蜘蛛子さんはまた下層へ行った。
今回私はお留守番。
ここで龍王ブラザーズの強化をしようと思う。
ということで、空間拡張してるとこに行ってみよう。
この岩が隠し扉になってるんだよねー。
次元魔法で龍王ブラザーズが入ってくる。
特訓を開始する!
ということで、私が今から君たちに全属性の魔法……いや魔術を撃つから耐えてね。
それでは行ってみよう!
やっぱり大事なのって防御手段だと思うんだよね。
敵に一ダメージでも与えられるなら、攻撃を無効化しながら突撃すれば勝てるじゃん?
ってこと。
龍結界の強度を上げていこう!
勿論HP自動回復っていう便利なものがあるから、この無効化特訓を終えたら魔法習得をするよ。
この空間では、一日が大体二、三ヶ月になってる。
なんて効率的な特訓部屋なんでしょう。
名前は精神と時の――
いや、アウトか。
自分で勇者剣とか魔王剣とか作れないかな。
魔法を撃ちながらそんなことを考える私。
禁忌には、ものすごく強そうな剣の情報が書いてあった。
なんなら自分の魂を組み込めばいけそう。
とりあえず体から鉄を抽出して、凝固。
引斥の邪眼とか歪曲の邪眼で剣みたいな形にする。
あ、歪曲の邪眼は空間をグニャグニャさせてたら自動で取れた。
引斥の邪眼は前取った重の邪眼の進化系。
さて、次の材料は……龍の鱗を解析した結果、システムをある程度無効化できる結界ができたからそれにしよう。。
何ていう名前にしようかな?
アンチマジックフィールド?
抗魔術結界かな?
まあいいや。それをこの剣に付与する。
こうすればシステム内の存在は誰も勝てないんじゃないの?
よし、そして私の魂を組み込めば……。
できた!名付けて覇王剣!
鑑定不能。うーん定期。
私の作ったもの大体鑑定不能のような気がする。
ちなみにもうすでにシステム上では私カンスト値いってる。
その辺のモンスターのステータスを統合し続けた結果がこれ。
技術とか無いからゴリ押しにはなっちゃうけど。
あ、龍王ブラザーズ龍結界の強度がかなり上がってきたみたい。
じゃあ次は、姫神殺毒のプールに入ってもらおう。
大丈夫大丈夫なんとかなる。
はい入水!
これがホントの海開き。
断末魔が聞こえるけど、大したことじゃないでしょ。
私も浴びよ。
これが空気で劣化しないように工夫するのは大変だったなぁ。
ここは私のマイフィールド。
だから劣化しないようにちょっと工夫したんだよね。
私の体内にある時より若干劣化してるけど。
説明文が鑑定不能になったから、どんな性能なのか分からないのが辛い所。
一秒に一回以上HP0になってる龍王ブラザーズを見ると、結構強そうってなるけどね。
私の魂を大量に付与しておいたから、死にはしない。
たとえ腐蝕属性で体が塵になっても、外道属性で魂が破壊されそうになっても、深淵属性でシステムに還元されかけても、私の魂がいるから問題ナシ!
その内ギュリギュリに勝てるようになりたいなー。
さーて、龍王ブラザーズが姫神殺毒のプールに浸かってるなら私はやることないし、蜂蜜でも作ろうかな。
蜘蛛子さんがちょうど蜂の巣を襲撃してるみたいだし、卵だけもらっていこう。
ということで卵ゲット。
私の魔力を込める。
エルロータニシムシにしたみたいに、品種改良するよ。
種族名は……ハニージゴアットにしよう。
この種族名をデフォとして、働き蜂とか色々やればいいと思う。
……よし、完成。
クイーンハニージゴアットの誕生だね。
名前は……レーヌ。
エルロータニシムシ団子でも食べて大きくなってね。
マイワールド内で結構時間が経った。
このマイワールドをさらに進化させて、一日で一年くらい経つように改良したんだよねー。
重力十倍にはなってないけど。
でも、龍王ブラザーズの特訓区画は重力五百倍くらいにした。
メキメキと実力を上げていってるみたいだね。
私は最近マイワールドを出入りしてる。
迷宮の所々にテーブルとイスを設置して、休憩所のようなものを作ろうとしているんだよ。
今はエルロータニシムシのスナックしかないけど、いつか沢山のメニューを作りたいな。
オリジンハニージゴアットに進化したレーヌちゃんは、立派な女王になった。
蜂要素が薄い種族になっちゃったけどね。
なにせ、卵を産めるのがレーヌちゃんだけじゃないから。
プリンセスハニージゴアットから進化したクイーンハニージゴアットも卵が産める。
だから、鼠算式にワーカーハニージゴアットが増えていく。
ハニージゴアット……自分で決めたはいいけど長いから蜜蜂って呼ぼう。
蜜蜂は役割によって種族名が変わるよ。
なんでも屋の器用貧乏、働き蜂はワーカー。
戦う為の蜂はソルジャー。
巣を守る蜂がガード。
蜂蜜を作ったり、肉団子を作ったりする蜂がシェフ。
畑仕事や食料魔物の養殖をする蜂がナーチャー。
ソルジャーの上位蜂、キャプテン。
さらにその上位蜂、ジェネラル。
ガードの上位蜂、ディフェンス。
さらにその上位蜂、プロテクション。
蜘蛛子さんを信仰する蜂、プリーステス。
この私、教祖の教えを聞き、プリーステスに伝えるビショップ。
時期女王の姫蜂がプリンセス。
女王蜂がクイーン。
そしてこの群れのオリジン、レーヌちゃん。
全部覚えた所で……って感じだけど。
丹精込めて育てたおかげで、蜂蜜が定期的に献上されるようになった。
我等が神、蜘蛛子さんの為に。
暫定、蜘蛛子教とでも呼ぶべき宗教が完成しつつある。
女神蜘蛛子を信仰する宗教。
なんか人間達でも女神を信仰する宗教があるみたいだし、それを改造してやろうかな。
そういえば、分離した魂をマイホームに配置しておいたけど、どうやら最近人間が襲撃をかけてきてたらしい。
蜘蛛子さんに攻撃を当てるような不遜な輩は灰燼に帰したよ。
蜘蛛子さんはそろそろアラバに勝ったかな……。
『姫蜘蛛ちゃーん!アラバを倒し――ってなぁにこれぇ』
あ、蜘蛛子さんおかえり。
ババン!私のマイワールドです!
龍王ブラザーズことレッド、ブルー、グリーンもいるよ。
レーヌちゃんも神に挨拶しなさい。
「「「よろしくお願いします」」」
「会えて光栄ですわ、女神様」
『えぇ……どんな教育したの』
よし。で、蜘蛛子さんはアラバを倒したの?
『うん、倒した』
あれ?テンション低いね。
いつもならもっと光り輝いてるのに。
『ちょっと……後味が悪くて……』
そっか。
でも、良い情報もあったんでしょ?
『そうそう!迷宮の出口が判明したんだよ!』
じゃあ、そろそろ脱出しようか。
このエルロー大迷宮から。