる分にはいてもいいかもと思っている。
・パワー
Lv36の割と強いパワー。俺達でも苦戦する層が少なくない強敵。
だが対応力に優れたデバフのスペシャリストであるカス子にとっては、脳筋ビルドはただの餌だった。
・山田
とても悪運の強いヤクザ。
今後の身柄は不明。
・シオリ
マリア(笑)候補。霊的素質を見込まれ故郷の村長に売られた。
今回の件で覚醒してしまい、霊視の力に目覚める。
・村長
暗黒金持ち。
霊能家系の分家筋だったが、本家断絶に伴い羽振りの良いメシア教に鞍替え。
というよりは俗世に塗れ切った結果本家を売って断絶を招いた諸悪の根源。
このあととてもひどいめにあってしぬ。