姫蜘蛛ですが、なにか?   作:トンTon

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21 転生者に遭遇したけど……誰だっけ?

蜘蛛子さんと別行動なう。

うー……確かに私は蜘蛛子さんが傷つく姿を見たら暴走しちゃうけどさ……。

はぁ、一旦落ち着くようにするということ、私を巻き込みたくないってことがあるのは分かる。

うぅー……うぅぅ……うがーっ!

よし!うじうじするの終了!

蜘蛛子さんもこうして立ち直ってるみたいだし、私がずっとうじうじしててどうするよ。

いやぁ、本当に蜘蛛子さんは凄い。

……とりあえず、強い魔物と戦って頭を冷やそう。

なんか氷を使う強い魔物とかいないかな。

氷竜とか氷龍とか!もしくは、何か名前が複雑なヒュポなんたかかんたら。

確か検索した感じそんな魔物が高レベルの氷魔法を持ってるとかなんとか。

それで頭を冷やせるはず。

うーん……見た感じどっちも北に何匹かいる。

よし!北に行くぞ!

 

とは言ったものの、道のりは結構遠い。

普通に行くと数年かかるんじゃないかってくらい。

まあ私の場合は数日で着くけどね。

でも、現代社会の感性を持っているうえでの数日って結構長いよ。

どれだけ大陸が大きいのか。

流石、世界最大の大陸っていう鑑定結果だね。

サリエーラ国とかいう国の面積も超大きいみたいだし。

ま、私が行くのはレングザンド帝国だけどね。

その辺の街にあった地図を読みとってみた感じ、氷龍は魔の山脈に、ヒュポなんたらかんたらは魔族領のさらに極北あたりにいる。

とりあえずはその魔の山脈に近いレングザンド帝国に向かおうかな。

 

 

 

 

 

超高速で空を飛びながら、なにか実験に使えそうな魔物がいないか探す。

通る道はなるべく人の目につかない所がいいから、おのずと秘境のような所を通るんだよねー。

そういうところには大体Sランクとかの魔物がいるね。

 

このまま行ってもよかったけど、ちょうど強い奴がいそうな荒野を見つけてしまった。

颯爽と着地。

したはいいけど、風竜とか風龍こっちに近づいてきた。

あんれー?この辺風龍の住処だったの?

 

『そこのお前!蜘蛛のの差し金かー?』

 

そして代表っぽい風龍がそんなことを言う。

蜘蛛の?

蜘蛛子さんの差し金ではあるけど……。

私はただ強そうな奴がいたから寄っただけだよ。

 

『強そうな奴と戦おうと思ってねー』

『何ィ!?じゃあお前は敵か!?』

『いや、流石に龍を乱獲する気はないよ?』

 

普通に通してくれるなら何もしないよ。

確かに風龍の肉って美味しそうだし実験にも使えそうだけど何もしないよ。

ほんとほんと、私嘘つかない。

龍をここで殺しちゃったら私がギュリギュリに殺されそうだもの。

また君龍を殺戮してさー……ってね。

前地竜を乱獲してたら怒られたことあったし。

……で、さっきから気になってたんだけど、地下にある探知が届かない妙な空間は何?

まあ触らぬ神に祟りなし、かな。

触ってなくても祟るどこぞの邪神もいるにはいるけど。

 

『じゃあいいけどよ……。あ、そうだ。お前の名前は?』

『姫蜘蛛とでも呼べば?』

『分かった。じゃあな!姫蜘蛛!』

 

話は終わったみたい。

じゃあ私は行くね。

超高速で荒野を駆けていく。

速さ99999は伊達じゃないのだよ。

そしてジャーンプ!

かーらーのー飛翔!

これだけでも大体キロ単位は進んだかな。

それではもっと北上してみよう。

魔の山脈を目指して。

 

 

 

 

 

エルフを発見した。

なーんか、街道を通る馬車にエルフが襲いかかろうとしているのが見える。

万里眼でフードを透視しなかったら多分気付かない。

うーん……万里眼で体の中を透視できない。

鑑定不能かー。

多分ポティマスっていう奴だよねー。

でもそいつ以外は普通に人間だね。

あ、万里眼が弾かれる範囲が広がった。

隣の盗賊のような奴には届いてないことを見るに、防御用かな?

これは体の表面にだけ魔術を消す結界でも使ったのかな。

ふぅ……蜘蛛子さんならこういう時助けるんだろうか。

あ、父親っぽい人死んだ。

やばいなー、母親っぽい人ももうすぐ殺されそうだ。

よし、助けるか。

ポティマスっぽいリーダーエルフの後ろに転移。

魔術を消す結界?

そんなもの、腐蝕属性と外道属性、さらに深淵魔法を組み合わせたものと虚空魔術の応用で簡単に無効化できる。

まあ私は制御とかしなくても、何も考えずに攻撃してるだけでなんとかなる。

というか、私は魔術で腐蝕属性を再現してみたのだけど。

その名も……。

 

[fight]

 

真の龍の結界も貫通する自信があるよ。

ギュリギュリって基礎的な防御力が高そうだし、貫通しても意味ないだろうけど。

ということで、喰らえ!

後ろから不意打ち!周りにいたリーダー格の盗賊も私の姿を視認する前に塵にする。

他の奴等は……塵にする価値はないな。爆散させておくか。

あ、よく見たら既に母親っぽい人致命傷じゃん。

やばー……赤ちゃんしか生き残ってないよ。

赤ちゃんHPは残ってるかな?

見た感じほぼ母親っぽい人の血。

ということで鑑定。

したのだけれど……。

 

<人族 LV1 名前 チェリシア・ヴィコウ(桜崎一成)

ステータス

HP:50/50(緑)

MP:230/230(青)

SP:20/20(黄)18/20(赤)

平均攻撃能力:21

平均防御能力:22

平均魔法能力:124

平均抵抗能力:102

平均速度能力:10

 

スキル

「MP高速回復LV2」「MP消費緩和LV8」「集中LV4」「予測LV5」

「並列思考LV7」「探知LV10」「鑑定LV3」「魔力操作LV1」

「外道大耐性LV2」「苦痛無効」「痛覚軽減LV1」「恐怖耐性LV1」

「迷宮創造LV1」「n%I=W」

 

スキルポイント:99998800

 

称号

なし>

 

えぇ……。

そんなこと、あるぅ……?

名前の上の表記は日本語で桜崎一成と表記されている。

……えっと、誰?

うーむ、名前の二重表記か。

面倒な事態に巻き込まれてしまった。

これは英知以上のスキルによって初めて観測できる自称だね。

普通の鑑定ではたとえLV10でも観測することはできない。

もっとも、自分に鑑定のスキルをかけた場合は別だけど。

まさかの、転生者かぁ……。

 

この日私は、転生者と遭遇してしまった。

蜘蛛子さんならこんな時どうするだろう?

ヘルプミー、蜘蛛子さん!

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